【12.5度と言うエレガントな表情にベストなアルコール分の中に、ヴォルネイ的な雄大さを表現した見事な味わい!2020年ものの豊かさをちょうど良い感じに表現しています!】

2020年もののA.C.ブルです。同時にご案内のシャルドネは2021年ですのでお間違いの無いようにされてください。
エレガントでキラキラした感じのヴォルネイっぽい愛らしいピノ・ノワールです。・・が、その12.5度と言う、もっともブルゴーニュのピノのエレガンスを感じるアルコール度数ですが、
「2020年の豊かさ」
をしっかりアピールしていると言う、「いいとこ取り」な味わいです。
新樽を使わない、樽による酸化を抑え、酸の伸びやかな美味しさを残した造りです。ヴィンテージが遅れて届くのはその性で少し熟させてからリリースしているのでしょうか・・聞いていないので判りませんが・・。
色彩も2020年ものらしく、やや濃い目です。この見え方だと13.5度位ありそうな感じに見えますが・・12.5度なんですね・・。エレガントさと適度な凝縮感が同居する味わいです。

ちなみにこれが12度位まで下がって来ますと・・不思議なんですが、中心点がややボヤけ気味に感じます。でもそれも熟成が進んで来ますと解消されます。
またこのレ・ロンボワは、ジョアネス・ヴィオロ=ギュイユマールでお馴染みの「クロ・マルタン」直下に接していますので、そのスレンダーさとやや密度の高い感じ、粘土はほんのり感じる程度でそこまで深くない感じが似ている感じもします。
ユーロが160円にもなり、泣きそうですが・・頑張ってギリギリまで価格を下げてのご案内です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ほんの僅かにタイミングは早いですが、12.5度のしなやかで超エレガントなA.C.ブルです!超お勧め!】
まぁ、「黙ってりゃ売れるのに・・」とは思うんですが、やはりちゃんと書いておかないと・・と思ってしまうんですよね。
「少し早い」
なんて書いた日にゃ、1本も売れないことが今まで何度有ったでしょうか・・。そしていつかお客様の頭からは、そのアイテムは消えてしまうんですね。判っちゃいるんですが、ガッカリさせたくないとも思ってしまう訳です。
同じアイテムの同じような写真が2枚、アップされていますが、上の写真はA.C.ブルの6月のテイスティング時のもので、下が9月8日です。ほぼ2カ月半~3カ月ほど、開きが有ります。
何でこんなことになってしまったかと言いますと、他のコラムにも書きましたが、6月のこのワインのテイスティング時に、少し硬さが気になってしまったのが有ったから・・なんですね。
で、結局のところはその原因が、
「2018年ものは2020年11月のご案内だった」
と言うことに尽きる訳です。あれだけ最初から美味しさ、柔らかさも有ったものが、これだけ変わってしまうのか?・・と言う部分を実地で確かめたかった訳ですね。

まぁ、1枚目の色合いは、結果を知っている性かもしれませんが、
「ん・・若いなぁ・・」
みたいな感じが見えるでしょうかね。
2枚目は、
「ん?・・少しくすんだように見えるか?」
どうでしょうね・・気温差で少し曇ったように見えるだけかもしれませんが、でも1枚目の色合いよりも少し落ち着いて来たようにも感じるかもしれません。
2019年ものですが、抜栓後30分もしますとだいぶほぐれて来ます。実にいい感じです。でも、直後はまだ少し硬さがあり平板に感じられるかもしれません。
アルコール度は12.5度で、エレガントで優しく、シミジミ美味しさが伝わってくるかのようです。この位の度数が良いですね~・・ほんのりヴォルネイっぽい感じも出て来ています。
飲み頃としましては、さっさと飲みたいのでしたら、早めの抜栓でご対応ください。15分~20分位前に抜いておくと、その後の進捗状況が良くなると思います。
でも「しっかり美味しくなってから飲みたい!」と思われるようでしたら、やはり去年と同じご案内時・・11月になってからが良いかと思います。
もっと面白いのは、2本ご購入され、1本はさっさと、もう1本は11月になってから・・noisy の嘘を暴くために飲んでみる・・ようなスタンスも有りかと思いますよ。
本当にワインの味わいは刻々と変化して行きます。数十分の間、数時間でも、そして数日でも数か月でも数年でも・・です。このピノ・ノワールですが、数年寝かせますと、それなりにコクの強い、充実した、粘性のある味わいになると思います・・が、今はおそらくほぼ、「そのケも取れない」と思います。
これもかなりエレガントで美味しいピノ・ノワールです。是非飲んでみて下さい!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【新樽を使わないピュアでナチュラル感の在る明るい美味しさ、ちょっとヴォルネイっぽい深みも有るA.C.ブルです!】
垢抜けて来ましたね~。実に良い感じです。2017年までは新鮮な美味しさをアピールしてくれていましたが、新鮮なだけ、健康なだけじゃなくて、実物にも陰影がしっかりついて来た・・その上で酸の美味しさをも感じさせてくれる味わいに仕上がった2018年ものです。
レ・ロンボワはヴォルネイ=サントノーの下方に有るA.C.ブルの畑ですので、結構に綺麗な赤さを呼び起こす粘土がしっかりしているんじゃないかと踏んでいます。これはヴォルネイらしさのひとつで有るとも言えますが、むしろヴォルネイの北の方はやや茶掛った赤で粘性はさほどは強く無く、中央部から赤みと粘性が出始め、ムルソー村の境界辺りから南へ行くほどに強い粘土の影響が出てくるような組成なのかな?・・と思ってます。
勿論ですがA.C.ブルの畑ですので、村名ほどの複雑性や、一芸に秀でた部分は無いんですが、一緒にご紹介させていただいているムルソー・ルージュとの共通項は結構に大きく感じられます。
また、新樽を使わずに旧樽仕上げですので、新樽による穏やかな酸化を拒否したピュアな果実と果実酸の美味しさが活き活きと感じられる味わいで、最近のワインファンの好みにも対応して来ているんじゃないかな・・とも思います。
これ、値段もリーズナブルですし、美味しいと思うんですが、酸の美味しさに目が行かない方には、酸は強めかな?・・と思います。しかし、やはりワインは酸がしっかりしていないと・・そして熟成、時間経過を考えれば、その位じゃないとダメでしょ・・と思われる方には、正にぴったんこな選択になるかと思います。
ヴォルネイからムルソーに掛けての赤の美味しさの、素直な一面を見せてくれるピノ・ノワールだと思います。是非ご堪能くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】
出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、
「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」
なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。
で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、
「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」
がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。
まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。
2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、
「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」
と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。
まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!
畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。
つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。
そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、
「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」
の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。
まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、
「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」
と言うことなんです。非常に・・面白いです。
その性なのか、判りませんが、
「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」
が楽しめるんですね。
2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。
しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?
実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!
是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!
以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】
シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。
透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。
とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。
チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。
ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、
「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。
その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。
全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。
そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。
あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。
ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。
最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。
そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。