
飲むだけならば良いけれど、シャンボールのワインのテイスティングをして、それも評価や「あんちゃらなんちゃら」とご尤もな意見をするならば・・いや、ついついしてしまうものなんだが、実は本当に注意しなくてはいけない。非常に慎重に細心の注意を普Eってするべきだし言うべきだ。他の村のピノと同様に安易に果実味の強さで判断してはいかんのですね。それは何故か。
いつも言っているように、それはシャンボール特有の強いミネラリティにある。シャルドネで言えばムルソーみたいなもの。滅茶苦茶強いミネラリティに要素は閉じ込められ、飲むタイミングによっては、全てをコーティングしてしまっている。数日後には・・
「・・あれ?・・・同じワインか?」
「・・・前に飲んだのは個体差で悪かったのかな?」
などと、勝手な理由をつけて自分を納得させてしまう。そして判断の悪循環に入る。リリース近辺にしか感じることの無い果実味の強い(やや甘い)ワインを素晴らしいシャンボールだと・・
「勘違いしてしまう。」
しかしながらそこに「気まぐれ型八方超絶すっぴん美人」たるシャンボール=ミュジニー・ワインの本質は無い。
開けてみて、
「あれ?硬いかな?ちょっと酸が強いけど・・」
そう思ったなら様子を見つつも、その日はコルクを戻して翌日、翌々日・・・、もしくは1週間後に再度トライしてみよう。ビックリするほど違うはず・・。だからnoisyはシャンボールのテイスティングには慎重だ。散々痛い目に遭って来たから安易な判断などはできない。とても難しいが・・とても楽しく、程よく熟しこちらを向いてくれている超絶すっぴん美人のシャンボールほど素晴らしいものは無いと言える程だ。
シャンボールは、まともな生産者のものは、
「村名でさえ50年持つ」と思っていたほうが良い。1級ならなおさらである。
村名シャンボールの方は、ジョルジュ(クリストフ)・ルーミエが真っ赤な果実が中心の所、ローラン・ルーミエは赤に黒が混じる果実が中心です。滋味深く、しっとりしていて、石灰系のミネラルを充分に含んだ華やかなワインです。翌日~翌々日には閉じる方向に向いますが今飲んでもとてもしっとりして美味しい!リアル43号は89+90+ 今~2028。一推しです!
1級レ・シャルムは今飲まないほうが良いでしょう。最低4~5年必要です。 クロ・ヴージョがとても美しい土のニュアンスをしっかり感じさせるのと対照的に、石灰土壌の石と土を感じさせてくれます。これも今飲んでも美味しいですし、長期に渡り貯蔵もOKでしょう。実はこれも・・・少なくって御免なさい!リアル43号の評価は91 92 2016~2036でした。お早めにどうぞ!
Chambolle-Musigny エキス的、とても洗練されたワインです。
黒を含んだ赤の色合いで、均整のとれた緻密さ、重くないけども積層的な密度のある味わい。
ふんわりと香ってくる健全な果実とミネラルのあいまった香り。
豊富な酸やタンニンのひっかかりが無く、まとまっています。
ルイ・ユエラン、ジャンニアールのシャンボールと比べると層の厚さは数段上という風に思います。
またとてもナチュラルな滋味が感じられ、深い奥行き、落ち着きが感じられます。
恐らくクローズ期に入る前にできたテイスティングでしたが、じっくり味わいたいワインでありながら、スル―っと入るワインでしたのでさっさとなくなってしまいました。
ナチュラルな滋味深い味わいと綱渡りのような絶妙なバランス感覚が秀逸なワインです。
これはちょっとハマる味わいですね。。。