ふんわりとした浮遊感みたいなエレガンスが何とも言えぬ2017年ものが懐かしいです・・ロゼみたいな2013年ものも・・大好きでした。2018年ものは少し濃い目に出たかな?・・と思いますが、2~3年経過するとラマルシュらしさが出てくると思います。
2019年ものはどうでしょうかね・・今のところ、noisy は飲んでいないんですが・・実は自分の分は取って置くつもりです。やはり長い間飲み続けて来たオート=コートですから・・手を離れたとは言え、気になってしまいます。
因みにデカンター誌は2018年ものと同様の91ポイント、アレン・メドゥズのバーガウンドは2018年ものの「アウトスタンディング、バリュー」から「アウトスタンディング、トップ・バリュー」と、「
トップ」が追加されています・・(^^;;
因みに7万円中盤だった看板の「ラ・グランド・リュ」は2019年ものは何と、11万5千円のようです・・どっひゃ~ですね・・。だから今のうちに買っておいてくださいとお願いしていたんですが、まぁ・・仕方が無いですよね。
「2019年もののブルゴーニュは、出来は滅茶良くて数が無い・・」
です。なので、2018年ものに対したようにのんびりしていると、本当に入手できないと思います。ルーミエさんもセシルさんも・・本当に少ない・・ユーロが円に対し優勢なので、蔵出し価格が上がって無くても日本の販売価格は上がってしまいます。その伸びしろ分は有難く頂戴するとしましても、
「それでも全然・・足りない」
です。昨年同様の利益は全く見込めず、前年比を落とすことになってしまうでしょう。ワイン屋は厳しいです・・まぁ、今に限ったことでは有りませんが、いつもピーピーです。
そんな疲れを優しく癒してくれたのがこのワイン、ラマルシュさんちのオート=コートでした。皆さんも気になっているでしょう?・・余り見ませんよね・・2019年のオート=コートは・・。
で、今回は正規品ではありませんでブローカー仕入れですが、何しろ正規品と同じようなタイミングで届いていますので・・品質も安心できるかと思います。noisy もいずれ飲ませていただきます。
今回は数量制限は致しません。勿論、2018年ものの価格(¥4050)のようには行きませんでしたが、それでも最安値は出せたと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートもデカンター91ポイント獲得!バーガウンドもアウトスタンディング・バリュー!・・美味しいですよ~・・でも、焦って飲むのは禁物です。】
いつ開けてもふんわり美味しいA.C.ブルと、比較してやや冷涼で硬質なオート=コート・・は普遍のはずですから、2018年ものがもし全てのキュヴェで「 MC率 」が低下しているとしても、A.C.ブルはこのオート=コートほどは、その影響は無いとも言えるかもしれませんので、その辺はお含みおきくださいね。
2018年のオート=コート、美味しいです。以前のものよりも凝縮感が有りますし、精緻なニュアンスは増大しています。
開けたてはややカッチリとしていまして、以前の「ふんわり感」は減少して感じられます。
まぁ、そりゃ・・そうです。2020~2021年の冬は相当に寒いです。なので、
「品温が下がりやすい」
です。
因みにドメーヌのサイトには、以下のように書かれています。
Our wines need a little time to express themselves fully and to give of their best. They will accompany all types of meat. charcuterie. cheeses...
We recommend that you decant them 10 to 15 minutes before serving them.For all our red wines. the suggested serving temperature is about 60°F.
要約しますと、
「私たちのワインは、自分自身を完全に表現し最善を尽くすためには少々の時間が必要です。ワインはあらゆる種類の肉、豚肉、チーズに合います...提供する10〜15分前にデカントすることをお勧めします。すべての赤ワインについて、推奨されるサービス温度は約15.5度です。」
つまり、15~16度で飲んでくれ・・と言うことですね。そうじゃないと厳しい・・そして出来れば15分ほどデキャンターしてくれと。
noisy がテイスティングした時も、15分ほどして・・以前のラマルシュのワインに相当近くなった感覚が有りました。ふんわりとして優しいラマルシュのオート=コートがそこにいました。
味わい的には・・ちょっと不思議ですが・・MC率の低下の性か、2018年ものの秀逸な葡萄の性かは判りませんが、ラ・ロマネとか、ラ・グランド・リュなどに感じられるものと共通の感覚が有ったんですね。しかし、ラ・ターシュやリッシュブールとかとは全然違う感じです。ですが・・ここは単純に比較すべきではないと思いますのでこれ以上は拡げません。すみません。
非常にピュアで繊細です。色合いは、以前の「官能さを感じる赤」から「精緻さのある赤」へと少し変わっていて、より落ち着いたものを感じます。この辺りはMC率の低下が影響しているのかな?・・とも思います。
しかしながらポテンシャルは以前よりもしっかり感じられます。デカンター誌が91ポイントも付けたのが判る気がします。それに、
「アレン・メドゥズのバーガウンドは、アウトスタンディング・バリューと評価!」
していますから、これはもう・・じっくり向き合う方向で行っていただきたいと思います。焦って飲むより暖かくなってから飲む!・・ことをお薦めします。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ふんわりとしたやや淡く柔らかなA.C.ブルと、それを僅かに硬質にしたオート=コート!】
やっぱり美味しい!・・ラマルシュらしさ全開のオート=コート2017年です。
今回は全然増えてくれないのでA.C.ブルを飲むのは止めました・・。だって・・恨まれちゃいますから・・。
2017年らしい、透明感の凄いミネラリティを多く持っています・・って、これもヴィンテージの特徴なのかもしれない・・と考えてもいますんで・・。
柔らかく、どこかナイーブさを持つラマルシュ的味わいを透明な艶々したテクスチュアのミネラルでコーティングしたかのようなテクスチュアで、滅茶美味しいです!
もし早めに飲まれるのでしたら、品温が下がり過ぎないように気を付けましょうね。やはり低くても15度ほどまで持って行って欲しいですね。それ以上まで持っていければ、さらなる多幸感を得られると思います。
飲めなかったA.C.ブルですが・・リアル的には、「お化けACブル」だそうです。ん・・何となくですがイメージ出来ますよね?・・完売必至ですのでお早めに・・あと、本数制限が有りますのでお守りくださいますよう、必ずお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【うわおっ!・・と声を上げてしまうでしょう!・・精緻さとフィネスに官能を加えた溢れるアロマ!素晴らしいです!】
さぁ・・じっくりとグラスの写真を見比べてみてください。2015年ものと比較すると・・どのように見えるでしょうか?写真としますと2016年ものは黄色がやや強く出てはいます。
「ん?・・余り変わらないんじゃん?」
「・・いや、2016年ものはやや濃いか?」
「色合いはやや黒味が入ってるか?単純な透明度は2015年に歩が有るから、その分2016年ものは細やかなタンニンが出てるかも」
などなど、様々なご意見が有るかと思います。
まず、ファーストノーズで・・声が出てしまうと思います。2015年までのオート=コート・ド・ニュイには感じられなかった葡萄自体の熟度の高さが有り、それ故か、フィネスに加えて「官能感」さえ漂っています。
タンニンは有るのでしょうが、敢えて言葉にすることも無いレベルです。勿論、非常に高質です。そして今までと同様に、
「全く残糖感の無い見事なまでのドライな味わい」
に加え、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールならではの美しいスタイルを見せるべくの葡萄の熟度と糖度、アルコール度のみごとなバランス」
に驚きを感じます。
遭えて言うなら、2015年までのフランソワ・ラマルシュの若い段階での「官能感」が出ている・・と言うことは、例年よりも収穫のタイミングが遅くなり、その分、色合いに黒みが入った結果だろうと言うことです。勿論、今まででも少し熟が入ってくるとヴォーヌ=ロマネ的な官能感がグググっと出て来た訳です。
このエキス感たっぷりな非常にドライな味わい、そしてこの官能感は、ブルゴーニュファンを狂わせるのには持って来い!・・です。例年、ACブルよりも大柄でクラス上の優れた味わいを見せるオート=コート・ド・ニュイでは有りますが、2016年ものは、
「もはや村名?」
と感じてしまう方も多いかな?とさえ思います。素晴らしい出来でした!
ただし現在は徐々に締まる方向にいますので、
「野菜の和風サラダ」
とかはよりハードに、よりドライに感じさせますので、厳しさを感じるかもしれません。
しかしながら、そこに肉系のものが何かしら有りますと、
「ワインがとても甘美に感じる」
ので、素晴らしいマリアージュになると思います。
数が無いので限定数量になりますが、是非お早めにご検討くださいませ。超お勧めします!素晴らしい!
以下は以前のレヴューです。
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【お待ちどうさまです!超エレガンスの権化・・?に進化したフランソワ・ラマルシュの2015年!決して手荒な飲み方をしないでくださいね!】
余り仕入れる気にならなかった2009年以前..良く成って来たのでこれはと思って仕入れ、でもどんなに頑張ってもさして売れなかった2010~2012年頃..エレガントさが際立ち新境地が理解され少し売れるようになった2013年..周りも騒ぎ始め結構引きが強くなった2014年と、この数年間のフランソワ・ラマルシュを取り巻く環境の変化は目まぐるしいものが感じられます。
ワイン屋ですから、美味しくないワインは売りたくない・・そうじゃない所も多いかとは思いますが心の底ではそう思っているはずで・・美味しいなぁ・・素晴らしいなと思ったアイテムから、コンディションや価格などを見て仕入れを判断する訳ですね。
確かにグラン・クリュに昇格した以前も以後も、ラ・グランド・リュは良いところ1級、村名に毛の生えた程度の、エレガントだが「薄い」と感じさせてしまう味わいでした。その薄さが、ラ・グランド・リュのマイナスポイントをくっきりと見せてしまう・・と言う悪循環の味わいだったと思います。
しかしながら、2010年頃から大きく変化しはじめたラ・グランド・リュを含むフランソワ・ラマルシュのワインは、その「エレガンス」を磨いて「超エレガンス」を実現、「薄いなどとはとても言えない」独自の表情をさらに極めて来ていると感じます。
オート=コート・ド・ニュイ・ルージュを定点観測?していた noisy ですので、普段の1/2~1/3の数量しか入荷の無い2015年もの、オート=コートは18本だけ・・と言う非常に厳しい状況ですが、より数の有るACブルには切り替えずに2015年もご紹介致します。その分、皆さんはお分け出来る数量も減ってしまいますが、どうぞご理解よろしくお願いします。
ま~・・色を見ると本当に良く判りますよね。2015年は非常に良く熟れた年だったと言えるでしょう。2013年ものの、
「・・ロゼかい?」
と思わせるようなオート=コートの淡い色合いも、やや濃くなったとは言えそれでも淡い2014年の色合いも、やや涼し気で標高の高いオート=コートの特徴を見事に表していました。勿論、無理な抽出は一切しない「超エレガント」なフランソワ・ラマルシュの味わいはそのままです。
2015年ものはようやく・・他の造り手から言わせればまだまだ淡い色合いなのでしょうが、それでもそれまでよりもやや熟したタイミングでの収穫だったことが判る色合いです。官能的なアロマが出て来ることを予感させる甘美な色合いでも有るかと思います。
2015年ものは「甘い」と言う、ひとくくりにした意見も有りますが、それはあくまで「どっちが多いか?」位の比率の問題に過ぎないと思えるほど、
「非常にドライ」
です。
ヴォーヌ=ロマネ近郊のワインを思わせる、まん丸なパレットを描き柔らかな・・強く無い「酸」が感じられます。やや閉じ気味ですが、やはり「超エレガントなフランソワ・ラマルシュ」の味わいは格別で、ピュアさにほんのりナチュラルさが溶け出している感じです。勿論、ビオでは許容度の高い揮発酸的ニュアンスが有りませんが、それでもそのまま開けて放っておけば、短い期間で揮発酸生成菌を拾い、お酢の香りをさせはじめるでしょう。それほどSo2は多く無い・・と言うか、酸化防止剤にあまり頼ってはいないニュートラルなニュアンスが有ります。

勢いに任せてACブルも開けたい・・衝動にかられましたが、何せ1/2程度しかございませんで・・以前はオート=コートだけでも4ケースほどは来ていた訳ですから自重しました。
オート=コートの仕上がりを見ると2015年のラマルシュは万全かと感じますが、2014年ものの方が
「判り易い」
仕上がりかな・・と思います。
2015年ものは「超エレガント」にさらに磨きがかかったような感じですので、移動させてすぐ・・とか、品温調整を気にしないで荒く扱ったりすると・・
「ワインが拗ねてしまうかも・・」
と言うような危惧も有るかな・・と感じています。
左の写真は、今まで何度かコラムでお伝えしていた、2014年から造っている・・と言うか、2014年、2015年造ったスペシャル・キュヴェです。2016年以降の生産はまだ聞いていません。一般には販売しないそうですが、何故か・・有りますね~。しかし、世界中見渡してもまず入手は不可能な状況です。
この「la Grande Rue Cuvee 1959」と名付けられたスペシャル・キュヴェは、D.R.C.と交換したラ・ターシュ側にせり出した部分のみの畑で仕込まれたキュヴェで、どう見てもラ・ターシュの畑で有り、しかもラ・ロマネ=コンティのど真ん中と同高度の畑・・です。植え替えはしていないでしょうから植え付けはD.R.C.です。
言わば、フランソワ・ラマルシュ作のラ・ターシュで有り、しかも広いラ・ターシュの畑で沢山造るのとは違い、僅かな畑でたった2樽、ブティーユ換算で約600本以下、実際にはブティーユは270本ほどらしいですが、それほどしか世の中に無いワインです。勿論、ラマルシュとしては、全力を結集して造られたと思われ、
「・・うぉ~!・・飲んでみて~!」
と・・思っちゃいますよね。
まぁ、2015年にもこのスペシャル・キュヴェを造ったと言うことは、2015年も良い年だったと言うことの裏返しかな・・と期待しています。
昨今はラマルシュの在庫も、あっという間に消えてしまいますので、是非お早めにご検討くださいませ。条件の有るワインは条件をお守りくださるようお願いいたします。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【ありえないほど、もう、べらぼうにエレガントです!良い葡萄だけを圧をかけずに軽~く絞った一番搾り!非常なる上質さをお楽しみください!】
いや~・・素晴らしいです!・・飲んでいて身体がウキウキ、心がワクワクしちゃいます。美しい色ですよね~・・香りも実に柔らかく、スピードが有り、軽やかです!
2014年のラマルシュのワインは、低価格ラインは何とかそれなりに確保出来たものの、上級ラインものは、今まで自由に買えたラ・グランド・リュでさえ実績を踏まえた割り当てになってしまいました。2013年ものでさえ、昨年のリリース当初は余り売れなかったんですよ。
でも、noisy も頑張って声を大にして、
「ラマルシュ、凄く良いよ~!」
とアナウンスしてましたし、いつの間にか状況がコロッと変わってしまってまして、タイミングを見てラ・グランド・リュ2013年を追加しよう・・と思っていたところ、人気が出てしまいまして、結局追加出来なかったんですね。なので、2014年ものは昨年同様にしか来ないんです・・。難しいですね~・・ワインの世界は!
で、さっそく飲んでみたんですね。時間が無いし、飲めるのはケース単位で届いたACブルとオート=コートだけです。
そしたらまぁ・・
「絶妙に軽やか!重量感ゼロ!フリーランジュース感満載!あり得ないほどのエレガントさ!」
と言うACブルゴーニュ・ピノ・ノワールの素晴らしい味わいに、舞い上がってしまいました!
これほどまでに軽やかで、でもヴォーヌ=ロマネ近郊のニュアンスを表現しつつ、超絶なエレガントさ、上質さ、純さだけをボトルに詰め込んだような素晴らしいものだったんですよ。今飲んでいても非常にウキウキしてしまうという・・非常に美味しいです!
もっとも、それだけで終わるワインじゃ無いですよ。この超絶な軽やかさは徐々に低域の押し出しも身に着けて来るはずです。徐々に・・です。そしてこのエレガントさは失わないでしょう・・。こんなにあり得ないほどのエレガンスを持ったACブルゴーニュは、もう他には存在しえないだろうと・・思うんですね。
そう言う意味においては、90点以上付けて良いワインだと思います。・・・だって、誰だって美味しい!・・と思うはずのワインをちゃんと評価しないといけないですよね。

で、こちらはオート=コート・ド・ニュイ・ルージュです。同日のほぼ同時刻に抜栓しています。色合いがかなり違いますよね~?
暖かな、軽やかな、柔らかい感じが伝わってくるACブルの色合いに比較すると、やや冷ややかで透明感が強く、純な「赤」が感じらるかと思います・・いや、人によって見え方は違うとは思いますけどね。少なくとも noisy には、そんな風に見えます。
で、やっぱりそのまんま・・なんですよ。全体的なニュアンスはACブルとソックリで、非常にエレガント、軽やかで柔らかで純です!非常に旨いです。
違うのは、ミネラリティの透明さ、わずかな冷ややかさ、鉄っぽさ、構造の大きさです。やはり大きさとしてじゃオート=コートの構造に分が有りますね。超低域と言うか、底の部分の重量感を最初から持っていると言うか、鉄っぽい重さと言うか・・そんなものが最初から備わっているんです。
クリスタルっぽい透明なミネラリティも、ACブルゴーニュには無い部分かな・・と思います。これも実に素晴らしいです!
柔らかく温かくヴォーヌ=ロマネっぽいスパイシーさのACブルと、やや冷ややかで透明感のあるミネラリティと鉄っぽさが有り、やや構造の大きいオート=コート・・・と言えるかと思います。
まぁ・・そんなことを言いつつも、カミサンは、
「えっ?・・違うワインなの?・・判んない・・」
と言ってましたんで、まぁ・・非常に似ているっていうことなんでしょうね。少なくともこの非常なる上質さだけは似ていると言えます。
下級クラスでこれですから・・上級クラスはどうなっちゃってるのか、非常に楽しみです。フランソワ・ラマルシュ、ついにトップ・ドメーヌに昇りつめたな・・と思わせてくれたワインでした。でもヴォーヌ=ロマネのトップ・ドメーヌでも、下級ワインをリーズナブルに・・・しかも全く手を抜かずにリリースしてくれることは、本当に素晴らしく、貴重なことだと思います。
この素晴らしい、誰でも手が出せるクラスのワイン、是非とも飲んでみてください。一推しです!
以下は前年のこのワインたちのレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネのドメーヌが持つエレガンス、フィネスをお楽しみください。素晴らしい仕上がりです!】
2013 Bourgogne Pinot Noir
深夜の4時近くまで録画をついつい見てしまい、そろそろ風呂に入らんと・・などと思っていたら、
「・・ん?・・何か焦げ臭い・・火事か!」
と、そこから出火場所の特定に、狭いながらも我が家の中を確認に走り回り・・
「ん・・自分の家じゃない・・っつ~と隣家か!」
と、今度はご近所を確認するために外に出ると、異常なほどに焦げ臭い匂いが充満している・・・だが、どこからも火が出ていないようだ。
「やっぱりうちか?・・」
と、再度各部屋を確認・・カミさんを起こして手伝って貰う。そして二人でもう一度外に出るが、やはり煙はかなり辺りを煙くしているものの、その出火場所が判らない・・。
と、少し離れたところから自転車のライトが近付いてくる。そしてうちの前で止まった。向かいの家の奥さんだった。
「ずいぶん離れていますが北の方で火事です・・」
とのことだった。・・いや良かった、と安心した・・。かなり離れていても風向きでここまで充満するかと・・驚きが有った。
でも、「ちょっと待てよ?」と・・。

2013 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge
カミさんを家に戻してから・・やはり火元を確認しないと・・と思い直した。何故って・・その北辺りの方向には店の位置も含まれるように思ったから。
で、零下になった寒い夜中・・朝に近いが、その中をふらふらと出歩くことになり、まぁ大丈夫だろうと確信したところで家に戻った。
で、しっかり・・十年振りくらいに風邪を引きました、はい。喉が腫れ熱が出て寒気がひどくガタガタ震えてふらふらです。これを書いている28日(木)はだいぶ良くなりました。なので、今回の新着は今ひとつアイテムの量が無いです。・・でも内容はしっかり書きたいと思ってます。
ようやく本題です。2013年、フランソワ・ラマルシュです。非常に少ないですが、年々、その評価を上げて来ているのを確認できる見事な味わいでした。
2013年プルゴーニュ・ピノ・ノワールは、リアルワインガイド第51号で徳丸さんが、「ラマルシュACブル史上最高においしい」と書かれているように、果実感、ピュア感、フィネス感とも見事なバランスです。年々評価を上げているのがこのACブルのみでも判るでしょう。「ふんわり感の中に焦点の合った味」と表現されていますが、まさにその通り。非常に旨いです!90点付けて良いかな・・とも思いますが、いかがでしょ・・徳丸さん?
一方の2013年オート=コートですが、こちらも非常にピュアです。色合いを是非、見比べてみてください。周りが同じ位の色になるように露出など調整していますが、明らかにACブルの方が色は濃いですよね?・・赤というよりは黒っぽさが入った色かと思います。非常にクォーツ的・・水晶的なミネライティを多分に持っていて、透明感がバッチリです。シャンボールの石灰とはまた違った感触で、よりグラス的でツルツルしたテクスチュアです。徳丸さんが「ふんわり感がACブルより少し後退、その代わりに香りの輪郭が鮮明」とは、おそらく同じニュアンスを香り主体で表現されたのでしょう。ややカッチリ気味ですがピュアで非常に美味しいです。ACブルよりも骨格が有り、構造自体は深いと思います。
どちらのワインも、やはりヴォーヌ=ロマネというブルゴーニュ随一の立地のドメーヌの独特のフィネスを感じます。
「造り手が濃度などを無理に出す努力は必要は無い。それは畑が勝手に表現するものだから。」
「造り手がワインに何かしらの色を加えてはいけない。それはワインが勝手に表現するものだから。」
造り手による余分な関与を否定することによって、そのテロワールをちゃんと引き出すことに繋がっているんです。・・まぁテロワールなどと言い出すと徳さんは???でしょうが・・。ACブルとかオート=コート辺りになると余計に、ついつい余分なことをしたくなるんですよね・・造り手とするとね。でも、そこをじっと我慢する・・・すると、リキミのないピュアな香り・味わいのワインが生まれるんです。2013年のラマルシュはまさにそんなワインです。
まだまだ成長は続くでしょう。ラマルシュの2014年は、この素晴らしい2013年があることで本当に楽しみになりました。是非ともご検討くださいませ。追加は有り得ません。一推しです!せ。追加は有り得ません。一推しです!せ。追加は有り得ません。一推しです!