● 衝撃的なデビューからもうどの位経ったのでしょうか。
「ムンタダって知っとるけ?」
と、凝縮感、パワーで巷を賑わせましたが、もっと驚いたのはビオディナミの生産者であったということでした。
日照のきついときは葡萄が焼けないように葉を移動するといいますから、どれだけ労力を費やしているのか、想像しきれません。
また、ムンタダ2000年以降のゴビーのワインは、爆発するような力強さをワイン内部に閉じ込めることに成功しました。ですから現在は、パワフル、マッチョという表現はほとんど当たっていません。あくまで美しさ、フィネスを追求したワインに変貌しています。飲むとびっくりするかもしれませんよ。
【ドメーヌについて】
ドメーヌ・ゴビーはペルピナンの北西20kmに位置し、敷地は約85haに及ぶ。内45haはブドウ畑(最高樹齢120年)で、残り40haは草原、オークの森、驚くべく、独特で複雑なアロマが混在する潅木地帯が広がっている。ここの自然環境はまだかなり守られており、野生的、不毛、急傾斜で起伏に富んでいる(標高300mまでに及ぶ)。この地形は素晴らしいテロワールを生み、根は垂直に地層の深いところまで入り込んでいる。
私たちの仕事は環境を配慮し、同盟を結んだかのように自然を手にし、化学合成製品を使わず、自家製の(20種以上の)植物をベースとした調合剤、エッセンシャルオイルや堆肥など、その他のナチュラル製品を使用する様々な栽培方法を参考にしている。
畑における仕事はテロワールの真髄を引き出し、ワインに優雅さと新鮮さを追求すること。目的は自然のバランスを保つことと、私たちが常に自由に選択できることにある。私たちは農民であり続ける。
ドメーヌ・ゴビーのテロワールをいくつかの言葉で説明すると、それは少し聖書の要約のようだ。手短に言えば、ドメーヌのテロワールは標高150~300メートルで、東の海およそ20kmを見下ろし、著しい海の影響を受けている。
【畑について】
栽培:ビオロジック
土壌:片岩、石灰質、泥灰土、石灰質粘土
【醸造について】
圧搾:空気圧式プレス
熟成:ステンレスタンク、コンクリートタンク、フードル、ドゥミ・ミュイ(キュヴェにより使い分ける)