ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ドメーヌ・アンリ・グージュ

アンリ・グージュ

フランス Domaine Henri Gouges ブルゴーニュ
● 2019年もので「巨人覚醒」をお伝えしたアンリ・グージュの・・新たに向かう道が見えた2022年ものをご紹介させていただきます。

 2024年12月初頭、フィネスさんのワイン試飲会が行われました。そこでは多くのアイテムが出品されました。ジョルジュ・ルーミエ、メオ=カミュゼ、マルキ・ダンジェルヴィーユなどなど・・凄い面々ばかりの試飲会です。

 そこでの一番の人気になったのが、何と・・

「2022年アンリ・グージュ」

でした。

 実際に Noisy wine からはオイジーが参加させていただき、多くのワインをテイスティングして来ましたが、彼曰く・・

「アンリ・グージュがあんなに美味しいとは想像してなかった」

と・・。

 それに加え、Noisy wine の担当のKさんにも確認しましたが、

「アンリ・グージュの評判が一番でした。」

とのことでした。

 noisy も・・そりゃぁ頑張ってテイスティングしなくちゃ・・と言うことで、新アイテムのグラン・クリュ、

「2022 エシェゾー(・デュ・ドゥスユ)」
「2022 クロ・ド・ヴージョ(・グラン・モーペルテュイ)」

まで、フィネスさんのご協力をいただきまして敢行しました。


 そして2022年のアンリ・グージュのワインの姿が、

「一貫している」

ことに気付き、また・・

「おそらく過去最高であろう」

と結論させていただきました。


 決してリキミを感じさせない、見事に美しい液体で、どこまでも瑞々しく、表現もトップレベルでエレガント・・細やかな表情に驚きを感じました。

 まぁ・・

「またまた・・そんなこと言って・・」

と思われるかもしれませんが、本心です・・。


 激エレガントな2022 エシェゾー・デュ・ドゥスユです。信じられます?・・ジャイエ・ジル、セシル・トランブレイ、デ・ペルドリのそれらからは、

「エレガントだ!」

などとはとても言えない・・そんなイメージしか noisy には有りません。余りに美しくて、

「最高の出来のシャンボールかよ!」

とボトルに突っ込みを入れてしまいました。

 クロ・ド・ヴージョ(・グラン・モーペルテュイ)2022もそうです。とんでもなく美しい系のクロ・ド・ヴージョです。しかもグラン=ゼシェゾーの真下の区画です。

「いったい・・どうやって入手したの?」

と考えこまずにはいられませんでした。


 その美しさはアンリ・グージュの他のキュヴェと共通です。レ・ヴォークランがとんでもなく美しいんですから・・(^^;;

 もし騙されても良いとお考えになられましたら、是非ともご検討よろしくお願いいたします。有り難うございました。


-----

 巨人覚醒をお知らせした2022年1月からちょうど1年が経ちました。2020年のアンリ・グージュを紹介させていただきます。

 ビックリするような変貌を遂げたアンリ・グージュですが、2020年もの・・いや・・もう驚いたのなんのって・・半端無い驚きでして、思わずフィネスのK君に電話してしまいましたよ。

 なぜって・・

「A.C.ブルがめっちゃくちゃ・・旨い・・」

「・・でも・・なんとそれはフルーツ爆弾!」

「えっ?・・ピノ・ノワールのフルーツ爆弾って・・何?」

って訳です。


 ですがどうやらこれは、ヴォーヌ=ロマネ近郊の2020年ものの特徴のようです。グロ・フレールだけはそれなりにエレガントでしたけどね。・・で、これです。

 未発売の2020年のエマニュエル・ルジェのパストゥグランです。

「・・えっ?」

と、皆さんの驚かれる顔が目に浮かびます。そうなんですよ・・流石にここまでは濃密では無いにせよ、

「グージュのA.C.ブルも滅茶濃密でピュアで精緻!」

です。

 ニュイ=サン=ジョルジュ村名も同様ですが、新樽の使用率が高い分、A.C.ブルのようなフルーツ爆弾的ではないんですね。今飲まれるなら、メゾンもののニュイ村名が滅茶旨いです。

 このように・・数が全く無い2020年ものですが、考えられないほどの精緻さと濃密さの両立と遂げたのが2020年のアンリ・グージュです。ですが・・残念にも余りに数が無く、noisy のテイスティングも狭い範囲にとどまらずを得ませんでした。

 ですので、このように思っていただけると間違いないと思います。

 2020年のアンリ・グージュは、

1.今でも美味しくは飲めてしまうが、基本、3年以上寝かせた方が良い。メオ=カミュゼのジャン=ニコラ・メオさんが、「2020年ものをさっさと飲んでしまうのはお勧めしない。グレートヴィンテージだから。」

2.今飲んで良いのは、赤ではフルーツ爆弾ピノ・ノワールのA.C.ブルと、滅茶美しいメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名だけ。白はA.C.ブルのピノ・ブラン(絶品!)。

3.その他は3~5年置かれることをお勧め。

です。


 アチコチに面白い写真を貼ってありますし、海外メディア情報も掲載していますので、ぜひご参考にされ、

「希少だが半端無い濃度を得た2020年のアンリ・グージュ」

をご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

-----
 眠れる巨人、ついに覚醒!・・と言って良いでしょう!・・圧巻の2019年ものを造り上げたアンリ・グージュをご紹介させていただきます!

 いや~・・ここまで長い年月が掛かりました・・。Noisy wine としましては、2017年ものからドメーヌ・アンリ・グージュのワインをご紹介させていただいています・・が、実は2013年ものから仕入は行っていました。ただし2015年ものにつきましては、フィネスさんが気を使ってくれたのかどうか判りませんが、2014年ものをお蔵入りしてお客様にご紹介しなかったのを見られてか、オファーが無かった・・ような気がします・・いや、もしかしたら2015年ものは2014年ものを抱えたままなので・・とnoisy が伝えた性なのかもしれませんが、余りに昔の話しなので忘れてしまいました。

 2014年~2016年ものをご紹介せずにお蔵入りにしてしまったのは理由は多々在りますが、一つには、

「タンニンが前面に出ていて、リリース直後に飲まれる可能性が有る場合は余りふさわしく無いか・・。」

と言う気持ちと、

「どうやってご紹介したら良いか・・その構想を練っている時間が無い・・」

みたいな感じで、気付くともう1年が過ぎ、2年が過ぎ3年目の・・みたいなスパイラルになってしまった訳です。


 しかしながら2017年ものをテイスティングしたところ(・・いや、それ以前のものも飲んでいますが)、明らかな変化が認められ、タンニンが前面の表情から撤退し奥に隠れるようになり、その質の良さが素晴らしいもの担ってきたことが判った訳ですね。ですので・・2017年ものはそのままご紹介させていただいたんです。

 そして2018年ものはその路線をさらに拡充し、非常に美しいワインになったことをご報告させていただきました。

 で・・2019年ものは・・圧巻でした!・・これはもう・・ニュイのトップと言っても過言では無い出来!・・しかもニュイの持つテロワールの違いが、「これでもか!」と言うほどに異なっていること、そしてそれに加えて、

「圧巻な美味しさ!」

をも感じさせてくれる凄いワインになっていたんです。


 シェヌ・カルトーの実に愛らしい、可憐でエレガントで超繊細な味わいに惚れ惚れとしてしまいました。カイユの物凄い果皮が集中しつつもバランスの良い圧倒的な味わい、クロ・デ・ポレのエレガンスと真ん丸なパレットを描く超バランスな味わい、ヴォークランのパワフルさ全開ながら、ニュイの持つ構造の深さを感じさせる味わい、そしてピノ・ブランの白のブラッシュアップは、どこか中抜けして感じられてしまうピノ・ブランの個性を、集中感とフレッシュ感、そして滑らかさが見事なバランスを感じさせてくれるようになっていたんですね。

 2019年ものは、アンリ・グージュにとって記念のヴィンテージだったようで、トップ・キュヴェの「レ・サンジョルジュ」は特別なエチケットでリリースされ、価格もかなり上昇していますし、しかも入荷量が・・信じられないほど少ないです・・無いと言っても良いかもしれません!でも、他の1級の味わいを見れば、相当に凄いワインになったことはうかがい知れます。

 これはnoisy 個人の判断では有りますが、おそらく・・「収穫時期を早めた」んじゃないか?・・と思うんですね。2016年までのアンリ・グージュはタンニンの成熟をしっかり待つことに気持ちを集中するが余り、収穫のタイミングが遅かったんじゃ無いか?・・と。それが集成され、美しい果実味とタンニンをベストな配分で持てるようになった・・のが、一番の理由かと思っています。

 これを持って、秘蔵(死蔵?)になっていた2014~2016年のグージュのワインも、再度テイスティングしてご紹介を始めたいとも思っています。

「5年経ったらリリースしよう」

と・・考えていたんですね。美味しくなっているはず・・です。


 ですがまず、この2019年のアンリ・グージュを是非ともブルゴーニュファンの方に飲んでいただきたい!・・カイユの物凄い味わいは圧巻です!・・noisy はシェヌ・カルトーに首っ丈・・きっと皆さんはクロ・デ・ポレやシェニョの味わいに驚かれるはずです!

 復活なったアンリ・グージュ!・・超お勧めしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


■ エージェント情報
 2019年は2~3月に掛けて暖かく、4月は寒くなって霜の危険があったが結局ほとんど被害は無かった。7月から非常に暑くなった影響でウドンコ病が少し発生し、収穫まで暑い日が
続いたので畑はとても乾燥した。収穫は9月14日から開始し、乾燥などの影響で収穫量は20~40%減少したが、凝縮した素晴らしい葡萄が収穫できた。2019年でドメーヌ設立100年になったのでそれを記念して「ニュイサンジョルジュ1級レサンジョルジュ」は2019年物からドメーヌの創始者であるアンリグージュが考案したラベルを使用。これはAOCが制定される以前にアンリグージュが試作で作っていたラベルで、当時は違う村の葡萄やワインを混ぜることが許されており、ニュイサンジョルジュ産のワインということを証明するためにメインラベルの上に原産地保証を示す緑色と白色のラベルが貼られている。現在ドメーヌで使用している緑色を基調としたラベルデザインはこの原産地保証ラベルを参考に考案された。また、2019年ヴィンテージは「MaisonHenriGouges」として樽買いしたワインをドメーヌで熟成させたネゴシアン物も造っている。

-----
グージュが良い!・・もの凄く良いです。以前のやや硬さの残るタンニンが目立つ姿は2017年ものでかなり解消され、柔らかく目立たず、質感高いものに変化して来たのはお伝えしました。「眠れる巨人、ついに覚醒か?」とまで書いてしまった以上、2018年ものは相当頑張ってテイスティングし、ドメーヌ・アンリ・グージュの現在の真の姿を暴きたい・・(すみません・・)と思っていました。

 そして2018年ものが入荷したんですが・・いや~・・良いですね~・・。

「覚醒した!」

のは間違い無いでしょう。


 何が嫌いだったか・・正直に言えば、やはりその「タンニンの姿」です。赤ワインにはやはりタンニンは必要不可欠・・と言いますか、どんな赤ワインにもタンニンは備わっており、熟成や味わいに大きな関与をしています。

 しかしながら・・ブルゴーニュワインはエレガンスが重要と考えていますから、

「硬く平板な大量のタンニン」

は好ましく無く、

「質はとても良いが目立つタンニン」

は、悪くないが・・ボルドーじゃないんだから・・と言いたくなってしまいます。


 しかしながら、

「実はちゃんと備わっているのに全く判らないほどに仕上がったタンニン」

は、これ、最高ですよね?


 昨年の2017年ものは、「質はとても良いが(少し)目立ちたがりのタンニン」が感じられたんですね。それでも他の表情は素晴らしく、

「お~・・グージュもついに来たか?」

と感じさせてくれたわけです。それだけに、2018年もののテイスティングは、ハラハラドキドキ・・「これで元に戻っちゃってたらどうしよう・・」みたいな感情が生まれて来まして、それはもう真剣にテイスティングさせていただきましたよ。


 で、2018年ものは、

「実はちゃんと備わっているのに全く判らないほどに仕上がったタンニン」

どころか、

「柔らかさと冷ややかさを持った見事なタンニンを、ミネラリティのオブラートに包みこんで美しいディテールを生み出した!」

 素晴らしい表情をしていたんですね。


 ですので、畑のテロワールも、モノの見事にクッキリと浮かび上がって来ています。クロ・デ・ポレ・・・旨いですね~・・最高です。こんな価格で良いのかな・・とも思ってしまいます。プリウレも、本来はミネラル組成の性でしょうか、バランスが良過ぎて目立たない味わいに陥りがちのワインが多いと思いますが、ふっくらとした美しい表情に微細な起伏を持っているのが良く判ります。パワフルだがやや粗暴にも感じることの有るヴォークランも、そのまんまの姿に美しさを投影出来ているんですね・・。いや、村名のニュイも滅茶美味しいですよ。


 ここからは推測に過ぎませんが、エルヴァージュを若干変えて来ていると思います。そもそも長めの熟成を掛けるのが伝統のようですが、たぶん・・そこを変えて来ているはず・・と感じました。

 そして、自然派なアプローチもついに身を結んだんだろうと思います。ピノ・グージュ(ピノ・ブラン)の白ワインも滅茶美味しいですよ。これから先にご案内予定のドイツはバーデン、ヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が絶妙に旨いですが、若干体形は異なるとしても、そこに「気品」をプラスするとピノ・グージュに近くなるなぁ・・などと感じています。

 今回のテイスティングは、10アイテム中9アイテムで、1級レ・サンジョルジュのみテイスティングできませんでした。(ですが色々確認の意味を込めて合計10本開けています)ですが、

「今までに無いほどのレベルに仕上がった2018年、ドメーヌ・アンリ・グージュ」

で有ることは間違い無いです。


 美しさ、雅さを感じさせる素晴らしいワインです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!

━━━━━
 第一次世界大戦後、父親より9haの畑を譲り受けたアンリ グージュ氏は1925年にドメーヌを設立し、マルキダンジェルヴィル氏やアルマン ルソー氏らと共にその時代に蔓延していた粗悪なブルゴーニュワインを無くす為にINAOを設立し、区画やクラスを決める際、自分たちの畑があるニュイサン ジョルジュとヴォルネーには自己贔屓をしないようにグラン・クリュを設定しませんでした。

 アンリ氏の孫のピエール氏、クリスチャン氏がそれぞれ畑と醸造を担当してドメ ーヌを運営していましたが、ピエール氏が定年を迎えたため、現在はその息子のグレゴリー氏が中心となって、ニュイ サン ジョルジュのみ15haの畑でワイン造りを行っています。

 昔からコート ドールの傾斜が急な畑では、雨が降った後に土が流れてしまうという問題がありました。これに対し、ピエール氏は1975年に葡萄の木の列の間に芝生を植え る方法を生み出しました。これは降雨後の土地の侵食を防ぐだけでなく、雑草が生えるのを抑える働きもありました。また、丈の高い雑草が生えない為に畑の通 気が良く、カビの発生を抑制する効果もありました。さらに、芝生があることで葡萄の根は横ではなく下に向かって伸びるため、地中深くの養分を吸収すること ができ、結果としてテロワールを明確に表現することができました。

 また、徐々に畑をビオロジック(有機栽培)に変えてきていて、2008年から100%ビオロジックになりました。 畑で厳選して収穫された葡萄は2007年に新設された醸造所で選別され、果皮や種の収斂性のあるタンニンを出さないように葡萄の実は潰さないまま除梗機で100%除梗され、そのまま地上階にある醗酵タンクへ重力によって運ばれます。アルコール醗酵には白はステンレスタンク、赤はコンクリートタンクを使います。コンクリートタンクはアンリ グージュ氏の時代に造られた古いものが使われており、内部には酒石酸がびっしり付着しています。このコンクリートタンクはタンク上部が開いている開放桶ではないのでアルコール醗酵の際に発生するガス(二酸化炭素)がタンク内部に溜まりやすく、醗酵作用がゆっくりと進むので、じっくりと葡萄から色とアロマを引き出します。櫂入れはタンク内に設置されている金網状の機械で行い、ガスによって押し上げられた果皮や種と果汁の接触を増やしてアロマやタンニンを引き出します。その後、新樽率約20%の樫樽に移されマロラクティック醗酵をさせて18ヵ月間熟成されます。とても綺麗な葡萄が取れるのでそのままでも十分透明感がある為、コラージュやフィルターは行わずに瓶詰めされます。


2022 Nuits-Saint-Georges Village
ニュイ=サン=ジョルジュ・ヴィラージュ

19211
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・アンリ・グージュ

■メディア評価
◇2022年もの
 92 Points la Revue du Vin de France
 92 Points Cellar Tracker
 90~92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

 88~91 Points Burghound.com
 90 Points Vinous
◇2020年もの
 92 Points la Revue du Vin de France
 92 Points Decanter
 91 Points John Gilman
 88 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 88 Points Tim Atkin
◇2019年もの
 93 Points /Drink now through 2028 Wine Spectator
 91 Points Jasper Morris Inside Burgundy
◇2018年もの
 91 Points Tim Atkin
■エージェント情報
ピノ・ノワール種100%。所有畑の総面積は約4haで南側の「Belle Croix(ベル・クロワ)」「les Fleurieres(レ・フルリエール)」「les Brulees(レ・ブリュレ)」「les Chaliots(レ・シャリオ)」等、1級に隣接する数区画の葡萄を最初からアサンブラージュして造られます。1級には及ばないものの、果実味と酸味が豊かでタンニンもしっかりしており、余韻と味わいの強さがある典型的なニュイ=サン=ジョルジュのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,180 (外税) 
【やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュとは、畑のポテンシャルから全然違うと思えるほどの見事な出来!・・92ポイントはダテじゃないです!】
 1級レ・プリュリエと1級ポレの直下にある村名の3つの畑をセパージュした、「ヴィラージュ」です。

「新しい名前で出ています!」

 やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュと比較すると・・

「比べるべくも・・無い」

ほどに違います。それは・・

「質感」

です。

 実際に比較しながら飲みましたので・・もう、ツヤッツヤのテクスチュアからして違いますから、ミネラリティの総量が全く異なるのでしょう。

 しかしメゾンものもですね・・頑張ってまして、

「早めに熟して、甘美な姿を見せてくれる」

のも間違いないですから、価格と質との見比べで選択すればよいかな?・・と言う感じです。

 やはり、手をしっかり入れられる大きなドメーヌと、人が少ないヴィニュロン主体の生産者では、長い間にきちんと手入れされたかどうか・・で、大きく変わってしまうんですね。

 で、ここでメディアの評価を見ていただきます。

 このヴィラージュ、92ポイントまで付いています。過去には93ポイントも有りました。ですが・・まず一点、

「今までのドメーヌの村名をテイスティングした中では一番素晴らしいと確信!」

しています。

 ミネラリティのコートのつややかなテクスチュアと細やかさ、適度な締まりと柔らかさ、1級に通じるような仕上がりを感じます。

 2つ目は、1級のレ・シェニョは93ポイント、上級の1級を除くとほぼほぼ94ポイント以下・・と言う評価になっているんですね。ジャスパーさんは1級レ・シェヌ・カルトーも92ポイントですから、

「1級レ・シェヌ・カルトーはドメーヌの村名とほぼ同じ評価(下値が異なる)」

と言うことなんですね。

 ですから、メディアの評点を信じたとしても、このドメーヌものは相当・・出来が良いと言うことになろうかと思います。

 noisy 的には、2020年よりも2021年、2021年よりも2022年が素晴らしいと感じます。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【精緻さとフィネスを閉じ込めた膨大な果実!・・マンモス・ニュイ=サン=ジョルジュです!】-----以前のレヴューです。

 実はこれ・・A.C.ブルと一緒に、同じ日に開けたんですね。何せ今月のテイスティング候補があと60本以上も有るもんでして・・

「・・無理じゃん・・間に合わない・・」

としか思えないで諦めるところを、今までもずっと「何とかして」やって来ている訳です。Noisy wine のテイスティング量を他のショップさんが聞いたら気絶するかもしれません・・(^^

 因みに今は、滅茶美味しい・・美味しさに磨きが掛かった・・そんなレベルを超えたな・・とさえ思えるバシュレ・モノをテイスティングしています。勿論そのさなかにも色々と差し込まれてきますから、もうしっちゃかめっちゃか・・食卓の上にはそろそろボトルが乗らず、食事にも支障が出始めています。

 で、このニュイ村名のドメーヌものですが、2019年は凄い美味しかったですよね?・・惚れちゃった人も多いかと思います。しかしながら2020年ものは・・

「ルーミエも、ルジェも、デゾネイ=ビセイも、そしてこのアンリ・グージュも滅茶濃い!」

です。

 ですが・・果実が・・濃度が濃いだけじゃ無いんですね・・質感も濃いんです。

 この・・凄い色彩を是非ご覧ください。赤を積層させたような見事に濃い目の赤です。ですが、

「A.C.ブルのようなフルーツ爆弾では無い!」

と感じられます。

 で、

「そもそもまだ仕上がっていないと思われるバランス」

ですが、この春にはひとつの良いバランスに仕上がるはずです。


 A.C.ブルよりも樽の要素が多い・・つまり新樽の使用率が高い分、破壊的な果実の風味は格段に抑えられています。そしてそれらが「まとまりを見せてくるための時間」が必要・・そういうことな訳です。

 膨大な風味は仕上がり中・・と言う感じですが、これがメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名になりますと、また違うんですよ。今飲んだらメゾンもの・・美しくて滅茶旨いんですね。ですので、早めにどうしても飲みたい方は、メゾンもののニュイ村名をお勧めします。

 ですが、

「膨大な各要素を閉じ込めたはずのドメーヌものの2020年ニュイ村名をどうしても早めに飲みたい!」

のであれば止めはしません。


 2020年は、そのヴィンテージの要素が大きく出て来ていると思います。そこに各造り手の個性が出て来ています。閉じ込められた要素が出てくるのはまだこれからです。でも・・開けてしまえば、

「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」

となるはずなんです。


 ですが、何度も書きますが、ジャン=ニコラ・メオの、あのフレーズを思い出してくださいね。

「2020年ものをさっさと開けてしまうのはお勧めしない。だって2020年はグレートイヤーだから。」

 フィネスの藤田社長も一連の2020年ものを飲まれておっしゃっていたそうです。

「2020年はグレートヴィンテージだ!」

 決して早飲みはお勧めはしません・・でも・・飲みたい時が飲み時です。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】

 一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、

「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」

みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。


 それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。

 ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。

 でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。

 さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。


 でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、



「アンリ・グージュを全然知らない方!」

もしくは、

「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」

に是非とも飲んでいただきたいと思っています。

「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」


「・・・ご名答・・」


 この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。

 そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。

 そんな凄い1級群では有りませんが、

「このニュイ村名で充分!」

とこのワインは思わせてくれるんですね・・。


 細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・

「美しさが全然違う!」

 きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。

 因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】

 どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・

「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」

と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・


 しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。

 で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、

「店から持ち戻りで即開けてみる」

ことにしたんです。


 で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。

 ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。

 さらには、余りに美味しいので・・

「これは最低91点!」

などと思っていたんですね。


 で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・

「気が合うなぁ・・」

などと上から目線で感じ入っていたものです。


 柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。

 相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】

 どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。

 下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?

 これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。

 2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。

 まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。

 で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。

 しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、

「さっさと飲むなら村名がベスト!」

です。凄いバランスなんですよ・・村名が。

 A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。

 ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。

 あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】

 力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。

 左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。

 味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。

 最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。

 ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、

「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。

 アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。

 で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。

 ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。

 紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。

 ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)

 そんな訳ですので、

「・・アンリ・グージュ?・・」

と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!