ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ユベール・ラミー

ユベール・ラミー

フランス Domaine Hubert Lamy ブルゴーニュ
● 2017年のユベール・ラミーだけは、どんなことが有っても買わなければならない・・とさえ思います。いや、そう思わされました。なので、絶対に買ってください・・(^^;; 白だけでは無く、赤もです。おそらく、今までに体験したことのない世界を見せつけられたと感じていただけるはずです。そして、アペラシオンにこだわり過ぎたことへの反省さえ、心に浮かぶに違い無いのです。

 2017年のユベール・ラミーのワインの総括としましては、陳腐な言葉の羅列になってしまいそうで怖い部分が相当に有ります。

 何せこの数年、ユベール・ラミーのワインの上昇機運の気配を感じ取ってからは、毎年のように、「前年を超えた」と言ってきました。そして、「物凄いワインだ」とも言っていたはずです。「昇り詰めた」とさえ、どこかに書いたかもしれません。

 しかしそれは noisy の大きな間違い、もしくは見込み違いだったと言わざるを得なくなりました。

 2013年よりも2014年、2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と、年を追う毎にその「密度」がもたらす素晴らしい味わいに歓喜の念さえ持ったものです。しかし、2013から2014へ、2014から2015、2015から2016へと、ポテンシャルの上昇率はほぼほぼ同じ割合で上昇していたと感じます。そして2016年もので高見に達したと思ったものです。

 ところが・・それこそが間違いだったんです。2016年ものと2017年ものを比較しようとした場合、

「もうポテンシャルの上昇率が図り切れない!」

とサジを投げざるを得ない感情を持たされてしまった訳です。2013年から毎年20%ずつ上昇し2016年まで来たと仮定したとして、

「では2016年から2017年へのポテンシャル上昇率はどのくらいだろうか?」

と考えた時、もう・・それを図ることは不可能だと感じてしまった訳です。


 それほどまでに凄まじい向上と言わざるを得ません。・・いや、2017年もいろんなことが有ったことは判っています。サン=トーバンは決してすべてが順調だった訳では有りません。遅霜の被害で相当の減収になったと伝わっています。でもそんなネガティヴな出来事も、結果的に見れば、

「図ることさえあきらめざるを得ないほどの凄まじい出来」

になったと言うことなんですね。


 それでもまぁ・・ラミーのシャルドネは、そんなことも有るかもしれないと、薄々は感じられたかもしれませんが、サントネイやシャサーニュのピノ・ノワールがまた、「ひっくり返るほど」素晴らしく、

「はたしてこれは本当にボーヌのピノ・ノワールなんだろうか?」

「これを飲んでコート・ド・ボーヌのピノ・ノワールと当てられる人はいるのだろうか?」

と思っています。


「少なくともサントネイの赤であると言える人は唯の一人もいないはず!」

と確信しています。


 まさに、ユベール・ラミーの値千金のサン=トーバンのシャルドネの姿を写し取ったかのようなミネラリティに満ち、決して崩れない、綻ばない、貴婦人が如くの美しささえ感じられるピノ・ノワールが、コート・ド・ボーヌに存在したことに、経験したことのない感動と驚きと、伸張して行く可能性がまだまだ残っていることへの恐怖にも似た感情を持ってしまいました。

 しかもこれは、ブルゴーニュの南のドンケツのサントネイで有り、赤は誰も期待していないサン=トーバンとシャサーニュ=モンラッシェなのです。


 その昔のブルゴーニュは、馬で耕作していた・・と言われますが、それは実は・・比較的最近のことです。それ以前は馬も入れなかったほどの「密植状態」であったとされています。

 ユベール・ラミーは、その古い時代と同じ手法を用いることで、その時代さえも超越した、自身の境地に至っていることになります。

 だからこそ、もう・・どんな造り手とも比較することは不可能だと言えるでしょう。陳腐なことになってしまいます。ラミーはラミーのワインで比較するしか、比較対象が無い・・とさえ言えると感じます。

 そしてその感情は、2017年のユベール・ラミーを飲まれた方と、必ずや共有できるはずです。特にシャルドネだけでは無く、ピノ・ノワールも飲まれた方や、2016年以前からラミーを追いかけていらした方なら・・そうなってしまうことは容易に想像出来ます。

 いたるところにラミーの考えや仕事ぶり、そして畑の姿を感じることが出来ます。この・・凄いコルクを見てください!・・思わずメジャーを出して来てしまいましたよ・・。

「57ミリもあるディアム!」

です。


 ここではコルクの説明はしませんが、ラミーが何を感じてそのようにしているのか・・是非飲みながら・・いや、まずその長~~いコルクを抜いてからですが、想像してみて下さい。

 そして外観だけを言うにしても、全てのアイテムに白い「蝋封」が施されています。しかも全然面倒くさく無い、「蝋封をして無い、蝋封が無い」と思ってスクリューを差し、少し上げてから割れた部分を除くだけで済む・・・でも「蝋封」がされています。この辺も是非、色々と楽しみながら、ラミーの意思を感じていただけましたら幸いです。

 素晴らしい2017年でした。とても一言では言い表せませんが、これだけは言えます。

「ユベール・ラミーの2017年だけは見過ごしてはならない!」

 ・・是非後悔の無いようにされてください。お勧めします。


━━━━━
 ユベール・ラミーをご紹介します。非常に評判が高くなってきている造り手ですが、実際noisyも、ここまで成長しているとは 思いませんでした。一推しの生産者です! 

 ユベール・ラミーの2015年ものが到着しつつあります。トップ・キュヴェと赤ワインは次回以降に到着する予定ですので、そちらは後のご案内になろうかと思います。

 また、今回はテイスティングの済んだブルゴーニュ・シャルドネ、サン=トーバンおよびシャサーニュ、ピュリニーのクリマものをご案内させていただきます。

 今回ご紹介させていただくACブルゴーニュ・シャルドネ・レ・シャタイネールやサン=トーバン各種、シャサーニュ村名、ピュリニー村名を全てテイスティングしました。

 樽が溶け込み滑らかで柔らか、とても素晴らしかった2014年に対し、そこによりピュアで繊細な表現が加わったのが2015年と言え、更に密度が上昇して構成が大きくなっているとも言えます。この7アイテムのテイスティングにより、上級キュヴェが物凄いことになっていると想像されます。

 特に、サン=トーバン1級クロ・デュ・メ、1級デリエール・シェ・エドワール、シャサーニュ、ピュリニーの「圧」「密度」の感覚は圧巻で、しかもそこに美しい酸の「伸長」が長くたなびきます。素晴らしいです!

 言ってみれば、昔のコント・ラフォンのスタイルが2014年とするならば、近年のビオに変更したコント・ラフォンのスタイルを、そのコント・ラフォン以上に成功させたもの・・とさえ言えるかもしれません。

 さらに誤解を恐れずに言うならば、ユベール・ラミー2015年は、少しバシュレ・モノのスタイルに寄った感じ・・と言えるでしょう。より美しい伸びやかな酸を内包しているから・・です。

 まだ到着して時間がさほどは経っておらず、やや荒れていたと想像されますが、そんなことは全く問題にならないほど密度の有るエキシーな素晴らしいシャルドネでした。是非飲んでみていただけますよう、ご健闘をお願いいたします。



 
Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー
 “ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
 1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
 今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

 ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
 1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
 それから仕事がより効率化され2003年には600㎡から3フロアから成る1200㎡の大きな醸造所にまで拡張することができました。ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3~10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。

2010年ヴィンテージについて
開花期の天候が良くなかった影響で、非常に少ない生産量となりました。
2010年ヴィンテージの生産量は例年の30%減となります。2010年ヴィンテージは2008年ヴィンテージに似たクラシックな個性の年です。
少ない生産量は結果として、ワインに凝縮感と素晴らしいバランスを与えてくれました。8月はブドウがゆっくりと成熟し、9月上旬には収穫を開始、9月の14日には収穫を終えました。
ワインはフレッシュさと完熟の要素を兼ね備えており、調和を見せてくれます。生産量の低さは、好ましい凝縮感をワインに与えてくれました。


2009年ヴィンテージについて
2009年は素晴らしいヴィンテージになったと言えるでしょう。まさに太陽のヴィンテージで、芳醇かつ力強さをもたらしてくれました。
しかしながら私達は飲み心地の良さだけではなく、ワインがフレッシュさとフィネスを保つように配慮しました。2009年の白は3年から8年の間は熟成するワインでしょう。
しかしむしろ現時点から開放的な黄色い果実のアロマがあり、完熟した果実味が口いっぱいに広がってからフレッシュさを伴った余韻へと続きます。
ワインはそれぞれの区画の土壌に由来するミネラルの特徴を備えています。
2009年の赤は3年から12年の間、熟成するワインです。深みのあるルビー色、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、フレッシュというよりは芳醇な果実味のワインです。
これらはまさに“美食家のためのワイン”なのです。


ドメーヌ・ユベール・ラミー
●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard: Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix : Chateniere)



◆2016年についてラミーからのコメントが届いていないため
Burgundy Reportから転用します。
全てのワインを通して評価している評論家はこれぐらいしか見当たらず…
著者であるビル・ナンソンMW氏は造り手にもワインにも愛情を注ぐような文章で
個人的に好きな評論家の一人です。
他のメディア情報も、若干見受けましたが参考程度にしておきます。


『2016年はシャサーニュ1級マシュレルはありませんが、同じシャサーニュ1級のショーメは
ヘクタールあたり35ヘクトリットル確保出来ました。
父ユベール曰く、2016年はまるで1981年を思い起こさせる霜害だった。
最初の蕾は霜で凍結してしまいましたが、幸運なことに私たちの剪定のお蔭で二番目の蕾は少々の被害で済みました。
ヘクタールあたり15ヘクトリットル、最終的には例年の半分の収穫量になりました。』
数々の造り手の頂点に近い造り手で、この素晴らしいドメーヌの成功基準となる年です。
Burgundy Reportより 意訳:オルヴォー村岡


2017 Saint-Aubin Premier Cru les Frionnes
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・レ・フリオンヌ

14913
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
サン=トーバン
ドメーヌ・ユベール・ラミー

■エージェント情報
面積:2.4ヘクタール植密度:11.000~14.000本/ha
畑・土壌:小石が多く混ざる東南東向きの粘土石灰質土壌、標高280メートル、斜度25~35%樹齢:5年、20年、30年、50年、80年。 
栽培:グイヨ仕立て。この15年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。植密度は高く1.4メートル間隔。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用し、ビオによる栽培も始めています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。わずかにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率10%、1,2,3年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。18か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:緑がかった明るい黄金色。樹木の花や炙ったヘーゼルナッツのピュアでエレガントな香り、とても繊細でフィネスに満ちており、鮮明なワインです。
 ガメイ村ながら硬質な白のミネラルを想起させるフリオンヌ。レミリー、シャトニエールが赤色粘土質サン=トーバンの旗艦ならフリオンヌは白色マルヌの旗艦サン=トーバン。日本未入荷のミュルジェ・ダン・ド・シヤンと並ぶミネラルサントーバンです。日本への入荷量が少ないのが残念です。Z10
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,290 (外税) 
【超エレガント系のフリオンヌ!軽量級のミネラリティがギッシリ!ラミーならではの美しさを堪能されてください!】
 サン=トーバンにはアン・ルミイィの北にミュルジュ・デ・ダン・ド・シアンと言う1級が有りますが・・ちょうどモンラッシェの真裏辺りです。

 レ・フリオンヌはそのミュルジュと共通点が感じられるような、「シャキッ」とした白っぽいミネラリティが多い感じのエレガント系です。

 ですがやはり2017年ものは、そのミネラリティさえも密度が半端無く、どちらかと言うと隙間が見え隠れするミュルジュの、その隙間を完全に埋めてしまったかのような・・物凄いミネラリティです。

 ですので、

「これが20年経過したら、そのミネラリティが掴んで離さない要素が出てくるの?」

と考えた時に、まったく経験や想像の範囲では無いことに気付かされ、結局、

「・・判らない・・」

と言う結論に達してドン詰まりしてしまうんですね。


 2016年ものを複数お持ちの方は、是非どこかのタイミングで2016年ものと2017年ものを比較してみていただきたい・・と切に願います。滅茶楽しいと思いますよ・・。

 思うに、毎年、畑の密植を行って来たことが、一気に花開いた感じがします。もしくは2017年と言うヴィンテージの背景がそれを補助したのかもしれません。

 フラワリーなアロマが振り撒かれ、しかし底の方から湧き上がってくるようなパワーさえもどこか感じてしまう・・でも重く無い、素晴らしいシャルドネでした。東南を向いた日当たりの良い畑で、しかもミネラリティの組成が重く感じさせないワインにさせているのかな?・・と想像しています。素晴らしいサン=トーバン1級!・・是非飲んでみて下さい。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【これは絶旨!・・アロマも味わい・・そして存在感も格上です!見事です!・・】

 もし可能なら・・同じ繊細系サン=トーバンで有りながらも価格が安いレ・プランセの写真と見比べてみてください。

「素晴らしい色・・そしてその存在感!・・漂うアロマの色気にドギマギしてしまう・・」

 まぁ、最後のドギマギは実際に飲まなきゃ判らないにしても、「存在感」までは何とか撮れてるんじゃないかと思います。それくらい・・

「これは違う!」

と言うことが判りやすいです。何せ、レ・プランセとフリオンヌを並べて飲んでますからね・・。栓を抜いた瞬間、どちらも凄かったですが、グラスに注いだ時のアロマの美しさ、グラスから放たれる色気は・・さすがのレ・プランセも脱帽です。

 また・・お判りになっていらっしゃるかもしれませんが、「グラスを変えた」んですね。長年使いこんだシュピゲラウのヴィノグランデ4510000 ブルゴーニュ・マグナムから、同じシュピゲラウでもマウスブローのグランパレ・エクスクイジット・ブルゴーニュに変えています。軽いしステムは細いし唇へのタッチはソフトながらアロマのキレが良いし・・で、さらに美味しいです。

 で、もう・・最高ですよ・・これ・・。上のキュヴェはやっぱり美味しいんですが、これで充分・・と思っちゃいます。繊細系ですので、重量感の在るコンシやアン・ルミイィとはタイプは違うものの、ルフレーヴ系のシャルドネがお好きな方にはピッタリじゃないでしょうか。

 因みに・・我がリアルワインガイドもユベール・ラミーは扱っておらず・・いや、行った方が良いよ・・とは言ってはいるものの、行ったのか行って無いのか判らず・・でもここまで評価が上がってしまうと行き辛いかもしれません。他のメディアもこの2016年フリオンヌはテイスティング出来ていないようで見当たらず・・。2015年はアドヴォケイト90~92Points、アラン・メドー90~93Points ですから、ほぼ同様かそれ以上の評価が期待できそうです。noisy 的には・・ちょっとそこを超えています。

 また、今回のフリオンヌは、エージェントさんの入荷量を全部いただいちゃってますので、他のお店で仕入れるのは簡単じゃ無いと思いますし、オルヴォーさんの品質の確かさは、もうラミーを飲まれた方ならお気付きかと思いますので、エージェント=ショップが変わればワインの味わいも変わりますんで・・確実にゲットされてください。

 でも少ないので一応「お一人様2本まで」にしてあります。

 また、このワインもレ・プランセ同様、しっかり休養させると・・さらにグググっと美味しくなるのは見え見えですので、その辺りを調整の上、お楽しみくださいませ。素晴らしい仕上がりになった2016年サン=トーバン・フリオンヌです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【繊細系・金属系ミネラリティの希少なフリオンヌ!・・これは少し置いてください!凄いポテンシャル!ようやくまとまり始めています!】

 濃密系の・・まさに密度のお化けみたいなユベール・ラミーのシャルドネに有って、少し変化球的な存在になっているのがこのフリオンヌかと思います。特に2015年はその傾向が顕著です。

 その、凝縮された・・いや、密度の高さは、むしろ「ミネラリティ」に向けられていて、金属系のミネラリティが多く、また白い石や岩と言った石灰系のミネラリティも半端ない量が含まれています。

 その分、現状はやや硬めで、柔らかさが足りない感じがしていますが、ポテンシャルとしますと非常に高いです。キンキンしていますが・・これ、膨らみ始めたら凄いことになるんじゃないでしょうか。しかもそれはそんなに遠いことでは無いと思われます。

 感じる部分は2014年と一緒ですので・・いや、確実に超えてますが・・詳細は2014年のレヴューをご参考にされてください。


 以下は以前のレヴューです。
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【サン=トーバンの名高い1級畑フリオンヌ!ポテンシャル高いです!精妙な鉱物的ミネラリティがたっぷりです!】

 ピュアでオイリーでブリッブリの果実が旨いデリエール・シェ・エドゥアールですが、こちらのフリオンヌは全然違うんですね・・。noisy もこのキュヴェは初めて飲みましたので、非常に面白かったです。

 畑の位置はデリエール同様に村の西にあり、デリエールから東に少しだけ離れたところです。なので、似たような感じかな・・と思いきや、かなり期待を裏切られました。全然違うんですよ。

 デリエールに無く、フリオンヌに有るもの・・・それは鉱物系のミネラリティです。

 シャサーニュの村に有るグラン・クリュでクリオ=バタール=モンラッシェと言う畑が有りますが、このレ・クリオ、もしくはその近辺に有るクリマに現れやすい金属的、鉱物的なアロマが結構香るんですね。バタール=モンラッシェのすぐ南に在りながらもクリオはバタールのようにはならないと思うんですね。

 なので非常にクリオ的ですし、ピュリニーのようなゴージャスな果実感と言うよりもシャサーニュ的な精緻さ、ち密さを感じると思うんです。グラスの写真にも、ちょっとそんなニュアンスが感じられるじゃないかな・・と思います。何か、とても精妙な感じでしょ?

 因みにイギリス人MW(マスター・オブ・ワイン)のティム・アトキン氏はこの2014年フリオンヌに92Points付けています。

 noisy 的には今飲んで点を低めに91+Points、ポテンシャル点を93+Pointsまでの間で付けるかと思います。3~5年ほどは掛かるかな?と言う感じです。サン=トーバンだから・・と言うのでは無く、自分が扱っているから・・と言うのでも無く、公平に、自然に・・そのワインの味わいをただ評価しただけの場合です。(普段から自分の好みだけではポイントを付けないようにしよう・・と思っています。そうでなくても偏ってしまうのが人間ですから・・。出来るだけ違う方向からも見るようにしています。)


 2014年のユベール・ラミーは、凄いことになっちゃってました。諸手を振ってお勧めいたします。このフリオンヌをセラーで置き、デリエール・シェ・エドゥアールを直近で楽しむ、と言うのが正しいスタンスでしょう。年末年始も近いですので、高質なシャルドネをリーズナブルに飲みたいとご希望なら、「ユベール・ラミー」が正解かと思います。是非ともご検討くださいませ。お勧めします。


 以下はエージェントさんのドメーヌ探訪記です。
━━━━━
2016年1月 ユベール・ラミー訪問レポート(オルヴォーM岡)

 ドメーヌ・ユベール・ラミーに到着したのはフランス出張最終日の夕方17時ぐらいでした。一分の隙もなく緻密で堅牢、ピンと張り詰めたガラス細工のようなワイン、そんなワインを造るオリヴィエ・ラミーは天才肌な人なのかと期待しておりました。

 会って早々、

M岡 『はじめまして。もしよければ畑も見たいんだけど』

オリヴィエ 『お前フランス語分かるか?少し?よし!乗れ!』

(作業用の軽トラの荷台に乗せられ猛スピードで出発)

オリヴィエ 『(超早口で)見ろ見ろ見ろ!これが俺の畑で×××土壌が赤い!赤い!赤いだろ!鉄分が×××!葡萄の食密度が×××で古い石が×××ミネラル×××お前!大丈夫か!?
(少しだけゆっくり喋った後すぐに)見ろ見ろ見ろ!(最初に戻る)』

 猛スピードのトラックの荷台にしがみつくのがやっとな上、専門用語全開で早口で喋り続けるオリヴィエ氏。(ノンブレスで喋り続ける様は圧巻です。)

 ドメーヌからACブルゴーニュ シャタイネールの畑に上り、サン・トーバンからシャサーニュ、ピュリニー、モンラッシェの丘を抜けて再びサン・トーバンへと全ての畑をオリヴィエ氏による解説をいただきました。
(すみません。録音したのですがほとんど聞き取れませんでした。)


 車内より撮影した密植畑(多分)しがみつく&聞き取る&撮影は無理です。



 剪定前のピノ・ノワール(多分シャサーニュ赤)の畑、ルロワみたいなグルグル巻きの枝は一目で分かります。


 ドメーヌに戻り、試飲の前にクローン・セレクションとマッサル・セレクションについてと剪定についての話、相変わらず早口。ブルゴーニュ白にとって偉大なミレジムとなった2014年。比較的、還元的なワイン造りのラミーですが、試飲の時点では解放感がありながらも果実味の密度が崩れない非常に高いレベルでの完成度で鳥肌が立ちました。

 修道士の文献を参考に取り入れたオリヴィエのワイン造りは独特です。醸造中には酸化防止剤を一切使いません。そしてブルゴーニュの平均である8.000本の植密度から 14000~30000本という高密植に挑戦しているオリヴィエ氏。

 味わい、香り共に情報量が多く驚かされます。修道士たちの精神世界を反映するようなワイン造りと現代の理性的なワイン造りを融合させていく姿は、他の造り手たちの模範ともなっています。


 終始、ワインのことを速射砲のように話し続けるオリヴィエ氏、一日のほとんどの時間をワインに費やしているような鬼気迫る個性に圧倒されました。会う前は、理性的な人なのかと想像していましたが、実物はストイックの塊。現代に蘇った修道士のようで、これほどまでにワインと向き合っている造り手はいないのでは?と思わせてくれました。


 ベタンヌなどのメディアが伝えているように、2014年は赤ワインの全房比率を高めました。すべての赤ワインが、昔よりもタンニンが細かく軽快さすら感じます。果実味が口の中で綺麗に流れ、波紋を描くように同心円状に広がりを見せてくれます。

 サントネ プルミエ・クリュ グラヴィエールはBourgogne Aujourd’hui誌で19/20点という、このアペラシオンでは見たことがないような高得点を付けています。赤ワインは年明けに入荷予定ですが、こちらも楽しみにしていてください。 (Bourgogne Aujourd’hui 129号より グランクリュみたいな評価です。)