ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ユベール・ラミー

ユベール・ラミー

フランス Domaine Hubert Lamy ブルゴーニュ
● 今や時代の寵児、名実ともにブルゴーニュのトップドメーヌとなったドメーヌ・ユベール・ラミーの2021年をご紹介させていただきます。

 このラミーの2021年ものですが、海外メディアの評価が揃っていないので彼らの動向は不明ながら、

「アドヴォケイトは2021年ものを2020年、2019年ものと比較して同じか 1~3ポイント下げで評価した。」

のは明白です。クリオ=バタール=モンラッシェの3年連続満点獲得はなりませんでした。


 しかしながら noisy 的には、それは間違いだろうと踏んでいます。明らかに前年をも凌ぐ出来であると・・少なくとも noisy がテイスティング出来たアイテムの状況と、そこから推測可能な事象を考慮に入れると、そうとしか思えない訳です。

 それは、2021年と言う特殊なヴィンテージと、ラミー特有の「超密植」をどう捉えるか、また新型コロナウイルスの影響による情報不足の中で、その超密植の実現状況をも推測しての答えです。

 お客様には、ぜひとも・・少ないですが、

「圧巻の出来のA.C.ブルゴーニュ・シャタイネールを飲んでいただき、その凄まじさを感じていただきたい!」

と思っています。


 この「化け物」みたいなA.C.ブルを、誰もが本当にA.C.ブルだと感じるか?・・と言うことですね。

 そしてこのA.C.ブルは、Noisy wine も意を決して、非常にリーズナブルに提供しています。

「・・えっ?・・1万円で・・リーズナブルなの?」

と感じられるかもしれません。ですが、上代は11500円税別ですから・・数が沢山あればそれでも可能かもしれませんが、2020年ほどでは無いにせよ、非常に少ないです。

 そして2021年のラミーのワインが特別だと・・言うその根拠には、

「このA.C.ブルには、かなり上級のキュヴェのセカンド・プレス(実表記はレイター・プレスなので相当に上級キュヴェの若木かも!)が半分ほど使用されている」

とのことなんですね。


 はっきり言って、noisy もぶっ飛びました。久々にFacebookで呟いてしまいました・・あ、呟くのは「X」でしたっけ?

 他にも・・あのクロ・デュ・メが大変身して、物凄いワインになったとか・・コンシ・デュ・シャンがおそらく3段式ロケットだとか・・テイスティング出来たキュヴェは、コラムを一生懸命に書かせていただきました。

 2021年のユベール・ラミーは、彼の記念碑と言える出来じゃないかと考えています。noisy は今もまだラミーをテイスティング中です。次回もご紹介する予定でいますのでどうぞよろしくお願いいたします。


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 2020年のユベール・ラミーをご紹介させていただきます。

 昨年ご紹介させていただきました2019年のユベール・ラミーですが、アドヴォケイトではラミーの2019年クリオ=バタール=モンラッシェに対し、当初は97~99ポイントとしていたところ、後に満点の100ポイントに修正した上、2019年のブルゴーニュワインの白ワイン唯1本だけであるトップに選択しました。

 因みにD.R.C.の2019年モンラッシェは、アドヴォケイトは96ポイント、ジャスパー・モリス氏は98ポイントですから..ドメーヌ・ユベール・ラミーの白のトップワインがブルゴーニュ・シャルドネのトップに躍り出たことを明らかにした..そう考えるのが妥当なようです。

 そしてその影響は途轍も無く大きかった・・訳です。世の中の市場からラミーのワインがほぼ消えたのは間違い無いですし、既存リリース品の価格も暴騰(・・2020年ものが出回っていない今はまだ可愛いものだと思えます)、そして今回以降にご紹介させていただく2020年もののユベール・ラミーのワインは、

・クリオ=バタール=モンラッシェ 上代40万円
・その他のオート=デンシテ 上代6万円
・その他 20~40% の値上げ

と言う、古くよりラミーのワインに親しんでいたお客様におかれましてはちょっと残念な結果になってしまいました。


 まぁ、「・・ラミーのワインは旨い!凄い!」「将来性抜群!」だからこそ、Noisy wine でラミーのワインをお買い上げ下さっていただいていたはずですから、喜びもまた有るはずですが、ここまで高価になってしまいますと今までのように安易には手は出て行かないかもしれませんね。


 2020年ものと言うことで入荷数は多く無く、noisy もできうる限りのテイスティングと、その分析にほぼ1カ月近くの時間を費やしました。残念ながらテイスティング出来なかったアイテムも有ります。高くなった価格の性も有ります・・。でも数が無いのが一番です。

 で、海外メディアの評価をさらってみたのですが、ものの見事に見当たらないんですね。見つけたと思っても信頼性に欠けるものだったり、評価対象のヴィンテージが2020年かどうかあやふやだったり・・している訳です。

 ・・noisy はなんでそんなことをしているのか?・・と疑問に思われるかもしれません。それに新着のラミーのご案内ですが、1回目は赤だけ・・です。白は次回以降にご案内予定です。・・何でか?・・なぜそんなことするかと申しますと・・


「2019年ものでユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者の頂点に立った!」

「・・・が2020年ものでもラミーは、革新を続けていた!」

「結果、2020年ものは2019年ものまでのラミーのワインと若干ニュアンスが異なる!(特に早い段階で飲む場合は・・)」


 ここからはあくまで noisy 的な想像の世界の話しになりますので、間違いも含まれるかと思いますがご了承くださいませ。


 ブルゴーニュのトップ生産者の元で修行していたオリヴィエさん。メオ=カミュゼでも修行していましたから時代的にアンリ・ジャイエにも教わったはず・・で、赤ワインにはそのルーツが潜んでいると感じます。

 また、現在はルロワの真横でクリオ=バタール=モンラッシェを育んでいる訳ですが、やはりその影響も大きく受けていると思います。実は2019年ものには、今回の2020年ものに似たニュアンスが潜んでいて、もしかしたら noisy もラミーのどこかのコラムで、そんな部分を書いていたかもしれません。

 そう・・自然派・・と言いますか、ナチュールっぽいニュアンスが入って来ているんですね。勿論、アヴァンギャルドなものではありませんので危険性は有りません。ですが、

「2019年までの、ゴリゴリっと口内を押し拡げながら巨大なミネラリティを感じさせつつ・・入ってくる感じ」

が無くなり、

「2020年ものは、そのテクスチュア・接点に非常に細かな産毛のようなものを口内や舌先で感じているかのような、より柔らかでふんわりしたニュアンス・・から始まり、アイテムによって異なるが徐々に巨大化し始め、表情をしなやかに感じさせつつ溶け込んだ膨大なミネラリティを美しく見せる」

なんですね。


 つまり、栽培も徐々にナチュール寄りになっているのかもしれませんし、少なくとも発酵前、瓶詰め時のSo2添加量が減っている・・と考えられ、その影響が味わい、アロマ、テクスチュアに顕著に出ている・・と思われます。

 言ってみれば、ワインのイメージがドヴネやルロワのワインに似た方に寄って行っている・・そう感じるんですよね。白もそうですが、赤も・・。以前から noisy も、

「ラミーのワインは化け物・・」

と思っていましたが、自身が信じた道を全く歩みを緩めることなく突き進んでいる・・2019年もののクリオ=バタールの物凄い評価は、たまたま出会った障害物・・的なものなのかもしれません。


 このことは、超近眼の海外メディアのテイスターさんたちの、

「口に含んだ時の一瞬の判断」

だけによってしまいますと、2020年のユベール・ラミーのワインの評価が今ひとつになってしまうんじゃないか・・そんな気がしたんですね。ですので、各メディアがどう評価しているかが気になった訳です。

 それに加え、今までラミーのワインを愛好してくださっていた Noisy wine のお客様たちが、2020年もののラミーが自宅に届いたから・・と言って、サクッと抜栓した時に、

「・・あれ?・・」

と一種の違和感を持たれ、勘違いされるんじゃないかと・・の懸念も生まれた訳です。


 ですので、赤ワインの方はそのような傾向が顕著には表れない特徴が有りますので、まずは赤ワインを先行でご案内させていただき、白ワインは次回以降、このコラムをお読みいただいた上で、販売させていただければと考えた次第です。

 いや・・サン=トーバン1級アン・ルミイィ..べらぼうに・・旨い!・・凄いワインでした。ですが・・今までとは「イントネーション」が異なります。釣りで言えば竿の先調子と後調子位・・違って感じられるかもしれません。

 そして赤ワインですが、史上最高の仕上がり、間違い無しです。高くなっちゃいましたが、

「サントネ村名・・とんでもない出来!」

です。シャサーニュのグージョンヌも凄いです。濃密ですが全く甘く無く、質感の高さ、密度の凄さゆえの存在感・・お楽しみいただけます。

 と言う訳で赤ワインからのご紹介で申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。


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 待望のユベール・ラミー2019年をご紹介させていただきます。ま~・・お問い合わせの多いこと!・・何としても2019年のオート=デンシテが欲しい!・・とおっしゃる方が多いです。

 ですが2019年ものはラミーも生産量激減で僅少・・・しかもほぼほぼ10%の値上げが厳しいところではあります。

 ですが・・それでも安い!・・と思わせるだけのポテンシャルが有ります。

 2019年の赤、ピノ・ノワールは4アイテム、テイスティングできたのは3アイテムになりますが、

「どのキュヴェも完璧!・・サントネ・クロ・デ・グラヴィエールは・・なんとアドヴォケイト2年続けての94ポイント評価!」

が全てを語っているかと思います。どんなに心臓に毛の生えたテイスターでもサントネに94点は・・躊躇してしまうのでしょう。まぁ・・noisy なら・・ちゃんとした評点を付けちゃいますけど。兎に角、

「サントネ村名赤で充分以上に激旨!」

を保証致します。もっとも最初から否定で入る方には保証できませんが・・(^^;;


 2019年のシャルドネは・・

「すみません・・A.C.ブルのシャタイネール・・とんでも無いワインです。ぶっ飛んじゃってます。このご時世、これ以上のA.C.ブルは有り得ません。」

と言い切ってしまいます。


 確かにメオ=カミュゼの・・格上では有りますがオート=コートの品格ったら無いです。でも、度肝を抜かれるような圧倒的な美味しさはシャタイネールに軍配を上げます。ま~・・凄いポテンシャルですよ。


 で、2019年のシャルドネの村名クラス以下は、

「今飲んでも滅茶苦茶旨い!・・」

です。村名サン=トーバン、1級フリオンヌ、1級クロ・デュ・メ、村名ピュリニー、村名シャサーニュまでは今でも物凄い味わいを楽しめます。

 それ以上のキュヴェにつきましては、

「もう少し休ませて欲しい」

と思います。充分な美味しさは上に並べたキュヴェ同様に有りますが、まだ落ち着いていないと考えられる振る舞いを見せますので、

「適度だろうと思える期間は休養させてから」

お楽しみいただくことをお薦め致します。


 因みにトップ・キュヴェのクリオ=バタール・オート・デンシテ2019は、2018年の98ポイントを上回り、99ポイントを付けました。もはや敵?は前にはおらず、同じ立ち位置に居る・・状況です。

 同様に2018年ものの凄い出来を見ましても、2019年ものはそれを超えた評価を得ています。ほぼ1ポイントは積み上げているような感じですね。

 ですので、昨年の2018年もののご紹介で書かせていただいたように、

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」

をそのまま2019年と書き換えさせていただきたいと思います。


 いや・・でも2014年もののサン=トーバン1級クロ・デュメは、信じがたいほどの数量を販売させていただきましたが・・多分、状況を知らないワイン屋さんが聞いたら、「そんなの嘘!」と言うに違いないほどの数です・・でも、何と・・

「2019年ものの入荷はたったの12本」

です。・・あ、テイスティング分を別途に分けてくれたので13本ですか・・。なので営業的には非常に厳しいですが、

「2019年もののラミーは絶対に飲んでみるべき!」

だと、お勧めしたいと思います。勿論、A.C.ブル・シャタイネールとサントネ村名で・・もう充分激旨です。どうぞよろしくお願いいたします。

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「2018年ユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者十傑に仲間入り、間違い無し!」

 いやはや・・驚きました。昨年ご紹介させていただきました2017年ものは、正に呆気に取られるほどの出来栄えでした。ブルゴーニュのトップクラスの生産者になったことを肌で感じさせてくれたシャルドネと・・そしてピノ・ノワールでした。

 その2017年ものと同等・・もしくは僅かに超えることすら難しいはずの2018年ものでは、もしかしたら・・ラミーならやってくれるかもしれない・・と言うような淡い期待は有ったのですが、まさか・・

「2017年ものを凌駕する、置いてきぼりにする驚異的な出来!」

になるとは思いませんでした。

 A.C.ブルのシャタイネールでさえ・・です。開けた瞬間から漂うピュアなアロマは、膨大なミネラリティと共に否応なく受容させられます・・しかしそれが滅茶気持ち良いんです。膨大な酸は球体に近い大きなパレットを描き、三次元的横方向に・・前後左右に伸長しつつ、縦方向に、上下に膨らもうとします。圧巻な味わいとはこのことで、初めてコシュ=デュリのワインに触れた時のような、ある種、畏怖に近い感情をも思い起こさせます。

 村名のサントネイ・クロ・デ・ゾートでさえ・・

「・・あれ?・・これって・・相当見事なシャンボール=ミュジニー?」

との比較対象をすぐに求めてしまうほど・・超有名な生産者を想起させられてしまうほどの品格と特徴を持っているのです。

 品温が下がりやすいこの2021年の厳冬期に品温10度で飲み始めても、ツヤツヤとしたテクスチュアからの見事な表現で「球体」を楽しませてくれます。

「いや・・これは有り得ないほど素晴らしい!」

と判断せざるを得ませんでした。


 今回ご紹介させていただきました2018年もの18アイテムのうち、クリオ=バタールを含めたオート・デンシテはテイスティングできませんでしたが、それ以外の15アイテム全てをテイスティングさせていただきました。

 そして上記のような感覚を受け、この上無い凄い仕上がりと判断させていただきました。

 2017年ものの時には、それでも比較してしまうと「少し緩さも有るか?」と感じたキュヴェでさえそんな感覚は失せ、ユベール・ラミーらしい「超密度のワイン」を得ていますので、ここで敢えて・・言ってしまいましょう。


「オート・デンシテのキュヴェで無くても充分」

 そうです。2017年もののオート・デンシテも飲ませていただきましたが、オーラさえ感じる凄い仕上がりでした。

 しかしながら2018年ものは、確実に2017年ものを「大きく超えた」存在です。「一体いつ完熟するか想像もつかないオート・デンシテをどうしても育てて飲みたい!」と言う楽しみを成就させたい方以外には、必要の無いものなのかもしれない・・それほどの仕上がりかと予想しています。A.C.ブルでさえ・・とんでもない出来だからです。

 海外メディアの評価も掲載していますが、あくまで「参考」と言うことでお願いいたします。

「ちゃんと評価している!」

と思えるキュヴェの評価もあれば、同一人の評価でも

「ポテンシャルを全く取れてない」

としか思えないものも有りますし、

「通常のヒエラルキーに支配された安直な評価」

をしているテイスターも多いです。


 そんな中でも、トップ・キュヴェの「クリオ=バタール=モンラッシェ」はアドヴォケイトで上値98ポイントですから、2017年もののD.R.C.モンラッシェ99ポイントに近似な評価を得ているんですね。


 2018年もののユベール・ラミーのどのキュヴェを飲んでいただいても、驚異の仕上がりに胸を振るわせていただけるでしょう。

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」


 そう、ブルゴーニュファンに問いかけさせていただきたいとすら・・感じさせてくれた2018年ユベール・ラミーです。飲まずにスルーするなら後悔することは間違い無しです!・・そして飲んだらあなたの持っているそれまでに長い時間を掛けて生成してきた既成概念を粉々にしてしまうと思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
 2018年のユベール・ラミーがいよいよリリースとなります。3アイテムのみですが、社内試飲いたしました。

 これまでの卓越した完成度から、更に突き抜けた熟度の追求。それは果実の要素とか密度とか酸のレベルとか、樽の使い方といったテクニカルな分析を一蹴するような完全な調和の世界です。

 標高の高い冷涼なサン=トーバンは熱量の高い2018のような年は凄まじい完成度になるだろうなと仮説を立てて試飲したのですがそんな小理屈を吹き飛ばしてくれる衝撃です。熱量の高い2018年、当然のようにオリヴィエ氏は誰よりも早い収穫と例年以上の徹底的な選果で期待を裏切らない結果を出しました。

 ブルゴーニュは2017年に続き収穫量に恵まれた2018年となりましたが、ラミーに関しては2017年に続いて生産量減となりました。しかしながらいくつかのメディアが興奮、混乱しているようにその完成度は非常に高いです。

 誰よりも早い収穫開始、冷涼で標高の高いサン=トーバンは温暖化を経て大きなアドバンテージを受けています。毎年のことですが、温暖な年がゆえの甘い大味なシャルドネと想像すると大きく裏切られます。(良い方向に!)

 そして同じ畑で葡萄の糖度に合わせて戦果しながら日程を変えて葡萄を収穫…聞いたことがない、また想像もつかない手のかけ方。密植栽培もさることながら、究極を追求するオリヴィエらしいなと思わず笑ってしまいました。下記はBurgundy Reportからの2018年コメントとなります。

『2018年は非常にややこしい年となりました。穏やかな冬と本当に沢山の雨。ある段階では私たちは、一か月の間、毎週末、一日中の大変な作業を余儀なくされました。ある朝、マイナス1℃まで気温は下がりましたが、霜害はありませんでした。乾燥した暑い天候がやってきましたが、土壌が地中に蓄えた雨水のおかげで葡萄の樹はストレスを受けませんでした。全体を通して、ベト病で20~25%の生産量を失いました。
 私たちは8月22日に収穫を開始しました。ブルゴーニュは予想以上に熟度が高くなっていました。いくつかの区画では凝縮度に満ちて完熟しており、少し2015年を思い起こさせてくれました。とても複雑でした。
 私たちのアン・レミリーはコート・ド・ボーヌで最も熟した区画のひとつでした。収穫を開始する日程を決めることは本当に難しい仕事でした。白ワインの生産量は多くはありません。実質、ほぼ皆無だった2016年の霜害の時よりは生産量はありましたが、ヘクタールあたり35ヘクトリットルの生産量となりました。』
(Burgundy Reportより抜粋 意訳・村岡)


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 2017年のユベール・ラミーだけは、どんなことが有っても買わなければならない・・とさえ思います。いや、そう思わされました。なので、絶対に買ってください・・(^^;; 白だけでは無く、赤もです。おそらく、今までに体験したことのない世界を見せつけられたと感じていただけるはずです。そして、アペラシオンにこだわり過ぎたことへの反省さえ、心に浮かぶに違い無いのです。

 2017年のユベール・ラミーのワインの総括としましては、陳腐な言葉の羅列になってしまいそうで怖い部分が相当に有ります。

 何せこの数年、ユベール・ラミーのワインの上昇機運の気配を感じ取ってからは、毎年のように、「前年を超えた」と言ってきました。そして、「物凄いワインだ」とも言っていたはずです。「昇り詰めた」とさえ、どこかに書いたかもしれません。

 しかしそれは noisy の大きな間違い、もしくは見込み違いだったと言わざるを得なくなりました。

 2013年よりも2014年、2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と、年を追う毎にその「密度」がもたらす素晴らしい味わいに歓喜の念さえ持ったものです。しかし、2013から2014へ、2014から2015、2015から2016へと、ポテンシャルの上昇率はほぼほぼ同じ割合で上昇していたと感じます。そして2016年もので高見に達したと思ったものです。

 ところが・・それこそが間違いだったんです。2016年ものと2017年ものを比較しようとした場合、

「もうポテンシャルの上昇率が図り切れない!」

とサジを投げざるを得ない感情を持たされてしまった訳です。2013年から毎年20%ずつ上昇し2016年まで来たと仮定したとして、

「では2016年から2017年へのポテンシャル上昇率はどのくらいだろうか?」

と考えた時、もう・・それを図ることは不可能だと感じてしまった訳です。


 それほどまでに凄まじい向上と言わざるを得ません。・・いや、2017年もいろんなことが有ったことは判っています。サン=トーバンは決してすべてが順調だった訳では有りません。遅霜の被害で相当の減収になったと伝わっています。でもそんなネガティヴな出来事も、結果的に見れば、

「図ることさえあきらめざるを得ないほどの凄まじい出来」

になったと言うことなんですね。


 それでもまぁ・・ラミーのシャルドネは、そんなことも有るかもしれないと、薄々は感じられたかもしれませんが、サントネイやシャサーニュのピノ・ノワールがまた、「ひっくり返るほど」素晴らしく、

「はたしてこれは本当にボーヌのピノ・ノワールなんだろうか?」

「これを飲んでコート・ド・ボーヌのピノ・ノワールと当てられる人はいるのだろうか?」

と思っています。


「少なくともサントネイの赤であると言える人は唯の一人もいないはず!」

と確信しています。


 まさに、ユベール・ラミーの値千金のサン=トーバンのシャルドネの姿を写し取ったかのようなミネラリティに満ち、決して崩れない、綻ばない、貴婦人が如くの美しささえ感じられるピノ・ノワールが、コート・ド・ボーヌに存在したことに、経験したことのない感動と驚きと、伸張して行く可能性がまだまだ残っていることへの恐怖にも似た感情を持ってしまいました。

 しかもこれは、ブルゴーニュの南のドンケツのサントネイで有り、赤は誰も期待していないサン=トーバンとシャサーニュ=モンラッシェなのです。


 その昔のブルゴーニュは、馬で耕作していた・・と言われますが、それは実は・・比較的最近のことです。それ以前は馬も入れなかったほどの「密植状態」であったとされています。

 ユベール・ラミーは、その古い時代と同じ手法を用いることで、その時代さえも超越した、自身の境地に至っていることになります。

 だからこそ、もう・・どんな造り手とも比較することは不可能だと言えるでしょう。陳腐なことになってしまいます。ラミーはラミーのワインで比較するしか、比較対象が無い・・とさえ言えると感じます。

 そしてその感情は、2017年のユベール・ラミーを飲まれた方と、必ずや共有できるはずです。特にシャルドネだけでは無く、ピノ・ノワールも飲まれた方や、2016年以前からラミーを追いかけていらした方なら・・そうなってしまうことは容易に想像出来ます。

 いたるところにラミーの考えや仕事ぶり、そして畑の姿を感じることが出来ます。この・・凄いコルクを見てください!・・思わずメジャーを出して来てしまいましたよ・・。

「57ミリもあるディアム!」

です。


 ここではコルクの説明はしませんが、ラミーが何を感じてそのようにしているのか・・是非飲みながら・・いや、まずその長~~いコルクを抜いてからですが、想像してみて下さい。

 そして外観だけを言うにしても、全てのアイテムに白い「蝋封」が施されています。しかも全然面倒くさく無い、「蝋封をして無い、蝋封が無い」と思ってスクリューを差し、少し上げてから割れた部分を除くだけで済む・・・でも「蝋封」がされています。この辺も是非、色々と楽しみながら、ラミーの意思を感じていただけましたら幸いです。

 素晴らしい2017年でした。とても一言では言い表せませんが、これだけは言えます。

「ユベール・ラミーの2017年だけは見過ごしてはならない!」

 ・・是非後悔の無いようにされてください。お勧めします。


Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー
 “ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
 1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
 今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

 ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
 1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
 それから仕事がより効率化され2003年には600㎡から3フロアから成る1200㎡の大きな醸造所にまで拡張することができました。ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3~10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。

2010年ヴィンテージについて
開花期の天候が良くなかった影響で、非常に少ない生産量となりました。
2010年ヴィンテージの生産量は例年の30%減となります。2010年ヴィンテージは2008年ヴィンテージに似たクラシックな個性の年です。
少ない生産量は結果として、ワインに凝縮感と素晴らしいバランスを与えてくれました。8月はブドウがゆっくりと成熟し、9月上旬には収穫を開始、9月の14日には収穫を終えました。
ワインはフレッシュさと完熟の要素を兼ね備えており、調和を見せてくれます。生産量の低さは、好ましい凝縮感をワインに与えてくれました。


2009年ヴィンテージについて
2009年は素晴らしいヴィンテージになったと言えるでしょう。まさに太陽のヴィンテージで、芳醇かつ力強さをもたらしてくれました。
しかしながら私達は飲み心地の良さだけではなく、ワインがフレッシュさとフィネスを保つように配慮しました。2009年の白は3年から8年の間は熟成するワインでしょう。
しかしむしろ現時点から開放的な黄色い果実のアロマがあり、完熟した果実味が口いっぱいに広がってからフレッシュさを伴った余韻へと続きます。
ワインはそれぞれの区画の土壌に由来するミネラルの特徴を備えています。
2009年の赤は3年から12年の間、熟成するワインです。深みのあるルビー色、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、フレッシュというよりは芳醇な果実味のワインです。
これらはまさに“美食家のためのワイン”なのです。

●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard: Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix : Chateniere)


2021 Saint-Aubin 1er Cru Clos du Meix
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・クロ・デュ・メ

18384
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
サン=トーバン
ドメーヌ・ユベール・ラミー
お一人様1本限定+このワインは他の造り手のワイン2000円(税別)以上
◆◆◆お一人様1本限定+このワインは他の造り手のワイン2000円(税別)以上
◆メディア評価
◇2021年もの
90+ Points 2025~2040 The Wine Advocate William Kelley
◇2020年もの
92 Points 2025~2045 The Wine Advocate
◇2019年もの
91~93 Points Vinous
90~92 Points Allen Meadows - Burghound
90~92 Points The Wine Advocate
89~91 Points Jasper Morris Inside Burgundy
◇2018年もの
93 Points Decanter Tim Atkin
90~92 Points The Wine Advocate
90~92 Points Vinous
89~91 Points Jasper Morris
90~92 Points Allen Meadows - Burghound
■エージェント情報
面積:0.7ヘクタール植密度:14.000本/ha
畑・土壌:小石が多く混ざる南南東向きの石灰が多い粘土石灰質土壌。
軽い土壌で表土は10~30センチ。標高:300メートル 斜度:30%
樹齢:1985年と1995年に植樹。 
栽培:グイヨ仕立て。植樹してから、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。植密度は高く1.4メートル間隔。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用し、ビオによる栽培も始めています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。わずかにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率10%、1,2,3年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。18か月熟成後、重力で瓶詰め。
■エージェントより
 テイスティングレヴュー
 大理石に香りがあるのか?と聞かれたらもちろん無いです、と言うより他にないのですが白く硬質な石を思わせる緊張感に満ちた香りは例えるなら大理石のような荘厳さ。追いかけるような緑のシダや柑橘、白桃の微粒子は恐ろしいほど細やか。酸がしっかりと軸にあり硬質で凛とした佇まいはまさにクロ・デュ・メ。
 早摘みのエグさが皆無なのは狂気にも近い葡萄に対するアプローチの為せる業。中間でひゅっと引き締まりわずかに若さ由来の収れん。遠く遠くまで香りの光線が突き抜けていくように果実が鮮やかに真っ直ぐ伸びていく。やはり次元の違う世界を見せてくれる。
(2023年1月 村岡)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,490 (外税) 
【2021年のクロ・デュ・メは・・「大変身!」・・それは超密植なのか、それ以外の要因か!・・途轍も無いシャルドネです!・・激旨!!】
 皆さんはどうか判りませんし、世の中的にも同様ですが・・noisy 的には2014年に大ブレークしたと・・思っています。そして・・

「この2014年の1級クロ・デュ・メは、とんでもない数量がインポーターさんに入荷していた」

んですね・・めっちゃんこ美味しかったんですが5千円ちょっと位だったかと思います。なので物凄い売れました。

 インポーターさんが驚かれるほど売れましたし、それだけ数が有ったんですよ。おそらく40ケース位・・半年ほどかけて販売させていただき、インポーターさんの在庫を空にしちゃいました。

 ところがですよ・・その後、この1級クロ・デュ・メの入荷は減り続けました。インポーターのM君に聞いても、

「ん~・・数が入ってこないんですよね・・」

とだけ。noisy 的には、安くて美味しくて、言わば「売れ線」=「数が有ればドル箱」のキュヴェだったので、大きな痛手でした。

 一番少なかった時には「6本」です・・昨年か、一昨年か・・かと思います。

 ところが、この2021年ものはちょっと増えて18本・・(^^;; まぁ・・以前の480本クラスとは比較にならない、雀の涙ほどですが、

「2020年以前とは・・・全く違う姿をしている!」

んですよ。

 おそらく・・想像でしかありませんが、何せ新型コロナも在りまして、インポーターさんも渡仏できずに情報が入ってこないので、

「いま、超密植化しているのはどこの畑か?」

が判らない訳です。ちなみに・・この2月に渡仏され、ラミーのところに行くそうなので、

「・・ガンガン写真を撮って・・石を拾って・・」

などと発破をかけさせていただきましたが・・ 


 なので、この畑も超密植化に掛かって数量が出来なくなり、ようやっと「昨年辺りから」変化が見え始め、

「2021年、その大変身ぶりが明らかになった!」

んじゃないかと・・良い方に想像しているんですね・・もし違っていたらすみません。


 以前の横に拡がっているファットなクロ・デュ・メじゃありません。その果実や土壌のミネラリティを多分に含んだ表情を・・

「透明なミネラルのコルセットでタイトに包んで、それまでの表情を柔らかな白いミネラリティ、食パンで挟んだ・・光り輝くフルーツサンド!」

 ・・のような凄い味わいなんですね。

 ですから、横へは中々拡がらないのに、そのフルーツを噛んだ時の幸せな瞬間・・が、必ず訪れるんですよ・・。美味しく無い訳が無いじゃないですか・・もう、

「激旨!」

なんですが、エレガンスも物凄いので・・

「以前のクロ・デュ・メとは全く異なる!・・三段式ロケット!」

なんですね。

 飲んでみてください。最初から全部はアップしませんが、合計17本のみです。とんでもなく美味しい・・!

「・・でもアドヴォケイトは以前より低い 90+ Points じゃん・・しかも2025年からって言ってるし・・」


 まぁ、彼らのテイスティングはほんのひと口、啜っただけで次のキュヴェに移っちゃいます。格下のキュヴェを一生懸命にポテンシャルを取りになんぞ、行かないんでしょう。

 noisy は自分の財布から出して購入して、自分の手でちゃんと開けて、しっかりテイスティングしています・・気になったら数日間、お付き合いもします・・さて、どっちを信じるのでしょう?・・いや、信じなくて良いんですよ・・騙されてみる・・相手の様子を探ってみる・・そんな感じでいかがでしょうか?・・騙されて昔、クリオ=バタールを買われた方は・・きっと今は信じてくれているんじゃないかと・・(^^

 どうぞよろしくお願いいたします。めちゃ凄いです・・物凄いエレガンスと物凄い味わいが・・待っています!



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶安くてとんでもなく旨かった2014年の再来・・いや、あの時よりも格別に進化している1級クロ・デュ・メです!】

 この1級クロ・デュ・メがとんでもなく大量に届いたヴィンテージが有りました。2014年です。シャルドネは非常に良い年でした。

 なので、このクロ・デュメ2014年は、Noisy wine で販売数の記録になったんですね。半年ほどの間に・・

「そもそも、そんなに造れたの?」

と言われてしまいそうなほど・・お客様に大うけしました。5千円台の後半位の価格だったはずです。

 今やほぼ倍..以上ですか。それでもこのポテンシャルと漲る素晴らしい表情を感じてしまうと、

「安い!」

と思っていただけるはずです。

 このクロ・デュ・メは、1級デリエール・シェ・エドゥワールの南に接する1級レ・カステートの下(東)にある1級畑で、以前は(たぶん)ル・ヴィラージュと単純に呼ばれていた畑だと思います。ル・ヴィラージュと言うのは村人たちが住む村の住居の周りにある畑をそう呼んでいるようです。ですから、ブルゴーニュには「ル・ヴィラージュ」と呼ばれる畑がてんこ盛りに存在しますので、その畑に所有者独自の呼び方をするんでしょうね。

 ですがこの「Meix(メ)」の意味は、庭園や果樹園に隣接する田舎の住居..と言う意味だそうなので、Clos du Meix はまさに「ル・ヴィラージュ」そのものと言えます。

 この、見事に充実した黄色がハッキリ見え、強い色彩に・・わずかに緑が入っているように見えます。

 この黄色のしっかりした色彩通りに、果実をたっぷりと感じさせてくれる充実したややオイリーな仕上がりでして、似ているのは・・良いのかな・・言ってしまって・・「アン・ルミイィ」です。ただし、やはりアン・ルミイィほどの卓越した格上感には届かない・・アン・ルミイィはディテールがもの凄いんですよ。95点・・なんてアドヴォケイトは言ってますが、納得しがたいです。勿論、この素晴らしいクロ・デュ・メに・・

「・・えっ?・・92点ぽっち??」

ちょっと考えられない・・2019年ものの上値と一緒ですが、クリオ=バタール=モンラッシェ2019を1ポイント上げ修整したように、この2020年クロ・デュ・メは上値を < 93ポイントにするべきでした。

 今飲んでおいしく、将来もさらなる上昇が約束された素晴らしい1級クロ・デュ・メです。上部の畑よりも幾分の肥沃さが有り、

「非常に優れたピュリニー=モンラッシェと同等」

です。是非飲んでみてください。滅茶苦茶美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものクロ・デュメの濃密な低域の美味しさに加えて2019年ものは「密度」そのものが劇的に上昇!今飲んでも滅茶苦茶美味しいです・・が、数が全然ありません!】

「・・えっ?・・クロ・デュ・メって12本しか無いの?・・あれだけたっぷり有ったのに?」

「・・そうなんですよ・・出しようが無い位しか・・入って無いんです・・」

 実は、テイスティングで滅茶美味しかったので、内心ホクホクしていたんですね・・だって、最高に美味しいシャルドネがたっぷり有ったら利益もその分出せるし、長く販売可能だし・・良いことずくめです。

 ところが全くアテが外れてしまいました・・と言うか、

「・・そもそも飲んでも大丈夫なのか~?」

と心配しなくてはならなくなってしまった訳です。たった12本しか無い訳ですから・・。

 それでもテイスティング分だけ年末に入れていまして、年明けに仕入れ分を送っていただいたところ、クロ・デュ・メのテイスティング分は別に伝票に打たれていたので、

「何とか12本の販売分は確保!」

した訳なんですね。・・ちょっと寂しい話しでは有ります。


 毎回申し上げているように、クロ・デュ・メは中低域にボリュームが有り、ちょっと感覚的に「ムルソー」的なニュアンスで感じられる豊満タイプのサン=トーバン1級です。

 このキュヴェは今まではある程度、数を計算できましたが、年々少なくなっています。そして2019年は販売に回せるのが12本だけ・・です。

 しかし、2018年ものにはそこまで無かったものが2019年ものには「しっかり」現れていました。それが・・

「・・ありゃ?・・クロ・デュ・メも超密植化、始めたのか?」

と思えるほどの、確実な「密度の高さ」感です。


 あの豊満で単純にもうグラマラスな美味しさを伝えてくれていたクロ・デュ・メの姿は有りません。豊満さに「締まり」が有り、口内の感覚は余りの複雑な刺激で飲んでいるうちに麻痺してきそうな感覚です。

 それでも、非常にエレガントなフリオンヌに対した真逆の存在・・と言うか、フリオンヌが持ち合わせない中低域をしっかり増幅した「どっしり感」の有る味わいは普遍でして、中盤以降に押し寄せる余韻も、全くラミーならではの物凄さが感じられました。これは旨い!・・としか言いようの無い見事な味わいでした。


 言ってみれば、軽量級のフリオンヌと、重量級のクロ・デュ・メを合わせると・・もの凄いシャルドネワインになるのかも・・と思います。可能な方は遊びでやってみると面白いかもしれません。素晴らしい出来でした。お早めにご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ムルソー的なゆったり感のクロ・デュ・メはムルソー1級に比類する素晴らしい密度を手に入れ、しかも外向的で無茶苦茶美味しいです!】

 レ・フリオンヌが天女の羽衣を纏った女性なら、クロ・デュ・メは甲冑を身に着けた中世の騎士かもしれません。どこまでも・・天にも届けとばかりに縦伸びするレ・フリオンヌと、重厚且つ優しい姿をも見せるクロ・デュ・メは、サン=トーバンの1級畑が持つ姿の両極です。

 しかもクロ・デュ・メは、2017年ものまでは・・悪い言い方をするのなら、どこか「緩さ」をも感じさせてくれたものですが・・いや、その「おおらかさ」こそが実は難しい表現ですから・・緩いと言うのは本当に失礼であるとしても、

「2018年ものにそんなネガティヴな方向にも捉えられそうな表情は皆無!」

になったと断言します。

 例えば、ムルソーの準1級の村中央上部の畑は、厳しいミネラリティをしっかり表情に出して来ます。ヴォルネイに近いムルソー村名、準1級畑ものは、厳しいミネラリティと粘度由来のネットリとした表情が有ります。そしてムルソーの1級畑ものは、そんなそれぞれのミネラリティを礎にした上で、それぞれ独特な表情を見せてくれますよね。

 まるでムルソー=サントノ的な表情なんですね・・いや、もう少しソリッドでタイトかもしれませんが、品格、フィネスは相通じるものを感じますし、そこにピュリニー的な豪奢なニュアンスが入った感じ・・がピッタリかもしれません。

 2017年もののおおらかさは2018年もので精緻になり、より大柄になっています。海外メディアでちゃんと評価できたのはティム・アトキン氏だけ・・でしょう。ヴィノスも2017年ものの91ポイントからは1ポイント積み上げてはいます。noisy 的には上値93+ポイントです。

 まぁ・・ここまで素晴らしいとなりますと、どうしても「素晴らしい!」の連発になってしまいまして、かなり気が引けるのですが仕方がありません。縦方向の伸びが素晴らしいレ・フリオンヌと、横方向に伸びて行くクロ・デュメ・・・是非セットでお楽しみいただけますと、これまた非常に面白いかと思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものクロ・デュ・メは、滅茶苦茶美味しいムルソー準1級畑に酷似!パワフルで横への拡がりも有る、いつ飲んでも行けるタイプです!】

 皆さんはそうでもないかもしれませんが、noisy的には非常に評価の高いクロ・デュ・メです。

 2016年ものはピュリニー1級・・なんて書いてますね。2017年ものはムルソーの準1級か1級か・・です。ムルソーの中央上部の準一級、ナルヴォーとか、1級のポリュゾとか、その辺りの感覚です。

 レ・ペリエールの持つ蜜のニュアンスを僅かに緩くしたような感じも有り、真ん丸なパレットから微細な表情が滲んで来ます。2016年も単純に美味しかったんですが、そんな部分の延長も感じるとしても、もう、かなり格上感が有ります。伸長率が半端無いんですね。

 57ミリも有る長いコルクを抜くと、待ってましたとばかりに粘っこいエキスからアロマが飛び出して来ます。マッタリとしつつ適度に拡がってくれるのは今までと変わらないですが、質感がね・・素晴らしいんですよ。比較にならないほど素晴らしい。

 この、どちらかと言うとパワフル系のクロ・デュ・メと一緒に飲んだのが1級「クロ・ド・ラ・シャテニエール」です。余りに異なるスタイルで、これ、感動ものでした!

 まず間違いの無い選択になると思います。皆さんも好きなタイプでしょう。超お勧めします!