【やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュとは、畑のポテンシャルから全然違うと思えるほどの見事な出来!・・92ポイントはダテじゃないです!】

1級レ・プリュリエと1級ポレの直下にある村名の3つの畑をセパージュした、「ヴィラージュ」です。
「新しい名前で出ています!」
やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュと比較すると・・
「比べるべくも・・無い」
ほどに違います。それは・・
「質感」
です。
実際に比較しながら飲みましたので・・もう、ツヤッツヤのテクスチュアからして違いますから、ミネラリティの総量が全く異なるのでしょう。
しかしメゾンものもですね・・頑張ってまして、
「早めに熟して、甘美な姿を見せてくれる」
のも間違いないですから、価格と質との見比べで選択すればよいかな?・・と言う感じです。
やはり、手をしっかり入れられる大きなドメーヌと、人が少ないヴィニュロン主体の生産者では、長い間にきちんと手入れされたかどうか・・で、大きく変わってしまうんですね。

で、ここでメディアの評価を見ていただきます。
このヴィラージュ、92ポイントまで付いています。過去には93ポイントも有りました。ですが・・まず一点、
「今までのドメーヌの村名をテイスティングした中では一番素晴らしいと確信!」
しています。
ミネラリティのコートのつややかなテクスチュアと細やかさ、適度な締まりと柔らかさ、1級に通じるような仕上がりを感じます。
2つ目は、1級のレ・シェニョは93ポイント、上級の1級を除くとほぼほぼ94ポイント以下・・と言う評価になっているんですね。ジャスパーさんは1級レ・シェヌ・カルトーも92ポイントですから、
「1級レ・シェヌ・カルトーはドメーヌの村名とほぼ同じ評価(下値が異なる)」
と言うことなんですね。
ですから、メディアの評点を信じたとしても、このドメーヌものは相当・・出来が良いと言うことになろうかと思います。
noisy 的には、2020年よりも2021年、2021年よりも2022年が素晴らしいと感じます。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【精緻さとフィネスを閉じ込めた膨大な果実!・・マンモス・ニュイ=サン=ジョルジュです!】-----以前のレヴューです。

実はこれ・・A.C.ブルと一緒に、同じ日に開けたんですね。何せ今月のテイスティング候補があと60本以上も有るもんでして・・
「・・無理じゃん・・間に合わない・・」
としか思えないで諦めるところを、今までもずっと「何とかして」やって来ている訳です。Noisy wine のテイスティング量を他のショップさんが聞いたら気絶するかもしれません・・(^^
因みに今は、滅茶美味しい・・美味しさに磨きが掛かった・・そんなレベルを超えたな・・とさえ思えるバシュレ・モノをテイスティングしています。勿論そのさなかにも色々と差し込まれてきますから、もうしっちゃかめっちゃか・・食卓の上にはそろそろボトルが乗らず、食事にも支障が出始めています。
で、このニュイ村名のドメーヌものですが、2019年は凄い美味しかったですよね?・・惚れちゃった人も多いかと思います。しかしながら2020年ものは・・
「ルーミエも、ルジェも、デゾネイ=ビセイも、そしてこのアンリ・グージュも滅茶濃い!」
です。
ですが・・果実が・・濃度が濃いだけじゃ無いんですね・・質感も濃いんです。
この・・凄い色彩を是非ご覧ください。赤を積層させたような見事に濃い目の赤です。ですが、
「A.C.ブルのようなフルーツ爆弾では無い!」
と感じられます。

で、
「そもそもまだ仕上がっていないと思われるバランス」
ですが、この春にはひとつの良いバランスに仕上がるはずです。
A.C.ブルよりも樽の要素が多い・・つまり新樽の使用率が高い分、破壊的な果実の風味は格段に抑えられています。そしてそれらが「まとまりを見せてくるための時間」が必要・・そういうことな訳です。
膨大な風味は仕上がり中・・と言う感じですが、これがメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名になりますと、また違うんですよ。今飲んだらメゾンもの・・美しくて滅茶旨いんですね。ですので、早めにどうしても飲みたい方は、メゾンもののニュイ村名をお勧めします。
ですが、
「膨大な各要素を閉じ込めたはずのドメーヌものの2020年ニュイ村名をどうしても早めに飲みたい!」
のであれば止めはしません。
2020年は、そのヴィンテージの要素が大きく出て来ていると思います。そこに各造り手の個性が出て来ています。閉じ込められた要素が出てくるのはまだこれからです。でも・・開けてしまえば、
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
となるはずなんです。
ですが、何度も書きますが、ジャン=ニコラ・メオの、あのフレーズを思い出してくださいね。
「2020年ものをさっさと開けてしまうのはお勧めしない。だって2020年はグレートイヤーだから。」 フィネスの藤田社長も一連の2020年ものを飲まれておっしゃっていたそうです。
「2020年はグレートヴィンテージだ!」
決して早飲みはお勧めはしません・・でも・・飲みたい時が飲み時です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】
一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」
みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。
それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。
ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。
でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。
さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。
でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、

「アンリ・グージュを全然知らない方!」
もしくは、
「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」
に是非とも飲んでいただきたいと思っています。
「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」
「・・・ご名答・・」
この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。
そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。
そんな凄い1級群では有りませんが、
「このニュイ村名で充分!」
とこのワインは思わせてくれるんですね・・。
細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・
「美しさが全然違う!」
きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。
因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】
どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!