ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ユベール・ラミー

ユベール・ラミー

フランス Domaine Hubert Lamy ブルゴーニュ
● 今や時代の寵児、名実ともにブルゴーニュのトップドメーヌとなったドメーヌ・ユベール・ラミーの2021年をご紹介させていただきます。

 このラミーの2021年ものですが、海外メディアの評価が揃っていないので彼らの動向は不明ながら、

「アドヴォケイトは2021年ものを2020年、2019年ものと比較して同じか 1~3ポイント下げで評価した。」

のは明白です。クリオ=バタール=モンラッシェの3年連続満点獲得はなりませんでした。


 しかしながら noisy 的には、それは間違いだろうと踏んでいます。明らかに前年をも凌ぐ出来であると・・少なくとも noisy がテイスティング出来たアイテムの状況と、そこから推測可能な事象を考慮に入れると、そうとしか思えない訳です。

 それは、2021年と言う特殊なヴィンテージと、ラミー特有の「超密植」をどう捉えるか、また新型コロナウイルスの影響による情報不足の中で、その超密植の実現状況をも推測しての答えです。

 お客様には、ぜひとも・・少ないですが、

「圧巻の出来のA.C.ブルゴーニュ・シャタイネールを飲んでいただき、その凄まじさを感じていただきたい!」

と思っています。


 この「化け物」みたいなA.C.ブルを、誰もが本当にA.C.ブルだと感じるか?・・と言うことですね。

 そしてこのA.C.ブルは、Noisy wine も意を決して、非常にリーズナブルに提供しています。

「・・えっ?・・1万円で・・リーズナブルなの?」

と感じられるかもしれません。ですが、上代は11500円税別ですから・・数が沢山あればそれでも可能かもしれませんが、2020年ほどでは無いにせよ、非常に少ないです。

 そして2021年のラミーのワインが特別だと・・言うその根拠には、

「このA.C.ブルには、かなり上級のキュヴェのセカンド・プレス(実表記はレイター・プレスなので相当に上級キュヴェの若木かも!)が半分ほど使用されている」

とのことなんですね。


 はっきり言って、noisy もぶっ飛びました。久々にFacebookで呟いてしまいました・・あ、呟くのは「X」でしたっけ?

 他にも・・あのクロ・デュ・メが大変身して、物凄いワインになったとか・・コンシ・デュ・シャンがおそらく3段式ロケットだとか・・テイスティング出来たキュヴェは、コラムを一生懸命に書かせていただきました。

 2021年のユベール・ラミーは、彼の記念碑と言える出来じゃないかと考えています。noisy は今もまだラミーをテイスティング中です。次回もご紹介する予定でいますのでどうぞよろしくお願いいたします。


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 2020年のユベール・ラミーをご紹介させていただきます。

 昨年ご紹介させていただきました2019年のユベール・ラミーですが、アドヴォケイトではラミーの2019年クリオ=バタール=モンラッシェに対し、当初は97~99ポイントとしていたところ、後に満点の100ポイントに修正した上、2019年のブルゴーニュワインの白ワイン唯1本だけであるトップに選択しました。

 因みにD.R.C.の2019年モンラッシェは、アドヴォケイトは96ポイント、ジャスパー・モリス氏は98ポイントですから..ドメーヌ・ユベール・ラミーの白のトップワインがブルゴーニュ・シャルドネのトップに躍り出たことを明らかにした..そう考えるのが妥当なようです。

 そしてその影響は途轍も無く大きかった・・訳です。世の中の市場からラミーのワインがほぼ消えたのは間違い無いですし、既存リリース品の価格も暴騰(・・2020年ものが出回っていない今はまだ可愛いものだと思えます)、そして今回以降にご紹介させていただく2020年もののユベール・ラミーのワインは、

・クリオ=バタール=モンラッシェ 上代40万円
・その他のオート=デンシテ 上代6万円
・その他 20~40% の値上げ

と言う、古くよりラミーのワインに親しんでいたお客様におかれましてはちょっと残念な結果になってしまいました。


 まぁ、「・・ラミーのワインは旨い!凄い!」「将来性抜群!」だからこそ、Noisy wine でラミーのワインをお買い上げ下さっていただいていたはずですから、喜びもまた有るはずですが、ここまで高価になってしまいますと今までのように安易には手は出て行かないかもしれませんね。


 2020年ものと言うことで入荷数は多く無く、noisy もできうる限りのテイスティングと、その分析にほぼ1カ月近くの時間を費やしました。残念ながらテイスティング出来なかったアイテムも有ります。高くなった価格の性も有ります・・。でも数が無いのが一番です。

 で、海外メディアの評価をさらってみたのですが、ものの見事に見当たらないんですね。見つけたと思っても信頼性に欠けるものだったり、評価対象のヴィンテージが2020年かどうかあやふやだったり・・している訳です。

 ・・noisy はなんでそんなことをしているのか?・・と疑問に思われるかもしれません。それに新着のラミーのご案内ですが、1回目は赤だけ・・です。白は次回以降にご案内予定です。・・何でか?・・なぜそんなことするかと申しますと・・


「2019年ものでユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者の頂点に立った!」

「・・・が2020年ものでもラミーは、革新を続けていた!」

「結果、2020年ものは2019年ものまでのラミーのワインと若干ニュアンスが異なる!(特に早い段階で飲む場合は・・)」


 ここからはあくまで noisy 的な想像の世界の話しになりますので、間違いも含まれるかと思いますがご了承くださいませ。


 ブルゴーニュのトップ生産者の元で修行していたオリヴィエさん。メオ=カミュゼでも修行していましたから時代的にアンリ・ジャイエにも教わったはず・・で、赤ワインにはそのルーツが潜んでいると感じます。

 また、現在はルロワの真横でクリオ=バタール=モンラッシェを育んでいる訳ですが、やはりその影響も大きく受けていると思います。実は2019年ものには、今回の2020年ものに似たニュアンスが潜んでいて、もしかしたら noisy もラミーのどこかのコラムで、そんな部分を書いていたかもしれません。

 そう・・自然派・・と言いますか、ナチュールっぽいニュアンスが入って来ているんですね。勿論、アヴァンギャルドなものではありませんので危険性は有りません。ですが、

「2019年までの、ゴリゴリっと口内を押し拡げながら巨大なミネラリティを感じさせつつ・・入ってくる感じ」

が無くなり、

「2020年ものは、そのテクスチュア・接点に非常に細かな産毛のようなものを口内や舌先で感じているかのような、より柔らかでふんわりしたニュアンス・・から始まり、アイテムによって異なるが徐々に巨大化し始め、表情をしなやかに感じさせつつ溶け込んだ膨大なミネラリティを美しく見せる」

なんですね。


 つまり、栽培も徐々にナチュール寄りになっているのかもしれませんし、少なくとも発酵前、瓶詰め時のSo2添加量が減っている・・と考えられ、その影響が味わい、アロマ、テクスチュアに顕著に出ている・・と思われます。

 言ってみれば、ワインのイメージがドヴネやルロワのワインに似た方に寄って行っている・・そう感じるんですよね。白もそうですが、赤も・・。以前から noisy も、

「ラミーのワインは化け物・・」

と思っていましたが、自身が信じた道を全く歩みを緩めることなく突き進んでいる・・2019年もののクリオ=バタールの物凄い評価は、たまたま出会った障害物・・的なものなのかもしれません。


 このことは、超近眼の海外メディアのテイスターさんたちの、

「口に含んだ時の一瞬の判断」

だけによってしまいますと、2020年のユベール・ラミーのワインの評価が今ひとつになってしまうんじゃないか・・そんな気がしたんですね。ですので、各メディアがどう評価しているかが気になった訳です。

 それに加え、今までラミーのワインを愛好してくださっていた Noisy wine のお客様たちが、2020年もののラミーが自宅に届いたから・・と言って、サクッと抜栓した時に、

「・・あれ?・・」

と一種の違和感を持たれ、勘違いされるんじゃないかと・・の懸念も生まれた訳です。


 ですので、赤ワインの方はそのような傾向が顕著には表れない特徴が有りますので、まずは赤ワインを先行でご案内させていただき、白ワインは次回以降、このコラムをお読みいただいた上で、販売させていただければと考えた次第です。

 いや・・サン=トーバン1級アン・ルミイィ..べらぼうに・・旨い!・・凄いワインでした。ですが・・今までとは「イントネーション」が異なります。釣りで言えば竿の先調子と後調子位・・違って感じられるかもしれません。

 そして赤ワインですが、史上最高の仕上がり、間違い無しです。高くなっちゃいましたが、

「サントネ村名・・とんでもない出来!」

です。シャサーニュのグージョンヌも凄いです。濃密ですが全く甘く無く、質感の高さ、密度の凄さゆえの存在感・・お楽しみいただけます。

 と言う訳で赤ワインからのご紹介で申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。


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 待望のユベール・ラミー2019年をご紹介させていただきます。ま~・・お問い合わせの多いこと!・・何としても2019年のオート=デンシテが欲しい!・・とおっしゃる方が多いです。

 ですが2019年ものはラミーも生産量激減で僅少・・・しかもほぼほぼ10%の値上げが厳しいところではあります。

 ですが・・それでも安い!・・と思わせるだけのポテンシャルが有ります。

 2019年の赤、ピノ・ノワールは4アイテム、テイスティングできたのは3アイテムになりますが、

「どのキュヴェも完璧!・・サントネ・クロ・デ・グラヴィエールは・・なんとアドヴォケイト2年続けての94ポイント評価!」

が全てを語っているかと思います。どんなに心臓に毛の生えたテイスターでもサントネに94点は・・躊躇してしまうのでしょう。まぁ・・noisy なら・・ちゃんとした評点を付けちゃいますけど。兎に角、

「サントネ村名赤で充分以上に激旨!」

を保証致します。もっとも最初から否定で入る方には保証できませんが・・(^^;;


 2019年のシャルドネは・・

「すみません・・A.C.ブルのシャタイネール・・とんでも無いワインです。ぶっ飛んじゃってます。このご時世、これ以上のA.C.ブルは有り得ません。」

と言い切ってしまいます。


 確かにメオ=カミュゼの・・格上では有りますがオート=コートの品格ったら無いです。でも、度肝を抜かれるような圧倒的な美味しさはシャタイネールに軍配を上げます。ま~・・凄いポテンシャルですよ。


 で、2019年のシャルドネの村名クラス以下は、

「今飲んでも滅茶苦茶旨い!・・」

です。村名サン=トーバン、1級フリオンヌ、1級クロ・デュ・メ、村名ピュリニー、村名シャサーニュまでは今でも物凄い味わいを楽しめます。

 それ以上のキュヴェにつきましては、

「もう少し休ませて欲しい」

と思います。充分な美味しさは上に並べたキュヴェ同様に有りますが、まだ落ち着いていないと考えられる振る舞いを見せますので、

「適度だろうと思える期間は休養させてから」

お楽しみいただくことをお薦め致します。


 因みにトップ・キュヴェのクリオ=バタール・オート・デンシテ2019は、2018年の98ポイントを上回り、99ポイントを付けました。もはや敵?は前にはおらず、同じ立ち位置に居る・・状況です。

 同様に2018年ものの凄い出来を見ましても、2019年ものはそれを超えた評価を得ています。ほぼ1ポイントは積み上げているような感じですね。

 ですので、昨年の2018年もののご紹介で書かせていただいたように、

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」

をそのまま2019年と書き換えさせていただきたいと思います。


 いや・・でも2014年もののサン=トーバン1級クロ・デュメは、信じがたいほどの数量を販売させていただきましたが・・多分、状況を知らないワイン屋さんが聞いたら、「そんなの嘘!」と言うに違いないほどの数です・・でも、何と・・

「2019年ものの入荷はたったの12本」

です。・・あ、テイスティング分を別途に分けてくれたので13本ですか・・。なので営業的には非常に厳しいですが、

「2019年もののラミーは絶対に飲んでみるべき!」

だと、お勧めしたいと思います。勿論、A.C.ブル・シャタイネールとサントネ村名で・・もう充分激旨です。どうぞよろしくお願いいたします。

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「2018年ユベール・ラミーはブルゴーニュのトップ生産者十傑に仲間入り、間違い無し!」

 いやはや・・驚きました。昨年ご紹介させていただきました2017年ものは、正に呆気に取られるほどの出来栄えでした。ブルゴーニュのトップクラスの生産者になったことを肌で感じさせてくれたシャルドネと・・そしてピノ・ノワールでした。

 その2017年ものと同等・・もしくは僅かに超えることすら難しいはずの2018年ものでは、もしかしたら・・ラミーならやってくれるかもしれない・・と言うような淡い期待は有ったのですが、まさか・・

「2017年ものを凌駕する、置いてきぼりにする驚異的な出来!」

になるとは思いませんでした。

 A.C.ブルのシャタイネールでさえ・・です。開けた瞬間から漂うピュアなアロマは、膨大なミネラリティと共に否応なく受容させられます・・しかしそれが滅茶気持ち良いんです。膨大な酸は球体に近い大きなパレットを描き、三次元的横方向に・・前後左右に伸長しつつ、縦方向に、上下に膨らもうとします。圧巻な味わいとはこのことで、初めてコシュ=デュリのワインに触れた時のような、ある種、畏怖に近い感情をも思い起こさせます。

 村名のサントネイ・クロ・デ・ゾートでさえ・・

「・・あれ?・・これって・・相当見事なシャンボール=ミュジニー?」

との比較対象をすぐに求めてしまうほど・・超有名な生産者を想起させられてしまうほどの品格と特徴を持っているのです。

 品温が下がりやすいこの2021年の厳冬期に品温10度で飲み始めても、ツヤツヤとしたテクスチュアからの見事な表現で「球体」を楽しませてくれます。

「いや・・これは有り得ないほど素晴らしい!」

と判断せざるを得ませんでした。


 今回ご紹介させていただきました2018年もの18アイテムのうち、クリオ=バタールを含めたオート・デンシテはテイスティングできませんでしたが、それ以外の15アイテム全てをテイスティングさせていただきました。

 そして上記のような感覚を受け、この上無い凄い仕上がりと判断させていただきました。

 2017年ものの時には、それでも比較してしまうと「少し緩さも有るか?」と感じたキュヴェでさえそんな感覚は失せ、ユベール・ラミーらしい「超密度のワイン」を得ていますので、ここで敢えて・・言ってしまいましょう。


「オート・デンシテのキュヴェで無くても充分」

 そうです。2017年もののオート・デンシテも飲ませていただきましたが、オーラさえ感じる凄い仕上がりでした。

 しかしながら2018年ものは、確実に2017年ものを「大きく超えた」存在です。「一体いつ完熟するか想像もつかないオート・デンシテをどうしても育てて飲みたい!」と言う楽しみを成就させたい方以外には、必要の無いものなのかもしれない・・それほどの仕上がりかと予想しています。A.C.ブルでさえ・・とんでもない出来だからです。

 海外メディアの評価も掲載していますが、あくまで「参考」と言うことでお願いいたします。

「ちゃんと評価している!」

と思えるキュヴェの評価もあれば、同一人の評価でも

「ポテンシャルを全く取れてない」

としか思えないものも有りますし、

「通常のヒエラルキーに支配された安直な評価」

をしているテイスターも多いです。


 そんな中でも、トップ・キュヴェの「クリオ=バタール=モンラッシェ」はアドヴォケイトで上値98ポイントですから、2017年もののD.R.C.モンラッシェ99ポイントに近似な評価を得ているんですね。


 2018年もののユベール・ラミーのどのキュヴェを飲んでいただいても、驚異の仕上がりに胸を振るわせていただけるでしょう。

「あなたが欲しいブルゴーニュワインはラミーか、ラミーじゃ無くても良いか?」

 もしくは、

「ユベール・ラミーの2018年を飲まずにブルゴーニュワインを語れると思うか?」


 そう、ブルゴーニュファンに問いかけさせていただきたいとすら・・感じさせてくれた2018年ユベール・ラミーです。飲まずにスルーするなら後悔することは間違い無しです!・・そして飲んだらあなたの持っているそれまでに長い時間を掛けて生成してきた既成概念を粉々にしてしまうと思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
 2018年のユベール・ラミーがいよいよリリースとなります。3アイテムのみですが、社内試飲いたしました。

 これまでの卓越した完成度から、更に突き抜けた熟度の追求。それは果実の要素とか密度とか酸のレベルとか、樽の使い方といったテクニカルな分析を一蹴するような完全な調和の世界です。

 標高の高い冷涼なサン=トーバンは熱量の高い2018のような年は凄まじい完成度になるだろうなと仮説を立てて試飲したのですがそんな小理屈を吹き飛ばしてくれる衝撃です。熱量の高い2018年、当然のようにオリヴィエ氏は誰よりも早い収穫と例年以上の徹底的な選果で期待を裏切らない結果を出しました。

 ブルゴーニュは2017年に続き収穫量に恵まれた2018年となりましたが、ラミーに関しては2017年に続いて生産量減となりました。しかしながらいくつかのメディアが興奮、混乱しているようにその完成度は非常に高いです。

 誰よりも早い収穫開始、冷涼で標高の高いサン=トーバンは温暖化を経て大きなアドバンテージを受けています。毎年のことですが、温暖な年がゆえの甘い大味なシャルドネと想像すると大きく裏切られます。(良い方向に!)

 そして同じ畑で葡萄の糖度に合わせて戦果しながら日程を変えて葡萄を収穫…聞いたことがない、また想像もつかない手のかけ方。密植栽培もさることながら、究極を追求するオリヴィエらしいなと思わず笑ってしまいました。下記はBurgundy Reportからの2018年コメントとなります。

『2018年は非常にややこしい年となりました。穏やかな冬と本当に沢山の雨。ある段階では私たちは、一か月の間、毎週末、一日中の大変な作業を余儀なくされました。ある朝、マイナス1℃まで気温は下がりましたが、霜害はありませんでした。乾燥した暑い天候がやってきましたが、土壌が地中に蓄えた雨水のおかげで葡萄の樹はストレスを受けませんでした。全体を通して、ベト病で20~25%の生産量を失いました。
 私たちは8月22日に収穫を開始しました。ブルゴーニュは予想以上に熟度が高くなっていました。いくつかの区画では凝縮度に満ちて完熟しており、少し2015年を思い起こさせてくれました。とても複雑でした。
 私たちのアン・レミリーはコート・ド・ボーヌで最も熟した区画のひとつでした。収穫を開始する日程を決めることは本当に難しい仕事でした。白ワインの生産量は多くはありません。実質、ほぼ皆無だった2016年の霜害の時よりは生産量はありましたが、ヘクタールあたり35ヘクトリットルの生産量となりました。』
(Burgundy Reportより抜粋 意訳・村岡)


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 2017年のユベール・ラミーだけは、どんなことが有っても買わなければならない・・とさえ思います。いや、そう思わされました。なので、絶対に買ってください・・(^^;; 白だけでは無く、赤もです。おそらく、今までに体験したことのない世界を見せつけられたと感じていただけるはずです。そして、アペラシオンにこだわり過ぎたことへの反省さえ、心に浮かぶに違い無いのです。

 2017年のユベール・ラミーのワインの総括としましては、陳腐な言葉の羅列になってしまいそうで怖い部分が相当に有ります。

 何せこの数年、ユベール・ラミーのワインの上昇機運の気配を感じ取ってからは、毎年のように、「前年を超えた」と言ってきました。そして、「物凄いワインだ」とも言っていたはずです。「昇り詰めた」とさえ、どこかに書いたかもしれません。

 しかしそれは noisy の大きな間違い、もしくは見込み違いだったと言わざるを得なくなりました。

 2013年よりも2014年、2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と、年を追う毎にその「密度」がもたらす素晴らしい味わいに歓喜の念さえ持ったものです。しかし、2013から2014へ、2014から2015、2015から2016へと、ポテンシャルの上昇率はほぼほぼ同じ割合で上昇していたと感じます。そして2016年もので高見に達したと思ったものです。

 ところが・・それこそが間違いだったんです。2016年ものと2017年ものを比較しようとした場合、

「もうポテンシャルの上昇率が図り切れない!」

とサジを投げざるを得ない感情を持たされてしまった訳です。2013年から毎年20%ずつ上昇し2016年まで来たと仮定したとして、

「では2016年から2017年へのポテンシャル上昇率はどのくらいだろうか?」

と考えた時、もう・・それを図ることは不可能だと感じてしまった訳です。


 それほどまでに凄まじい向上と言わざるを得ません。・・いや、2017年もいろんなことが有ったことは判っています。サン=トーバンは決してすべてが順調だった訳では有りません。遅霜の被害で相当の減収になったと伝わっています。でもそんなネガティヴな出来事も、結果的に見れば、

「図ることさえあきらめざるを得ないほどの凄まじい出来」

になったと言うことなんですね。


 それでもまぁ・・ラミーのシャルドネは、そんなことも有るかもしれないと、薄々は感じられたかもしれませんが、サントネイやシャサーニュのピノ・ノワールがまた、「ひっくり返るほど」素晴らしく、

「はたしてこれは本当にボーヌのピノ・ノワールなんだろうか?」

「これを飲んでコート・ド・ボーヌのピノ・ノワールと当てられる人はいるのだろうか?」

と思っています。


「少なくともサントネイの赤であると言える人は唯の一人もいないはず!」

と確信しています。


 まさに、ユベール・ラミーの値千金のサン=トーバンのシャルドネの姿を写し取ったかのようなミネラリティに満ち、決して崩れない、綻ばない、貴婦人が如くの美しささえ感じられるピノ・ノワールが、コート・ド・ボーヌに存在したことに、経験したことのない感動と驚きと、伸張して行く可能性がまだまだ残っていることへの恐怖にも似た感情を持ってしまいました。

 しかもこれは、ブルゴーニュの南のドンケツのサントネイで有り、赤は誰も期待していないサン=トーバンとシャサーニュ=モンラッシェなのです。


 その昔のブルゴーニュは、馬で耕作していた・・と言われますが、それは実は・・比較的最近のことです。それ以前は馬も入れなかったほどの「密植状態」であったとされています。

 ユベール・ラミーは、その古い時代と同じ手法を用いることで、その時代さえも超越した、自身の境地に至っていることになります。

 だからこそ、もう・・どんな造り手とも比較することは不可能だと言えるでしょう。陳腐なことになってしまいます。ラミーはラミーのワインで比較するしか、比較対象が無い・・とさえ言えると感じます。

 そしてその感情は、2017年のユベール・ラミーを飲まれた方と、必ずや共有できるはずです。特にシャルドネだけでは無く、ピノ・ノワールも飲まれた方や、2016年以前からラミーを追いかけていらした方なら・・そうなってしまうことは容易に想像出来ます。

 いたるところにラミーの考えや仕事ぶり、そして畑の姿を感じることが出来ます。この・・凄いコルクを見てください!・・思わずメジャーを出して来てしまいましたよ・・。

「57ミリもあるディアム!」

です。


 ここではコルクの説明はしませんが、ラミーが何を感じてそのようにしているのか・・是非飲みながら・・いや、まずその長~~いコルクを抜いてからですが、想像してみて下さい。

 そして外観だけを言うにしても、全てのアイテムに白い「蝋封」が施されています。しかも全然面倒くさく無い、「蝋封をして無い、蝋封が無い」と思ってスクリューを差し、少し上げてから割れた部分を除くだけで済む・・・でも「蝋封」がされています。この辺も是非、色々と楽しみながら、ラミーの意思を感じていただけましたら幸いです。

 素晴らしい2017年でした。とても一言では言い表せませんが、これだけは言えます。

「ユベール・ラミーの2017年だけは見過ごしてはならない!」

 ・・是非後悔の無いようにされてください。お勧めします。


Domaine Hubert Lamy / ドメーヌ・ユベール・ラミー
 “ユベール ラミー”の歴史は古く、ドメーヌは1640年に、サントーバン村でブドウの栽培を始めたという記録があります。先代のユベール氏は、彼の父親であるジャン・ラミーの元で働き、1973年に自らドメーヌ ユベール・ラミーを立ち上げました。それまでは主にネゴシアンであったため、自社畑は8ヘクタールほどにすぎませんでした。
90年代にはクロ・ド・ラ・シャトニエール、デリエール・シェ・エドアール、ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャン、クロ・デュ・メ、クロ・デ・ザートの畑を購入、賃貸契約で手に入れました。
また、より土壌の特性に合うとしてラ・プランセの区画に植わっていたピノ・ノワールをシャルドネに改植もしました。
 1995年、世界各国でワイン造りとマーケティングを学んだ息子のオリヴィエ氏が、ワイン造りを受け継ぎ、経験を生かした新しい手法で畑から醸造までドメーヌを運営しています。
 今日ではドメーヌは17ヘクタールの畑を所有しており、そのほとんどがAOCワインです。サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ、サントネ、シャサーニュ・モンラッシェなど…18のアペラシオンから赤・白合わせて毎年10万本ほどのワインを生産しています。そのうち70%は海外に輸出され、残りはフランス国内のワイン商、レストラン、愛好家に回されます。

 ドメーヌを始めた当初は、村の真ん中に位置する小さな醸造所でワインを造っていました。
 1979年、ユベールは実用的な醸造所の建設を始め、1981年に完成させました。
 それから仕事がより効率化され2003年には600㎡から3フロアから成る1200㎡の大きな醸造所にまで拡張することができました。ひとつのフロアは醸造設備(除梗、ベルトコンベア、空圧式プレス機2台、震動式選果台、ラベル貼りなど)です。
ふたつめのフロアはボトル貯蔵庫になっています。そしてもうひとつの地下フロアは赤ワインと白ワインが分けられた樽熟成のためのフロアとなっています。

栽培:葡萄はグイヨ仕立て。5月から8月まで毎月グリーンハーヴェストを施します。この10年の間、化学肥料は一切やらずに有機コンポストに切り替えて土壌を修正してきました。

白ワインの醸造:畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。翌日、清澄されたジュースは重力によって地下の樽へと導かれます。樽はブルゴーニュの伝統的なバリックではなく300リットルとドゥミ・ミュイと呼ばれる600リットルの樽を用います。
アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに樽内で行われます。

赤ワインの醸造:収穫された葡萄は震動式選果台で厳しく振り分けられ、除梗した後にベルトコンベアでセメントタンクに入れられます。そこから3~10日後に約2週間かけてアルコール発酵を行います。
発酵後に不純物を分離するデキュヴァージュを行い、プレスします。ジュースを一晩、清澄のために静置させ、樽に入れるのです。およそ15カ月の樽熟成を終えてワインは瓶詰めされるのです。

2010年ヴィンテージについて
開花期の天候が良くなかった影響で、非常に少ない生産量となりました。
2010年ヴィンテージの生産量は例年の30%減となります。2010年ヴィンテージは2008年ヴィンテージに似たクラシックな個性の年です。
少ない生産量は結果として、ワインに凝縮感と素晴らしいバランスを与えてくれました。8月はブドウがゆっくりと成熟し、9月上旬には収穫を開始、9月の14日には収穫を終えました。
ワインはフレッシュさと完熟の要素を兼ね備えており、調和を見せてくれます。生産量の低さは、好ましい凝縮感をワインに与えてくれました。


2009年ヴィンテージについて
2009年は素晴らしいヴィンテージになったと言えるでしょう。まさに太陽のヴィンテージで、芳醇かつ力強さをもたらしてくれました。
しかしながら私達は飲み心地の良さだけではなく、ワインがフレッシュさとフィネスを保つように配慮しました。2009年の白は3年から8年の間は熟成するワインでしょう。
しかしむしろ現時点から開放的な黄色い果実のアロマがあり、完熟した果実味が口いっぱいに広がってからフレッシュさを伴った余韻へと続きます。
ワインはそれぞれの区画の土壌に由来するミネラルの特徴を備えています。
2009年の赤は3年から12年の間、熟成するワインです。深みのあるルビー色、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、フレッシュというよりは芳醇な果実味のワインです。
これらはまさに“美食家のためのワイン”なのです。

●ドメーヌ・ユベール・ラミーの土壌サン=トーバンについて
ドメーヌ・ユベール・ラミーの持つ畑は基本的に石灰質が占めています。
サン=トーバンの土壌は大別するとふたつに分けることができます。

ガメイ村を越えサン=トーバン村へと延びる斜面は白色マルヌ土壌から成るほぼ純粋な石灰岩質土壌です。柔らかい石灰岩質土壌のおかげで葡萄の根が深く、よりミネラルを吸い上げることができるのです。洗練されたタイトな味わいの白、ミネラル、石を思わせる風味の赤ワインを産出します。ピュリニー・モンラッシェの土壌と類似しています。
(Derriere chez Edouard: Tremblots)

サン=トーバン村の内側、特級畑モンラッシェの斜面にはより堅牢な石灰岩が広がり、葡萄の根によって石灰岩の断層が散見されます。赤色の泥灰土が多い特級モンラッシェから続く粘土質土壌です。より日照に恵まれた区画で、果実味が増しスケールが大きなワインを産出します。(Clos du Meix : Chateniere)


2022 Puligny-Montrachet les Tremblots Vieille Vignes
ピュリニー=モンラッシェ・レ・トランブロ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

19425
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ユベール・ラミー

◆◆◆ 2021年ものと同じ価格でのご案内です。
◆メディア評価
◇2022年もの
 95~96 Point lobenberg
 91 PointsThe Wine Advocate William Kelley
◇2021年もの
 91 Points 2025~2040 The Wine Advocate William Kelley
◇2020年もの
 92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
 91~93 Points Vinous
 90~93 Points The Wine Advocate
 89~91 Points Allen Meadows - Burghound
◇2018年もの
 91~93 Points The Wine Advocate
 90~93 Points Jasper Morris
 90~92 Points Vinous
 89~92 Points Allen Meadows - Burghound
■エージェント情報
面積:0.9ヘクタール植密度:11.000本/ha
畑・土壌:深い表土。南東向きの粘土石灰質土壌。 標高:230メートル
樹齢:1930~1970年に植樹
栽培:グイヨ仕立て。この20年、化学肥料は一切使わず、土壌のためのコンポストを与えています。収穫量は低いです。植密度は高く1.4メートル間隔。ドメーヌの畑ではリュット・アンテグレを採用し、ビオによる栽培も始めています。
醸造:手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック(空圧)式プレスでゆっくりと圧搾。わずかにデブルバージュ(前清澄)。300リットルと600リットル(ドゥミ・ミュイ)の樽で発酵。(ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率10%、1,2,3年樽使用)。温度管理をしながら90日間発酵。
熟成:熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。18か月熟成後、重力で瓶詰め。
味わい:光沢のある若々しい緑がかった色調。白い果実、柑橘類、ほのかにトリュフのアロマがあります。ミネラル感があり新鮮なワインです。
 畑の大部分をサン=トーバンとシャサーニュに持つラミーにとって唯一のピュリニー=モンラッシェです。
『口の中でワインがゆっくりと溶けていく』 ミネラルのキャンディーみたいな言葉回し上手です。バーガウンドのAllen Medow氏は『典型的なピュリニー・モンラッシェと比べて風味が非常に精密である』と称賛の言葉を贈る一方、アドヴォケイトに所属していたニール・マーティン氏は前のヴィンテージと比べて余韻がやや希薄とコメントしています。果実よりも硬質で引き締まったピュリニーの美点が感じられるワインでしょう。Z10
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥24,980 (外税) 
【レ・トランブロのオート・デンシテの評価が低め・・と言いますか、いつもと同じなのが判った気がします。ピュリニー村名でグラン・クリュにより近い気品と質を持った、バッキバキの鉱物を感じる怪物です!】
 まぁ・・デンシテを飲めていないので想像にはなってしまうんですが、このデンシテでは無いトランブロ・・これはまぁ・・半端無いです。

 例えば優れた造り手が造ったバタールとかモンラッシェとか・・と雰囲気が一緒なんですね。そんなワインは当然ながらリリース直後はバッキバキです。

 そして5年、10年、15年と年月を経る毎に・・徐々に要素からの表情を得て放出してくれるようになります。

 残糖分が多ければ、より早くから美味しく飲めるはずですが、余りに残糖分が出過ぎると・・飲んでいて・・

「甘いよなぁ・・辛口のモンラッシェが残糖感高いって・・何よ?」

みたいなのが飲み手の感覚ですよね。

 なので、この・・まったく残糖分が無い・・ほどにミネラリティがギシギシしたピュリニー・トランブロは、1級クロ・デュ・メのような超えたニュアンスも無く、岩盤からのミネラリティと酸の味わいが・・

「今はそれで埋まっている状態」

です。

 なので、そんなワインを販売前にテイスティングする訳ですから、メディアも混乱するのでしょう。早く美味しくなった、つまり生育の早い、より弱いポテンシャルのアイテムに高い評価をする可能性が出て来ます。

 ロベンバーグはこのデンシテでは無いトランブロに上値で96ポイント付けています。大手メディアはデンシテのトランブロにも93ポイントとか・・です。これってどんな意味なのか、何となく伝わって来ますよね。

 早い段階では開けないのが無難です。でも10年経過したら、まさに・・

「モンラッシェやバタールが見せる振る舞いにソックリのもの凄い表情!」

にかなり近い凄いものと出会える可能性が高いです。今は結構にガチガチでは有りますが、それでもほんの僅かな隙間を見つけて入って行くと・・

「いや~・・半端無い・・これ、ピュリニー村名なんだよねぇ・・あり得ない・・」

と思わざるを得ません。

 まさに怪物です!・・溶け込むには・・10年はかからないでしょう。でも4~5年無いとソフトにはなって来ないかと思えるほどに、今は締まっています。

 緊張感溢れるモンラッシェ。滅多に出会えないと思います。この半端無いミネラルが果実の要素をたんまりと押さえつけ、取り込んで外に向かわせない状態ですが、いずれそれは必ず出て来るでしょう。ぜひ備えてください。お薦めします!




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【これは今飲んでも滅茶美味しい!・・何となく人気薄に感じているピュリニー村名ですが、早めに飲むならアン・ルミイィよりお勧めです!】

 濃密さと、ピュリニー的な極楽さ・・しかしそれを否定しようとする「密度の凄み」が交差する、マンモスに美味しいのがこれ・・トランブロです。

 レ・トランブロはご存じの通り、超密植のオート・デンシテもリリースしていますんで・・徐々に密植化が進んでいる畑なんですね。なので、その恩恵をそれなりに受けているんじゃないかと思えるほど、

「密度の高さ」

を感じさせてくれます。勿論ですがオート・デンシテほどじゃありませんよ。ほんのりと・・です。でも、ピュリニーの村名ワインを飲み慣れた方なら・・

「・・あれ?・・これ、ピュリニー1級?・・ペリエール・・とか?」

みたいな印象を持たれるかもしれません。・・それでも、この密度の高い感じの味わいは、マッチする対象が見当たらないことに気付くとは思います。

 noisy 的にも、93ポイントは確実に付けると思います。そこから加点するのはそこまで多くは無いですが・・1点以内で可能性が有ります・・だって・・

「めっちゃ美味しい・・!」

んですから・・はい。


 価格は同じですが、アン・ルミイィと違って飲み始めても良いと思います。落ち着き切ってはいませんが、不安定な要素は非常に少ないです。この年末年始の間に、

「3ケ日を除いて毎日ラミー」

のテイスティングです。ですから、ま~・・キュヴェによる違いがここまで有るかと・・それを覚えて置くのも結構に大変では有るんですね。

 リアルワインガイドのテイスティングでも、

「noisyさんは担当ワインは持って帰らないの?」

と聞かれるんですが・・何も問題は無い時はまず持ち帰りません。

「それで良くあれだけ書けるよね」

と言われるんですが・・まぁ・・そこそこは覚えています。


 何事も

「結論を出しておく」

「自分の中で一旦整える」

ようにしていまして・・だから何とか・・その対象が目の前に無くても、レヴューが書けるんじゃないかと思います。


 それに、その対象が素晴らしいほど、覚えているものなんですね・・だから、もしラミーのこのキュヴェ、トランブロ2019がブラインドで出て来ても、きっと判るんじゃないかと思います。それほどに・・

「ピュリニーをしっかり主張するのに対象の畑が見当たらない・・」

 そんなピュリニーは他に無い訳ですから!・・是非飲んでみて下さい。お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
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【オート・デンシテを名乗っていませんが・・これ、一体どれほどの密植度なんでしょう・・2017年ものを確実に凌駕する凄い密度です!】

 ピュリニーとシャサーニュの境界に存在する「レ・トランブロV.V.」です。モンラッシェから真っすぐ下がって来た辺りです。

 このレ・トランブロV.V.には、オート・デンシテ表記のあるものと無いものの両方が存在しますんで、間違えないようにしないと大変なことになってしまう訳です。数も価格も全然違いますから・・。2017年ものまでは、それをそのまんま・・そのように思っていました。オート・デンシテは呆れるほどの密度ですから・・。

 しかしながら2018年もののレ・トランブロV.V.を飲んで、少しその思いに変化が生じています。いや、勿論ですが間違う訳には行かないので、気を張って発送作業をいたしますが・・。

 何故って・・この「オート・デンシテ表記無し」のレ・トランブロV.V.がですね・・物凄いミネラリティの密度なんですね。エージェントさんのテクニカルでは1万1千本/ヘクタールのままでは有りますが、数年間そのまんま・・ですからね。

 レ・トランブロの畑は確実に「超密植化」をしている訳です。部分的に毎年増やしているのは間違い無いと思いますが、

「2017年ものとの、余りの密度の違い」

を受け取ってしまっていますので・・

「・・この素晴らしいミネラル感とピュリニー的果実表現の繊細さを見るなら、オート・デンシテまで・・必要なのか?」

と言うような気持ちが生まれて来たんですね。


 だって・・滅茶美味しいじゃないですか・・トランブロ。黄色のハッキリした果実は透明なミネラリティでしっかりコーティングされ、滑らかなテクスチュアで味わいの幅もしっとりと拡がって来ます。

 余韻も長く・・このレ・トランブロがピュリニー村名で有るなら、他の生産者のピュリニー村名はどんな立ち位置になるのか?・・いや、ラミー2018年を知らなければ、それまでのヒエラルキー構成を保ったままで良いかもしれませんが、知ってしまった以上、そこには何らかのケリを付けておかなければなりません。

 ですので、もう・・これは余り言わないようにしようと思っていたんですが、ケリをつけるためにこのようにします。

「テクニカル上は1万1千本/ヘクタールですが、今はおそらく50%近く増えているはず・・と思えるので、ヴィエイユ・ヴィーニュですし、普通のピュリニー村名とは大きく異なる凄いシャルドネ!格はピュリニー1級並み!」

 とさせていただきます。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


P.S. 2018年もののラミーのシャルドネについて、キャプスュル巻きは無くすべて蝋封です。蝋封そのものが無いと思ってスクリューを差して、ある程度まで引き上げ、自然に割れた蝋封のトップを処理してから完全に抜栓してください。またコルクは最上級と思われるディアム(圧縮成形コルク)です。長さは50ミリ以上あり質感が高いのでDIAM30かと・・違ってたらすみません。この辺りには、

「相当に長い寿命を持っているよ」

とのオリヴィエの意思表示と思われます。


 以下は以前のレヴューです。
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【オート・デンシテを名乗らないトランブロは・・凄い狙い目!?・・これ、もうただ呆れるほどのミネラリティですが!】

 写真からも漂ってくるんじゃないでしょうか。確かにピュリニー的なやや黄色目の濃い色合いをしています。しかし、

「ミネラルって・・見えるの?」

と言いたくなるような色合いですよね~。


 まぁ、オート・デンシテのトランブロは、安いとは言ってもそれなりの価格はします。ノン・オート・デンシテのトランブロは価格は三分の一程度です。

 でも飲んでみたら・・ビックリですよ。このノン・オート・デンシテのトランブロV.V.が一番、ミネラルの密度が凄いことになっているのが判ります。良い意味で使いたいと思いますが、

「バッキバキ!」

です。

 要素由来の表情が漏れてくる速度も一番遅い・・です。

 ムルソー村の南隣がピュリニー村ですが、このトランブロはシャサーニュとの村境に有ります。バタール=モンラッシェから東に下がってすぐのところの村名です。なので、ムルソー的な・・と言うか、ムルソーの南端に在るレ・シャルムやレ・ペリエールのような大理石風な厳しいミネラリティとも異なる感じです。

 それに・・最近は飲めていないので正確には判断しかねますが、ルフレイヴさんちのバタールのような柔らかさを感じさせるものでも有りません。

 まぁ、本当に「クリスタル・コーティング」と言いたくなります。しかも、何度も何度も乾かしては塗りを繰り返してクリスタルそのものになってしまったような感じです。

 ノン・オート・デンンシテでこれほどまでになって来たと言うことは、一体オート・デンシテはどうなっちゃってるのか?・・と思わざるを得ません・・にしても、

「・・オート・デンシテじゃなくても・・充分かも?」

と言う気さえ、生まれて来ます。

 ただしこのキュヴェに関しましては、他の2017年のラミーのシャルドネと異なり、少しだけでも休ませることがさらなるエルヴァージュ(育てること)に繋がっていることは間違い無さそうですので、気に留めておいてくださいね。

 まぁ、もしかしたらオート・デンシテ・クラスの葡萄もそれなりに入っているのかもしれません。是非ご検討くださいませ!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【【ぜい肉の無いみごとなプロポーション!少し早いが見事な旨さ!・・メディア連中は勘違いしてるんじゃない?・・】

 え~・・大体92Pointsで止まってしまうピュリニー村名です・・(^^;; でもまぁ、おそらくですが、

「オート・デンシテの評価有りき」

と言う視点でのこのワインの評価になってしまう可能性が高いので、仕方が無いのかと思います。


 そもそもですね・・例えば今では大判振る舞いな評価の付くことの多いドメーヌ・ルフレーヴにしても、大昔は散々な評価でした。それがビオを取り入れ、モンラッシェを手に入れ、注目を多く集めるようになって、今の評価が有ります。

 それに、すでに有るブルゴーニュのシャルドネのヒエラルキーを壊したくない・・そんな感も受け取れます。

 でも、確かに評価はそこまで無いにせよ、それこそコシュ=デュリのアリゴテとかACブルとか・・とんでもないプライスになっちゃってますからね・・。

 2016年ものも、バーガウンドのアラン・メドー 89~92Points、ジャスパー・モリス 92Points が基準になるかな・・と思います。そして、オート・デンシテとのポイント差がこのピュリニーの場合「2Points」ほど有ります。サン=トーバンのオート・デンシテは大方「1Points」です。

 まぁ・・この辺は言いたいことは沢山有るんですが、とりあえず・・時間も無いので止めておきたいと思いますが、

「スタイリッシュなピュリニーに仕上がっているが、徐々にグラマラスに、妖艶になって行くのが見える」
見事な仕上がりです。

 上手く購入できるのでしたら、ぜひオート・デンシテと比較して欲しいなぁ・・と思います。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ブルゴーニュ・シャルドネの醍醐味を味わえる逸品です!】

 こちらのシャサーニュ村名、ピュリニー村名ですが・・もう現状では今一番仕上がっていると言えます。物凄いポテンシャルからわずかに漏れてくる要素をただ受け入れるだけで、充分に満足出来てしまいます。これぞ、いや・・きっと、

「超密植・密植が葡萄に与える密度と言う名の魔法!」

なのでしょう。


 決して「凝縮している」とは思わせない・・いや、これも少し違いますが、「凝縮しているだけ」とは思わせないが正しいのかもしれません。兎に角物凄い「密度」なんですね。「濃い」と言うのも違う気がする。

 全て、元の状態が有ったとするなら、それがそのまま密度を高めたようなニュアンスなんです。果実味が凝縮している・・と言ったら、それはちょっと違うだろう・・と言うことになる・・そう感じてしまうんです。

 シャサーニュ=モンラッシェ・ル・コンシ・デュ・シャンは、サン=トーバンをさらに膨らませたような見事な仕上がりです。シャルドネ好きが飲んで感動する、一番典型的なパターンです。

「ん?・・いや、それはむしろピュリニーに対してなんだけどな・・」

と思われるかもしれませんが、やや痩せて安易なシャサーニュの味わいに対するピュリニー=モンラッシェと言う立ち位置だとそうなのかもしれませんが、偉大なモンラッシェの周りに存在する素晴らしい畑・・と言う立ち位置からこのコンシ・デュ・シャンを見るなら、そのピュリニーの位置にこそ、このワインは似合うと思います。素晴らしいです!


 そしてピュリニー=モンラッシェ・レ・トランブロも実に素晴らしいです。シャサーニュ・コンシ・デュ・シャンが余りに繊細で、しかも豊満ささえ持っており、確実に1級並ですが、レ・トランブロも当然負けておらず、良く締まったピュリニー1級を感じさせてくれます。

 勿論、本領発揮はまだ先ですがシャサーニュ同様、今飲んでもま~・・満足させられてしまいますよ。2015年のユベール・ラミーの凄さは、一番良く判るかもしれません。

 その「酸の美しさ」と「キラキラ輝く酸の盛り上がり」を余韻で見事に見せつけます。

「・・お!・・と・・ほ~・・」

と、その余韻のパフォーマンスに気を持って行かれること必定です!


 上級キュヴェの到着が待ち遠しい2015年のユベール・ラミーでした。どれを飲まれても外さないと確信していますが・・出来ましたら、

「落ち着かせてから」

お飲みください。この素晴らしいパフォーマンス、ご期待に添えると思います。ご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【「ユベール・ラミーの2014年」・・必ずやこの言葉が記念碑になるでしょう!凄いワインです!】

 言葉と言うのは非常に難しくて、物凄く良い・・と伝えたいのに、言葉通りには何故か受け取ってもらえないシュチュエーションが多々あります。ある意味、今回ご紹介のユベール・ラミー2014年がそうです。

 noisy 的には最大の賛辞を持ってご紹介した前回のユベール・ラミー2014年の第一弾は、どうやらその憂き目に有ってしまったようで、極一部の方を除いては関心さえ持っていただけなかったのが残念でなりません。

 なので、敢えてもっと強い言葉を選んでみたいと思います。

「ユベール・ラミー2014年は絶対に購入すべきです。」


 勿論ですが、伝わらなかった責任はnoisy自身にあります。2014年のユベール・ラミーも、全てをテイスティングするのにはかなりの時間が必要ですし、確かに、そんなに強い言葉でユベール・ラミー2014年全体を推していたとは言えないですね。

 しかし、テイスティングが進むにつれ、ややあやふやだった言葉は確信へと変わりました。まぁ・・どのワインを飲んでも、

「滅茶苦茶美しく、今飲んでも美味しく、トップレベルのシャルドネの名手を上回るようなワイン」

に仕上がっているんですよ。


 おそらくですが、この何年かで急成長したユベール・ラミーですが、このレベルまで来るとなると・・もうユベール・ラミーの前を走る者はいない・・と言う状況になっているのかもしれません。とにかく旨く、しかもアペラシオンの無名さがむしろ優位に働き、プライスもリーズナブル・・と言うことになります。

 なので、「2014年はユベール・ラミーにとっての記念碑になるヴィンテージ」と言えます。


 サン=トーバンの1級、クロ・デュ・メは、デリエール・シェ・エドワールの下部にある小さな畑です。ピュリニー=モンラッシェ的な黄色い果実感がたっぷり有り、実に伸びやかで美しいバランスも持つ見事な酸、張り詰めたように全体を引き締める素晴らしい石灰系ミネラリティが輝いています。そしてほんのわずかに・・これまた非常に好ましいトッピングアロマとして捉えられる微細な樽のアロマ・・本当にゾクゾクさせてくれちゃいます。

 並みのピュリニー村名は、ただ果実感が全面を覆い、ブリブリとまん丸な果実が美味しいですが酸とミネラリティが追い付いていない・・とさえ教えてくれます。そういう意味ではピュリニー1級の持つ見事な表現力をも感じさせてくれるんです。だらしなく横に拡がるように放出するのでは無く、縦構造からの深い表現力です。非常に冷ややかで、しかも今飲んでも滅茶美味しいです。


 シャサーニュ=モンラッシェ・ル・コンシ・デュ・シャンは・・もう余りに美味しくて、久しぶりにFACEBOOKに写真を上げちゃいました。ブリッブリのテッカテカです。まぁ、この次にご紹介させていただくピュリニーのトロンブロもそうですし、サン=トーバンのクロ・デュ・メも他のサン=トーバンもそうなんですが、同様に連想させてくれることが有ります。それは、

「コント・ラフォンが絶好調の時のニュアンスに酷似し、さらにミネラリティが繊細なバランスと美しい表情を持っている」

と言うことですね。

 ものの見事なテクスチュアを感じさせてくれる接触感は、まるで透明なガラスのようでも有り、滑らかなオイルのようでも有ります。とても細やかな、粒とさえ言えない微細な突起が有るんですが、「スルリ」と通り過ぎるのに、その存在をちゃんとアピールしてくれるんですよね。

 昨年の2013年ものは、ほんの数本ずつの割り当て分しかいただけなかったんですが、このところはそれなりにエージェントさんの売り上げに寄与しているようで、ある程度の数量をいただけるようになったんです。なので、上級キュヴェもテイスティングも出来るし、確信犯的な言葉も使えるんです。

 Facebook で一言つぶやくと、

「そうでしょう!2014年のラミー・・・凄いことになってますよね~・・」

と、昔からのお客様からお言葉をいただきました。

 まぁ、ユベール・ラミーもここまで来ちゃったんだ・・と、確認できたのは奇跡かもしれません。

 このル・コンシ・デュ・シャン2014年は、シャルドネにうるさいマニアさえ唸らしてしまう奥に秘めたポテンシャルと全面を覆う見事なフィネス、美しさを持っていると言えるでしょう。

 それなりの価格では有りますが、あなたはこれを飲まずに何を飲むんだ?・・とさえ言いたくなる完成度ですから、

「非常に安い!」

と言えます。


 ピュリニー=モンラッシェのレ・トランブロ・ヴィエイユ・ヴィーニュも、余りの美味しさに連日でFacebookでつぶやいてしまいました。もうここまで来ると2014年ユベール・ラミーのテイスティングも合計7アイテム。もう何の不安も有りません。なのでコラムの最初の方に書かせていただいたように、「ユベール・ラミー2014年は絶対に購入すべき」と自分でも言えるのでしょうね。

 ユベール・ラミーのサン=トーバンは、フリオンヌを除いてピュリニ=モンラッシェそっくりな味わいですが、それでもサン=トーバンはピュリニー的な果実をピュリニーよりも量的に多く質的に同様なミネラリティで覆っているように感じさせてくれる・・・

 そのことをこのレ・トランブロV.V.は教えてくれます。非常に密で蜜・・、しかも粘性は有っても全くシツコクならず、エレガンスを持った姿です。

「これは蜜だね・・

と、ワインに感じられる要素を取り出して感じられるのでは無く、むしろ全体の姿として、「一瞬の蜜」を見せてくれます。そこから繊細な果実、柑橘、花、スパイス、キノコ、石(これがまた美しい・・)、しっとりとしていて、エレガントに膨らみます。

 わずかなビター感はリアルなフルーツ感、柑橘感を助長、非常に長い余韻は絶品・・と言える美しさでした。・・まぁ・・一昨日、昨日のラミーのワイン、残らないったらありゃしないです。中々美味しいとは言わないカミサンまで、「美味しい」と・・。どこかのエージェントさんを二件回って散々テイスティングしてきた愚息も、クロ・デュ・メを飲んで、

「これが今日イチ」

などと申しておりましたが、まぁ・・そうでしょう。そんなに簡単にこれほどの素晴らしいシャルドネには当たりません。飲めば誰でもこの素晴らしさは判りますが、まぁ手にいれる気にならないと到達しないですよね。なので、ぜひ・・購入してください。今なら間に合います!


 そんな訳で、2014年のユベール・ラミーですが、「必買ワイン」とさせていただきました。このレベルまで成長したユベール・ラミーですので、引退までもう落ちることは無い・・と思います。そして樹齢とともに、とんでも無いワインを世に送り出す造り手になるでしょう。ただし、「ユベール・ラミーの密植系のワイン」・・と言うことでご理解ください。ユベール・ラミーは密植系では無いキュヴェも造っていますんで・・。少なくともnoisyがご紹介させていただいたキュヴェはほぼ該当します。1万本以上ですしね・・。超密植の「オート・デンシティ」やグラン・クリュ、そして何故か異常な高評価になっていると伝わるピノ・ノワールの到着も楽しみです。将来までずっと見ていたいと思わせる素晴らしい出来でした。一推しです!ぜひ飲んでみてください。