ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ドメーヌ・ユベール・ラミー

ユベール・ラミー

フランス Domaine Hubert Lamy ブルゴーニュ
● 2020年のユベール・ラミーをご紹介させていただきます。

 昨年ご紹介させていただきました2019年のユベール・ラミーですが、アドヴォケイトではラミーの2019年クリオ=バタール=モンラッシェに対し、当初は97~99ポイントとしていたところ、後に満点の100ポイントに修正した上、2019年のブルゴーニュワインの白ワイン唯1本だけであるトップに選択しました。

 因みにD.R.C.の2019年モンラッシェは、アドヴォケイトは96ポイント、ジャスパー・モリス氏は98ポイントですから..ドメーヌ・ユベール・ラミーの白のトップワインがブルゴーニュ・シャルドネのトップに躍り出たことを明らかにした..そう考えるのが妥当なようです。

 そしてその影響は途轍も無く大きかった・・訳です。世の中の市場からラミーのワインがほぼ消えたのは間違い無いですし、既存リリース品の価格も暴騰(・・2020年ものが出回っていない今はまだ可愛いものだと思えます)、そして今回以降にご紹介させていただく2020年もののユベール・ラミーのワインは、

・クリオ=バタール=モンラッシェ 上代40万円
・その他のオート=デンシテ 上代6万円
・その他 20~40% の値上げ

と言う、古くよりラミーのワインに親しんでいたお客様におかれましてはちょっと残念な結果になってしまいました。


 まぁ、「・・ラミーのワインは旨い!凄い!」「将来性抜群!」だからこそ、Noisy wine でラミーのワインをお買い上げ下さっていただいていたはずですから、喜びもまた有るはずですが、ここまで高価になってしまいますと今までのように安易には手は出て行かないかもしれませんね。


 2020年ものと言うことで入荷数は多く無く、noisy もできうる限りのテイスティングと、その分析にほぼ1カ月近くの時間を費やしました。残念ながらテイスティング出来なかったアイテムも有ります。高くなった価格の性も有ります・・。でも数が無いのが一番です。

 で、海外メディアの評価をさらってみたのですが、ものの見事に見当たらないんですね。見つけたと思っても信頼性に欠けるものだったり、評価対象のヴィンテージが2020年かどうかあやふやだったり・・している訳です。

 ・・noisy はなんでそんなことをしているのか?・・と疑問に思われるかもしれません。それに新着のラミーのご案内ですが、1回目は赤だけ・・です。白は次回以降にご案内予定です。・・何でか?・・なぜそんなことするかと申しますと・・


「2019年ものでユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者の頂点に立った!」

「・・・が2020年ものでもラミーは、革新を続けていた!」

「結果、2020年ものは2019年ものまでのラミーのワインと若干ニュアンスが異なる!(特に早い段階で飲む場合は・・)」


 ここからはあくまで noisy 的な想像の世界の話しになりますので、間違いも含まれるかと思いますがご了承くださいませ。


 ブルゴーニュのトップ生産者の元で修行していたオリヴィエさん。メオ=カミュゼでも修行していましたから時代的にアンリ・ジャイエにも教わったはず・・で、赤ワインにはそのルーツが潜んでいると感じます。

 また、現在はルロワの真横でクリオ=バタール=モンラッシェを育んでいる訳ですが、やはりその影響も大きく受けていると思います。実は2019年ものには、今回の2020年ものに似たニュアンスが潜んでいて、もしかしたら noisy もラミーのどこかのコラムで、そんな部分を書いていたかもしれません。

 そう・・自然派・・と言いますか、ナチュールっぽいニュアンスが入って来ているんですね。勿論、アヴァンギャルドなものではありませんので危険性は有りません。ですが、

「2019年までの、ゴリゴリっと口内を押し拡げながら巨大なミネラリティを感じさせつつ・・入ってくる感じ」

が無くなり、

「2020年ものは、そのテクスチュア・接点に非常に細かな産毛のようなものを口内や舌先で感じているかのような、より柔らかでふんわりしたニュアンス・・から始まり、アイテムによって異なるが徐々に巨大化し始め、表情をしなやかに感じさせつつ溶け込んだ膨大なミネラリティを美しく見せる」

なんですね。


 つまり、栽培も徐々にナチュール寄りになっているのかもしれませんし、少なくとも発酵前、瓶詰め時のSo2添加量が減っている・・と考えられ、その影響が味わい、アロマ、テクスチュアに顕著に出ている・・と思われます。

 言ってみれば、ワインのイメージがドヴネやルロワのワインに似た方に寄って行っている・・そう感じるんですよね。白もそうですが、赤も・・。以前から noisy も、

「ラミーのワインは化け物・・」

と思っていましたが、自身が信じた道を全く歩みを緩めることなく突き進んでいる・・2019年もののクリオ=バタールの物凄い評価は、たまたま出会った障害物・・的なものなのかもしれません。


 このことは、超近眼の海外メディアのテイスターさんたちの、

「口に含んだ時の一瞬の判断」

だけによってしまいますと、2020年のユベール・ラミーのワインの評価が今ひとつになってしまうんじゃないか・・そんな気がしたんですね。ですので、各メディアがどう評価しているかが気になった訳です。

 それに加え、今までラミーのワインを愛好してくださっていた Noisy wine のお客様たちが、2020年もののラミーが自宅に届いたから・・と言って、サクッと抜栓した時に、

「・・あれ?・・」

と一種の違和感を持たれ、勘違いされるんじゃないかと・・の懸念も生まれた訳です。


 ですので、赤ワインの方はそのような傾向が顕著には表れない特徴が有りますので、まずは赤ワインを先行でご案内させていただき、白ワインは次回以降、このコラムをお読みいただいた上で、販売させていただければと考えた次第です。

 いや・・サン=トーバン1級アン・ルミイィ..べらぼうに・・旨い!・・凄いワインでした。ですが・・今までとは「イントネーション」が異なります。釣りで言えば竿の先調子と後調子位・・違って感じられるかもしれません。

 そして赤ワインですが、史上最高の仕上がり、間違い無しです。高くなっちゃいましたが、

「サントネ村名・・とんでもない出来!」

です。シャサーニュのグージョンヌも凄いです。濃密ですが全く甘く無く、質感の高さ、密度の凄さゆえの存在感・・お楽しみいただけます。

 と言う訳で赤ワインからのご紹介で申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。


-----
 待望のユベール・ラミー2019年をご紹介させていただきます。ま~・・お問い合わせの多いこと!・・何としても2019年のオート=デンシテが欲しい!・・とおっしゃる方が多いです。

 ですが2019年ものはラミーも生産量激減で僅少・・・しかもほぼほぼ10%の値上げが厳しいところではあります。

 ですが・・それでも安い!・・と思わせるだけのポテンシャルが有ります。

 2019年の赤、ピノ・ノワールは4アイテム、テイスティングできたのは3アイテムになりますが、

「どのキュヴェも完璧!・・サントネ・クロ・デ・グラヴィエールは・・なんとアドヴォケイト2年続けての94ポイント評価!」

が全てを語っているかと思います。どんなに心臓に毛の生えたテイスターでもサントネに94点は・・躊躇してしまうのでしょう。まぁ・・noisy なら・・ちゃんとした評点を付けちゃいますけど。兎に角、

「サントネ村名赤で充分以上に激旨!」

を保証致します。もっとも最初から否定で入る方には保証できませんが・・(^^;;


 2019年のシャルドネは・・

「すみません・・A.C.ブルのシャタイネール・・とんでも無いワインです。ぶっ飛んじゃってます。このご時世、これ以上のA.C.ブルは有り得ません。」

と言い切ってしまいます。


 確かにメオ=カミュゼの・・格上では有りますがオート=コートの品格ったら無いです。でも、度肝を抜かれるような圧倒的な美味しさはシャタイネールに軍配を上げます。ま~・・凄いポテンシャルですよ。


 で、2019年のシャルドネの村名クラス以下は、

「今飲んでも滅茶苦茶旨い!・・」

です。村名サン=トーバン、1級フリオンヌ、1級クロ・デュ・メ、村名ピュリニー、村名シャサーニュまでは今でも物凄い味わいを楽しめます。

 それ以上のキュヴェにつきましては、

「もう少し休ませて欲しい」

と思います。充分な美味しさは上に並べたキュヴェ同様に有りますが、まだ落ち着いていないと考えられる振る舞いを見せますので、

「適度だろうと思える期間は休養させてから」

お楽しみいただくことをお薦め致します。


 因みにトップ・キュヴェのクリオ=バタール・オート・デンシテ2019は、2018年の98ポイントを上回り、99ポイントを付けました。もはや敵?は前にはおらず、同じ立ち位置に居る・・状況です。

 同様に2018年ものの凄い出来を見ましても、2019年ものはそれを超えた評価を得ています。ほぼ1ポイントは積み上げているような感じですね。

 ですので、昨年の2018年もののご紹介で書かせていただいたように、

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」

をそのまま2019年と書き換えさせていただきたいと思います。


 いや・・でも2014年もののサン=トーバン1級クロ・デュメは、信じがたいほどの数量を販売させていただきましたが・・多分、状況を知らないワイン屋さんが聞いたら、「そんなの嘘!」と言うに違いないほどの数です・・でも、何と・・

「2019年ものの入荷はたったの12本」

です。・・あ、テイスティング分を別途に分けてくれたので13本ですか・・。なので営業的には非常に厳しいですが、

「2019年もののラミーは絶対に飲んでみるべき!」

だと、お勧めしたいと思います。勿論、A.C.ブル・シャタイネールとサントネ村名で・・もう充分激旨です。どうぞよろしくお願いいたします。

-----
「2018年ユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者十傑に仲間入り、間違い無し!」

 いやはや・・驚きました。昨年ご紹介させていただきました2017年ものは、正に呆気に取られるほどの出来栄えでした。ブルゴーニュのトップクラスの生産者になったことを肌で感じさせてくれたシャルドネと・・そしてピノ・ノワールでした。

 その2017年ものと同等・・もしくは僅かに超えることすら難しいはずの2018年ものでは、もしかしたら・・ラミーならやってくれるかもしれない・・と言うような淡い期待は有ったのですが、まさか・・

「2017年ものを凌駕する、置いてきぼりにする驚異的な出来!」

になるとは思いませんでした。

 A.C.ブルのシャタイネールでさえ・・です。開けた瞬間から漂うピュアなアロマは、膨大なミネラリティと共に否応なく受容させられます・・しかしそれが滅茶気持ち良いんです。膨大な酸は球体に近い大きなパレットを描き、三次元的横方向に・・前後左右に伸長しつつ、縦方向に、上下に膨らもうとします。圧巻な味わいとはこのことで、初めてコシュ=デュリのワインに触れた時のような、ある種、畏怖に近い感情をも思い起こさせます。

 村名のサントネイ・クロ・デ・ゾートでさえ・・

「・・あれ?・・これって・・相当見事なシャンボール=ミュジニー?」

との比較対象をすぐに求めてしまうほど・・超有名な生産者を想起させられてしまうほどの品格と特徴を持っているのです。

 品温が下がりやすいこの2021年の厳冬期に品温10度で飲み始めても、ツヤツヤとしたテクスチュアからの見事な表現で「球体」を楽しませてくれます。

「いや・・これは有り得ないほど素晴らしい!」

と判断せざるを得ませんでした。


 今回ご紹介させていただきました2018年もの18アイテムのうち、クリオ=バタールを含めたオート・デンシテはテイスティングできませんでしたが、それ以外の15アイテム全てをテイスティングさせていただきました。

 そして上記のような感覚を受け、この上無い凄い仕上がりと判断させていただきました。

 2017年ものの時には、それでも比較してしまうと「少し緩さも有るか?」と感じたキュヴェでさえそんな感覚は失せ、ユベール・ラミーらしい「超密度のワイン」を得ていますので、ここで敢えて・・言ってしまいましょう。


「オート・デンシテのキュヴェで無くても充分」

 そうです。2017年もののオート・デンシテも飲ませていただきましたが、オーラさえ感じる凄い仕上がりでした。

 しかしながら2018年ものは、確実に2017年ものを「大きく超えた」存在です。「一体いつ完熟するか想像もつかないオート・デンシテをどうしても育てて飲みたい!」と言う楽しみを成就させたい方以外には、必要の無いものなのかもしれない・・それほどの仕上がりかと予想しています。A.C.ブルでさえ・・とんでもない出来だからです。

 海外メディアの評価も掲載していますが、あくまで「参考」と言うことでお願いいたします。

「ちゃんと評価している!」

と思えるキュヴェの評価もあれば、同一人の評価でも

「ポテンシャルを全く取れてない」

としか思えないものも有りますし、

「通常のヒエラルキーに支配された安直な評価」

をしているテイスターも多いです。


 そんな中でも、トップ・キュヴェの「クリオ=バタール=モンラッシェ」はアドヴォケイトで上値98ポイントですから、2017年もののD.R.C.モンラッシェ99ポイントに近似な評価を得ているんですね。


 2018年もののユベール・ラミーのどのキュヴェを飲んでいただいても、驚異の仕上がりに胸を振るわせていただけるでしょう。

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」


 そう、ブルゴーニュファンに問いかけさせていただきたいとすら・・感じさせてくれた2018年ユベール・ラミーです。飲まずにスルーするなら後悔することは間違い無しです!・・そして飲んだらあなたの持っているそれまでに長い時間を掛けて生成してきた既成概念を粉々にしてしまうと思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
 2018年のユベール・ラミーがいよいよリリースとなります。3アイテムのみですが、社内試飲いたしました。

 これまでの卓越した完成度から、更に突き抜けた熟度の追求。それは果実の要素とか密度とか酸のレベルとか、樽の使い方といったテクニカルな分析を一蹴するような完全な調和の世界です。

 標高の高い冷涼なサン=トーバンは熱量の高い2018のような年は凄まじい完成度になるだろうなと仮説を立てて試飲したのですがそんな小理屈を吹き飛ばしてくれる衝撃です。熱量の高い2018年、当然のようにオリヴィエ氏は誰よりも早い収穫と例年以上の徹底的な選果で期待を裏切らない結果を出しました。

 ブルゴーニュは2017年に続き収穫量に恵まれた2018年となりましたが、ラミーに関しては2017年に続いて生産量減となりました。しかしながらいくつかのメディアが興奮、混乱しているようにその完成度は非常に高いです。

 誰よりも早い収穫開始、冷涼で標高の高いサン=トーバンは温暖化を経て大きなアドバンテージを受けています。毎年のことですが、温暖な年がゆえの甘い大味なシャルドネと想像すると大きく裏切られます。(良い方向に!)

 そして同じ畑で葡萄の糖度に合わせて戦果しながら日程を変えて葡萄を収穫…聞いたことがない、また想像もつかない手のかけ方。密植栽培もさることながら、究極を追求するオリヴィエらしいなと思わず笑ってしまいました。下記はBurgundy Reportからの2018年コメントとなります。

『2018年は非常にややこしい年となりました。穏やかな冬と本当に沢山の雨。ある段階では私たちは、一か月の間、毎週末、一日中の大変な作業を余儀なくされました。ある朝、マイナス1℃まで気温は下がりましたが、霜害はありませんでした。乾燥した暑い天候がやってきましたが、土壌が地中に蓄えた雨水のおかげで葡萄の樹はストレスを受けませんでした。全体を通して、ベト病で20~25%の生産量を失いました。
 私たちは8月22日に収穫を開始しました。ブルゴーニュは予想以上に熟度が高くなっていました。いくつかの区画では凝縮度に満ちて完熟しており、少し2015年を思い起こさせてくれました。とても複雑でした。
 私たちのアン・レミリーはコート・ド・ボーヌで最も熟した区画のひとつでした。収穫を開始する日程を決めることは本当に難しい仕事でした。白ワインの生産量は多くはありません。実質、ほぼ皆無だった2016年の霜害の時よりは生産量はありましたが、ヘクタールあたり35ヘクトリットルの生産量となりました。』
(Burgundy Reportより抜粋 意訳・村岡)


-----
 2017年のユベール・ラミーだけは、どんなことが有っても買わなければならない・・とさえ思います。いや、そう思わされました。なので、絶対に買ってください・・(^^;; 白だけでは無く、赤もです。おそらく、今までに体験したことのない世界を見せつけられたと感じていただけるはずです。そして、アペラシオンにこだわり過ぎたことへの反省さえ、心に浮かぶに違い無いのです。

 2017年のユベール・ラミーのワインの総括としましては、陳腐な言葉の羅列になってしまいそうで怖い部分が相当に有ります。

 何せこの数年、ユベール・ラミーのワインの上昇機運の気配を感じ取ってからは、毎年のように、「前年を超えた」と言ってきました。そして、「物凄いワインだ」とも言っていたはずです。「昇り詰めた」とさえ、どこかに書いたかもしれません。

 しかしそれは noisy の大きな間違い、もしくは見込み違いだったと言わざるを得なくなりました。

 2013年よりも2014年、2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と、年を追う毎にその「密度」がもたらす素晴らしい味わいに歓喜の念さえ持ったものです。しかし、2013から2014へ、2014から2015、2015から2016へと、ポテンシャルの上昇率はほぼほぼ同じ割合で上昇していたと感じます。そして2016年もので高見に達したと思ったものです。

 ところが・・それこそが間違いだったんです。2016年ものと2017年ものを比較しようとした場合、

「もうポテンシャルの上昇率が図り切れない!」

とサジを投げざるを得ない感情を持たされてしまった訳です。2013年から毎年20%ずつ上昇し2016年まで来たと仮定したとして、

「では2016年から2017年へのポテンシャル上昇率はどのくらいだろうか?」

と考えた時、もう・・それを図ることは不可能だと感じてしまった訳です。


 それほどまでに凄まじい向上と言わざるを得ません。・・いや、2017年もいろんなことが有ったことは判っています。サン=トーバンは決してすべてが順調だった訳では有りません。遅霜の被害で相当の減収になったと伝わっています。でもそんなネガティヴな出来事も、結果的に見れば、

「図ることさえあきらめざるを得ないほどの凄まじい出来」

になったと言うことなんですね。


 それでもまぁ・・ラミーのシャルドネは、そんなことも有るかもしれないと、薄々は感じられたかもしれませんが、サントネイやシャサーニュのピノ・ノワールがまた、「ひっくり返るほど」素晴らしく、

「はたしてこれは本当にボーヌのピノ・ノワールなんだろうか?」

「これを飲んでコート・ド・ボーヌのピノ・ノワールと当てられる人はいるのだろうか?」

と思っています。


「少なくともサントネイの赤であると言える人は唯の一人もいないはず!」

と確信しています。


 まさに、ユベール・ラミーの値千金のサン=トーバンのシャルドネの姿を写し取ったかのようなミネラリティに満ち、決して崩れない、綻ばない、貴婦人が如くの美しささえ感じられるピノ・ノワールが、コート・ド・ボーヌに存在したことに、経験したことのない感動と驚きと、伸張して行く可能性がまだまだ残っていることへの恐怖にも似た感情を持ってしまいました。

 しかもこれは、ブルゴーニュの南のドンケツのサントネイで有り、赤は誰も期待していないサン=トーバンとシャサーニュ=モンラッシェなのです。


 その昔のブルゴーニュは、馬で耕作していた・・と言われますが、それは実は・・比較的最近のことです。それ以前は馬も入れなかったほどの「密植状態」であったとされています。

 ユベール・ラミーは、その古い時代と同じ手法を用いることで、その時代さえも超越した、自身の境地に至っていることになります。

 だからこそ、もう・・どんな造り手とも比較することは不可能だと言えるでしょう。陳腐なことになってしまいます。ラミーはラミーのワインで比較するしか、比較対象が無い・・とさえ言えると感じます。

 そしてその感情は、2017年のユベール・ラミーを飲まれた方と、必ずや共有できるはずです。特にシャルドネだけでは無く、ピノ・ノワールも飲まれた方や、2016年以前からラミーを追いかけていらした方なら・・そうなってしまうことは容易に想像出来ます。

 いたるところにラミーの考えや仕事ぶり、そして畑の姿を感じることが出来ます。この・・凄いコルクを見てください!・・思わずメジャーを出して来てしまいましたよ・・。

「57ミリもあるディアム!」

です。


 ここではコルクの説明はしませんが、ラミーが何を感じてそのようにしているのか・・是非飲みながら・・いや、まずその長~~いコルクを抜いてからですが、想像してみて下さい。

 そして外観だけを言うにしても、全てのアイテムに白い「蝋封」が施されています。しかも全然面倒くさく無い、「蝋封をして無い、蝋封が無い」と思ってスクリューを差し、少し上げてから割れた部分を除くだけで済む・・・でも「蝋封」がされています。この辺も是非、色々と楽しみながら、ラミーの意思を感じていただけましたら幸いです。

 素晴らしい2017年でした。とても一言では言い表せませんが、これだけは言えます。

「ユベール・ラミーの2017年だけは見過ごしてはならない!」

 ・・是非後悔の無いようにされてください。お勧めします。


Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー
 “ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
 1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
 今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

 ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
 1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
 それから仕事がより効率化され2003年には600㎡から3フロアから成る1200㎡の大きな醸造所にまで拡張することができました。ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3~10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。

2010年ヴィンテージについて
開花期の天候が良くなかった影響で、非常に少ない生産量となりました。
2010年ヴィンテージの生産量は例年の30%減となります。2010年ヴィンテージは2008年ヴィンテージに似たクラシックな個性の年です。
少ない生産量は結果として、ワインに凝縮感と素晴らしいバランスを与えてくれました。8月はブドウがゆっくりと成熟し、9月上旬には収穫を開始、9月の14日には収穫を終えました。
ワインはフレッシュさと完熟の要素を兼ね備えており、調和を見せてくれます。生産量の低さは、好ましい凝縮感をワインに与えてくれました。


2009年ヴィンテージについて
2009年は素晴らしいヴィンテージになったと言えるでしょう。まさに太陽のヴィンテージで、芳醇かつ力強さをもたらしてくれました。
しかしながら私達は飲み心地の良さだけではなく、ワインがフレッシュさとフィネスを保つように配慮しました。2009年の白は3年から8年の間は熟成するワインでしょう。
しかしむしろ現時点から開放的な黄色い果実のアロマがあり、完熟した果実味が口いっぱいに広がってからフレッシュさを伴った余韻へと続きます。
ワインはそれぞれの区画の土壌に由来するミネラルの特徴を備えています。
2009年の赤は3年から12年の間、熟成するワインです。深みのあるルビー色、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、フレッシュというよりは芳醇な果実味のワインです。
これらはまさに“美食家のためのワイン”なのです。

●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard: Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix : Chateniere)


2020 Criots-Batard-Montrachet Grand Cru Haute Densite
クリオ=バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ・オート・デンシテ

17467
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
シャサーニュ=モンラッシェ
ドメーヌ・ユベール・ラミー
前回オート・デンシテご購入の方以外限定。オート・デンシテのキュヴェは合計でお一人様どれか1本限定 ラミーの制限の無い他のキュヴェも1万円(税別)以上一緒にご購入ください。
◆◆◆前回オート・デンシテご購入の方以外が対象です。(2020年 クリオ=バタール・オート・デンシテ、ピュリニー・トランブロ・オート・デンシテ、サン=トーバン・デリエール・シェ・エドゥワール・オート・デンシテのどれかをご購入された方はご遠慮ください。)
◆メディア評価
◇2020年
100 Points 2035~2065 The Wine Advocate
◇2019年
97~99100 Points The Wine Advocate
95~97 Points Vinous
95~98 Points Jasper Morris

◇2018年
96~98 Points The Wine Advocate
94~96 Points 2023 to 2040 Vinous Antonio Galloni
93~96 Points Allen Meadows - Burghound
94 Points Tim Atkin

オート・デンシテのキュヴェはお一人様どれか1本限定 ラミーの制限の無い他のキュヴェも1万円(税別)以上一緒にご購入ください。
 なお発送につきましては1本のみの特別梱包になりますので通常と異なります。(条件がございますので都合2本になりますが別々の梱包・発送です。)梱包に数日いただきます。また、クール指定必須とさせていただきます。ご了承くださいませ。

■エージェント情報
面積:0.05ヘクタール植密度:25.000本
畑・土壌:南向きの斜面に位置する粘土石灰質土壌。非常に小石が多い泥土。
樹齢:1975、2005年に植樹。生産量:295本
栽培:ゴブレ仕立て。この15年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。植密度は高く、畝は1.5メートル間隔。ロニャージュせず。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ(前清澄)せず。228リットルの樽で発酵。温度管理をしながら60日間発酵。バトナージュせず。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。18か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:光沢のある緑がかった黄金色。熟した果実、柑橘類の香り。偉大なワインに相応しい香り、繊細なテクスチャー。非常に長く味わいが続き卓越したバランスの良さ。非常に美しいミネラルと傑出したフィネスを伴う長い余韻。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥358,800 (外税) 
【ブルゴーニュ・シャルドネ史上初??・・2年連続アドヴォケイトで100ポイント達成!・・名実共にブルゴーニュ白最高のドメーヌに!】
 1年だけなら「・・フロックでしょ?」と・・言われても仕方が無いのかもしれませんが、なんと2年連続での満点達成とは・・noisy も偉い・・驚きました。しかもこのコラムを書いている2月1日になって、

「ユベール・ラミーのクリオ=バタール=モンラッシェ2020、アドヴォケイト100点!」

のニュースが飛び込んで来たんですね。まずはオリヴィエにおめでとうと・・拍手をお送りしたいと思います。


 まぁ、Noisy wine のお客様なら、ユベール・ラミーならフロックのはずなど有る訳が無いと・・お判りいただけるはずです。2020年もののクリオ=バタール=モンラッシェを購入する意思が有ろうと無かろうと、

「ラミーのワインは滅茶旨い!」

と身に染みていらっしゃるに違いないから・・です。


 それにしましてもこの2020年もののユベール・ラミー・・noisy としましては、本当に悩みに悩んでいました。数は無いのに価格は暴騰・・そりゃぁ仕方が無いかもしれません・・ブルゴーニュのトップに躍り出てしまった訳ですから・・。そして、noisy も思い知らされました。

「・・未だにアドヴォケイトの評価は神通力を失った訳じゃ無かった」

と。

 そして noisy を悩ませたのは価格だけでは有りません。前回お伝えした通り、

「以前からわずかに感じていたものの、ラミーのナチュール化も同時進行している!ラミーは全く留まらない!」

と言う、noisy 的な確信を2020年もののラミーのテイスティングで得たことで、

「・・その裏打ちとなる証拠が欲しい」

と言うような気持ちが生まれた訳ですね。


 そりゃぁ・・誰よりも自身のテイスティングには自信を持っていますから・・すみません・・量の話じゃなくて・・(^^;; ですが、

「誰もそんなことを言い出さない!」

ことに対しての苛立ちも有る訳です。海外メディアの情報を散々探し回っても、そんなことは誰も書いちゃいないんですね。


 ですが元より、ラミーはリュット・レゾネ(減農薬栽培)で有機栽培です。ルロワの栽培を毎日目の当たりにし、最高のシャルドネを目指すにはどうしたら良いのかと・・常日頃から考え、実践して来た訳ですから、

「ラミーのナチュールへの回帰は自然な流れである!」

のは間違い無いはずです。


 ですので、今回の新着ではそのことを主体に書くつもりだったんですね。ところが・・この2月の1日になって、2020年クリオ=バタール=モンラッシェの満点が判ったことで、

「予定変更・・」

となった訳です。


 ですが諸手を上げての万歳では有りません。アドヴォケイトからの満点取得は喜ばしい・・以前から言っているように、

「98点も99点も100点も・・変わらん!」

訳でして、でもキッチリと100点を得たことは嬉しい・・ですが、


「クリオ=バタール=モンラッシェ以外のワインの評点がちょっと渋い!」

んですね。言ってしまえば、例えば物凄い仕上がりのアン・ルミイィですよ。たったの・・95ポイントです・・ん?・・A.C.ブルのシャタイネールに至っては89ポイントです。


「・・有り得ない!」

と言っておきたいと思います。少なくとも1.5ポイント、個人的には2ポイントは低いと申し上げておきます。


 なんでそうなってしまうか・・と言いますと、前述の「ナチュール」を思わせる印象の僅かな存在と、2019年までのラミーのスタイルとの乖離を感覚的に得たためじゃないかとnoisyは推測しているんです。

 ですがそれは時と共に変化し、あと3カ月もしますと、2019年ものまでのラミーのスタイルとほぼほぼ変わらない状況になってくるはずです。ただし、先調子(口入れ直後のインパクト)が後調子(中盤から余韻)に変わっているのは間違い無いでしょう。

 つまり仕上がり切っていないがために確証が持てず、ポイントを上げ辛かった・・と言うことだと思うんですね。まぁ、どこを見てそう思われたのか判りませんがアドヴォケイトのケリーさんも、各ワインの評価のアチコチで、

「さっさと飲まない方が良い」

とはおっしゃっていますが・・。


 で、この有り余るポテンシャルを見せるクリオ=バタール=モンラッシェは、その部分さえマスキングしてしまうような物凄いワインだと言うことです。

 また、noisy の場合はこの2023年の1月を中心のテイスティングですし、瞬間を切り取るだけでなく、実際に時間を掛けての評価をしていますから、バレルテイスティングで超短い時間でのメディアの判断とは、根本的に異なる訳です。

 ですので、

「2020年のユベール・ラミーのワインは過去最高の仕上がりであり、その歩みを全く緩めないオリヴィエ・ラミーの姿を想起させる!」

と申し上げたいと思います。もし懐が許すようでしたら、


「この世紀の大シャルドネをご検討ください・・」


 どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ついにアドヴォケイトも上値99ポイント!・・と言うことは・・これを上回るシャルドネはもはや存在するのかしないのか?・・と言うレベルの評価です。】

 現在は以前のように決してアドヴォケイトの評価が支配しているような状況ではありませんが、それでもアドヴォケイトの評価が高いと価格が上がり、人気も爆上がりすることには余り変わらないように思います。

 2010年頃、もしくはそれ以前のユベール・ラミーのワインしか知らない人にとっては、

「ユベール・ラミー・・・?硬くて酸っぱいワインだったよね・・」

位の印象しか持たれていないでしょう。


 そんな方には2019年のラミーのA.C.ブル、シャタイネールを味見していただけましたら・・

「・・クリオ=バタール!・・飲んでみたい!」

と、コロッと心象を変化させてしまうのは・・noisy には判り切ったことです。


 ただし・・評価としましてはここまで来てしまうと、価格も爆上がりしてしまいますから、

「・・たった10年もしないうちに本当に飲めないワインになってしまった・・」

のには変わりありません。

 この辺りのワインを購入出来、飲める方は多くは無いと思いますが、シャルドネの最高峰の一つであるD.R.C.の2018年モンラッシェを、ジャスパー・モリス氏は94~97ポイントとしていますので、彼の中では、

「D.R.C.の2018モンラッシェよりラミーの2019年のクリオ=バタールの方が上。」

と言うことになっちゃいますね。


 もっともD.R.C.2019年モンラッシェはリリース前ですので、下値96ポイント以上、上値100ポイント以上・・??を付けない限りクリオ=バタールをうっちゃることが出来ないと言う状況です・・が、きっとD.R.Cは満点・・行くんじゃないかとも思っています。

 この辺の争い?・・も面白いですが、このレベルになってきますと本当に好みの世界だと思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【アドヴォケイト上値98ポイントも、ついに10万円オーバーになってしまいました・・】

 以前は数万円で購入できたクリオ=バタール・オート・デンシテですが、2018年ものはアドヴォケイト98ポイント、上代14万円になってしまいました。・・厳しいなぁ・・

 なので、本来はもっと高く付けたいんですが、もうギリギリまで粘って・・こんなプライスです。開けて飲んで経費使って・・厳しいなぁ・・ホント、辛いところです。

 あれだけ卓越した評価をしていたティム・アトキン氏ですが、なんでしょうね・・noisy がテイスティング出来たクラスですら、

「・・ん?・・マジすか?・・どうしちゃったの?」

と思えるような評価評点を出していました。明らかに変で、ちょっと心配ですね。


 最も、このクラスのワインをさっさと開けてしまう方は、そうはいらっしゃらないかと思いますので・・どんなに少なくとも5年は待ちましょうね。ご検討くださいませ。

P.S. 2018年もののラミーのシャルドネについて、キャプスュル巻きは無くすべて蝋封です。蝋封そのものが無いと思ってスクリューを差して、ある程度まで引き上げ、自然に割れた蝋封のトップを処理してから完全に抜栓してください。またコルクは最上級と思われるディアム(圧縮成形コルク)です。長さは50ミリ以上あり質感が高いのでDIAM30かと・・違ってたらすみません。この辺りには、

「相当に長い寿命を持っているよ」

とのオリヴィエの意思表示と思われます。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【密植度2万本以上のレアなオート・デンシテ!是非ご自身でお確かめください。(未確認ですがアドヴォケイトは96-98Pointsのようです。)】

 希少過ぎてnoisy も飲めない超密植系のキュヴェです。でも、徐々に上がる密植度由来の見事な味わいを、何年もテイスティングで確認していますから、

「濃くなるんじゃないんだよ・・密植由来の味わいは!ノーズやタングで直に感じる密度そのものに表れるから、そこからの膨張感、複雑性、フルさに如実に表れる・・高級感や質感に直結している・・」

などと感じています。ラ・ターシュやロマネ=コンティだって、濃いと感じたことは無いはず・・です・・いや、ヴィンテージによって若干は有るかもしれませんが、濃いワインだとは言えないと思います。

 2016年ものは、勿論ですがデンシテクラスを飲んだわけでは有りませんが、その14000本とかに上がってきたキュヴェと12000本平均程度のものとの差は・・かなり有ると感じています。それが20000本以上になったとしたら・・しかもグラン・クリュや1級でですからね。もの凄いことになるかと思います。

 2017 クリオ=バタール=モンラッシェは、アドヴォケイト96~98Points と、2016年ものから2ポイントも積み上げています。海外も正規品の入るショップではすでに10万円以上ですが、目先の鋭い連中の多いブローカー市場では20万と言った数字が目に入ります・・が、ほとんど出物は有りません。飲んでみたいですね~!密植度25000本!..DRCのほぼ倍の密植度です!

 その他、2つのオート・デンシテは海外の評価が見当たりませんでした。

 しかしながら・・実際、十数アイテムも2017年のユベール・ラミーを飲んでみて感じることは、確かにオート・デンシテは魅力的だとしても・・

「すでに他の畑も超密植にほぼなっていて、その味わいも2016年までと激変しているから・・オート・デンシテのキュヴェじゃなくても充分じゃないか?」

と言うような気持ちもあるんですね。

 それに、アドヴォケイトは2016年のクリオ=バタールから2ポイント、積み上げて上値98ポイントを付けました。

 しかしながらサン=トーバンの2017年の各キュヴェに対し、アドヴォケイトは真摯な態度で向き合った結果の評価を出しているとは、とても思えません。

「サン=トーバンなら・・こんな感じ?・・おっとこれは1級だったか・・じゃ、この位か?」

みたいな・・ね。クロ・ド・ラ・シャトニエールが93ポイント?・・有り得ません。そんなに低く無い。

 2017年から57ミリもあるディアムのコルクをシャルドネ全品に使用しています。飲み頃は今後7~8年間だとしか言及できない、何も判って無いメディアの方が多すぎるような気がします。

 感覚的には、オート・デンシテのキュヴェは、数年間、手を付けない方が良いと思いますよ。実際、ピュリニーの密植のキュヴェなどは、もし今、そのワインだけを飲んだとしたら、ポテンシャルを取れずに飲み終えてしまう可能性さえあると思っています。

 ですので、オート・デンシテの各キュヴェの早飲みは厳禁・・です。何日も掛けて楽しむパターンは有ると思います。

 凄い2017年です。2016年までのラミーのワインとは、数段異なると思ってください。ユベール&オリヴィエ・ラミーの新しい世界!・・物凄いです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ユベール・ラミー、DRCを超える超密植度のトップ・キュヴェ!超希少です!】

 物凄い仕上がりの2014年のユベール・ラミーの何かを飲んだだけで、

「・・トップ・キュヴェは一体、どうなってるんだろう・・」

との疑問が生まれていることでしょう。そしてそれは、「超密植」への期待になり、「オート・デンシテ」を名乗るキュヴェへの渇望に似たものにも変わってくるでしょう。それだけユベール・ラミー2014年の出来は半端無いと言えます。

 ましてやこのトップ・キュヴェのクリオ=バタール=モンラッシェ・オート・デンシテ2014年はたったの一樽未満、295本しか存在しないですから、世界で295人の延べ所有者しか現れないことになります。

 そもそもこのクリオ=バタール=モンラッシェと言うのはどんなワインなのか・・良くはご存知無い方も多いかと思いますので少しだけ説明をさせていただきますと・・

 グラン・クリュを名乗れるモンラッシェの1つで、シャサーニュ=モンラッシェ側(南)に有るレ・クリオと言うパーセルです。元々はバタール=モンラッシェを名乗っていたものですが、レ・クリオは自身のアペラシオンに分割されています。

 グラン・クリュ・✖✖・モンラッシェを名乗れる畑は、モンラッシェ、シュヴァリエ=モンラッシェ、バタール=モンラッシェ、ヴィアンヴニュ=バタール=モンラッシェとこのクリオになります。モンラッシェとバタール=モンラッシェに限っては、ピュリニーとシャサーニュの村に跨っていますが、シュヴァリエとヴィアンヴニュはピュリニー側に、このクリオ=バタールはシャサーニュ側に存在します。

 また、この一連のグラン・クリュの中では最も小さな畑でして、1.6ヘクタールほど、これを約10人の区分所有者が持っていますが、有力な生産者がいないとか、所有する畑が小さ過ぎるとかの影響からか、2000年代までは明らかなポテンシャルを見せるものが余り無かったと言えます。

 とは言え、ル・モンラッシェの斜向かいに接する畑ですから、その実力は高いもので、まぁ・・言葉は良く無いにせよ、適当に造ってもそれなりには仕上がってしまうことが、そんな評価になっていたと言えるのでしょう。

 少なくとも優れたピュリニー=モンラッシェ1級並みの仕上がりにはなりますし、他のグラン・クリュとはやや趣を異にする金属系のミネラリティからの表現が有ります。


 ユベール・ラミーは、この稀有なグラン・クリュを「超密植」と言う困難な作業を実現することで、この畑のポテンシャルを開花させたクリオ=バタール=モンラッシェを造り出したと言え、それがこの「オート・デンシテ」なんですね。

 このクリオ・オート・デンシテは、なんと密植度は「25000本」!です。普通は高くても10000本程度です。

 あの、物凄いモンラッシェを飲まれたことが有れば、きっとその密植度が判るでしょう。そう、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティのモンラッシェです。

 D.R.C.の畑の密植度は、セレナ・サトクリフさんによると10000~15000本と言われていて、自然な栽培を高密植度の畑から得て、あの素晴らしい一連のグラン・クリュを生んでいる訳です。ユベール・ラミーはそれを知ってか、畑の超密植化に取り組んだ訳ですね・・。今もその努力は続いている訳ですが、徐々にそれが結実し始めたと言うことなのでしょう。

 noisy の仕入先であるエージェントさんには6本だけの入荷だったようです。なので、1/3をいただいた格好になります。これは是非とも飲みたいです!

 左の写真は、2016年の年末に飲ませていただいた、コント・ラフォンの1970年のモンラッシェです。先代の作品でしょう。以前、たまたま noisy が仕入れたんですが、色合いなどをチェックしているところにお客様がいらっしゃり、脱兎のごとく去って行った貴重なワインなんですが、それをご相伴に預かった訳です。

 46年も経過しているとは思えないほどのピチピチと若い・・しかし、時間の経過でどんどん膨れ上がり、3時間ほどの間では開き切らないと言う・・まさに化け物!・・と言う姿でした。堪能しました・・そして、この畑の潜在能力の凄まじさを垣間見た気がします。

 余分なことを言えば、この頃のボトルのガラスの質は余り透明度が高く無く、ガラス無いの空気の存在故か、濁って見えるんですね・・。

 何となく・・もう死んでそうにも思えるし、いや、そんなはずは無い・・・、きらめくような黄金色が透けて見えるじゃないか!・・と言う自分もいて、葛藤している最中に、お客様がいらした・・そんなシュチュエーションだったんですね・・。ワインって・・本当に奥が深い!

 で、現在のモンラッシェの畑は病気が蔓延していて、樹齢を高くすることが出来ない・・その前に枯れてしまうか、抜かないとならない状況に追い込まれるそうです。

 なので、バタール=モンラッシェやシュヴァリエ、ヴィアンヴニュ、そしてクリオがその代理をしているような感じだとは思いますが、それでもD.R.C.のモンラッシェは素晴らしい!病気に対しては・・どうやっているのか・・判らないですが、少なくとも栽培は、

「密植、自然栽培」

です。


 そして、もう皆さんもご存知のとおり、ユベール・ラミーは密植の葡萄で・・その答えを出しているじゃないですか。飲まれた方なら、きっとご理解いただいていると思います。クリオ=バタール=モンラッシェ・オート・デンシテは295本!・・誰が入手されるのか、noisy も記憶に留めることになるでしょう。



■2014 ピュリニー=モンラッシェ・レ・トランブロット・オート・デンシテ

 こちらもとんでもない・・密植度です。0.1ヘクタールの畑は22000本/ヘクタールですから、1000平方メートル(単純には約32メートルx32メートル)の畑に2200本の葡萄の樹が植わっている計算になります・・・合ってるかな?・・(^^

 これって・・管理が凄いことになっちゃいますよね~・・。ほぼDRCの1.5~2倍ほどの密植度です。世の中にはオート・デンシテでは無いキュヴェも存在しますんでご注意くださいね。評論家さんの評価を探したんですが、シャルドネが大好きなクセにいつもまともな評価になってない方だったので、差し控えますが、まぁまぁなPointsではありました。

 まだ世の中の大半の方が気付いていないんでしょう。リアルワインガイド辺りで評価されてしまうと、今でもオート・デンシテは入手難なのに、どうにもこうにもならなくなるかもしれません。先だっては徳丸さんに、

「2014年が物凄いことになってるユベール・ラミーには行かないんですか?」

と尋ねたところ、

「ん~・・前から行かなくちゃ・・とは思ってるんだけどね~・・」

とのお返事で、安心したような残念なような・・複雑な心持ちでした。


■2014 サン=トーバン・プルミエ・クリュ・デリエール・シェ・エドゥアール・オート・デンシテ

 こちらも普通のキュヴェ・・と言っても、DRCとほぼ同様の14000本と言う密植度のワインも有りますから、何とかゲットされた方は、その比較も楽しめる訳ですね。

 オート・デンシテは何と、20000~30000本と言う・・・超を通り越して「激」かもしれませんね・・まだまだ改植・増殖中なのでしょう!・・ですので、実は・・

「このサン=トーバンが最も高い密植度!」

と言えるんですね~・・怖いですね~!飲みたいですね~!・・是非、お友達になりましょう!


 と言う訳で、超密植のユベール・ラミー2014年、超お勧めいたします。是非ご検討くださいませ!