ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ユドロ=バイエ

ユドロ=バイエ

フランス Domaine Hudelot-Baillet ブルゴーニュ
 2022年のドメーヌ・ユドロ=バイエ、上級キュヴェをご案内させていただきます。

 この何年かの間に大きく成長したユドロ=バイエ、ドミニク・グエンです。比較的甘みを残したパワフルな果実味・・でしたが、2020年もののような非常に糖度が上がった年はともかく、

「精緻で美しいエキス!・・充分な果実の風味をドライな味わいで実現している!」

 と感じます。

 特に2022年ものの上級キュヴェは・・半端無い出来です。海外メディアもようやっと重い腰を上げ、高い評価を付けるようになって来ました。

 マシュー・ヘミングMVは、ボンヌ=マールに96ポイント、1級ボルニックにも96ポイント、1級レ・クラと1級レ・シャルムに95ポイントと・・

「まるでリアルワインガイドを見るかのよう!」

と感じてしまいましたが、noisy も実に秀逸なレ・シャルムをテイスティングしていまして、

「それは充分に理解できる!」

と思っています。

 シャンボール村名V.V.は精緻でエレガント、充分な果実のニュアンスを冷ややかに表現していますが、海外メディアは「ド近眼」なので、92ポイント止まりです。noisy 的にはポテンシャル点で、もっと付けます・・是非コラムをお読みくださいませ。

 素晴らしいヴィンテージになったと思います。ようやく海外メディアにも常に取り上げられるようになって・・とにかく良かった!・・ご検討くださいませ。






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 2021年のユドロ=バイエの上級キュヴェをご案内させていただきます。

 春の下級キュヴェの到着時にも申し上げましたが、ユドロ=バイエも大きく変わって来ています。ナチュール感が目に見えて上がって来ています。でも危険性を含んだナチュール度では無く、有機的なアプローチによるものと、栽培とは異なりますがSo2の添加量の減少によるものが多いと感じます。

 ですので、エキス感がしっかりある・・でも果実感は以前よりも抑え目で、エレガントでドライ、何とも心地良い味わいです。少なくとも4年前までのユドロ=バイエしか飲んだことが無ければ、この心地良さは感じていらっしゃらないんじゃないかと思います。

 2020年ものは濃密さは有りましたが、しっかりエレガンスも感じられました。2021年ものはさらにそのエキス系の味わいとエレガンス、ナチュール感を増しています。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

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満を持して2020年もののユドロ=バイエ、上級キュヴェをご紹介させていただきます。ご存じの通り今やブルゴーニュワインは全世界で大人気・・になっていますから、価格も上昇、日本へのアロケーションは減って来ています。それに加えて生産は減っていまして、

「ワイン屋泣かせの割り当て減」

は、もはや常識の範囲を超えて来ています。

 それでもユドロ=バイエだけは毎年沢山仕入れさせていただいていた実績を見ていただいているようで、減ってはいますがそれでも何とか・・価格上昇も有って、

「全て販売出来れば昨年同様位の売上は期待できる・・かも・・」

と言う状態です。


 出来としましては、2020年ものの多くのピノ・ノワールが、

「滅茶高質だが複雑性が高く、リリース直後では仕上がり切っていない感じ」

を受けます。一方・・シャルドネの方は、

「2018、2019と続いて素晴らしかったが、2020年もそれ以上の可能性有り!」

と言う印象を受けていますが、このバイエの2020年のシャルドネが実に旨いです!オート=コートのシャルドネなど、「完璧!」と思えるような・・シャルドネの見本と言いたくなる仕上がりで、今飲んでも相当に旨いです。


 今回、上級キュヴェのテイスティングで飲めたのは、

・シャンボール=ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ
・シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・クラ

の2点です。流石にこの入荷数ではボンヌ=マールには手を付けられず、ボルニックは無理・・レ・シャルムまでを開けると利益率が爆下がり・・なので、レ・クラまでに止めさせていただきました。


 しかしバイエのレ・クラ...圧巻に旨いです!・・濃度もしっかり有るんですが質感が・・もの凄いんですね。イメージ的にはルーミエさんのレ・クラにかなり近いものを感じます。以前のバイエは結構に紫が入ったと思うんですが、今は赤黒が中心。そこに僅かに紫が入る感じでして、

「ユドロ=バイエもパワーよりも質感!」

を相当意識して来ていると感じました。是非トライしてみて下さい。未だに1万円台で購入できる高質なシャンボール=ミュジニー1級群はとてもお得だと思います。

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 ユドロ=バイエの下級クラスが2020年ものブルゴーニュの先陣を切って入荷してきました。新型コロナウイルス、そしてロシアによるウクライナ侵攻、東北の地震による電力不安、原油価格の上昇と円安・・の流れの中で、お客様にも・・

「きっと何かしらの光を見せてくれるワインだったら嬉しい・・」

と期待を込めてのテイスティングをさせていただきました。


 やはり、ワインとはそのような「感性」とか「知性」「記憶」に直接訴えかけてくるような側面を持った飲み物ですから、

「あ・・こんな風に変わったんだ!」

のような変化や、

「・・・あれ?・・いつもより・・美味しいかも・・」

と言うような感覚から、様々な想像を掻き立ててくれる訳ですね。


 いつもの味・・それもまた嬉しいものですが、いつもより美味しいと思える感覚・・それはまた格別なものになります。ユドロ=バイエのワインは Noisy wine でも非常に長く扱わせていただいていますから、皆さんもまた・・少なくとも一度は飲まれたことの有る生産者でしょう。

 グレートな2019年ものの後の2020年ですから、ある種の期待、そして不安が混じったテイスティングになりましたが、

「想像力を掻き立ててくれる素晴らしい味わいになった2020年!」

と判断させていただきました。

 赤のA.C.ブルとオート=コートは、美しい酸と・・「小粒の葡萄による果皮濃度」・・そして低めに出たアルコール分が特徴で、

「ビターな・・全く甘くない、果皮味中心のとても複雑性の高いピュア味!」

に仕上がっています。

 ですので、

「ユドロ=バイエは・・ちょっと甘いかも・・」

などと思われていた方にも2020年ものはお勧めです。相当・・良い出来かと思っています。


 A.C.ブルのシャルドネは、ユドロ=バイエお得意の高質なバリック由来のトースティなアロマに柑橘が混じる・・

「・・そう、これがバイエのシャルドネ!」

みたいないつも通りの味わいなんですが、酸が非常に美しく伸びやかで、ピュアさを一段と増したかのように思われます。勿論、非常にドライですがエキスがバッチリです。


 そしてどのワインもアルコール分13度と、非常に嬉しい仕上がりです。


 ですので、

「・・あれ?・・ユドロ=バイエ..相当変わったなぁ・・」

と思われる方が多いんじゃないかと想像しています。


 noisy も、太鼓判を押すのは間違い無いのですが、

「この変化がグエンさんの意識の変化によるものか、ヴィンテージ要素が強いのか」

につきましては判断がついておりませんので、少し先に・・上級キュヴェのテイスティング時に延ばさせていただきます。


 ですが、

「非常にドライ!」

な果皮味中心のピノ・ノワールの味わいに、「クラっ」と来てしまう方は多いはず!・・とも踏んでいます。

 これ・・数年寝かせても面白いはずですよ。シャンボール的なワインの濃い果皮エキスがどのように変化して行くのか・・気になりませんか?・・このご時世にも、

「価格アップはほんの少し!」

と言うのも有難いです。是非飲んでみて下さい。超お薦めします!


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ユドロ=バイエの2019年もの上級キュヴェのご案内です。下級キュヴェから物凄いバランスの良い、健康的な美味しさで魅了してくれましたが、上級キュヴェも素晴らしいですね。

 とても健康的で豊かです。でも、以前のユドロ=バイエのような「パワフルさ」は「精緻さ」にしっかり上書きされている感じです。エレガント系・・と言いたくなってしまうくらいですが、この3年ほどの間に「マッチョ感」が無くなり、非常に美しくなった・・しかし、熟成能力、複雑性は確実にアップしていて、本当のシャンボール=ミュジニーの美味しさをピュアに、真ん丸に伝えてくれる素晴らしい出来だと言えます。

 そして気付かなかったんですが、バイエのA.C.ヴォーヌ=ロマネ・・・畑名は「バロット」では無く、「レ・バロー」といつの間にかエージェントさんのHPで修正されていました。バロットじゃ判らないですよね・・で、レ・バローと言う村名畑は、実は、

「あのクロパラの真上!」

なんですね・・。その上、リシュブールとオ・ブリュレの真上でも有るんですよ・・。そもそも余りヴォーヌ=ロマネっぽさが少ない味わいで、「シャンボール..混ざって無い?」みたいな冷ややかで石灰的ミネラルが強い味わいですよね?

 あのワイン、しっかり熟成させたら相当美味しいんじゃないかと思います・・今回も有りますので是非ご検討ください。

 そしてボルニックも入っています。ミュジニーとレ・ザムルーズの間にある小さな畑で、0.01haと言う持ち分ですから本当に少ないです。人気の性か、その見事な味わいの性か、価格は「上昇」しています。

 勿論トップ・キュヴェの「ボンヌ=マール」も入荷しています。15%ほどの値上げです・・もう、ブルゴーニュのグラン・クリュの値上げは仕方が無いと思いますよ。特に秀逸とされているドメーヌのものは、徐々にすべからく10万円以上になってしまうでしょう。日本の経済力が戻ってお給金が増えないと買えなくなってしまいますね。

 今回はシャンボールV.V.とレ・シャルムをテイスティングさせていただきました。美しくも包容力、表現力たっぷりの見事な味わいでした。是非ご検討くださいませ。お勧めいたします。

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 ユドロ=バイエの新ヴィンテージ2018年の上級キュヴェが入ってきました。昨今は新型コロナウイルス感染症や、毎年の恒例のようになってしまった雨や風の被害など、中々にシビアな状況が続いています。ましてや超大国同士のにらみ合い、そして、量のないブルゴーニュワインまでをも爆買いしたり、東南アジアや日本の領土にまで手を出そう、実際に現状を変更してしまうと言うような中華主義の専横で、資本主義経済も先行きが不透明になってしまっています。

 そんな中でのユドロ=バイエの上級キュヴェが入荷して来ましたので、

「・・しばらく飲めなかったボンヌ=マール・・開けちゃうか・・」

と、悪魔のささやきが・・(^^;;


 いや・・本来ならリアルワインガイド第70号には掲載されていたはずのユドロ=バイエ2018年では有りますが、現況はとても現地試飲などは出来ないと言うことで、noisy も駄文を寄稿する羽目になって紙面を汚したくらいですから、バイエのテイスティング記事など掲載もされていない訳で・・。

 それに、いつもなら片手に余るくらいしか入荷しないボンヌ=マールでは有りますが、バイエの入港アイテム全てに12本と書いて発注したところ、

「ボルニック以外は全て12本!」

で受注されたんですね。

 なので、2018年ものはnoisy の新着にボンヌ=マール2018年もテイスティングコメントが載る・・と言う、素晴らしいことになったんですね。


 その分、申し訳ないのですが、いつもどれかは飲んでいる「シャンボール1級」のテイスティングは回避させていただきました。

 ですが・・2018年のユドロ=バイエ、やはり素晴らしいです。グエンさんのワインも確実に変化しています。美味しいのは間違いないし、なによりも・・

「甘く無い」

「強過ぎない」

「ポテンシャル高い」

のがハッキリ判る仕上がりです。


 詳細は各コラムをご覧いただきたいと思いますが、以前にご紹介させていただき好評を得ました、あの「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2018」でさえ、デカンター誌の MW ティム・アトキン氏は90ポイント、付けていました。

 そして、ボンヌ=マール・・やっぱり良いですわ・・。数年前までは安過ぎるくらいでしたが、この位は仕方が無いと思える美しさと香しさを見せてくれました。

 シャンボールV.V.2018 も言うこと無しです。2年前までは、少し濃いとか、強いとか、甘めだとか・・そのようなニュアンスは有ったんですが、今はバランスが凄く良くて、飲み進めて行くうちにどんどん綺麗さが前面に出て来ます。村名とすれば、ポテンシャルと合わせて考えると、とてもリーズナブルかな・・と思われます。

 1級の3アイテムは飲めていませんが、メディア評価を覗いた限りにおいては、ポテンシャルはほぼ拮抗、それぞれの個性をしっかり出せているように思います。


 ユドロ=バイエ2018年は、昨年頃よりその「程好く甘くて濃い目」と言うスタイルから、「ドライで美しい」と言うものへ変わっています。ボンヌ=マールでさえ・・無理すれば飲めちゃう外向性を持っています。是非トライしてみてください。


━━━━━
 先日、下級クラスのワインがかなりエレガント系に移行していることをお伝えしましたが、どうやらその方向性は上級キュヴェも同様のようですよ。

 ユドロ=バイエと言えば紫の小果実が滅茶凝縮していて、樽は強く無いもののしっかり掛かり、時には葡萄果実の熟度の高さ由来の甘みと力強さが、

「美味しいけど少し疲れるかも・・」

とか、

「熟したら凄いバランスになるのは判るし、早くから美味しいんだけど・・自分にはちょっとトゥー・マッチかな・・」

とおっしゃるワインファンの方もいらしたと思います。・・まぁ、どこよりも素晴らしく、そしてリーズナブルなボンヌ=マールは別にして・・余り知られてませんが、アドヴォケイトも2012年のボンヌ=マールに97ポイント付けてましたしね。(^^;;


 しかしながら2017年ものは、ヴィンテージ由来なのか、それともスタイルを変更しつつあるのかの判断はまだ時期尚早だとしても、

「以前のスタイルよりもエレガント系になってきているのは間違いない」

と言えるでしょう。noisy も、上級キュヴェを・・沢山は開けられませんでしたが、しっかり確認させていただきました。


 そして2017年ものは、なんと凄い新キュヴェがリリースされているんですよ。樹齢90歳にも及ぶ超ヴィエイユ・ヴィーニュであり、しかも、

「リューディ・レ・ミュジニーG.C.の北(下部)にモロに接し、リューディ・レ・ザムルーズ1er.Cの西(上部)に接する」

 と言う、ブルゴーニュワインファンの心をくすぐる凄いワインです。

 しかも、それまでは余りに少ないので村名V.V.に混ぜられていたと言うんですから!


 こりゃぁもう、何とかして入手するしかないですよね。さらに目の離せなくなってきたユドロ=バイエ・・是非飲んでみてください。


━━━━━
 どうしたんでしょう・・滅茶エレガント系なんですよ・・。ちょっとビックリです。スタイル変更なのか、それともヴィンテージ背景をそのまま切り取ったからなのか・・2018年ものまでそれは判断できないかもしれません。noisy的には非常に好ましいですが、逞しく、濃い目の味わいがお好きな方には残念な結果になったのでしょうか?

 1981年の創業以降ずっとネゴシアンへの販売がほとんどだったこのドメ ーヌが、本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年。フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメ ーヌに参画してからです。醸造学校を修了した後、義父からワイン造りの実際を徹底的に仕込まれながら毎年試行錯誤を繰り返し、2004年に完全に独り立ちしました。

 私たちは2001年ヴィンテージから彼と付き合っているのですが、彼は毎年、ヴィンテージの特徴の差を明らかに上回るペースでワインの品質を向上させてきました。義父の代から10年以上リュット・レゾネ栽培を実践し続けている実質ビオの古樹だらけの畑、ル・グエン自身のセンスと強い意志、上達したワイン造りの腕がすべて一体となり、2004年ヴィンテージ以降、彼のワインはひとつ突き抜けたように思われます。

 いつもニコニコと笑顔を絶やさないドミニクですが、畑で彼と対峙する時、ゾッとするほど真剣な「ヴィニュロンの顔」が表れます。それは、畑仕事の重要性を示すものであることはもちろん、まだまだ改善することが山ほどあるという、己への厳しさの表れでもあります。

所在村:Chambolle-Musigny
醸造家:Dominique le Guen
所有畑面積:8.53ha
ドメーヌ継承年:1998年
栽培における特記事項:厳格なリュット・レゾネ。除草剤、殺虫剤等は一切使用しない
醸造における特記事項:除梗100%。天然酵母のみで発酵、澱引きはビン詰め前に1回のみ
販売先:フランス国内80%(個人のワイン愛好家1500人以上、カーヴ・ド・ラ・トランザント、ル・グ・デ・ヴィーニュ、レピキュリアンといったフランスの名門ワインショップ、パリやブルゴーニュ、南仏のレストラン(ニースの松嶋啓介シェフの店「ケイズ・パッション」にもオンリスト))、輸出20%(イギリス、ドイツ、アメリカ、カナダ、スイス、オランダ、ベルギー、日本)
掲載実績のある海外メディア:「Guide Hachette」、「Guide Fleurus」、「Bourgogne Aujourd'hui」
参照できる日本のメディア:「リアルワインガイド ブルゴーニュ」(堀晶代著)P19、「リアルワインガイド」第16号P20)


2022 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

18559
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ユドロ=バイエ

■メディア情報
◇2022年もの
 89 Points Vinous
 86~89 Points Burghound
■エージェント情報
 シャンボール村内のACブルゴーニュ区画(レ・リュ、レ・マラディエール・バッス)70%、隣のジイィ・レ・シトー村内のACブルゴーニュ区画(レ・シャリップ、レ・クロ・プリウール)30%で合計1.21ha。平均樹齢約35年。新樽10%、3~4回使用樽90%。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,390 (外税) 
【どうやらユドロ=バイエも「エキス系の超ドライな味わいからの繊細な表情のブルゴーニュワインへ大きく舵を切ったnoisy説」は正しかったようです!】
 面白いですね~・・生きている間に、これほどまでに変わって行く生産者のワインの味わいに出会えるとは思いませんでした。

 言ってしまえばアンリ・ジャイエの直弟子である甥っ子のエマニュエル・ルジェにしても、

「アンリ・ジャイエを継ぐ者ではあるが、アンリ・ジャイエの味わいをそのまま継いだ訳では無い」

と、知っている人ならばそのように理解している方が多いと思うんですよね。

 そしてエマニュエル・ルジェ自身もまた、神様が元気だった頃、そして神様がまだご健在の頃、神様が天に帰ってから・・の3パターンでは・・もうまったく・・

「・・同じ人が造ったのかさえ・・疑問」

に思えるほどに、noisy はそれぞれ全然違うと感じます。

 すでにエマニュエル・ルジェは自身のワインの姿を毎年のように再現できる力を身に着け、子供たちに教え込んだと思います。

 あの、神様譲りの新樽使用はそのままですが、その使用方法はまさに「ルジェ・マジック」と言いたいほどに素晴らしい官能さを生み出しています。皆さんも、

「パスグラでさえ・・あんなに素晴らしいの?」

との声を2018~2019年ものでは特に多く聞きました。


 で、ユドロ=バイエもまた、2000年前後の、新樽を多く使いたいがため?の、パワーのある葡萄の収穫を目指し、力強いピノ・ノワールを造っていた訳ですね。

 で、それも非常に受けました。一時のユドロ=バイエのワインは某ショッピングモールで席巻しましたから・・お陰で noisy は、

「A.C.ブル3本」

と言う割り当てをされ、頭に来て以後、3年ほど何も仕入れなかった時が有りました。ご存じですよね・・何度も書いてますから。


 ですが、濃い目のピノ・ノワールをお好きな方も結構それなりにいらっしゃるんですね。それは確かです。

 でも、そんな方々も徐々にお歳を召される訳でして・・(^^;; だんだんエレガントで繊細なワインが好きになってくるんですね。

 言ってしまえばドミニク・グエン本人だって・・同じじゃないですか?・・きっと。


 今のドミニク・グエンさんが好きなスタイル、そしてこれからの彼が描いているブルゴーニュ・ピノ・ノワールが、今ここに有る訳です。地球温暖化の中、

「ブルゴーニュのエレガンスをどのように表現したらよいのか?」

と自問自答した、この2021年~2022年ものだったと思います。

 エレガントでピュア、So2 も多く無く繊細な表情です。ピュアなだけに変化には時間が掛かるように思えるかもしれませんが、瑞々しさがやがて丸さを感じさせ、エレガンスから妖艶さに徐々に変化してゆく・・そんなブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。

 タイミング的には少しだけ早いようですが、日に日に・・成長して行くので、問題無いでしょう!・・飲んでみてください。お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・さぁ・・この色彩の異様なほどの違い・・あなたはどう思われるでしょうか。2021年もののユドロ=バイエは、まさに・・「丸裸のユドロ=バイエ」だと言えます。激エレガント!・・旨いです!】

 惚れ直しちゃいますね・・ユドロ=バイエのワインとは、本当に長いお付き合いですが、

「2020年ものと2021年ものの、これほどまでの・・異様に思えるほどの色彩の違い!」

を見比べずとも、

「・・去年と全然違うじゃん!!」

と言うことは誰にでもお判りいただけると思いますし、noisy 自身も・・

「そう!・・これよ!・・これが真の素っ裸のユドロ=バイエ!」

だと・・久しぶりに出会った旧友のような懐かしさと込み上げてくる嬉しさ・・みたいなものを感じました。


 2020年ものは・・こう見てしまうと「濃い」と言うべきでしょうね。ですが飲まれた方はご存じかと思いますが、昔のような「甘さ」は無く、とことん果皮の厚みを感じる美味しさが追及されているA.C.ブルとして、果実主体の凄く美味しいワインだったと思います。

 ですが2021年もの!・・全く違います!・・激エレガント系・・薄旨系一歩手前!・・(^^;; ですよ。いや、面白いですね~・・こうなってくると色々と言いたくなってしまうのが「僕の悪い癖」。

 2021年ものはまったくの丸裸だと書かせていただきましたが、その通りだと思っています。ユドロ=バイエの「ナチュール的な一面」もしっかり出て来ています。おそらく年を追う毎にバイエのワインはSo2の添加量が減らされていて・・いや、正確に言いますと瓶詰時の添加量ですね。

 ですから香りの柔らかさ、スピードが昔と大きく変わって来ています。そして、2020年ものの濃密な出来だったこのA.C.ブルもまた・・

「その意味ではまったく同じ!」

 だったんですね。・・昨年そのように書いたかどうか忘れてますが・・。


 その上で、極端なマロラクティックはせず、赤い果実のイメージを鮮烈に残すことに成功しています。なので、非常にエレガントで飲みやすいが、完全エキスの滑らかな液体で、将来的にもそのエキスの昇華からの果実のイメージが育って行くはず・・と想像される訳です。


 そして、これは海外のサイトをサーフしていて見つけたんですが、この2021年もののA.C.ブルにニール・マーティンさんは89ポイント、付けていました。もっと言ってしまえばこの下でご紹介させていただいているオート=コートの赤には90~92ポイントも・・?・・付けていました。


 まぁ・・noisy 的には彼とは意見はほぼ一致しないんですが、彼としますと中々の評価ポイントだったんじゃないかと思います。ただし、1級レ・シャルムにも90~92ポイント、1級レ・クラに91~93ポイント、そして村名シャンボールV.V.には1級を上回る92~94ポイントとしているようでして、きっと正直な方なんだろうと想像しますが、やっぱり相性は悪そうで・・良く判りません。たしかに村名V.V.は1級並みでは有りますけどね。


 ですので、2020年ものと2021年ものの、余りに違い過ぎる違い・・は目に見えて判りますが・・

「実はよりナチュールっぽさを増して行く通過点で、ヴィンテージの違いの表現が出ただけ・・ユドロ=バイエのワインの本質はほぼ変わっていない!」

と感じました。


 良いですよ~・・2021年のバイエ!・・今のところはまだ下級クラスのみのご案内になりますが、この辺りは是非・・お好みも含めて、飲んでみていただきたく思います。2020年ものの方が自分に合うと思われましたら、まだボンヌ=マール等も有りますから・・ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【シンプルになったエチケットの2020年ものは果皮が濃いのが一目瞭然!・・でも単純に濃いのとは大違いです!甘さは無し!・・複雑な味わい構成、そして中高域に伸びる果実系のアロマが素晴らしいです!】

「こう・・来たか!」

 2020年もののブルゴーニュワインの先陣を切ってユドロ=バイエの下級キュヴェが到着したので、喜び勇んで飲んでみました。

 何せ2019年ものは・・いつもの年なら少なくとも10ケースは販売出来ているのに、生産数量の少なさから数ケースまで減ってしまいましたから・・滅茶美味しかったですよね。す~っと入って来て、シャンボール的な硬質で滑らかなテクスチュアを見せつつ・・上質で格上な果実の美味しさを感じさせてくれるユドロ=バイエのA.C.ブルでした。

 2020年は、

「異例のヴィンテージ!」

と言われていました。

 どう言う事かと言いますと、押し並べて・・平たく言って・・平均的に・・言いますが、

・3月から9月まで好天に恵まれた。
・雨が少なかった。だが場所によりにわか雨が降って、畑毎に個性が生まれた。結果として病害が出なかった。

と言うことになります。

 なので、テイスティングを行った際は関係者を狂喜させた・・と言われています。

 勿論ですが南に向いた畑では、焼けた葡萄を除く必要が有ったでしょうし、様々なタイミング・・一番は収穫のタイミングになりますが、ここを乗り切れた造り手は、

「今までに無いようなポテンシャルの高い葡萄を得た!」

と言えます。

 グラスの写真を見て見ましょう。活き活きとした赤い色がやや濃い目に出ています。ですが、焼けたようなニュアンスや、過熟したような色・・黒っぽくも無く、シャンボールらしい美しい色合いを見せています。

 一口飲んでみますと・・

「・・あれ?・・」

と・・。


「・・なるほど・・そう来た・・か!」

と納得していただけますよ。


 2019年までのユドロ=バイエのA.C.ブルですと、

「シャンボールらしく、飲み易い・・」

ニュアンスで飲めたと思うんですね。

 ところが2020年ものは、

「滅茶苦茶複雑!」

 なんです。

 水分が少ない・・果皮の割合が多い感触で、果皮の味がしっかり伝わって来ます。アロマはもう・・素晴らしいです!・・伸びやかでシャンボールらしい穏やかなスパイスが有り、そこに石灰系のミネラリティが入り込んで香りを立たせています。

 ただし・・今までのようにスイスイ飲むタイプか?・・と言いますと、その複雑性から・・その味わいを自然に迎えに行くんですね。そしてそれを味わう・・その時間がいつもより長くなる・・ので、結果的にいつもよりペースダウンするかな?・・と思います。

 これは熟成させても面白いと思いますよ。明らかに・・

「今までとは違う!」

個性を見せてくれます。

 しかも、人によっては2017~2018年頃までのユドロ=バイエは少し甘い・・などと思われている方もいらしたと思うんですね。

 ですが2019年ものもそうでしたが、2020年ものは程好くビター・・甘みはほぼ有りません。そして、大昔のような焦げた樽のニュアンスも無い・・です。

 そして、グエンさんの息子さんが参画しているようで、確証は有りませんがSo2の使用量も減り始めたようなニュアンスを感じています。最近の若い人は農薬やSo2の使用には敏感ですから、その辺の事情も有るのかもしれません。

 これは相当格上に感じていただけるんじゃないかと思います。美味しいので是非!・・また、10年位忘れてしまうボトルを仕舞っておくと・・

「・・おっ・・2020年のA.C.ブル!・・どうなっているかな?」

と、お楽しみも増えると思います。是非ご検討くださいませ!







 以下は以前のレヴューです。
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【激美味しいです!すでに店頭では帰り注文がでご購入いただいてます・・ティム・アトキン氏の目に触れましたのでこの先の評価アップも確実でしょう!】

 滅茶美味しいです!・・凄く健康的で美しく、エキスにしっかり昇華されたスレンダーな美味しさを感じさせてくれます。ダルさは全く無し!・・ピノ・ノワールの果皮の健康な美味しさをたっぷり感じさせてくれます。

 ティム・アトキン氏はこの2018年ものに、「90ポイント」と非常に高い評価をしています。まぁ・・noisy ならもう少し盛りますけどね。彼の中では精いっぱいの反抗なのかとも思います。

 このエキスたっぷりのドライな美味しさ・・果皮の集中感もしっかり有るんですが、「濃すぎる」と感じさせない見事な「酸の美味しさ」を持っていますので、少しも飽きずに美味しくいただけちゃう訳です。

 ですので・・

「A.C.ブルとして・・満点!」

を付けたいと思います・・が、全く減点が無いのか?・・と言われますと・・この時代ですからね。noisy も「A.C.ブルとして・・満点から1点マイナス」します。

 その理由は・・

「まだもう少しSo2、減らせるでしょ?」

と言う部分です。


 味わいは完璧ですので、おそらくですが流通を考えてのことでしょう。暖かい店が多いですから・・はい・・是非そこらへんは排除していただいて、グッドコンディションのお店だけにさらにSo2を減らしたキュヴェを納品してください!・・グエンさん、それがベストですよ。是非お願いします。そしてお客様もこの実に美しい、見事なA.C.ブルを飲んでみて下さい。4~5年前とは大違い!持っていた印象を大きく変えてくれると思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【一瞬ルーミエ!?・・(^^ それからグエン!!・・それが素晴らしいです!・・エキス系でエレガントながら適度に集中した味わいです。】

2017年ものがとてもエレガントで、それまでの新樽の強さと影響を微塵も感じない見事な味わいに、実は2017年のA.C.ブルは、結構な本数を販売させていただきました。余り目立たなかったと思いますが、最後はエージェントさんの隠し在庫(おそらく業販用に隠し持っていた分)までいただいた位です。

 なので、結構な量を買って飲まれた方もいらっしゃる位、隠れた人気になっていました。切れてしばらく経つので、

「早く届かないかなぁ・・」

と首を長くして待っていました。


 で、ようやく届いた訳ですが、2017年ものにも増して旨くなっていました!

 単にエレガントになった・・と言う、単純なものでは無いんですね。集中しているのにエレガント!・・なんです。

 なので、グラスをノーズに近付け、一口すすった直後は、まるで赤のルーミエさんソックリ!・・最もその後はエレガントになったユドロ=バイエの紫なパフォーマンスです。

 やはり思いました。ワイン造りはセンスだと・・。濃くも淡くも・・自身のイメージに沿って自由自在・・なんだと。

 それが出来る人は・・天才ですよね。冷涼で有り、酸バランスも素晴らしいです。2016年までと大きく異なるのは「甘み」です。これが全くと言って良いほど無いですが、「旨味」はちゃんと存在しているんです。是非飲んでみて下さい!一推しです!


 以下は以前のレヴューです。
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【今までで最もエレガントで冷涼感たっぷりなユドロ=バイエのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 どうでしょう?2016年ものの写真とそれ以前の写真を是非比べてみてください。

 確かに照度が違ったりホワイトバランスも様々ですから、単純な比較は出来ないとしても、このところ「濃密系」だったユドロ=バイエのワインが、

「伸びやかで冷涼な酸の有るエレガント系に寄って来た」

感じが見て取れるでしょうか。


 コトー・ブルギニヨンのコラムでも書きましたが、ブルゴーニュワインらしい美しい酸がキッチリ存在します。それが果実のリアルな姿を感じさせてくれます。2015年ものも酸不足とは思いませんが、やや暖かな酸で有り、果実味がバッチリ乗っかっていて、それはそれでとても美味しいワインでした。

 しかしながら2016年の涼し気なニュアンス、そしてまた2017年もののエレガント系の味わい・・

「お~い、ユドロ=バイエは、エレガント系にハンドルを回したのか~?」

と聞いてみたくなります。


 何せ、僅かにトッピングされていたロースト香さえ、ほとんど感じないほどのレベルなんですね。2015年にはジャミ―な果実だったものが、2017年ものは、その粒一粒一粒を確認出来るようなニュアンスなんです。

 そしてやはりシャンボールの造り手が造ったからこそ・・と言えるような、絹ごしのテクスチュアとややカッチリした味わいが、シャンボールの味わいを表現してくれているように感じます。

 とても美しく、今までになく綺麗なACブルでした。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【化粧を落としたスッピン美人!・・noisy的には2016年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールの方が好みです!】 いや~・・ワインって本当に面白いですよね。あれだけ心配していた2016年ものが続々と登場していますが、

「・・誰だ?・・2016年ものはワインにならなかったヴィンテージだなんて言ったのは!」

と言いたくなるほど、このブルゴーニュ・ピノ・ノワールはちゃんとしています。


 色合いをぜひ、2015年のものと比較してみてください。2015年ものはユドロ=バイエ最大のヴィンテージだったと思っていますが、

「・・どこが違う?」


 もう判らない位、そっくりですよね。でもよくよく見てください。そっくりに見えるんですが結構違うんですよ。


 2015年ものに有る「照り」・・もう素晴らしいですね。輝いています。キラキラしていますね・・まぁ、写真の撮り方にもよるんでしょうけれど、やはりちょっと違います。

 2015年ものの「透明感」・・これも素晴らしいですね~・・ゾクゾク来ちゃいますね。これも良く良く見ると、2016年ものは少し削れてますでしょうか。


 少し見辛いですが「濃度」と「グラデュエーションの出方」・・ここは上記の「照り」「透明感」にも関わってますんで微妙では有りますが、2015年は連続的なグラデュエーションで濃度が判るでしょうか。中心の濃さが判りやすいです。2016年ものはやや一面的ですね。

 2015年ものの「官能感」・・これも上記のすべてに関りが有りますが、もう・・素晴らしいとしか言いようのない美しい官能さですね。「ここまで香ってきそう」です。


 そっくりに見えて実は結構違う・・ここがポイントになりますでしょうか。

 で、2016年もののピノ・ノワールは、さすがに凄い仕上がりだった2015年ものを超えることは出来ませんでした。

 しかしながら官能検査の結果となりますと・・これまた微妙でして、noisy的には2015年ものより2016年ものの方が、

「好き!」

なんですね。


 勿論ですが、評価のポイントとしては2016年ものを下にしますよ。でも好き嫌いはポイントは関係無いじゃないですか。

 2015年ものが持つ「濃度」・・濃さですね。ユドロ=バイエのワインは旨味成分がしっかり有る酸の構成の上、かなりの濃度が有ります。2015年ものはそれが見事に昇華されていますので、

「凄い仕上がり!」

に違いは無いんです・・が、ちょっとキツイんですよね。樽もしっかり掛かっているし、紫の小果実がてんこ盛り、しかも超健康優良児です。何も欠点が見当たらない・・何の苦労もしていない美味しさなんですね。


 でも、2016年ものは明らかに違いますよ。苦労して造られた、シミジミ伝わってくるイメージが有ります。決して強過ぎることのないアタックと滑らかながら非常に複雑な構成、2015年には感じることの無かったタンニンの構成が見えてきます。

 そのタンニンにはしっかりと・・石灰的ミネラリティが引っ付いているように感じられます。とても人間的な人懐っこさと優しさ、そして芯の強さを感じる・・人間味の有る味わいなんですね。

 それでいてユドロ=バイエ的な果実のしっかりさも無くしていないんです。なので、

「・・ん~・・個人的には2016年推し!」

になっちゃうんですね。こんな紫の果実の綺麗なニュアンスを出せるシャンボールの造り手って、他にいらっしゃるでしょうかね?


 シミジミと美味しい側面と、それでも「俺はユドロ=バイエだ!」と声を大にして語りかけてくるややアグレッシヴな側面が見事に調和した2016年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールだと感じました。美味しいですね。ぜひ飲んでいただきたいと思います。ご検討くださいませ!

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【今までで最高の仕上がりです!感激!必飲です!】

 感動的な味わいでした!・・これってただのACブルゴーニュなんですよね・・。本当に・・呆れました。素晴らしいです。

 色合いも・・実に美しいです。・・これ・・ですよ。iphone のカメラで適当に撮っただけです。でもいつも不思議なのは、

「滅茶美味しいワインの写真は、カメラの技術の無いnoisyでもいつも美しく撮れる」

ですね~・・。


 2015年のACブルゴーニュは、全体的な印象は2014年以前とほぼ同様です。でも・・明らかに違う部分が有ります。それは、

「コアと一体感」

です。


 2014年以前も、同様なコメントが有るかもしれませんが、ヴィンテージによってはやはりどこか、

「ん~・・難しい年だったんだな~・・」

とか、

「実に上手く処理してる!」

のように、人為的な作業を思わせるような表情を見つけていました。


 また、2014年ものも非常に美味しかったんですが、

「ん・・やや濃いめの仕上がりだね」

と思わせるような部分も有った訳です。


 ところが2015年ものは、そんなマンパワー的な印象は全く感じず、ただそこには素晴らしい味わいの美しいワインが存在している・・ただそれだけの印象なんですよ。

 それは特に村名とか1級とかの区別をする訳でも無く、例えそのようにしたとしても、そのままに認めてしまうような・・「一人前になった子供」を見るかのような・・もしくは、「コアが有って一体感が有り、浮いた部分は全くない」と感じさせてくれるような、ある種の完璧さが存在しています。

 全く・・濃くないですが、全然薄くない・・パワフルかと言えばそうかもしれないが非常にエレガント・・のように、反対語とおもえるものが同居しているんですよ。コアが有って一体感が凄い・・と言うのは、コアだらけと言うようにも伝わってしまうでしょ?

「・・まさにその通りと思っていただいて結構!」

です。


 チェリッシュでラズベリッシュな果実がてんこ盛りでは有るんですが、それを「てんこ盛り」だと思わせないエレガンスと美しさが有ります。凄い出来です!是非とも飲んでみてください!高くはなったんですが、それを解消するような素晴らしさでした!お勧めします!

 以下は2014年以前のレヴューーです。
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 このワインを定点観測にしていらっしゃる方も多いかと思います。2014年もユドロ=バイエのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールは万全でした。素晴らしい美味しさです!

 ドライですがエキスがキッチリ出ており、チェリーな果実をたっぷり感じさせてくれます。コトー・ブルギニヨンの項でも書いたんですが、非常に健康的、しかもより濃密さが有り、ミネラリティもたっぷりです。

 2013年ものは、非常に難しかったヴィンテージ背景を持つ中で、

「・・良くぞここまで仕上げた!」

と思えるような素晴らしい仕上がりでしたが、おそらく、ドミニク・ル・グエンは、毎年ほぼ同じに仕上がるような感覚を得ているのでしょう。感性ですね・・

 色合いも、このように見てしまえば2013年は淡く、エレガントでは有っても濃密さは無かったのかもしれません。

 より充実したワインに仕上がった2014年です。素晴らしいと思います。

 香りや味わいは毎年通り。シャンボールの造り手としますと、

「ルイ・ユエランのようなエレガンス、しっとり感では無く、果実感がよりクッキリ、濃密に存在する」

タイプで、赤というよりはより紫色を感じさせてくれます。立ち位置はよりルーミエさんに近いです。

 是非以前のコメントもお読みいただき、この素晴らしいACブルゴーニュを飲んでみてください。超お奨めします!さすがユドロ=バイエと言える味わいでした!

【難しかったはずの2013年・・・さすがユドロ=バイエ!センスが光ります!】

  ・・・もう、ずいぶん前から

「・・・この間までブルゴーニュに行ってましたが今年の作柄はどうにもならないようです・・・悲惨です・・」

 などと脅されていましたものですから、・・あ、今年と言うのは2013年のことですが、

「・・そうか・・・やっぱり2013年のブルゴーニュは慎重に仕入れをしないといかんな・・・。でもうちも大打撃だな・・・どうしよ・・」


 と頭を抱えていました。なので今回のユドロ=バイエでさえ、最小ロットの仕入れで、しかもテイスティングを万全に行って・・という流れです。もうほんと、おっかなびっくり・・でのテイスティングでした。

 しかし、グラスに注いでみて、香りをかいで、口に含んだ瞬間に思ったことは・・・

「やっぱりワイン造りはセンスだよな!」

と言うことでした。


 だって・・とても旨いんだもんね~!マイナスと言えるポイントが見当たらないんですよ。

 素晴らしい仕上がりだったこの3年間のこのワインに引けを取らない仕上がりなんですよ。

 勿論ですが、ユドロ=バイエ的な非常に良いバランスの味わいはそのままとしても、わずかに色合いが淡かったり、強い凝縮感は無かったりするんですが、シャンボール的なカルシウム系のミネラリティと、赤・赤紫の果実が美しく表現され、適度な中域の膨らみと、自然な減衰カーブを持った長い余韻・・美しい酸はそのまんまなんですね。

 造り手的には非常に色々と仕事が多かったと思います。気も使って大変なヴィンテージだったとも思います。そこでここまで仕上げてくるとは・・さすがユドロ=バイエだと思いました。noisy的にも一安心です!是非沢山飲んでください!お奨めします!旨いです!

■■oisyテイスティングコメント
2013 Bourgogne Pinot Noir Domaine Hudelot-Baillet

 ソフトタッチでエレガントさも持ち十分な深さも持ち合わせた許容範囲の広い秀逸な造り手であるユドロ・バイエ。
ブルゴーニュ・ファンには価格も安めながら、クオリティある造り手としてお馴染みであるかと思います。

 今回の2013ヴィンテージも非常にバランス感覚に優れた造りでなおかつ2012年の物とも価格は変わっていません。
フィリップ・パカレの値上がりを見た時から、2013年は非常に値上がり激しくなると思っていたので、そういった部分でやはり顧客目線の良い造り手だなと思いを再認識したところであります。

 2013ヴィンテージをテイスティングした感想は、前置きとしてクラス越えの超掘り出し物!とまでは言えないと思います。
が、ブルゴーニュ・ルージュとしては密度、エレガンス等は納得の出来です。
前述したように滑らかでエレガントもあり、十分な深さがあります。
リリースしたてで、クローズ期に入る前のテイスティングだったこともあるかとは思いますが、若くから飲んでも固さの感じにくいエキス系モダンブルゴーニュの王道を行くような造りだと思います。

 ブルゴーニュのフィネスを手の届く価格で味わいたい、という方にはやっぱりマストな造り手だと思います。
応援したくなりますね。

納得の美味しさです!


以下は以前のコメントです!
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【「クラスを越えてべらぼうに凄い!」とまでは言えないが、目茶美味しいです・・・】

 やはり「センス」ですね。しっかりとピノノワールらしい果実味が有り、中域が膨らんで、余韻が確実にたなびく・・・そしてバランス・・それでACブルとしては充分な所に、ちゃんとシャンボールらしいテロワールをベリー、ラズベリーの細やかな風味と石灰のミネラリティが感じさせてくれるんですから・・。

 他のページでも書きましたが、ちゃんとやってる造り手のワインは、厳しい年でもしっかりと仕上げて来ます。
「今年は不良だから上手く造れませんでした・・ごめんなさい」
も良いと思うけれど、何も言わず・・でもしっかり仕上げてくるグエンさん、しかも価格はとてもリーズナブル・・涙が出ます。有難う!是非飲んでみてください。2012年も上々の仕上がりでした!収穫を厳しく、選果も厳しくしたのが見えるようです!


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【2009年ものを「べらぼうに旨い!」と書いたのですが2010年は「べらぼうに凄い!」です・・・】

 2009年、ドミニク・グエンは素晴らしいシャンボールワインを生み出しましたが・・・どうやら2010年、凄い事になりそうな予感です。半端無いです・・・試飲の時点、3月中旬には少々早い感じが有りましたが、だいぶ暖かくなってきましたので4月からはOKです!タイトに締まっているのにウェットに濡れ、ピュアな凝縮した構造を持っています。まさにシャンボールそのもの!超お奨めです!是非ご購入ください!

【もう・・これが有ったら何も他にいらない??べらぼうに旨い!】

 いや~、ユドロ=バイエのACブル2009に「ぞっこん」です。今でも滅茶苦茶旨いです。ルーミエさんのACブルよりもドライなのに、みごとな赤い小果実を「くしゃっ」と詰め込み、しかも、どこにも「破綻」した部分を見せないです。

 まあ、これだけ凝縮感がしっかり有ると、どこかに「無理した形跡」が残るものなんですが、その凝縮感は、

「結果としてそうなっただけ」
なのでしょう。つまり、何も無理せず、普通に今までどおりに造っただけなんですね。だから、凝縮し、素晴らしい果実のニュアンスと、シャンボールらしいスタイルを見せながらも、全く破綻した部分が見当たらないという結果になるのでしょうね。

 ルーミエさんの、わずかに甘みを感じさせるような凝縮した果実を感じさせるACブルも美味しいですが、あんなに高く、しかも入手難と来れば、ユドロ=バイエのACブルを2~3本購入した方がお徳だし、下手をすれば、より美味しい・・と思うかもしれません。(・・・noisyもこのところはルーミエさんのブルゴーニュなどお目にかかっていませんしね)

 このACブル2009だけは必ずご購入いただきたいアイテムです。是非ご検討ください。


 オート=コートの赤は、ACブルより、さらに深く、凝縮感強く、冷涼感もしっかり有ります。より素晴らしいワインだと言えます。

 しかしながら、今現在のことだけ言えば、やや硬さが見られるので、ACブルの方が美味しいと思われる方が多いのでは?と思っています。出来る事でしたら5月の連休くらいまで待っていただいて飲まれると、

「お~!まさに噛める様なラズベリーのニュアンスにしなやかベルべッティーなテクスチュア!」
に出会えるでしょう。間違い無く、ACブルよりも格上です。飲み頃だけの問題ですよ。

 ですので、ACブルは直近用、オート=コートは1~2ケ月休養させてから・・とお考え下さい。どちらもお奨め!ご検討くださいね。



以下は2007年もののコメントです。ご参考に・・
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【普通に旨い!シャンボル好きなら是非!】

 酒を飲むに当たって、甘いとか辛いとか・・・まあ、普通はその二つの表現が有れば何とかなっちゃいますよね。特に日本酒の世界は、基本的顧客対応はホントそれだけで済む・・・(T.Tと言っても実際は過言では無いでしょう。

 ワインでも、
「甘い感じが有ると駄目なんだよね。」
という人が多いです。また、それに加えるとすれば、「渋み」でしょうか。

「ん、別に渋くても大丈夫!結構好き!」

 みたいに軽~く使われています。

 さらに加えるとすると、「酸っぱい」でしょうか・・・。まあ、これは余り良い意味合いで使われることは無く、
「うん、酸っぱいのが好き!」
はほぼ絶滅じょうたいで、
「うにゃ~、酸っぱいのは駄目なんだよね・・」
みたいに使うのが普通・・・です。

 じゃあ、「苦い」はどうでしょうか。
「苦いって・・・それって美味しくないんじゃないの?」
と思われるかもしれませんね。勿論、言葉の使い方の話で有りますから、

「このワインって苦くって美味しいんだよね!」

 などと言うシュチュエーションは・・・おそらく、全く存在しないでしょう。あはははは・・・


 ですが、実を言うと・・・全てのワインに苦味は有ります。目立って無いだけ・・です。そして、実は若いワインにはかなりの量?の苦味が存在するんです。

 で、その苦味こそ・・・将来の甘みに繋がっていますし、若いワインのボディを造り出しているものでも有るんです。誤解を恐れずに言っちゃえば、苦味と渋みは甘みに近い・・でしょう。

 まあ、近いか遠いかは置いても、ワインに苦味がしっかり有って、必要とされているんですね。甘いだけのワインなんぞ、何の美味しさも有りません。しかし、その残糖感たっぷりのワインに苦味をプラスするとあら不思議・・・。しっかりした味幅を構成しつつあるはずです。・・・まあ、ここもあんまり膨らましたくない話しなので・・・さらっと飛ばします。


 で、このユドロ=バイエのブルゴーニュ・ラインです。色合いは濃く無く、とてもドライでカッチリながらもしっかりとした味幅を持っています。・・・そう・・・、僅かな苦味の成分が、たっぷりのシャンボール的ミネラルと一緒になって、そんな味わいの幅をもたらしていると感じさせてくれます。

 まだ幾分若いかと思いますが、今でも美味しく飲めます。時間を置けば、ややジャミーなニュアンスが出てくるでしょうし、シルキーなテクスチュアにもなるでしょう。現在はそのちょっと手前・・です。

 赤と黒の果実とシャンボル的ミネラル感。とても伸びやかな感覚。とてもドライで甘みはまだ出てこないが、厳しい感じは無い。硬質な旨さを持ったピノ・ノアールです。

 ACブルの方はやや薄めの色合いからフランボワーズと石灰系ミネラルが心地良いです。テクスチュアも滑らかでシャンボルっぽい。好きな方が多いタイプですね。

 オート=コートはACブルより逞しく、果実味が強く、色合いもしっかりしています。赤と黒以外にもやや紫がかった果実が混じるのも特徴でしょうか。カッチリしていて、より大きさを感じます。2007年と言うと、マイナスのイメージが膨らんでいると思いますが、決してそのようなことは無く、とても綺麗でピノらしい良さを生かしたワインが多いように思いますがいかがでしょうか。是非とも飲んでみてください。オート=コートは極少量です。お奨めします!