【・・さぁ・・この色彩の異様なほどの違い・・あなたはどう思われるでしょうか。2021年もののユドロ=バイエは、まさに・・「丸裸のユドロ=バイエ」だと言えます。激エレガント!・・旨いです!】

惚れ直しちゃいますね・・ユドロ=バイエのワインとは、本当に長いお付き合いですが、
「2020年ものと2021年ものの、これほどまでの・・異様に思えるほどの色彩の違い!」
を見比べずとも、
「・・去年と全然違うじゃん!!」
と言うことは誰にでもお判りいただけると思いますし、noisy 自身も・・
「そう!・・これよ!・・これが真の素っ裸のユドロ=バイエ!」
だと・・久しぶりに出会った旧友のような懐かしさと込み上げてくる嬉しさ・・みたいなものを感じました。
2020年ものは・・こう見てしまうと「濃い」と言うべきでしょうね。ですが飲まれた方はご存じかと思いますが、昔のような「甘さ」は無く、とことん果皮の厚みを感じる美味しさが追及されているA.C.ブルとして、果実主体の凄く美味しいワインだったと思います。
ですが2021年もの!・・全く違います!・・激エレガント系・・薄旨系一歩手前!・・(^^;; ですよ。いや、面白いですね~・・こうなってくると色々と言いたくなってしまうのが「僕の悪い癖」。
2021年ものはまったくの丸裸だと書かせていただきましたが、その通りだと思っています。ユドロ=バイエの「ナチュール的な一面」もしっかり出て来ています。おそらく年を追う毎にバイエのワインはSo2の添加量が減らされていて・・いや、正確に言いますと瓶詰時の添加量ですね。
ですから香りの柔らかさ、スピードが昔と大きく変わって来ています。そして、2020年ものの濃密な出来だったこのA.C.ブルもまた・・
「その意味ではまったく同じ!」
だったんですね。・・昨年そのように書いたかどうか忘れてますが・・。

その上で、極端なマロラクティックはせず、赤い果実のイメージを鮮烈に残すことに成功しています。なので、非常にエレガントで飲みやすいが、完全エキスの滑らかな液体で、将来的にもそのエキスの昇華からの果実のイメージが育って行くはず・・と想像される訳です。
そして、これは海外のサイトをサーフしていて見つけたんですが、この2021年もののA.C.ブルにニール・マーティンさんは89ポイント、付けていました。もっと言ってしまえばこの下でご紹介させていただいているオート=コートの赤には90~92ポイントも・・?・・付けていました。
まぁ・・noisy 的には彼とは意見はほぼ一致しないんですが、彼としますと中々の評価ポイントだったんじゃないかと思います。ただし、1級レ・シャルムにも90~92ポイント、1級レ・クラに91~93ポイント、そして村名シャンボールV.V.には1級を上回る92~94ポイントとしているようでして、きっと正直な方なんだろうと想像しますが、やっぱり相性は悪そうで・・良く判りません。たしかに村名V.V.は1級並みでは有りますけどね。
ですので、2020年ものと2021年ものの、余りに違い過ぎる違い・・は目に見えて判りますが・・
「実はよりナチュールっぽさを増して行く通過点で、ヴィンテージの違いの表現が出ただけ・・ユドロ=バイエのワインの本質はほぼ変わっていない!」
と感じました。
良いですよ~・・2021年のバイエ!・・今のところはまだ下級クラスのみのご案内になりますが、この辺りは是非・・お好みも含めて、飲んでみていただきたく思います。2020年ものの方が自分に合うと思われましたら、まだボンヌ=マール等も有りますから・・ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シンプルになったエチケットの2020年ものは果皮が濃いのが一目瞭然!・・でも単純に濃いのとは大違いです!甘さは無し!・・複雑な味わい構成、そして中高域に伸びる果実系のアロマが素晴らしいです!】
「こう・・来たか!」
2020年もののブルゴーニュワインの先陣を切ってユドロ=バイエの下級キュヴェが到着したので、喜び勇んで飲んでみました。
何せ2019年ものは・・いつもの年なら少なくとも10ケースは販売出来ているのに、生産数量の少なさから数ケースまで減ってしまいましたから・・滅茶美味しかったですよね。す~っと入って来て、シャンボール的な硬質で滑らかなテクスチュアを見せつつ・・上質で格上な果実の美味しさを感じさせてくれるユドロ=バイエのA.C.ブルでした。
2020年は、
「異例のヴィンテージ!」
と言われていました。
どう言う事かと言いますと、押し並べて・・平たく言って・・平均的に・・言いますが、
・3月から9月まで好天に恵まれた。
・雨が少なかった。だが場所によりにわか雨が降って、畑毎に個性が生まれた。結果として病害が出なかった。
と言うことになります。
なので、テイスティングを行った際は関係者を狂喜させた・・と言われています。
勿論ですが南に向いた畑では、焼けた葡萄を除く必要が有ったでしょうし、様々なタイミング・・一番は収穫のタイミングになりますが、ここを乗り切れた造り手は、
「今までに無いようなポテンシャルの高い葡萄を得た!」
と言えます。

グラスの写真を見て見ましょう。活き活きとした赤い色がやや濃い目に出ています。ですが、焼けたようなニュアンスや、過熟したような色・・黒っぽくも無く、シャンボールらしい美しい色合いを見せています。
一口飲んでみますと・・
「・・あれ?・・」
と・・。
「・・なるほど・・そう来た・・か!」
と納得していただけますよ。
2019年までのユドロ=バイエのA.C.ブルですと、
「シャンボールらしく、飲み易い・・」
ニュアンスで飲めたと思うんですね。
ところが2020年ものは、
「滅茶苦茶複雑!」
なんです。
水分が少ない・・果皮の割合が多い感触で、果皮の味がしっかり伝わって来ます。アロマはもう・・素晴らしいです!・・伸びやかでシャンボールらしい穏やかなスパイスが有り、そこに石灰系のミネラリティが入り込んで香りを立たせています。
ただし・・今までのようにスイスイ飲むタイプか?・・と言いますと、その複雑性から・・その味わいを自然に迎えに行くんですね。そしてそれを味わう・・その時間がいつもより長くなる・・ので、結果的にいつもよりペースダウンするかな?・・と思います。
これは熟成させても面白いと思いますよ。明らかに・・
「今までとは違う!」
個性を見せてくれます。
しかも、人によっては2017~2018年頃までのユドロ=バイエは少し甘い・・などと思われている方もいらしたと思うんですね。
ですが2019年ものもそうでしたが、2020年ものは程好くビター・・甘みはほぼ有りません。そして、大昔のような焦げた樽のニュアンスも無い・・です。
そして、グエンさんの息子さんが参画しているようで、確証は有りませんがSo2の使用量も減り始めたようなニュアンスを感じています。最近の若い人は農薬やSo2の使用には敏感ですから、その辺の事情も有るのかもしれません。
これは相当格上に感じていただけるんじゃないかと思います。美味しいので是非!・・また、10年位忘れてしまうボトルを仕舞っておくと・・
「・・おっ・・2020年のA.C.ブル!・・どうなっているかな?」
と、お楽しみも増えると思います。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【激美味しいです!すでに店頭では帰り注文がでご購入いただいてます・・ティム・アトキン氏の目に触れましたのでこの先の評価アップも確実でしょう!】
滅茶美味しいです!・・凄く健康的で美しく、エキスにしっかり昇華されたスレンダーな美味しさを感じさせてくれます。ダルさは全く無し!・・ピノ・ノワールの果皮の健康な美味しさをたっぷり感じさせてくれます。
ティム・アトキン氏はこの2018年ものに、「90ポイント」と非常に高い評価をしています。まぁ・・noisy ならもう少し盛りますけどね。彼の中では精いっぱいの反抗なのかとも思います。
このエキスたっぷりのドライな美味しさ・・果皮の集中感もしっかり有るんですが、「濃すぎる」と感じさせない見事な「酸の美味しさ」を持っていますので、少しも飽きずに美味しくいただけちゃう訳です。
ですので・・
「A.C.ブルとして・・満点!」
を付けたいと思います・・が、全く減点が無いのか?・・と言われますと・・この時代ですからね。noisy も「A.C.ブルとして・・満点から1点マイナス」します。
その理由は・・
「まだもう少しSo2、減らせるでしょ?」
と言う部分です。
味わいは完璧ですので、おそらくですが流通を考えてのことでしょう。暖かい店が多いですから・・はい・・是非そこらへんは排除していただいて、グッドコンディションのお店だけにさらにSo2を減らしたキュヴェを納品してください!・・グエンさん、それがベストですよ。是非お願いします。そしてお客様もこの実に美しい、見事なA.C.ブルを飲んでみて下さい。4~5年前とは大違い!持っていた印象を大きく変えてくれると思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【一瞬ルーミエ!?・・(^^ それからグエン!!・・それが素晴らしいです!・・エキス系でエレガントながら適度に集中した味わいです。】
2017年ものがとてもエレガントで、それまでの新樽の強さと影響を微塵も感じない見事な味わいに、実は2017年のA.C.ブルは、結構な本数を販売させていただきました。余り目立たなかったと思いますが、最後はエージェントさんの隠し在庫(おそらく業販用に隠し持っていた分)までいただいた位です。
なので、結構な量を買って飲まれた方もいらっしゃる位、隠れた人気になっていました。切れてしばらく経つので、
「早く届かないかなぁ・・」
と首を長くして待っていました。
で、ようやく届いた訳ですが、2017年ものにも増して旨くなっていました!
単にエレガントになった・・と言う、単純なものでは無いんですね。集中しているのにエレガント!・・なんです。
なので、グラスをノーズに近付け、一口すすった直後は、まるで赤のルーミエさんソックリ!・・最もその後はエレガントになったユドロ=バイエの紫なパフォーマンスです。
やはり思いました。ワイン造りはセンスだと・・。濃くも淡くも・・自身のイメージに沿って自由自在・・なんだと。
それが出来る人は・・天才ですよね。冷涼で有り、酸バランスも素晴らしいです。2016年までと大きく異なるのは「甘み」です。これが全くと言って良いほど無いですが、「旨味」はちゃんと存在しているんです。是非飲んでみて下さい!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最もエレガントで冷涼感たっぷりなユドロ=バイエのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】
どうでしょう?2016年ものの写真とそれ以前の写真を是非比べてみてください。
確かに照度が違ったりホワイトバランスも様々ですから、単純な比較は出来ないとしても、このところ「濃密系」だったユドロ=バイエのワインが、
「伸びやかで冷涼な酸の有るエレガント系に寄って来た」
感じが見て取れるでしょうか。
コトー・ブルギニヨンのコラムでも書きましたが、ブルゴーニュワインらしい美しい酸がキッチリ存在します。それが果実のリアルな姿を感じさせてくれます。2015年ものも酸不足とは思いませんが、やや暖かな酸で有り、果実味がバッチリ乗っかっていて、それはそれでとても美味しいワインでした。
しかしながら2016年の涼し気なニュアンス、そしてまた2017年もののエレガント系の味わい・・
「お~い、ユドロ=バイエは、エレガント系にハンドルを回したのか~?」
と聞いてみたくなります。
何せ、僅かにトッピングされていたロースト香さえ、ほとんど感じないほどのレベルなんですね。2015年にはジャミ―な果実だったものが、2017年ものは、その粒一粒一粒を確認出来るようなニュアンスなんです。
そしてやはりシャンボールの造り手が造ったからこそ・・と言えるような、絹ごしのテクスチュアとややカッチリした味わいが、シャンボールの味わいを表現してくれているように感じます。
とても美しく、今までになく綺麗なACブルでした。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【化粧を落としたスッピン美人!・・noisy的には2016年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールの方が好みです!】
いや~・・ワインって本当に面白いですよね。あれだけ心配していた2016年ものが続々と登場していますが、
「・・誰だ?・・2016年ものはワインにならなかったヴィンテージだなんて言ったのは!」
と言いたくなるほど、このブルゴーニュ・ピノ・ノワールはちゃんとしています。
色合いをぜひ、2015年のものと比較してみてください。2015年ものはユドロ=バイエ最大のヴィンテージだったと思っていますが、
「・・どこが違う?」
もう判らない位、そっくりですよね。でもよくよく見てください。そっくりに見えるんですが結構違うんですよ。
2015年ものに有る「照り」・・もう素晴らしいですね。輝いています。キラキラしていますね・・まぁ、写真の撮り方にもよるんでしょうけれど、やはりちょっと違います。
2015年ものの「透明感」・・これも素晴らしいですね~・・ゾクゾク来ちゃいますね。これも良く良く見ると、2016年ものは少し削れてますでしょうか。
少し見辛いですが「濃度」と「グラデュエーションの出方」・・ここは上記の「照り」「透明感」にも関わってますんで微妙では有りますが、2015年は連続的なグラデュエーションで濃度が判るでしょうか。中心の濃さが判りやすいです。2016年ものはやや一面的ですね。
2015年ものの「官能感」・・これも上記のすべてに関りが有りますが、もう・・素晴らしいとしか言いようのない美しい官能さですね。「ここまで香ってきそう」です。
そっくりに見えて実は結構違う・・ここがポイントになりますでしょうか。
で、2016年もののピノ・ノワールは、さすがに凄い仕上がりだった2015年ものを超えることは出来ませんでした。
しかしながら官能検査の結果となりますと・・これまた微妙でして、noisy的には2015年ものより2016年ものの方が、
「好き!」
なんですね。
勿論ですが、評価のポイントとしては2016年ものを下にしますよ。でも好き嫌いはポイントは関係無いじゃないですか。
2015年ものが持つ「濃度」・・濃さですね。ユドロ=バイエのワインは旨味成分がしっかり有る酸の構成の上、かなりの濃度が有ります。2015年ものはそれが見事に昇華されていますので、
「凄い仕上がり!」
に違いは無いんです・・が、ちょっとキツイんですよね。樽もしっかり掛かっているし、紫の小果実がてんこ盛り、しかも超健康優良児です。何も欠点が見当たらない・・何の苦労もしていない美味しさなんですね。
でも、2016年ものは明らかに違いますよ。苦労して造られた、シミジミ伝わってくるイメージが有ります。決して強過ぎることのないアタックと滑らかながら非常に複雑な構成、2015年には感じることの無かったタンニンの構成が見えてきます。
そのタンニンにはしっかりと・・石灰的ミネラリティが引っ付いているように感じられます。とても人間的な人懐っこさと優しさ、そして芯の強さを感じる・・人間味の有る味わいなんですね。
それでいてユドロ=バイエ的な果実のしっかりさも無くしていないんです。なので、
「・・ん~・・個人的には2016年推し!」
になっちゃうんですね。こんな紫の果実の綺麗なニュアンスを出せるシャンボールの造り手って、他にいらっしゃるでしょうかね?
シミジミと美味しい側面と、それでも「俺はユドロ=バイエだ!」と声を大にして語りかけてくるややアグレッシヴな側面が見事に調和した2016年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールだと感じました。美味しいですね。ぜひ飲んでいただきたいと思います。ご検討くださいませ!
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【今までで最高の仕上がりです!感激!必飲です!】
感動的な味わいでした!・・これってただのACブルゴーニュなんですよね・・。本当に・・呆れました。素晴らしいです。
色合いも・・実に美しいです。・・これ・・ですよ。iphone のカメラで適当に撮っただけです。でもいつも不思議なのは、
「滅茶美味しいワインの写真は、カメラの技術の無いnoisyでもいつも美しく撮れる」
ですね~・・。
2015年のACブルゴーニュは、全体的な印象は2014年以前とほぼ同様です。でも・・明らかに違う部分が有ります。それは、
「コアと一体感」
です。
2014年以前も、同様なコメントが有るかもしれませんが、ヴィンテージによってはやはりどこか、
「ん~・・難しい年だったんだな~・・」
とか、
「実に上手く処理してる!」
のように、人為的な作業を思わせるような表情を見つけていました。
また、2014年ものも非常に美味しかったんですが、
「ん・・やや濃いめの仕上がりだね」
と思わせるような部分も有った訳です。
ところが2015年ものは、そんなマンパワー的な印象は全く感じず、ただそこには素晴らしい味わいの美しいワインが存在している・・ただそれだけの印象なんですよ。
それは特に村名とか1級とかの区別をする訳でも無く、例えそのようにしたとしても、そのままに認めてしまうような・・「一人前になった子供」を見るかのような・・もしくは、「コアが有って一体感が有り、浮いた部分は全くない」と感じさせてくれるような、ある種の完璧さが存在しています。
全く・・濃くないですが、全然薄くない・・パワフルかと言えばそうかもしれないが非常にエレガント・・のように、反対語とおもえるものが同居しているんですよ。コアが有って一体感が凄い・・と言うのは、コアだらけと言うようにも伝わってしまうでしょ?
「・・まさにその通りと思っていただいて結構!」
です。
チェリッシュでラズベリッシュな果実がてんこ盛りでは有るんですが、それを「てんこ盛り」だと思わせないエレガンスと美しさが有ります。凄い出来です!是非とも飲んでみてください!高くはなったんですが、それを解消するような素晴らしさでした!お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューーです。
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このワインを定点観測にしていらっしゃる方も多いかと思います。2014年もユドロ=バイエのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールは万全でした。素晴らしい美味しさです!
ドライですがエキスがキッチリ出ており、チェリーな果実をたっぷり感じさせてくれます。コトー・ブルギニヨンの項でも書いたんですが、非常に健康的、しかもより濃密さが有り、ミネラリティもたっぷりです。
2013年ものは、非常に難しかったヴィンテージ背景を持つ中で、
「・・良くぞここまで仕上げた!」
と思えるような素晴らしい仕上がりでしたが、おそらく、ドミニク・ル・グエンは、毎年ほぼ同じに仕上がるような感覚を得ているのでしょう。感性ですね・・
色合いも、このように見てしまえば2013年は淡く、エレガントでは有っても濃密さは無かったのかもしれません。
より充実したワインに仕上がった2014年です。素晴らしいと思います。
香りや味わいは毎年通り。シャンボールの造り手としますと、
「ルイ・ユエランのようなエレガンス、しっとり感では無く、果実感がよりクッキリ、濃密に存在する」
タイプで、赤というよりはより紫色を感じさせてくれます。立ち位置はよりルーミエさんに近いです。
是非以前のコメントもお読みいただき、この素晴らしいACブルゴーニュを飲んでみてください。超お奨めします!さすがユドロ=バイエと言える味わいでした!
【難しかったはずの2013年・・・さすがユドロ=バイエ!センスが光ります!】 
・・・もう、ずいぶん前から
「・・・この間までブルゴーニュに行ってましたが今年の作柄はどうにもならないようです・・・悲惨です・・」
などと脅されていましたものですから、・・あ、今年と言うのは2013年のことですが、
「・・そうか・・・やっぱり2013年のブルゴーニュは慎重に仕入れをしないといかんな・・・。でもうちも大打撃だな・・・どうしよ・・」
と頭を抱えていました。なので今回のユドロ=バイエでさえ、最小ロットの仕入れで、しかもテイスティングを万全に行って・・という流れです。もうほんと、おっかなびっくり・・でのテイスティングでした。
しかし、グラスに注いでみて、香りをかいで、口に含んだ瞬間に思ったことは・・・
「やっぱりワイン造りはセンスだよな!」
と言うことでした。
だって・・とても旨いんだもんね~!マイナスと言えるポイントが見当たらないんですよ。
素晴らしい仕上がりだったこの3年間のこのワインに引けを取らない仕上がりなんですよ。
勿論ですが、ユドロ=バイエ的な非常に良いバランスの味わいはそのままとしても、わずかに色合いが淡かったり、強い凝縮感は無かったりするんですが、シャンボール的なカルシウム系のミネラリティと、赤・赤紫の果実が美しく表現され、適度な中域の膨らみと、自然な減衰カーブを持った長い余韻・・美しい酸はそのまんまなんですね。
造り手的には非常に色々と仕事が多かったと思います。気も使って大変なヴィンテージだったとも思います。そこでここまで仕上げてくるとは・・さすがユドロ=バイエだと思いました。noisy的にも一安心です!是非沢山飲んでください!お奨めします!旨いです!
■■oisyテイスティングコメント
2013 Bourgogne Pinot Noir Domaine Hudelot-Baillet ソフトタッチでエレガントさも持ち十分な深さも持ち合わせた許容範囲の広い秀逸な造り手であるユドロ・バイエ。
ブルゴーニュ・ファンには価格も安めながら、クオリティある造り手としてお馴染みであるかと思います。
今回の2013ヴィンテージも非常にバランス感覚に優れた造りでなおかつ2012年の物とも価格は変わっていません。
フィリップ・パカレの値上がりを見た時から、2013年は非常に値上がり激しくなると思っていたので、そういった部分でやはり顧客目線の良い造り手だなと思いを再認識したところであります。
2013ヴィンテージをテイスティングした感想は、前置きとしてクラス越えの超掘り出し物!とまでは言えないと思います。
が、ブルゴーニュ・ルージュとしては密度、エレガンス等は納得の出来です。
前述したように滑らかでエレガントもあり、十分な深さがあります。
リリースしたてで、クローズ期に入る前のテイスティングだったこともあるかとは思いますが、若くから飲んでも固さの感じにくいエキス系モダンブルゴーニュの王道を行くような造りだと思います。
ブルゴーニュのフィネスを手の届く価格で味わいたい、という方にはやっぱりマストな造り手だと思います。
応援したくなりますね。
納得の美味しさです!
以下は以前のコメントです!
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【「クラスを越えてべらぼうに凄い!」とまでは言えないが、目茶美味しいです・・・】 やはり「センス」ですね。しっかりとピノノワールらしい果実味が有り、中域が膨らんで、余韻が確実にたなびく・・・そしてバランス・・それでACブルとしては充分な所に、ちゃんとシャンボールらしいテロワールをベリー、ラズベリーの細やかな風味と石灰のミネラリティが感じさせてくれるんですから・・。
他のページでも書きましたが、ちゃんとやってる造り手のワインは、厳しい年でもしっかりと仕上げて来ます。
「今年は不良だから上手く造れませんでした・・ごめんなさい」
も良いと思うけれど、何も言わず・・でもしっかり仕上げてくるグエンさん、しかも価格はとてもリーズナブル・・涙が出ます。有難う!是非飲んでみてください。2012年も上々の仕上がりでした!収穫を厳しく、選果も厳しくしたのが見えるようです!
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【2009年ものを「べらぼうに旨い!」と書いたのですが2010年は「べらぼうに凄い!」です・・・】 2009年、ドミニク・グエンは素晴らしいシャンボールワインを生み出しましたが・・・どうやら2010年、凄い事になりそうな予感です。半端無いです・・・試飲の時点、3月中旬には少々早い感じが有りましたが、だいぶ暖かくなってきましたので4月からはOKです!タイトに締まっているのにウェットに濡れ、ピュアな凝縮した構造を持っています。まさにシャンボールそのもの!超お奨めです!是非ご購入ください!
【もう・・これが有ったら何も他にいらない??べらぼうに旨い!】 いや~、ユドロ=バイエのACブル2009に「ぞっこん」です。今でも滅茶苦茶旨いです。ルーミエさんのACブルよりもドライなのに、みごとな赤い小果実を「くしゃっ」と詰め込み、しかも、どこにも「破綻」した部分を見せないです。
まあ、これだけ凝縮感がしっかり有ると、どこかに「無理した形跡」が残るものなんですが、その凝縮感は、
「結果としてそうなっただけ」
なのでしょう。つまり、何も無理せず、普通に今までどおりに造っただけなんですね。だから、凝縮し、素晴らしい果実のニュアンスと、シャンボールらしいスタイルを見せながらも、全く破綻した部分が見当たらないという結果になるのでしょうね。
ルーミエさんの、わずかに甘みを感じさせるような凝縮した果実を感じさせるACブルも美味しいですが、あんなに高く、しかも入手難と来れば、ユドロ=バイエのACブルを2~3本購入した方がお徳だし、下手をすれば、より美味しい・・と思うかもしれません。(・・・noisyもこのところはルーミエさんのブルゴーニュなどお目にかかっていませんしね)
このACブル2009だけは必ずご購入いただきたいアイテムです。是非ご検討ください。
オート=コートの赤は、ACブルより、さらに深く、凝縮感強く、冷涼感もしっかり有ります。より素晴らしいワインだと言えます。
しかしながら、今現在のことだけ言えば、やや硬さが見られるので、ACブルの方が美味しいと思われる方が多いのでは?と思っています。出来る事でしたら5月の連休くらいまで待っていただいて飲まれると、
「お~!まさに噛める様なラズベリーのニュアンスにしなやかベルべッティーなテクスチュア!」
に出会えるでしょう。間違い無く、ACブルよりも格上です。飲み頃だけの問題ですよ。
ですので、ACブルは直近用、オート=コートは1~2ケ月休養させてから・・とお考え下さい。どちらもお奨め!ご検討くださいね。
以下は2007年もののコメントです。ご参考に・・
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【普通に旨い!シャンボル好きなら是非!】 酒を飲むに当たって、甘いとか辛いとか・・・まあ、普通はその二つの表現が有れば何とかなっちゃいますよね。特に日本酒の世界は、基本的顧客対応はホントそれだけで済む・・・(T.Tと言っても実際は過言では無いでしょう。
ワインでも、
「甘い感じが有ると駄目なんだよね。」
という人が多いです。また、それに加えるとすれば、「渋み」でしょうか。
「ん、別に渋くても大丈夫!結構好き!」
みたいに軽~く使われています。
さらに加えるとすると、「酸っぱい」でしょうか・・・。まあ、これは余り良い意味合いで使われることは無く、
「うん、酸っぱいのが好き!」
はほぼ絶滅じょうたいで、
「うにゃ~、酸っぱいのは駄目なんだよね・・」
みたいに使うのが普通・・・です。
じゃあ、「苦い」はどうでしょうか。
「苦いって・・・それって美味しくないんじゃないの?」
と思われるかもしれませんね。勿論、言葉の使い方の話で有りますから、
「このワインって苦くって美味しいんだよね!」
などと言うシュチュエーションは・・・おそらく、全く存在しないでしょう。あはははは・・・
ですが、実を言うと・・・全てのワインに苦味は有ります。目立って無いだけ・・です。そして、実は若いワインにはかなりの量?の苦味が存在するんです。
で、その苦味こそ・・・将来の甘みに繋がっていますし、若いワインのボディを造り出しているものでも有るんです。誤解を恐れずに言っちゃえば、苦味と渋みは甘みに近い・・でしょう。
まあ、近いか遠いかは置いても、ワインに苦味がしっかり有って、必要とされているんですね。甘いだけのワインなんぞ、何の美味しさも有りません。しかし、その残糖感たっぷりのワインに苦味をプラスするとあら不思議・・・。しっかりした味幅を構成しつつあるはずです。・・・まあ、ここもあんまり膨らましたくない話しなので・・・さらっと飛ばします。
で、このユドロ=バイエのブルゴーニュ・ラインです。色合いは濃く無く、とてもドライでカッチリながらもしっかりとした味幅を持っています。・・・そう・・・、僅かな苦味の成分が、たっぷりのシャンボール的ミネラルと一緒になって、そんな味わいの幅をもたらしていると感じさせてくれます。
まだ幾分若いかと思いますが、今でも美味しく飲めます。時間を置けば、ややジャミーなニュアンスが出てくるでしょうし、シルキーなテクスチュアにもなるでしょう。現在はそのちょっと手前・・です。
赤と黒の果実とシャンボル的ミネラル感。とても伸びやかな感覚。とてもドライで甘みはまだ出てこないが、厳しい感じは無い。硬質な旨さを持ったピノ・ノアールです。
ACブルの方はやや薄めの色合いからフランボワーズと石灰系ミネラルが心地良いです。テクスチュアも滑らかでシャンボルっぽい。好きな方が多いタイプですね。
オート=コートはACブルより逞しく、果実味が強く、色合いもしっかりしています。赤と黒以外にもやや紫がかった果実が混じるのも特徴でしょうか。カッチリしていて、より大きさを感じます。2007年と言うと、マイナスのイメージが膨らんでいると思いますが、決してそのようなことは無く、とても綺麗でピノらしい良さを生かしたワインが多いように思いますがいかがでしょうか。是非とも飲んでみてください。オート=コートは極少量です。お奨めします!