
安いですよね~!・・ジョルジュ・リニエのバックヴィンテージ&古酒は何度もご紹介させていただいておりますので、すでに皆さんもご存じかもしれません。
モレ=サン=ドニ1級クロ・デ・ゾルム...美味しいですよね・・。でもこの「モレ=サン=ドニ1級」は・・余りメジャーでは有りません。と言いますか、元々畑別には仕立てられない分散所有小区画の1級畑の葡萄を集めて造られるので、
「元々超少ない!」
のが事実。なので、海外評価も全く無い・・のが通常です。
ポテンシャル的にはモレ=サン=ドニ1級クロ・デ・ゾルムの完成度には及ばないんですが、それでも・・
「リニエならではの超官能的アロマに悶絶!」
してしまうのは・・保証します。もの凄いブケ・・です!・・これが比較的早い段階で美味しく飲めるようなら、ジョルジュ・リニエは大ブレークするはずなんですが・・それはできないんでしょうね。そもそも noisy も大好きな造り手さんなんですが、残念ながら・・
「リリース直後は滅茶くた・・固い。しかもパキパキで香りも余り上がってこないし、滅茶苦茶ドライなのでむしろ飲み辛い・・」
んですね。
なので、noisy も・・2016年と言うことでリリースから3年・・どうなっているやらと飲んでみました。
グラスに注いで鼻をグラスに近付けただけで・・
「うお~っ!・・」
っと・・物凄い官能的な香りにクラクラっと目眩さえ覚えました・・。素晴らしいブケです!

はやる心を抑えつつ、グラスを振らないで口に含んでみると・・
「・・・なるほど~・・物凄い香り程は・・開いては来ないか・・・」
と言う印象。
でも、5分ほどに渡って少しずつ飲みながらスワリングして行くと・・おっ・・少しずつ解れてくるじゃありませんか!
・・そうなんですよ・・何せ2022年の1月厳冬期・・滅茶苦茶寒いんですね。昨晩も noisy がこのワインを持って自宅に戻る頃は・・いや、昨晩じゃぁなくて、もう翌日の今日になっていますが、気温がマイナス3度・・車のモニターには余り見慣れない「雪ようなのマーク」が出ちゃってました。
ですので、noisy のセラーが12~13度だとしても、持ち帰るとどうしても品温が下がって10度くらいになっちゃう訳です。そうすると・・
「エレガント系エキス系のジョルジュ・リニエのワインには厳しい品温」
にまで落ちてしまうんですね。
それに、ユベール・ラミーのような滅茶苦茶に密度の高いワインであれば、この位の温度(10度位)はビクともしないで美味しいですが、超エレガント系ですから酸バランス的にも硬く感じてしまう訳です。
しかし30分もしますと・・良いですね・・それなりに開いて来ます。ドライなチェリーに少しだけビターに感じられる鉄っぽい感じ。多分ジュヴレに近い方にも畑が有るのかもしれません。余韻、押味はとても長いです。中域も適度に拡がってくれます。
どうでしょう・・この冬に飲まれるのでしたら、
「シャンブレして(室温に合わせて)」
いただけましたら行けるんじゃないでしょうか。早めにテーブルに出しておいて(30分~)から抜栓して飲むのも良いかもしれません。
もしくはこの寒い冬が終わった辺りから・・でしょうかね。
因みに兄貴分の2016年1級クロ・デ・ゾルムは海外メディアで93ポイントほど付いています。ですので、海外メディアになったつもりでポイント付けしますと91~92ポイントと言うあたりが妥当なのかな・・と思います。
1級畑の3年もので・・このプライスです。激お得です!・・お早めにご検討くださいませ!お勧めします!