
素晴らしいです!・・この美しい色彩・・よほど選果を厳しくしないといけませんし、そもそもその葡萄が適度な熟度を得ていないと・・こんな色彩にはなりません。
昔は今ほどブルゴーニュ・ピノ・ノワールは濃くなりませんでしたから、色彩を良く観れば・・様々な情報を得ることが可能だったと思います。2020年ものを観てみますとそこそこに濃度が有り、
「よくよく観ないと判らない」
と思うんですね。
ですが反対に2021年ものはそこまで濃くは有りませんから、
「上品さ・・までアケスケに見える」
と感じます。
さすがの1級畑を感じさせる素晴らしい仕上がりです。おそらくポイントを付けるとしますと、
「2020年ものの後塵を拝す」
ことになると思われますが、その差は0.5ポイントほど・・どんなに空いても1ポイントでしょう。
ですが・・これは勘違いされやすいんですが、
「じゃぁ・・よりポイントの高い方を買おう」
と決め付けてしまうのは、どうかな・・合ってないんじゃないかと思うんですね。
だって・・お客様は・・評価の高いワインを欲しいとは思っていらっしゃるのは判りますが、
「10年も待ってられないよ・・」
と言う「条件」とは合致しない訳です。

なので、そのワインの上昇カーヴも想像に入れた上、また自身の好みも考えた上で選択されるのが良いと思うんですね。
1級ジュヴレでこれほどまでに精緻、上品、複雑なエキス系の素晴らしいワインで、
「これほどまでに安いものは・・他には絶対に無い!」
と言えます。
実際・・
「4桁を超えないように無理をしている」
んですね・・おそらくこのまま行きますと来年は5桁でしょう。国策がもう少し変わって、ユーロに対して円が強くなれれば別ですが・・。
そして味わいは素晴らしいです!・・ただし現時点ではそのポテンシャルの20~30%ほどしか表情にしていない・・そんな感覚です。飲み始めに20%、ある程度時間が経過して30%ほどでしょう。
果実表現も実に上品で高質です。ミネラリティも舌触りも余韻も・・絶品で美しいです。アロマも最高に美しい・・。でも、まだ硬いんですね・・
少なくとも半年、置いてください。1年ほど経過しますと締まり始めると思いますので、その先は3年目位からなら良いかと思います。完熟はもう少し先で6年目以降でしょう。ぜひ飲んでみてください・・いや、仕入れておきましょう!
「・・最高にリーズナブルな、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタン真横の1級!」
です。ぜひ花を咲かせてお楽しみくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは過去最高です!ただし、今すぐ開けるのは止めましょう・・最短では半年寝かせばOK!・・いまや完全消滅の万札で買えるニュイの1級ですが、ポテンシャルは下手なGCを凌ぎます!】

そもそもジュヴレ=シャンベルタンはコート・ド・ニュイで一番人気が高いアペラシオンです。ヴォーヌ=ロマネも同様では有るんですが一番にはなれない・・その理由は・・おそらくですが、価格でしょう。Noisy wine の扱いには「ドメール・ライヤール」が有りますから、余りそんな風には感じないかもしれませんが、
「ヴォーヌ=ロマネ村名で数千円」
なんて、昔のネゴスもの以外じゃもはや有りません。そもそもジュヴレ=シャンベルタンだってそうです。この1級レ・コルボーも、この円安、エネルギー高の中でも税別ですが万札で買える訳です。コート・ド・ニュイでは今やどこのアペラシオンでも、
「1級で1万円以下」
は有り得ず、
「1級で2万円以下」
は凄く少なくニュイ=サン=ジョルジュかモレ=サン=ドニ辺りで何とか・・でしょう?その上、ちょっと名の売れたドメーヌだったらもう無理筋です。
このレ・コルボー2020年も、
「一体どうやったらこんなにエレガンス度の高いフィネスバッチリなワインが出来るのか?」
と思えるほどの仕上がりで、一般的な2020年もののイメージは見事に有りません。甘い果実がテンコ盛り・・なんて全く無く、
「しなやかさのあるエキス濃度が自然感を持って高いだけ!」
です。アルコール分はやはり13度で最高のポジショニング、滅茶しなやかで繊細です。

色彩は少し濃さそうに見えるでしょうか?2019年ものよりは僅かに濃いかもしれませんが、味わいは完全にエキス化されていますので、ドライで香しく、軽やかです。
中域はまだしっかりは出て来ていませんが、アロマは素晴らしいです!・・さすが、
「マジ=シャンベルタンの真横!」
と言うロケーションをしっかり感じさせてくれます。
エキスがアロマを放出して来ますので、マジ=シャンベルタンっぽく、またクロ・ド・ベズっぽい野生のニュアンスを感じさせてくれます。酒躯自体クロ・デ・ベズほど豊満じゃないのであくまでアロマの話しです。
余韻と時を同じくしてノーズに戻ってくるアロマが最高に素晴らしい!・・スパイス感と言うとどうもネガティヴに捉えられる方もおられるように感じますが、決してそうでは無く、
「物凄くポジティヴな感覚」
で言っています。
まぁ・・この「ぶっとい」、「縦横に走る」涙を是非ご覧ください。ちょっとやそっとじゃね・・このポテンシャルを最大限に開放なんてしてくれないんじゃないかと・・思うんですね。
何しろ・・
「2020年もののマジ横の畑の1級の総エナジーをアルコール度13%の狭い空間に閉じ込めることに成功した凄い奴!」 なんですよ。マジ=シャンベルタン同様位に思っていただいても良いんじゃないかと思える位です。ホント、そう思います。
ですから、昨今・・と言いますか、例えば2019年もののこのワインは、
「アッという間に消えた!」
んですね。
いつものように追加しようとエージェントさんに申し出たら・・
「すみません・・もう・・無いんです・・」
と。
もうビックリです。いつもは少なくなったら買い足して、半年位は持ったんですね。2019年もののレ・コルボーなんぞ、おそらく新着で2回出来たかどうかで2ケースだけだったように思います。
2020年ものはさらに少ないですから、
「お早めにゲットされ、最低半年以上休めてから楽しむ」
ことをお勧めします。
ポテンシャルからしても非常にリーズナブルなので、今飲んでみて・・数年先に再び飲んでみることで、当初気付けなかった部分に目が、鼻が、舌が行くようになってくれると思います。是非飲んでみてください!・・日本に入って来ているドメーヌ・ギイヤールのラインナップの最高峰です!お勧めします!
【過去最高!素晴らしい存在感!・・硬いグランクリュを開ける位なら、この1級レ・コルボー2019を開けましょう!超激安だと思います!】
これは・・飲んじゃいましょう!・・まぁ、決して安いワインでは無いのかもしれませんが、
「今飲んでも滅茶苦茶美味しい!」
ですよ。
ジュヴレの気高いワインが持つ官能的なアロマと味わいを、柔らかに、精緻に感じさせてくれます。安い・・いや、村名クラスですと、ジュヴレらしい鉄っぽさは重々しさで現れて来ますが、上のクラスになってきますとそこには、官能感だったりエレガンスが感じられるようになります。その際たるものがクロ・サン=ジャックだったり、マジ=シャンベルタン、クロ・ド・ベズになってくるんですが、
「2019年もののレ・コルボーは、それらと密度でも負けてない!」
です。
これはついつい・・飲んじゃいますね。それもグイグイとグラスを重ねる・・と言うよりも、少しずつ口に含み、その存在を確かめつつ少しずつ喉の奥に送り込み・・戻ってくるノーズへ抜けて行くアロマを確認する・・。
「その作業そのものが楽しい!」
と感じていただける、実にポテンシャル高いピノ・ノワールなんです。

何度も書いていますのでサラッと行きますが、何しろマジ=シャンベルタンの真横ですから・・あ、このギイヤールもマジ=シャンベルタンをリリースしているそうですが、日本に入っているのかな?・・残念ながら noisy のところには入っていませんし、飲んだことも無い・・でも、このレ・コルボーとマジの両方を持っていると言うことも、このレ・コルボーの高い品質を助長することに繋がっていると感じます。
「もう匂って来そうな凄い色彩をしている!」
とは見えないでしょうか。この口内で膨張する、超肌理の細やかなビロードのテクスチュアが、口蓋内各所の味蕾を素晴らしいタッチで刺激してくれます。
価格はもう・・良いんじゃないでしょうか。反対に、是非ご自身で飲まれて価格付けしていただきたいと・・思います。この2019年もののギイヤール、1級レ・コルボーを飲ませていただいて、凄く似ているなぁ・・と思った素晴らしい造り手がいました。まぁ、コルクの長さが違いますが・・(^^ 凄い味わいでした。超お勧めします!・・是非早々に1本、飲んで・・是非追加で買い占めてください!
以下は以前のレヴューです。
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【きっとドメーヌの危機を乗り越えたはず!・・と気付かせてくれる見事なポテンシャルです!】
ギイヤールのワインって、10年前はもっと色味も黒かったはずですよね?・・さすがにグラスの写真を撮り始めたのは何年か前なので・・もっと前から撮っておけば良かったと、今更ながらに残念に思っています。ワイン屋さんたちも、飲みに行っても自分たちやご一緒の写真は撮りたがるクセに、商売そのもののワインの写真は中々残さないんですよね。
で、このコラムを書き終えたら新着を発行するんですが、ほんの少しだけ余裕が出来たので・・以前のこのコラムを少し読み返してみました。すると、やはり昨年ご紹介の2017年ものから、この2018年ものの変化を感じさせる部分が有りましたね。そもそも、お題目で、
「リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります」
って・・書いてました。
それ、2018年ものもバッチリ当てはまってしまいます。ポテンシャルはたっぷりあり、少なくとも2~3年は置くべきなコンディションです。・・飲めちゃうんですけどね。
2018年ものの他のキュヴェと同様に赤い果実・・チェリーが主体でほんのりベリーです。ミネラリティの複雑なアロマがポンポンと上がって来ます。柔らかさが以前と全く異なりますし、それがナチュール感をアップさせている感じです。
やはりマジの畑と隣り合わせなポテンシャルの高さは隠せず、さりとてマジほどは洗練されていない感覚・・でも熟成を迎えると相当に近くなって行くような感じが受け取れます。
8千円ですから・・これ。滅茶苦茶リーズナブルでしょう?・・3年置いたら飲んでみて下さい。相当美味しく育っているんじゃないかと思います。そして15年経ったら・・感動ものだと思います。ご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】
非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。
そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。
2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。
しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。
2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、
「おっ、マジに近づいた!」
なんておやじギャグが出てくるようになります。
ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】
素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。
飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。
「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。
2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、
「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」
ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。
で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。
確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、
「リリースした年にすでに飲める!」
と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。
早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】
それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。
他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。
しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、
「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」
ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、
「2015年ものは少し甘い・・」
と言うのは当てはまりません。
しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。
また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、
「・・只者では無い」
と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。
また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!
この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。
素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】
え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。
色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、
「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」
と言うことが判るでしょう。
味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。
2013年もののご紹介時には、
「最低1年は置いてください。」
としっかり・・書いて・・いましたね。
売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」
と言いたいと思います。
そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。
まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。
そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。
ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。
宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】
グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。
でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。
色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。
ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。