
A.C.ブルやラ・プラティエールのコラムでもかなり書いていますが、
「2020年のギイヤールは、よりナチュール感が増大!」
して来ています。おそらくですが・・ミシェルは引退されたか、監督業に専念されたか・・多分、子供さんかご親族の誰かがやっているように思います。
そして、そんなナチュールな栽培が功を奏したのか、まぁ・・キュヴェ毎の表情が今まで以上に「クッキリ」と出て来ているのが凄く良く伝わってくるんですね。
今まではどちらかと言いますと、
「黒のカーテン」
でピシャっと完全に見えないようにしていた部分も、色鮮やかな色彩を感じさせてくれますから・・
「透明のカーテン」
に付け替えたか、カーテンを外してしまって明け透けになったか・・そんな感じさえします。
まるで1990年代の神様を思わせるようなヨード香、高質なグリオット・・新鮮なチェリーのアロマが滅茶心地良いです。
ラ・プラティエールの重厚さに対照的な軽やかさを持ったハイトーンなアロマです。非常に心地良いです。

中域は完全には出来上がってはいませんが、鮮烈な苺のようなニュアンスを感じさせつつノーズに抜けて行く辺りは、一時のプリューレ・ロックのクロ・ド・ベズを思い出させてくれます。余韻も軽やかで長く、スパイシーなニュアンスがノーズに還って来ます。
こちらのラ・プラティエールは、まだやや船旅の疲れが残っているか、もしくは仕上がり切る少し前の状態と思われます。本当は今飲んで、2カ月後にもう一度飲まれると・・
「げげっ!・・そんなに・・変わるの?」
と驚いていただけるのは間違い無いんですが、流石にそれはワイン屋かレストランさんでも無いと出来ないですよね・・あ、ワイン屋は自分の商品に手は出さないのが普通か・・。
ですから、1週間でも良いので少しだけ休養を与えてあげますと、この軽やかな羽を得たジュヴレに、
「しっかりとした低域・中域の押し出し、味幅が備わってくる」
「エキス感覚がビックリするほど充実してくる」
のを感じていただけると思います。
2020年のルニアール、今まで以上に素晴らしいです!・・是非飲んでみてください(ちょっとだけ休めて・・)。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名ジュヴレと侮るなかれ!・・レニアールV.V.2019、半端無い出来です!これも過去最高間違い無し!】
余りに素晴らしい出来の2019年A.C.ブルを飲んでしまったので、抜栓して香りを嗅ぐまでは「ドキドキ」していたレニアールV.V.2019です。・・あ、朝ドラ的には「ちむどんどん」でしょうか。
しかしながら「むっちり」と膨張感のある官能をゆさぶる柔らかく高いアロマを嗅いで、凄く安心しました・・
「・・あ~・・良かった!」
と思いました。気品も有り、ほんのりナチュール的な膨らみが有ります。勿論、アヴァンギャルドには陥りませんのでピュアそのもの・・。
しかしながら・・その心地良いアロマを感じながら、液体を含むと・・これがまた凄い!・・アロマこそがその液体の本質を語ると・・思っていますが、一点の綻び、緩さも感じない・・非常なる複雑なニュアンスがノーズと味蕾を埋め尽くしたんですね・・。しかも収束まで実に良い感じが長く持続します。
「うわ・・2019年は村名レニアールV.V.でここまで到達するのか・・」
と、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。
どちらかと言いますとこのレニアールは、美味しく飲めるんだけれど少し硬め・・なイメージが有りました。何しろいつもそのヴィンテージの最終に近い到着になるため、他の造り手よりも半年以上遅れて入荷、どうしても美味しく飲めるリリース直後の時間を削っている感覚が有ったんですね。

ですが、2019年ものもおそらく同じなのでしょう。
しかし、2019年ものは・・
「溢れんばかりのポテンシャルが有る!」
んですよ。
それも「無理強い」とか、「力任せ」とかのパワーゲームとは真逆の感覚の中にそれを感じるんですね。
ですから美味しく無い訳が無い!・・んです。これ、村名ジュヴレとしましたらもう・・相当に半端無い出来だと思うんですよね。
2018年ものも超旨かったですが、2019年ものは「コーナーを曲がって鞭も入れずに一瞬で抜き去ったような駿馬」をイメージしてしまいました。しかも価格はこんな・・ですから、ちょっと人気のある生産者のジュヴレが3本買えてしまいますよね?
やはりミシェルさんだけではなく、妹のオデットさんの存在が大きいような気がしています。凄くいい!・・これは是非とも飲んで欲しいジュヴレ=シャンベルタンです。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴュー
-----
【激旨です!・・ジュヴレのドシッとした重量感と、新たに得たリアリティの高い赤果実、ふんわり感、ナチュール感で納得していただけます!】
実はこの左の写真も「色味調整無し」で掲載していますので、2017年までのものと比べてもむしろ、
「2018年の方が黒いじゃん!」
と思われるかもしれないんですね。でも、今の写真はどうしても調整しないと「緑が強めに出る」ので、今までは少し赤と青を足していたんです。でもそれをやると「なんだかなぁ・・伝えたいものが写らないんだよなぁ・・」みたいな写真になってしまうので、2018年のギイヤールのグラスの写真はすべて、やや緑を多いままにしています。
で、このレニヤール(レニアール)・・凄い美味しいです!
どうしても黒い果実とビターでハードな味わいがちょっと女性には厳しいかな?・・と思われる部分は有ったんですが、もうそこは完全にクリアしています。
外向的に良く香る赤いベリーやぷっくらチェリーは、同様にドライですがビター感は抑えられ、ふんわりとした優しさに変化しています。だから・・・
「若い娘を引き込んだか?・・」
みたいな言い方をしたんですが・・何となくイメージが沸くんじゃないでしょうか?
いや、世界的にもこのとんでもなくリーズナブルな「レニヤール2018」を飲んでいただけましたら、全ての疑惑は晴れるはずです!兎に角、このレニヤール、もしくは同じく区画名付きの「オー・コルヴェ2018」が今絶妙に美味しいので、ぜひぜひお試しください。
きっとドメーヌの相続も上手く行きつつあると安心していただけると思います!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
------
【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】
ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。
2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。
ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。
2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。
そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。
まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。
なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。
とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?
良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。
「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」
・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。
なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・
「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」
そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。
でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。
noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、
「売上至上主義」
ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。
ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。
そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。
でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。
noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。
でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。
ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で
「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」
などと言われる始末ですし、リストには、
「ご注文が多数の場合は調整します」
と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。
なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、
「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」
みたいな感じになってしまっています。
リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、
「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」
と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、
「いつもすみませんね・・」
と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。
まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。
なので、
「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」
と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】
ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。
しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・
「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」
と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。
より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。
やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。
どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。
その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。
ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。
半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。
とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。
しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。
まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。
このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。
現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。
なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。
まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。
このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、
「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」
と今更ながらに感じています。それも、
「もう手に入らないかも・・」
と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。
ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。
リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】
村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!
とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。
So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。
ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。
少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。
ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!