ドメーヌ・ゴビー
ゴビー
フランス Domaine Gauby ラングドック・ルーション
● 衝撃的なデビューからもうどの位経ったのでしょうか。
「ムンタダって知っとるけ?」
と、凝縮感、パワーで巷を賑わせましたが、もっと驚いたのはビオディナミの生産者であったということでした。
日照のきついときは葡萄が焼けないように葉を移動するといいますから、どれだけ労力を費やしているのか、想像しきれません。
また、ムンタダ2000年以降のゴビーのワインは、爆発するような力強さをワイン内部に閉じ込めることに成功しました。ですから現在は、パワフル、マッチョという表現はほとんど当たっていません。あくまで美しさ、フィネスを追求したワインに変貌しています。飲むとびっくりするかもしれませんよ。
●2002 Vin de Pays des Cotes Catalanes Blanc Coume Gineste
ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン・ブラン・クーム・ジネステ
【 赤ワインばかりがゴビーじゃない!実は白ワインにこそ素晴らしさが有ります!】
実際、赤も白も旨いです。南仏からこんなにエレガントで、まるでボーヌの高級白ワインを思わせるようなアロマと密度を持ったワインが生まれるとは仰天してしまいます。
もっともお客様もその辺りは体験しているようで..クーム・ジネステはホント、「あっ」という間に無くなってしまいます。「南仏のモンラッシェ」もしくは「南仏のバタール=モンラッシェ」と言われているようですが、noisy的には、バタールというよりはシュヴァリエかな?と勝手に解釈しています。
今回ご紹介の白ワインですが、クーム・ジネステを除いて飲んでいます。いや、レ・カルチネールで充分納得です、ヴィエイユ・ヴィーニュを飲みさえしなければ..。なお、品種は年により違うようです。シャルドネ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、ヴィオニエなどをセパージュしています。
■ヴィエイユ・ヴィーニュ・ブラン
こちらは二次発酵をきっちり行った滑らかタイプ。明らかにクーム・ジネステの弟分のような滑らかさを持つ。粘性が有り濃密で複雑だが、高い酸度によりしつこくない。若い白桃やアプリコット、白~やや赤み掛かったフルーツまで。今はまだ若干閉じている部分があるが、時間を掛けて楽しむか、2~3カ月寝かせた方がより美味しい。将来がとても楽しみなタイプ。
■クーム・ジネステ
このワイン狙いの人はかなりいらっしゃるでしょう。要素のひとつひとつに気品が満ち、大きな構成を埋めている。もっとも2002年を飲んだわけじゃないので判りませんが、おそらく購入しておいて損は無いでしょう。
実際に、どのワインも「ビオ臭」を思わせる違和感は全く有りません。それでいて真っ直ぐに立ち上がるミネラルに混じったアロマは美しいです。飲んでみてください。お奨めです。
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