入荷数が少ないので、人気の1級レ・クラはテイスティングせず、いつもの1級レ・シャルムを開けたんですが・・べらぼうに美味しかったので、
「さぞかしレ・クラやボルヴィックは凄い評価だろう・・」
と想像していましたら・・何とボンヌ=マールと同一評価の方もいらっしゃいまして・・
「ヴィノスは上値95ポイント!」
と・・凄いことになっています。マシュー・ヘミングさんも95ポイントでした。
因みにこれ・・相当に高い評価でして、ルーミエさんのレ・クラは、
◇2021年もの
92~95 ポイント ジャスパー・モリス
94 ポイント ティム・アトキン
◇2020年もの
92~95 ポイント ジャスパー・モリス
ですから、評価者は違えど・・ルーミエさん超えです。まぁ・・2022年もののルーミエさんは、これを超えて来るのは間違いないでしょうが・・
また、レ・クラに関しましては所有している生産者さんが滅茶少ないので、非常に希少です。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【縦伸び系のシャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ!キュッと締まった極少果実のなめらかな粒子!・・クラクラ来ちゃうほど旨いです!】-----2020年もの以前のレヴューを使用しています。

いや~・・やっぱりレ・クラ!・・旨いですね~・・1ケース買えたので久々に飲ませていただきましたが・・クラクラ・・ゾクゾクっとしていまいました!
今回は1級レ・シャルムのテイスティングはお休みさせていただきましたので比較はできない訳ですが、
「上下左右に球体のイメージ・・のレ・シャルムに対し、縦に扁平したパレットを描くレ・クラ」
と言うのは飲まずとも間違いの無い感覚だと思います。
そしてその味蕾で感じる果実感とノーズに入ってくる果実感が・・まんま・・一緒で、赤、黒、紫の果実が、滑らかなミネラリティで出来たひとつの極少、極薄のカプセルに仕込まれていて、それが通って行くたびに快感を感じさせてくれるんですね・・。
見た感じですとシャンボールV.V.と余り違いは判らないんですが、質感が半端無く異なります。言っちゃえば、グラン・クリュ・クラスに匹敵する感じの質感でして・・滅茶高いです!さらに細かく言いますと、低域はキュッと締まり、中域が適度に締まり、高域も上に行けば行くほど徐々にキュッとしまり・・相当上までも伸びて行くんですね。

やはりこれは収穫量・・そして、ストレスを掛けない醸造が由来なのかな・・と思います。そして上級の畑は、収穫量も畑自身が決めてしまう・・そんな側面も有りますから、如何にV.V.が濃密で素晴らしく深い味わいを生む・・としても、このレ・クラには適わないと思わされます。
で、勿論・・今飲んでも最高の質感を楽しめますが・・やはりちょっと勿体無いかな・・(^^;; 中途半端に2年位寝かせてから飲むよりは、少し休息してもらって今飲んだ方が良いかと思いますが、
「5~6年寝かせられないなら今から1年ほどの間に飲む」
方が、一番硬い時期に開けなくてより美味しく飲めると思うので良いんじゃないかと思います。何せ、
「おそらく世界で一番リーズナブルなシャンボール1級レ・クラ!」
ですし、
「ルーミエさんのレ・クラにはもしかしたら及ばないかもしれないにせよ、イメージはかなり同一」
だとも感じます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のレ・シャルムが滅茶美味しかったので、レ・クラも劣らずに素晴らしいはず!・・と想像しています!】 PKさんの古い「バーガンディ」誌には、シャンボールの北の1級畑、すなわちレ・サンティエ、レ・ボード、レ・フュエ、レ・クラはフルで力強く、東、南の1級畑、すなわちレ・シャビオ、レ・ザムルーズ、レ・シャルムは軽めで香気に勝る・・と記されています。
まぁ、シャンボールの1級畑はそれだけでは有りませんし、北側がフルで重め、東・南側が軽めで香気が有ると言うのも、「相当にザックリ言って・・」と言うことなのだと思いますが、やはり各々の個性は相当ですよね。
まぁ、noisy 的には、レ・シャルムは「軽目で」と言うのは承知できませんし、レ・クラは「フルで」と言うのも素直には受け入れられない部分では有りますが、あくまで、「押し並べて・・相当に丸めて全体を見渡すと」と言うことならそれでも仕方が無いかな・・と思っています。少なくともユドロ=バイエの「レ・シャルム」は軽く無いと思いますし、レ・クラはレ・シャルムに比較すれば軽めで芳香が果実っぽい・・ただし骨格はかなりしっかりしていると思っています。
2019年もののドミニク・ル・グエンさんは、相当に素晴らしいと思います。パスグラ(コトー・ブルギニヨン)ですら、滅茶美味しいですし、A.C.ブルの美味しさったらA.C.ブルのお手本みたいな感じです。シャンボールV.V.に至っては、
「1級並み?」
かと思わせますし、レ・シャルムは近年になく・・ほとんど「球体」。かなりの「3D」な表情を感じさせてくれるに違いないです。なので、
「そうなってくるとシャンボール北側・・と言うより、中央寄りの西側のレ・クラが相当に期待できるはず!」
と思っていまして、1級レ・クラもテイスティング候補にはしてはいたんですが、厳しい財政事情を鑑み、勇み足を留めてしまっています。申し訳ありません。
まぁ、レ・クラのテイスティングは3~4年に1回くらいになってしまうと思われますが、素晴らしい1級畑で有ることは間違いありません。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【5人しか所有者のいないレ・クラ!2018年ものはドライでエレガント志向に仕上がっているかと思われます!】 確かにレ・ボルニックは超希少部位です。他には滅多に見ることの無い1級です。
でもこのレ・クラも・・相当に入手困難な畑ですよね。5人しか所有者がおらず、フェルマージュを含めて6人しかリリースできていない畑のワインです。
緻密さゆえにリアルな小果実が口内に拡がり、続けて高質さが漂う素敵な1級シャンボールです。noisy も、ルーミエさんのはもう相当に長いこと飲めていないと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱり美味しいレ・クラ! リアルな赤、紫の極小果実が群生!非常に細やかで瑞々しい表現。レ・クラの魔力的マジック?です!】
まぁ、ユドロ=バイエの1級クラスは、今まではレ・クラとレ・シャルムしかなく、テイスティングでは両方一度に開けるほどは数が無いことも有って、どちらかを開けることになるのが通常です。
人気はレ・クラが若干高いので、どうしても減らしたくない・・と言う気持ちから、レ・シャルムを3回飲んだらレ・クラ1回・・みたいな感じになってしまいます。
レ・シャルムの持つ中域のしっかりした感じもシャンボールらしくて大好きですが、たまに飲むことが出来るレ・クラも、やや赤果実に寄った赤、紫の極小果実の群生具合が何とも心地良く、
「果実を口内で潰した時のノーズに抜けて行く感じ」
をワインで再現できるかのようなニュアンスが、何とも心地良いし、それで終わらず・・・いや、そこからが凄いんですよね・・何とも高貴なイメージを脳裏に描かされてしまうと言う、レ・クラ・マジックとも言うべき実力が圧巻です。
人間は何とも理不尽な生き物ですから、
「長けりゃ・・長過ぎると文句を言い、短ければ短過ぎると文句を言う・・そしてちょうど良いと感じても、長いか短いかに当てはめようとする」
そんな傾向が有るように思います。
だから、味わいは長い方が良いが、単に長いだけだと単調だから飽きてしまう・・ところを、変化が起き、それがまた新たに素晴らしさを感じさせてくれると、
「おお!」
とスイッチをオンにし、そこからまた新たな展開で素晴らしさを見せてくれるとするなら・・
「凄い!」
となるのかもしれません。まぁ・・ある意味、とても単純な奴だとも言えるかもしれません・・が、それが何とも良いんですよね。
レ・クラはボンヌ=マールが有る方の丘の南に有り、ボンヌ=マールほどのモレっぽいワイルドさや黒さは無く、しかしミュジニーっぽい赤い果実を持ちつつもミュジニーほどの香水を放つ訳でも無い。しかしその赤系果実の繊細仔細な表情が実に素晴らしく、ルーミエさんも同様に素晴らしいレ・クラをリリースしています。
そもそも5人の所有者、リリース可能な造り手が6人?でしょうか、非常に少ないので、この1級レ・クラに出会うシュチュエーションは多くありません。
今回はやはりその素晴らしさを堪能させていただきました。今飲んでも・・いや~・・旨い!としか言いようが無いです。ポテンシャル点はリアル66号より・・個人的には高いです。
しかも税金の関係でしょうか・・少し安くなっていますので、10月の消費税増税前に是非!・・ご検討くださいませ。!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【リアルワインガイドも今までの最高評価だった2013年ものに届こうか・・と言う評価です!】 2016年も万全の仕上がり、今までのピュアなスタイルに少しずつナチュラルさを積み上げている感じに思えるユドロ=バイエの至宝、1級の2アイテムです。
リアルワインガイドはレ・クラ、レ・シャルムとも、2015年もののポテンシャル92+と言う評価を、2016年ものにはレ・シャルム 93、レ・クラ 93+ と上げて来ました。飲み頃は2020年からと評価しており、早いうちからの美味しさにも言及しています。
2016年ものは流石に1級クラスは少しですが減らされており、さらにテイスティング用に手をつけ辛くなっていますので、ここはリアルワインガイド頼みですが、
「単にリュット・レゾネ(減農薬栽培)と言うには情報の更新が遅いのでは?」
と・・テイスティングの結果から考え始めています。
香りのスピードも速く、しなやかで柔らかな土を想像させてくれ、その上で危険度は非常に少なく、ピュアさを損なうことの無い優れたワインになったと思います。
トップ・キュヴェのボンヌ=マールばかりでは無く、この1級2アイテム、レ・クラ、レ・シャルムも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【とても豊かなまん丸いパレット!芳醇な小果実が凝縮しています!ビッグヴィンテージ!】
非常に豊かな味わいになった2015年のユドロ=バイエです。ACブルゴーニュの出来も素晴らしく、しかし果実の強靭さから、まだ少し早いか・・と感じるので、むしろコトー・ブルギニヨンの、ガメが混じった感じが、今絶好調に旨いと思わせてくれます。
2015年ものの上級キュヴェが届き、早速シャンボール=ミュジニーV.V.を飲んでみました。いや・・やっぱりユドロ=バイエらしいシャンボールでした。果実が満載でエキスもキッチリ、酸のバランスもまん丸で、健康的な・・と言うか、それこそ昔は「健康優良児」って言われたんですが・・知らないかな?・・良く小学校の時に健康優良児が表彰されてたんですけどね・・ちょっとだけ太目だけど運動神経も頭も良い感じの子がね・・。いや、noisy はダメでしたよ。太ってはいませんでしたしね・・おっ。。と。
非常に良く出来ていると思います。「すでに完成しているのか?」と問われるとするなら、「完成にはもう少し掛かるかも・・」と答えますが、今の状態で非常に旨いです。ムンムン系・・ですね。良く香るしほんのりジャミーだしポテンシャルも伝わってくるし・・。シャンボールV.V.は1級レ・シャルムに良く似たニュアンスが有ると感じています。
でも幾つかの畑をブレンドしているんですが、レ・シャルムにも近い「レ・ボルニック」と言う1級のヴィエイユ・ヴィーニュのリューディの葡萄も入ってまして、この畑は何と、ミュジニーとレザムルーズに接しているんですね。大盤振る舞い・・と言うか、たった0.1ヘクタールだったとしても、
「単独で出して欲しい・・」
とも思っちゃいます。まぁ、そうはできない理由が有るんでしょうけどね。
リアルワインガイド的には、ユドロ=バイエの2015年は、ボンヌ=マールを除き酸がやや不足気味、果実はたっぷりだがミネラリティが後退している・・との分析ですが、noisy 的には決してそのようにネガティヴなイメージは無く、むしろ「豊かな2015年のシャンボールを見事に表現している」と感じました。
そもそもシャンボールのワインは、石灰系のカチンと硬いミネラリティが豊富ですから、果実が少ないとかなり硬く感じます。
まぁ、ルイ・ユエランなどのシミジミ系エキスのワインを皆さんは飲まれていらっしゃるでしょうから判ると思うんですが、基礎的にはやはり「硬質」なミネラリティなんですね。それがタップリ有るので、発酵のコントロールが非常に難しい・・。日本酒でも硬い水の蔵は、「ほっとくと早く湧いてしまう」、つまり発酵温度が高くなり過ぎて(酵母の活動が旺盛で)発酵期間が短くなってしまうので苦労する・・などと言われるように、湧き過ぎないようにしないと荒々しい味わいになってしまいます。
そんなタップリ存在する硬質なミネラリティを覆うように果実が存在するのがシャンボール=ミュジニーのワインなんですね。ルーミエさんしかり、グロフィエさんも、ユドロ=バイエさんも・・同様です。要は、
「豊かなヴィンテージ故に瓶熟期間がまだ足りていない」
と言えます。なので、時が来れば一体となり、キッチリしたエキスへと変貌し、その辺りの違和感は無くなると判断しています。
少なくとも1999年の時のような、やや酸の少ないヴィンテージとは同じでは無いと感じています。それにリキュールのようには成って無いのは、さすがと・・エレガンスも決して欠損していないと思います。
非常にクリーミーで、滑らか、豊かな味わいでした。このようなヴィンテージですと、ほぼ・・いつ飲んでもガッカリすることは少ないと思いますよ。
また、今回は上級キュヴェの到着と言うことで、1級レ・クラ、1級レ・シャルム、特級ボンヌ=マールも届いています。毎年出来るだけ1級も飲んでいるんですが、現状、このシャンボールV.V.を飲んでみて安心できたこと、また、余りにテイスティングしなくてはならないアイテムが後ろに沢山控えていることから、1級のテイスティングは留めています。
ユドロ=バイエらしく、しかも健康で優良なヴィンテージを見事に反映している出来映えです。
それに、実はほとんどがフランス国内で消費されてしまいますので、ユドロ=バイエのワインは海外には余り出回らないんですね。事実海外からのオファーなどを見ても、リストにユドロ=バイエが掲載されていることはまず・・有りません。
評価の方も、海外の評価機関になされることは非常に珍しいです。因みに2012年のボンヌ=マールは、アドヴォケイトが95~97Points と「おったまげ~」な評価をしていました。ご検討いただけますと幸いです。
以下は以前のコメントです。
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【激旨です!2014年は果皮の濃度がもの凄いです!】
こう見ると、そんなに濃くは見えないんですけどね・・。実際に飲んでみると、
「果皮がめちゃ濃い!」
ことに気付かれるでしょう。
さすがに1級のレ・シャルムとレ・クラは、2014年に関しては間違えて持って帰らなかったので・・飲んではいないんですが、コトー・ブルギニヨンからして果皮の濃度の凄さが有りました。勿論ですが、ACブルもオート=コートもその傾向にあり、今回、村名シャンボールV.V.をテイスティングして、2014年のユドロ=バイエの味わいの傾向が読めた・・と思っています。
とにかく果皮の濃度が凄いので、これ、熟したらとんでも無いことになるんじゃないかと思うんですよ。2013年のユドロ=バイエは史上最高の仕上がりで、リアルワインガイドもぶっ飛んだ評価になっていました。
で、先ほどリアルの2014年の評価を見てみると・・なるほどね・・ほとんど同じように感じてたんじゃないかな・・と推測出来ました。何故って・・
リアルの評価は、2013年ものについては早くから美味しい、そして現在のポイントが高い、またポテンシャル点も高い・・というものです。2014年については、現在のポイントは0.5点~1点ほど2013年より低く、ポテンシャル点は2013年とほぼ同様か、わずかに低い・・と言うものです。ただしこのシャンボールV.V.に関しては、2013年ものよりも2014年が0.5点、ポテンシャル点も凌駕しています。
つまり、
「現在の点はわずかに低く、ポテンシャル点はほぼ同様・・もしくは0.5点ほど低い」
と表している訳で、これは、
「現在はやや硬めだけれど熟したら平年以上の味わい」
と判断しているのでしょう。
もしそうだとするなら全く同感です。2013年はリリース時からとてもバランスに優れ、美味しかったです。2014年は下級クラスになればなるほど、その果皮の濃度の高さが見やすいので、下は今でも美味しいけれど、上のクラスは「まだ仕上がりきらない」と言うことなんですね。
なので、ユドロ=バイエ的「プチ・ヴァン・ド・ガルド」な2014年・・と言えるかな・・と思います。
基本的にはいつも美味しい果実感たっぷりのユドロ=バイエと同様です。果皮の濃度が凄いので、今飲むと勿体無い感が出てしまうんですね。素晴らしい仕上がりになっていると思われます。
1級のレ・シャルム、レ・クラ、グラン・クリュのボンヌ=マールは飲めませんで、是非、リアルワインガイド第54号も仕入れていただいて・・お読みくださると有り難いです。
また、今回はボンヌ=マールを6本も!・・いただけましたので、お祝いで・・できるだけやりたくないアソートメント・セットを組んでいません。組んではいないが、
「村名以上を1本以上ご購入ください」
と、緩やかなアソートになっています。
まぁ、やはりボンヌ=マールだけの販売・・と言うのは厳しいんですね・・すみません。それでも、
「生産量は2樽、600本」
ですから、1パーセントもいただいて?いる訳で、他のワインも頑張って売らないと申し訳が立たない・・と妙な義理を感じています。
素晴らしいヴィンテージになったユドロ=バイエです。是非ともご検討くださいませ。
以下は昨年のコラムより転載しています。
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いや~・・美しい色ですね~!凛とした赤が強めの紫の色合いに、ググググッと心を引き寄せられてしまいました。
何せ・・1級レ・クラですから・・。あれ?・・もしかして冒頭の文章を読まれてない?・・実はそうなんですよ。寄る年波には勝てず、村名V.V.を掴んで自宅に向かったはずが、コルクを抜くまで、それが貴重な「1級レ・クラ」だと言うことに全く気付きもせずに、開けてしまったんですね~。
ん~、さすがドミニク・ル・グレン!・・村名にも良いコルク使ってるじゃん!・・と思いきや、「PremierCru les Cras」の文字を見た時は、
「・・・やっちまったな!」
と思ったのですが、まぁ・・
「男は黙って」
「全部飲む!」
と決め、カミさんと二人で「ペロッ」と飲んでしまいました。
「いや~・・メッチャ美味しい!」
そりゃぁそうです。1級レ・クラですから・・本当は村名V.V.の予定だったんすから・・。
しかし、それにしても旨い。それにちゃんと飲めてしまうんですね~!。リアル50号はこの2013年レ・クラにポテンシャル94点付けてますが、理解出来る評価です。
香ばしい樽のニュアンスから、根底にシャンボールの滑らかな絹ごしテクスチュアと白く細やかな石灰がマンモス状に有り、むしろジュヴレ的な鉄っぽいミネラリティがその上に基礎を造っています。そこからワイルドベリーやらブラックベリー、チェリーなどのフルーツのニュアンスを、少し厚みのあるボディで表現してくれます。厚いと言ってもブルゴーニュに有って全く違和感の無いもので、エレガンス、質感が伴い、素晴らしく美味しく感じてしまいます。
「・・・素晴らしいな~・・」
と思いつつも、余りにスルスル飲めてしまうので・・
「あ・・明日の分が無い・・」
と思ったのですが・・男は黙って・・を思い出し、結局全部飲んでしまいました!
まぁ~・・素晴らしいワインでした。この先30年はしっかり持つでしょう。そしてグラン・クリュ・ミュジニーのように、「香りは良いけど味わい・テクスチュアが硬くて・・20年経ってもまだでした!」と言うことは少ないと思います。
レ・シャルムの方は飲んでいません・・(飲めないですよ~・・少ないんで!)が、リアル50号ではレ・クラに一歩及ばないような評価になっています。レ・クラよりも石灰系ミネラリティや透明度の強いガラスのようなミネラリティがより多い・・つまり硬い質なレ・シャルムは、どうしてもそのような評価になりますが、ある意味・・よりミュジニー的であるとも言えます。香りが強く、硬いワインですね。なので、スタイリッシュな味わいがお好きでしたらレ・シャルム、ふくよかな、やや柔らかみのある味わいが好きならレ・クラと言う様な選択で良いと思います。
まだまだリーズナブルです!このようなプライスで購入できるシャンボール1級は他にはそうそう見当たらないでしょう!素晴らしい2013年!是非ご検討くださいませ。
以下は2012年の時のコメントです。
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【高くなりましたが・・それでも1級でこのプライス!!ユドロ=バイエのポテンシャルを想像すると信じられない!】 まぁ、この円安ドル高ユーロ高ですから、さらには、収穫量の少ない年にはほぼ値上がりするブルゴーニュに有って、「有り得ない価格」だと思うユドロ=バイエのシャンボール1級です。
すでにユドロ=バイエは15年前のルーミエさんの立ち位置には到達し、さらに一歩ずつ前進しているように思いますから、近い将来、気付いた時には入手できないワインになっていることでしょう。長熟ながら、おそらく今すぐ飲むことは問題無いでしょう。夏の間に飲むのが最短で、それ以降は少なくとも2年以上置いてください。ルーミエさんの赤い果実も良いですが、ユドロ=バイエの紫掛かった果実も心を揺さぶります。超お奨めの生産者です!お早めにどうぞ。
以下は以前のコメントです。
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【レ・シャルム飲みました・・・!素晴らしいです!】 今回は1級レ・シャルムを飲んでみました。村の中央部にある、比較的力強いと言われる1級です。紫・赤の果実が凝縮していて、しかもとても締まっています。余分な・・とか、太めな・・という表現は全く似つかわしくなく、とても筋肉質なのにたっぷりしているんです。エレガンスが有る・・と云うことなのでしょう。酸味も複雑性を持ち、余韻の減衰はとてもリニア!・・長く果実とミネラルのニュアンスを残してくれます。そして、それが実に心地良い!
時間を経ると、まさに香しい香りを出してきます。艶っぽい、少しエロい感じにも取れます。淑女が熟女か・・その辺りの受け取り方は人それぞれでしょうか。いずれにしても構造もしっかり、コアがバッチリ、膨らみも節度を持ちつつしっかりで、言う事無いです。
一方のレ・クラはまだ飲んでいません。レ・シャルムより、よりエレガンスに振った味わいになると思います。少し赤い感じが増えるかな?とも想像していますが、こちらもまず間違いの無い選択になるでしょう。リアルではレ・シャルム、レ・クラとも91~92という評価でした。
どちらも(一方はおそらく・・)嬉しい事ですが、今飲んでもとっても美味しい(はず)です。今はまだ、レ・シャルムを開けた残りを店に置いてありますので、時折香りをチェックしたりしていますが、実に素晴らしいです。2009年、グエンさんは最高のワインを造ったと・・思います。お奨めします!是非ご購入ください!一推しです!