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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ユベール・ラミー

ユベール・ラミー

フランス Domaine Hubert Lamy ブルゴーニュ
● 待望のユベール・ラミー2019年をご紹介させていただきます。ま~・・お問い合わせの多いこと!・・何としても2019年のオート=デンシテが欲しい!・・とおっしゃる方が多いです。

 ですが2019年ものはラミーも生産量激減で僅少・・・しかもほぼほぼ10%の値上げが厳しいところではあります。

 ですが・・それでも安い!・・と思わせるだけのポテンシャルが有ります。

 2019年の赤、ピノ・ノワールは4アイテム、テイスティングできたのは3アイテムになりますが、

「どのキュヴェも完璧!・・サントネ・クロ・デ・グラヴィエールは・・なんとアドヴォケイト2年続けての94ポイント評価!」

が全てを語っているかと思います。どんなに心臓に毛の生えたテイスターでもサントネに94点は・・躊躇してしまうのでしょう。まぁ・・noisy なら・・ちゃんとした評点を付けちゃいますけど。兎に角、

「サントネ村名赤で充分以上に激旨!」

を保証致します。もっとも最初から否定で入る方には保証できませんが・・(^^;;


 2019年のシャルドネは・・

「すみません・・A.C.ブルのシャタイネール・・とんでも無いワインです。ぶっ飛んじゃってます。このご時世、これ以上のA.C.ブルは有り得ません。」

と言い切ってしまいます。


 確かにメオ=カミュゼの・・格上では有りますがオート=コートの品格ったら無いです。でも、度肝を抜かれるような圧倒的な美味しさはシャタイネールに軍配を上げます。ま~・・凄いポテンシャルですよ。


 で、2019年のシャルドネの村名クラス以下は、

「今飲んでも滅茶苦茶旨い!・・」

です。村名サン=トーバン、1級フリオンヌ、1級クロ・デュ・メ、村名ピュリニー、村名シャサーニュまでは今でも物凄い味わいを楽しめます。

 それ以上のキュヴェにつきましては、

「もう少し休ませて欲しい」

と思います。充分な美味しさは上に並べたキュヴェ同様に有りますが、まだ落ち着いていないと考えられる振る舞いを見せますので、

「適度だろうと思える期間は休養させてから」

お楽しみいただくことをお薦め致します。


 因みにトップ・キュヴェのクリオ=バタール・オート・デンシテ2019は、2018年の98ポイントを上回り、99ポイントを付けました。もはや敵?は前にはおらず、同じ立ち位置に居る・・状況です。

 同様に2018年ものの凄い出来を見ましても、2019年ものはそれを超えた評価を得ています。ほぼ1ポイントは積み上げているような感じですね。

 ですので、昨年の2018年もののご紹介で書かせていただいたように、

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」

をそのまま2019年と書き換えさせていただきたいと思います。


 いや・・でも2014年もののサン=トーバン1級クロ・デュメは、信じがたいほどの数量を販売させていただきましたが・・多分、状況を知らないワイン屋さんが聞いたら、「そんなの嘘!」と言うに違いないほどの数です・・でも、何と・・

「2019年ものの入荷はたったの12本」

です。・・あ、テイスティング分を別途に分けてくれたので13本ですか・・。なので営業的には非常に厳しいですが、

「2019年もののラミーは絶対に飲んでみるべき!」

だと、お勧めしたいと思います。勿論、A.C.ブル・シャタイネールとサントネ村名で・・もう充分激旨です。どうぞよろしくお願いいたします。

-----
「2018年ユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者十傑に仲間入り、間違い無し!」

 いやはや・・驚きました。昨年ご紹介させていただきました2017年ものは、正に呆気に取られるほどの出来栄えでした。ブルゴーニュのトップクラスの生産者になったことを肌で感じさせてくれたシャルドネと・・そしてピノ・ノワールでした。

 その2017年ものと同等・・もしくは僅かに超えることすら難しいはずの2018年ものでは、もしかしたら・・ラミーならやってくれるかもしれない・・と言うような淡い期待は有ったのですが、まさか・・

「2017年ものを凌駕する、置いてきぼりにする驚異的な出来!」

になるとは思いませんでした。

 A.C.ブルのシャタイネールでさえ・・です。開けた瞬間から漂うピュアなアロマは、膨大なミネラリティと共に否応なく受容させられます・・しかしそれが滅茶気持ち良いんです。膨大な酸は球体に近い大きなパレットを描き、三次元的横方向に・・前後左右に伸長しつつ、縦方向に、上下に膨らもうとします。圧巻な味わいとはこのことで、初めてコシュ=デュリのワインに触れた時のような、ある種、畏怖に近い感情をも思い起こさせます。

 村名のサントネイ・クロ・デ・ゾートでさえ・・

「・・あれ?・・これって・・相当見事なシャンボール=ミュジニー?」

との比較対象をすぐに求めてしまうほど・・超有名な生産者を想起させられてしまうほどの品格と特徴を持っているのです。

 品温が下がりやすいこの2021年の厳冬期に品温10度で飲み始めても、ツヤツヤとしたテクスチュアからの見事な表現で「球体」を楽しませてくれます。

「いや・・これは有り得ないほど素晴らしい!」

と判断せざるを得ませんでした。


 今回ご紹介させていただきました2018年もの18アイテムのうち、クリオ=バタールを含めたオート・デンシテはテイスティングできませんでしたが、それ以外の15アイテム全てをテイスティングさせていただきました。

 そして上記のような感覚を受け、この上無い凄い仕上がりと判断させていただきました。

 2017年ものの時には、それでも比較してしまうと「少し緩さも有るか?」と感じたキュヴェでさえそんな感覚は失せ、ユベール・ラミーらしい「超密度のワイン」を得ていますので、ここで敢えて・・言ってしまいましょう。


「オート・デンシテのキュヴェで無くても充分」

 そうです。2017年もののオート・デンシテも飲ませていただきましたが、オーラさえ感じる凄い仕上がりでした。

 しかしながら2018年ものは、確実に2017年ものを「大きく超えた」存在です。「一体いつ完熟するか想像もつかないオート・デンシテをどうしても育てて飲みたい!」と言う楽しみを成就させたい方以外には、必要の無いものなのかもしれない・・それほどの仕上がりかと予想しています。A.C.ブルでさえ・・とんでもない出来だからです。

 海外メディアの評価も掲載していますが、あくまで「参考」と言うことでお願いいたします。

「ちゃんと評価している!」

と思えるキュヴェの評価もあれば、同一人の評価でも

「ポテンシャルを全く取れてない」

としか思えないものも有りますし、

「通常のヒエラルキーに支配された安直な評価」

をしているテイスターも多いです。


 そんな中でも、トップ・キュヴェの「クリオ=バタール=モンラッシェ」はアドヴォケイトで上値98ポイントですから、2017年もののD.R.C.モンラッシェ99ポイントに近似な評価を得ているんですね。


 2018年もののユベール・ラミーのどのキュヴェを飲んでいただいても、驚異の仕上がりに胸を振るわせていただけるでしょう。

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」


 そう、ブルゴーニュファンに問いかけさせていただきたいとすら・・感じさせてくれた2018年ユベール・ラミーです。飲まずにスルーするなら後悔することは間違い無しです!・・そして飲んだらあなたの持っているそれまでに長い時間を掛けて生成してきた既成概念を粉々にしてしまうと思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
 2018年のユベール・ラミーがいよいよリリースとなります。3アイテムのみですが、社内試飲いたしました。

 これまでの卓越した完成度から、更に突き抜けた熟度の追求。それは果実の要素とか密度とか酸のレベルとか、樽の使い方といったテクニカルな分析を一蹴するような完全な調和の世界です。

 標高の高い冷涼なサン=トーバンは熱量の高い2018のような年は凄まじい完成度になるだろうなと仮説を立てて試飲したのですがそんな小理屈を吹き飛ばしてくれる衝撃です。熱量の高い2018年、当然のようにオリヴィエ氏は誰よりも早い収穫と例年以上の徹底的な選果で期待を裏切らない結果を出しました。

 ブルゴーニュは2017年に続き収穫量に恵まれた2018年となりましたが、ラミーに関しては2017年に続いて生産量減となりました。しかしながらいくつかのメディアが興奮、混乱しているようにその完成度は非常に高いです。

 誰よりも早い収穫開始、冷涼で標高の高いサン=トーバンは温暖化を経て大きなアドバンテージを受けています。毎年のことですが、温暖な年がゆえの甘い大味なシャルドネと想像すると大きく裏切られます。(良い方向に!)

 そして同じ畑で葡萄の糖度に合わせて戦果しながら日程を変えて葡萄を収穫…聞いたことがない、また想像もつかない手のかけ方。密植栽培もさることながら、究極を追求するオリヴィエらしいなと思わず笑ってしまいました。下記はBurgundy Reportからの2018年コメントとなります。

『2018年は非常にややこしい年となりました。穏やかな冬と本当に沢山の雨。ある段階では私たちは、一か月の間、毎週末、一日中の大変な作業を余儀なくされました。ある朝、マイナス1℃まで気温は下がりましたが、霜害はありませんでした。乾燥した暑い天候がやってきましたが、土壌が地中に蓄えた雨水のおかげで葡萄の樹はストレスを受けませんでした。全体を通して、ベト病で20~25%の生産量を失いました。
 私たちは8月22日に収穫を開始しました。ブルゴーニュは予想以上に熟度が高くなっていました。いくつかの区画では凝縮度に満ちて完熟しており、少し2015年を思い起こさせてくれました。とても複雑でした。
 私たちのアン・レミリーはコート・ド・ボーヌで最も熟した区画のひとつでした。収穫を開始する日程を決めることは本当に難しい仕事でした。白ワインの生産量は多くはありません。実質、ほぼ皆無だった2016年の霜害の時よりは生産量はありましたが、ヘクタールあたり35ヘクトリットルの生産量となりました。』
(Burgundy Reportより抜粋 意訳・村岡)


-----
 2017年のユベール・ラミーだけは、どんなことが有っても買わなければならない・・とさえ思います。いや、そう思わされました。なので、絶対に買ってください・・(^^;; 白だけでは無く、赤もです。おそらく、今までに体験したことのない世界を見せつけられたと感じていただけるはずです。そして、アペラシオンにこだわり過ぎたことへの反省さえ、心に浮かぶに違い無いのです。

 2017年のユベール・ラミーのワインの総括としましては、陳腐な言葉の羅列になってしまいそうで怖い部分が相当に有ります。

 何せこの数年、ユベール・ラミーのワインの上昇機運の気配を感じ取ってからは、毎年のように、「前年を超えた」と言ってきました。そして、「物凄いワインだ」とも言っていたはずです。「昇り詰めた」とさえ、どこかに書いたかもしれません。

 しかしそれは noisy の大きな間違い、もしくは見込み違いだったと言わざるを得なくなりました。

 2013年よりも2014年、2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と、年を追う毎にその「密度」がもたらす素晴らしい味わいに歓喜の念さえ持ったものです。しかし、2013から2014へ、2014から2015、2015から2016へと、ポテンシャルの上昇率はほぼほぼ同じ割合で上昇していたと感じます。そして2016年もので高見に達したと思ったものです。

 ところが・・それこそが間違いだったんです。2016年ものと2017年ものを比較しようとした場合、

「もうポテンシャルの上昇率が図り切れない!」

とサジを投げざるを得ない感情を持たされてしまった訳です。2013年から毎年20%ずつ上昇し2016年まで来たと仮定したとして、

「では2016年から2017年へのポテンシャル上昇率はどのくらいだろうか?」

と考えた時、もう・・それを図ることは不可能だと感じてしまった訳です。


 それほどまでに凄まじい向上と言わざるを得ません。・・いや、2017年もいろんなことが有ったことは判っています。サン=トーバンは決してすべてが順調だった訳では有りません。遅霜の被害で相当の減収になったと伝わっています。でもそんなネガティヴな出来事も、結果的に見れば、

「図ることさえあきらめざるを得ないほどの凄まじい出来」

になったと言うことなんですね。


 それでもまぁ・・ラミーのシャルドネは、そんなことも有るかもしれないと、薄々は感じられたかもしれませんが、サントネイやシャサーニュのピノ・ノワールがまた、「ひっくり返るほど」素晴らしく、

「はたしてこれは本当にボーヌのピノ・ノワールなんだろうか?」

「これを飲んでコート・ド・ボーヌのピノ・ノワールと当てられる人はいるのだろうか?」

と思っています。


「少なくともサントネイの赤であると言える人は唯の一人もいないはず!」

と確信しています。


 まさに、ユベール・ラミーの値千金のサン=トーバンのシャルドネの姿を写し取ったかのようなミネラリティに満ち、決して崩れない、綻ばない、貴婦人が如くの美しささえ感じられるピノ・ノワールが、コート・ド・ボーヌに存在したことに、経験したことのない感動と驚きと、伸張して行く可能性がまだまだ残っていることへの恐怖にも似た感情を持ってしまいました。

 しかもこれは、ブルゴーニュの南のドンケツのサントネイで有り、赤は誰も期待していないサン=トーバンとシャサーニュ=モンラッシェなのです。


 その昔のブルゴーニュは、馬で耕作していた・・と言われますが、それは実は・・比較的最近のことです。それ以前は馬も入れなかったほどの「密植状態」であったとされています。

 ユベール・ラミーは、その古い時代と同じ手法を用いることで、その時代さえも超越した、自身の境地に至っていることになります。

 だからこそ、もう・・どんな造り手とも比較することは不可能だと言えるでしょう。陳腐なことになってしまいます。ラミーはラミーのワインで比較するしか、比較対象が無い・・とさえ言えると感じます。

 そしてその感情は、2017年のユベール・ラミーを飲まれた方と、必ずや共有できるはずです。特にシャルドネだけでは無く、ピノ・ノワールも飲まれた方や、2016年以前からラミーを追いかけていらした方なら・・そうなってしまうことは容易に想像出来ます。

 いたるところにラミーの考えや仕事ぶり、そして畑の姿を感じることが出来ます。この・・凄いコルクを見てください!・・思わずメジャーを出して来てしまいましたよ・・。

「57ミリもあるディアム!」

です。


 ここではコルクの説明はしませんが、ラミーが何を感じてそのようにしているのか・・是非飲みながら・・いや、まずその長~~いコルクを抜いてからですが、想像してみて下さい。

 そして外観だけを言うにしても、全てのアイテムに白い「蝋封」が施されています。しかも全然面倒くさく無い、「蝋封をして無い、蝋封が無い」と思ってスクリューを差し、少し上げてから割れた部分を除くだけで済む・・・でも「蝋封」がされています。この辺も是非、色々と楽しみながら、ラミーの意思を感じていただけましたら幸いです。

 素晴らしい2017年でした。とても一言では言い表せませんが、これだけは言えます。

「ユベール・ラミーの2017年だけは見過ごしてはならない!」

 ・・是非後悔の無いようにされてください。お勧めします。


Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー
 “ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
 1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
 今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

 ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
 1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
 それから仕事がより効率化され2003年には600㎡から3フロアから成る1200㎡の大きな醸造所にまで拡張することができました。ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3~10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。

2010年ヴィンテージについて
開花期の天候が良くなかった影響で、非常に少ない生産量となりました。
2010年ヴィンテージの生産量は例年の30%減となります。2010年ヴィンテージは2008年ヴィンテージに似たクラシックな個性の年です。
少ない生産量は結果として、ワインに凝縮感と素晴らしいバランスを与えてくれました。8月はブドウがゆっくりと成熟し、9月上旬には収穫を開始、9月の14日には収穫を終えました。
ワインはフレッシュさと完熟の要素を兼ね備えており、調和を見せてくれます。生産量の低さは、好ましい凝縮感をワインに与えてくれました。


2009年ヴィンテージについて
2009年は素晴らしいヴィンテージになったと言えるでしょう。まさに太陽のヴィンテージで、芳醇かつ力強さをもたらしてくれました。
しかしながら私達は飲み心地の良さだけではなく、ワインがフレッシュさとフィネスを保つように配慮しました。2009年の白は3年から8年の間は熟成するワインでしょう。
しかしむしろ現時点から開放的な黄色い果実のアロマがあり、完熟した果実味が口いっぱいに広がってからフレッシュさを伴った余韻へと続きます。
ワインはそれぞれの区画の土壌に由来するミネラルの特徴を備えています。
2009年の赤は3年から12年の間、熟成するワインです。深みのあるルビー色、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、フレッシュというよりは芳醇な果実味のワインです。
これらはまさに“美食家のためのワイン”なのです。

●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard: Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix : Chateniere)


◆2016年についてラミーからのコメントが届いていないため
Burgundy Reportから転用します。
全てのワインを通して評価している評論家はこれぐらいしか見当たらず…
著者であるビル・ナンソンMW氏は造り手にもワインにも愛情を注ぐような文章で
個人的に好きな評論家の一人です。
他のメディア情報も、若干見受けましたが参考程度にしておきます。


『2016年はシャサーニュ1級マシュレルはありませんが、同じシャサーニュ1級のショーメは
ヘクタールあたり35ヘクトリットル確保出来ました。
父ユベール曰く、2016年はまるで1981年を思い起こさせる霜害だった。
最初の蕾は霜で凍結してしまいましたが、幸運なことに私たちの剪定のお蔭で二番目の蕾は少々の被害で済みました。
ヘクタールあたり15ヘクトリットル、最終的には例年の半分の収穫量になりました。』
数々の造り手の頂点に近い造り手で、この素晴らしいドメーヌの成功基準となる年です。
Burgundy Reportより 意訳:オルヴォー村岡


2019 Saint-Aubin 1er Cru Derriere Chez Edouard
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・デリエール・シェ・エドゥアール

16560
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
サン=トーバン
ドメーヌ・ユベール・ラミー

◆メディア評価
92~94 Points The Wine Advocate
92~94 Points Vinous
91~94 Points Jasper Morris Inside Burgundy

■エージェント情報
面積:1.68ヘクタール 植密度:14.000本/ha
畑・土壌:東南東向きの粘土石灰質土壌、チョーク質の白色マルヌ土壌が支配的。10~30センチの表土には多くの石が見られます。
樹齢:1990年と2001年に植樹。
栽培:グイヨ仕立て。この10年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。植密度は高く1.4メートル間隔。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用し、ビオによる栽培も始めています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。
わずかにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率10%、1,2,3年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。18か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:若々しい色調。樹木の花や炙ったヘーゼルナッツのエレガントな香り。アタックは極めて繊細でフィネスがあり、綺麗なミネラル感のある余韻へと続きます。赤、白、超密植と三種のワインを造りだす畑です。手間がかかりますが、ドメーヌからも近く、最初に密植を始めたオリヴィエ入魂の畑です。
 ガメイ村側、例年、早い段階からでも果実の要素がしっかりと出ていますがビル・ナンソン氏はわずかな還元(自然派的な意味ではなく)を指摘しており熟成能力も高そうです。
『至極微細な味わいが重なりあっている』
ワインです。Z9
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,280 (外税) 
【サン=トーバンの独自なテロワールを見事に表現できるデリエール・シェ・エドゥワール!・・これも実に旨いです!】
 素晴らしいと思います。ジャスパー・モリス氏も2018年ものは上値96ポイントと、このワインの本質を見抜かれたなぁ・・と思っていましたが、2019年ものは94ポイントとスケールを下げてしまいました・・残念です。

 ですがこの2019年ものが2018年ものに劣る部分は全く有りません。と言いますか・・ここは他のコラムで書くつもりですので、アン・ルイィのコラムあたりをご覧頂ければと思いますが、ちょっと自然派っぽいアプローチが透けて見えて来ているんですね・・このキュヴェ辺りから・・。

 減農薬が主体で、ビオは一部・・と言っていたはずなんですが・・その部分ですね。

 でもこのキュヴェに関しては・・

「それが判らない・・感じたとしてもほんの少し」

かと思います。


 そしてこのデリエール・シェ・エドゥワールは・・実に複雑で、粒子の肌理が滅茶細かいんですね。一体感はしっかり有るんですが、非常に細かい砂の粒を積み上げて仕上げられたかのような感覚で、しかもこのデリエールに関しては、

「サン=トーバン独自のテロワール」

みたいなものをイメージしてしまいます。

 サン=トーバンは、結構有名な「アン・ルミイィ」と「ダン・ド・シアン」がモンラッシェを見下ろす位置に有り、その他の畑は少し西側に離れた位置に有ります。畑の向きもそれらとは結構に違います。

 なので、その有名な2つの畑はピュリニーやシャサーニュに凄く似ていて当たり前・・なのかもしれませんし、そこから少し離れたところにある畑のワインは、結構にテロワールの異なるニュアンスが有るのかもしれません。

 特にこのデリエールにつきましては、超密植のキュヴェをリリースしていまして・・密植化が結構なスピードで進んでいることもあり、手掛けて間もない部分のデリエールには、それなりの密植の恩恵が有ると感じられるんですね。だからこそ、この

「独自なテロワール」

を感じるのかと・・今のところ理解しています。


 このデリエールまでは、今飲んでも大丈夫です。でも、まだ20~30%しかその正体を明かしてはくれないと・・理解した上でお楽しみください。

「実は海外メディアの評価以上に素晴らしい!」

と思ってください。お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ジャスパー・モリス氏もこのデリエール・シェ・エドゥワールには敏感に反応して・・なんと96点!・・ま、判りますけどね。】

 モンラッシェ並みの味わいを見せる凄いワインでした。細かいことを言えば・・トップクラスの出来のモンラッシェには僅かに届かないかもしれないとは思っています。並みのものなら超えているかもしれません。

 緊張感の溢れる繊細で鉱物的な素晴らしい味わいです。複雑性も見事で、何よりも「相当な緻密さ」を感じさせてくれるので・・モンラッシェなどと引き合いに出したくなってしまう訳ですね。

 で、ジャスパー・モリスさんが異常に反応しています。上値で96ポイントです・・って、グラン・クリュ並みの評価じゃ無いですか!・・noisy は95+ポイントが上限だと見ていましたので、このキュヴェにはジャスパーさんの方が高く買っている訳ですね。

 どうやらジャスパーさんはこのキュヴェの成り立ちを良~くご存じのようでして、その辺りも評価に出ているのかもしれません。

 何せ、収穫を熟度によって数日に分け、それぞれに醸造したようです。決して広い畑では無いんですが・・もう、オリヴィエのやっていることは他人には理解出来ないのでしょう・・想像の範囲を超えての葡萄造り、ワイン造りなんですね。

 noisy の場合は、別に畑を見ている訳でも無し、情報を得てから飲んでいる訳でも無し、現物を飲んで想像して整理、それからテクニカルを見たり、色々する訳でして・・「現物主義」です。なので、余計な情報は前以ては入れないようにしています。

 ですがこのデリエール・シェ・エドゥワール2018年は半端無い・・サン=トーバン1級のクロ・ド・ラ・シャトニエールV.V.2018年も物凄いし、アン・ルミイィの筋金入りの存在感も呆れるほど・・なので、この辺りはほとんど同じポイント評価です。

 味わいにつきましては2017年を確実に超えていますが、そのスタイル自体は変化無しです。数はご用意できないので、是非お早めにゲットしてください。超お勧めします!


P.S. 2018年もののラミーのシャルドネについて、キャプスュル巻きは無くすべて蝋封です。蝋封そのものが無いと思ってスクリューを差して、ある程度まで引き上げ、自然に割れた蝋封のトップを処理してから完全に抜栓してください。またコルクは最上級と思われるディアム(圧縮成形コルク)です。長さは50ミリ以上あり質感が高いのでDIAM30かと・・違ってたらすみません。この辺りには、

「相当に長い寿命を持っているよ」

とのオリヴィエの意思表示と思われます。


 以下は以前のレヴューです。
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【げげっ・・これでオート=デンシテじゃないの?!】

 写真って・・本当に難しいですね。そして面白い結果を見せてくれます。

 何年にも渡ってこのデリエール・シェ・エドゥワールの写真を撮り続けていますが・・

「何故かこの写真は露出が必ず低めになってしまい、暗めな画像になる」

のがお判りでしょうか。他のキュヴェでも有りますが、デリエール・シェ・エドゥワールほどでは有りません。2017年のこの写真は色合いは弄っていないはずです。

 僅かに揺れている感じの液体のトロミ、もしくは影みたいな感じが見えるでしょうか?・・これはタンパク結合では有りません。そしてトロミも実際は全く有りません。きっとミネラリティの多さ、密度が映り込んだ感じなんじゃないかと思います。

 ま~・・たまげました。

「きゃ~・・やっちまったか!・・間違えてオート・デンシテ、開けたか??」

です。


 ほぼ今までに有り得ない感覚でした。D.R.C.のモンラッシェでもここまでは無かった・・。近かったのはラフォンのモンラッシェ。そんなミネラリティの総量感覚です。

「これ、オート・デンシテじゃないんだとしたら・・オート・デンシテは・・どんだけ~!?」

と叫びたくなってしまいました。


 ただし、このデリエール・シェ・エドゥワールの一部はすでにオート・デンシテをリリースしていますよね?・・ラミー側からは、どこの畑をどれだけ密植したかの変更報告は余り無いそうです。

 なので、もう相当にオート・デンシテ状態になっているデリエール・シェ・エドゥワールが、これまた相当量、含まれたキュヴェ・・と言うことじゃないでしょうか?

 そうでなければ・・理解不能です。呆れんばかりの密度・・それでお酒が一杯飲めてしまいますよ!・・もう溜息しか出てこないデリエール・シェ・エドゥワールでした!・・飲みましょう!、これは!超お勧めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルに詰め込んだ輝く複雑な色彩の光!素晴らしいです!】

 ラミーご自慢のデリエール・シェ・エドワールです。この畑からは超密植、密植、そして赤もリリースしています。この畑が彼の全ての基本となっていることが判ります。そしてこの色合いの素晴らしさ・・悪い訳が有りません。

 滅茶旨いですよ・・。しかしながらまだ若いし判り辛い・・とも言えるかもしれません。繊細系のサン=トーバンですが、高質なピュリニー1級と言えるような仕上がりです。

 例えばメディアの評価は、アラン・メドー、ジョン・ギルマン、ジャスパー・モリス他・・揃いも揃って92Points もしくは~92Points です。彼らも能力のある方々ですから、まさか・・直近だけの表情を切り取っただけで評価している訳では無いと思いますが、若干の疑いは掛けたくなります。

 ようは・・超複雑なんですよ。迷路のような・・もしくはモザイクのような感じ・・と言って良いでしょうか。なので、

「おそらく完熟した時に飲んだらビックリする!」

と思いますよ。今はまだ、

「・・複雑な構成だな・・それでも充分旨いけどね・・」

とだけしか判らないと思います。


 しかし、この畑が持つポテンシャルは、上級の超密植キュヴェ、デンシテに表れているはずです。・・と言うことは・・14000本の密植キュヴェと20000~30000本にもなる超密植のデンシテを比較で飲むと・・その迷路の通り道が判るかも・・しれませんね。

 そう、このデリエール・シェ・エドワールは赤も造る位ですから「粘土」すら・・結構有ります。ピュリニーはどうでしたか?・・ピノ・ノワールも造ってましたよね?・・で、そこで造るので単純な味わいにはならないんですね。そのパズルを解きたい・・解いてみたい・・と思っちゃいますよね・・。是非、このシェ・エドワール、飲んでみて欲しいと思います。シャルドネもピノ・ノワールの子孫!・・です。


 以下は以前のレヴューです。
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【惚れてまうやろ・・!素晴らしいです!】

 いや~・・こりゃぁ旨い・・旨いとしか言いようが無いです。コンシ・デュ・シャンも滅茶旨い・・でもその旨い傾向が違うんですよね・・全然違うのに、同じように旨いです。

 細かい部分は2014年のレヴューを参考にしていただくとして、その「旨さの違い」の部分について、印象を書かせていただこうと思いますが、2015年のデリエール・シェ・エドワールは、1個の球体の中に5~6個の球体が含まれていて、その含まれる球体それぞれが違う表情を持っている・・そしてそれらの球体には玉を投げる存在幾人かいて、「ポンポン」とアチコチにその玉を投げるんですね・・。その玉は口内やノーズに当たって砕け、要素を感じさせてくれる。そんなのが5~6カ所でやっているもんだから、その表情を拾いに行ってしまって黙りこんでしまう・・そして感激する・・みたいな感じなんです。

 いや~・・その玉が弾けた時なんぞ、エキスの旨みとややコッテリしたフルーツのニュアンスが拡がって、何とも言えません!滅茶苦茶美味しい!・・まだ早いんだろうけど!

 少し値上がりしましたが、それでもまだこのプライスなら超お得です!是非・・クロ・デュ・メも飲んで欲しいですね。ご検討くださいませ!・・一推しが沢山有って困っちゃいますがこれも一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【超密植と言うものの考え方こそが生む素晴らしいシャルドネ!ビックリのピュアさ、密度です!】

 デリエール・シェ・エドゥアールと言う1級畑です。こちらもサン=トーバンの南西側にある、東~南を向いた絶好の位置にあります。

 村名のラ・プランセも旨いですが、さすがにこちらは1級畑だけあって格違いです。ピュリニー的な愛想の良さを持ち、まるでピュリニーのように振舞ってくれます。質感は素晴らしく、こちらはオイリーです。ぷっくりと・・膨れています。柑橘系の果実、果実が質感高く存在しています。恐ろしいのは・・今飲んでも最高に旨いんですよ・・。本当に素晴らしいワインは、「いつ飲んでも美味しい」ことが条件だとするなら、このデリエール(とラ・プランセ)はそれに該当します。

 基本的にユベール・ラミーのシャルドネは樽の使いは穏やかですが、バリックの効いた大柄なシャルドネが流行した1990年代までの雰囲気も、どこかに感じられるんですよ。そう・・コント・ラフォンとか・・それにドーヴネも今でこそさほどはそのニュアンスを強くは感じませんが、やはりバリックの影響を感じました。むしろその樽の使い方こそがそのドメーヌの大きな特徴でもある訳です。

 なので、どこかに90年代風のバリックの影響を感じさせるものを持っているのに、表立ってはそこは訴えては来ない・・非常にピュアで濃密な、そしてオイリーな液体なんですね。

 そこからスパイス、果実、花、鉱物がポンポンと上がってくる・・そして非常に伸びやかです!美味しく感じない訳が無いでしょう!

 今や、その昔はリーズナブルに購入出来たルフレーヴさんちのブルゴーニュとかピュリニー村名は非常に美味しかったですよね。今も味わいは変わっていない・・と思いますが、ブルゴーニュ・ブランでさえ、このサン=トーバン1級デリエールを超えるプライスになってしまっています。村名ピュリニーは大台を大きく超えちゃってます。なのに・・味わいはその村名さえ超えるポテンシャルです!

 因みに海外の色んなサイトを見比べてみますと、このデリエール・シェ・エドゥアールよりも「レ・フリオンヌ」を皆さん、評価したいようで、デリエールの方の評点は中々見当たりませんでした。レ・フリオンヌ2014年は、イギリスのMW、評論家のティム・アトキンさんが92Points、noisy はアテにはしませんがヴィノスのガローニさんが91Points と評価していました。(もっと因むとティム・アトキンさんはレ・プランセ2014に91Points付けています。)テイスターとしてのnoisy 的には93+Pointsまで付ける可能性が有ります。

 ぶっちゃけ・・今飲むなら、もしくは直近5年以内なら確実にこちらのデリエール・シェ・エドゥアールの方が旨いし、質感も高いでしょう。

 レ・フリオンヌとは味わいはかなり異なります。そちらはそっちコラムで記載いたしますのでご覧くださいませ。あくまでこのデリエール・シェ・エドゥアールは、

「ゴージャス感のあるピュリニータイプ。しかも質感はピュリニー1級とほぼ同等」

です。ミネラリティが緻密なんです・・が、レ・フリオンヌが持つミネラリティとかなり違う・・んですね。黄色や白の果実が中心です。素晴らしいシャルドネでした!是非ともこのデリエール!飲んでみてください。超お勧めします!





 以下は2013年以前のコメントです。
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●白ワインの醸造
 畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。


 ドメーヌ・ユベール・ラミーのオリヴィエが注目されています。少しばかり乗り遅れた感のあるnoisyですが、飲んでみれば明らかに以前と違うんです。少し退屈さの感じられる味わいでしたが、昨年より扱わせていただき、彼の感性が素晴らしいものであることを確信しました。

 もちろん、この2013年も万全と思います。量的に非常に少ないので、多くのアイテムのテイスティングは出来ませんが、左のブルゴーニュ・レ・シャタイネール・ブランを飲むだけでも、彼が何を考え、どれだけ成長したのかを感じます。何より、2013年のマイナスイメージなど、全く感じさせない仕上がりなんです。むしろ、

「・・2012年より・・旨いんじゃないか?」

とさえ思わせてくれました。


 彼が注目されたのは、「超密植」です。これは、葡萄の樹の隙間を極限まで減らして、結果的に樹になる葡萄の房、収量を制限すると言うものですね。

 葡萄の樹は一生懸命に競争に勝とうと、結果的に凝縮した果実になり、優れた白ワインになる・・と言うことなんです。

 しかし、それはその「超密植」の全てでは無いでしょう。
 考えてみてください。隣の樹との隙間が無いと言うことは、どれだけ農作業を困難なものにするか・・。

 また、その「超密植」状態に持って行くだけでも、どれだけの年数を掛けたか・・。

 つまりは、畑の個性を最大限に生かしたシャルドネ・ワインを造りたい!・・と言う思いから来ているんですね。

 飲んでみると、それが良く判ります。伝わってきます。単に「超密植」だけじゃない・・全てのベクトルは、畑の個性を生かしたワインを造るための方向を持っているんです。

 昨年のご案内にも書かせていただきました。昔のラフォンのような濃密さと、自然派生産者ならではピュアなナチュラルさ、そして素晴らしいミネラル感を持っています。濃いのに全く暑苦しくなく、酸の伸びやかさを感じられるワインなんです。

 また、びっくりしたのは彼のピノ・ノワール!・・これについては下で書きますが・・是非飲んでみて欲しい・・少ないですけどね。


 各シャルドネの詳細は、写真の下の部分に記載しました。オート・ダンジテは2万本と言う超密植です。1万本でも多いのに・・と思ってしまいます。困難な作業をしつつ、自然派のアプローチで凄いワインになっているはずです。ご検討くださいませ。



【ピュアです!昔のコント・ラフォン風に今のコント・ラフォンを足して割ったような味わい・・・です!実に旨い!!】
 扱いは初めてですが、以前に飲んだことが有って・・

「大したこと無いなぁ・・」

というイメージだけが残っていました。価格はそれなりだし・・・


 しかしながら、昨今は・・・評判がグングン上がってきてるので、エージェントさんの薦めも有って・・飲んでみると・・


「おっ!センスあるじゃん!」


 そう・・単純ではない・・・非常に計算された造りになっていました。というより、それをちゃんと想像させてくれるような、ワインからの訴え掛けのある味わいだったんです。

 シンプルに、葡萄を育ててワインにする・・・そういうことだとは思いますが、ちゃんと逆から・・ようは将来の姿から遡るように現在、なすべきことを理解している造りだということですね。

 だから、ACブルゴーニュを飲んだだけですが・・・こりゃぁ、やるね~!と言うことが伝わってくる・・・ワインがちゃんとそれを教えてくれるんです。


 冷ややかな酸がたっぷりありつつ、非常に凝縮していながら、ミネラル感も複雑性を持ち、起承転結を高いレベルでちゃんと表現しています。このレベル仕上がりは、そうは見ないです。


 ブルゴーニュ・シャルドネ・レ・シャタイネールはまだ若い樹由来のワインですが、とてもそうは思えないほど充実しています。そして、サン=トーバン近辺とは思えないほどの成熟度の葡萄を想像させてくれます。言ってしまえば、ピュリニーとムルソー、半々のワインです。そしてそれぞれの特徴的な部分を良い方のみ残した感じで、厳しすぎないムルソーのミネラル感と、ダレを感じさせないピュリニーの熟度が有り、滑らかで旨みがしっかり乗った味わいになっています。超お奨めです!

 その他のワインは数本ずつなので飲んでおりませんが、ACブルでこの出来・・ある意味、村名と同レベルの仕上がりですから、本拠地サン=トーバンのワインの出来も悪いはずが無いでしょう。アン=ルミイィは・・おそらく目茶美味しいでしょうし、看板のひとつのサン=トーバン・プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・シャテニエールも、それに恥じない仕上がりになっていることと思います。因みにル・モンラッシェの真裏にある畑です。

 シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・マシュレルは、あの超1級畑「レ・ヴェルジェ」の真下、シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ショーメは「レ・ヴェルジェ」の真上に有りますんで、その潜在能力は間違い無いでしょう。

 いずれ、これらのワインも少しずつ飲み進めて行きたいと思わせるほど、ACブルのポテンシャルは高いです。是非とも飲んでいただきたい生産者です。お奨めします!