
良い色をしていますね・・。2013年のオート=コートと比較すると、やはり色の付きが良いのが判ります。リアルワインガイド第54号によると、奥さんのコリンヌさんは、
「例年はフィルターしないけど2014年オート=コートだけはフィルターした。長熟用のワインにしたかったから」
とコメントしていたようです。
とは言ってもフィルターを掛けたのが判るような気配はまず有りませんで、いつもの良い年のローラン・ルーミエのオート=コートでした。
まるで奇をてらわず、たっぷりなエキスが浮いた表情などと微塵も見せない落ち着いた表情に、やや黒味の有る小果実の群生、穏やかながらふんわりと漂う、まさにブルゴーニュらしい色気を持つアロマが素晴らしいです。クリストフのワインが直情的・・とさえ思えてしまう・・いや、それも非常に美味しいんですが、時に淡い色合い主体の日本食が多い日本人には、
「・・その辺、どうなん?」
と思ってしまうこともアリです。
2014年ものは2アイテムのみのテイスティングでは有りますが、樽の影響がやや強めかな?・・と思われ、いや、樽の要素が強く出ているのでは無いですよ・・その影響です・・ゆっくりとした酸素接触、酸化をやや促されたキュヴェのように思われ、その辺りが「妖艶さ」に出ていると感じられます。
そして、その「塩梅」が絶妙でして、大抵の場合、香りにその影響が出ているとワイン自体は締まって硬くなることが多いんですが、しなやかさとそこからの変化はリニアに出てきますので、
「ん・・ちと硬いかな・・」
と思わせないんですね。
実はリアルの徳丸さんの言葉にもそれが表れていて、2014年のローラン・ルーミエはほとんどが開いており、美味しいったらない・・と申しております。
ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエの歴史から言えばまだ非常に短い・・とも言えるローラン・ルーミエですが、ルーミエ家らしいみごとなエキスを湛えながらも、クリストフ(ジョルジュ)とは違う、油絵具を使用しない洋画・・・むしろ墨絵のグラデュエーションを感じさせる味わいを造りだし、個性を発揮していると言えます。まぁ・・サンマを食した直後にラズベリーケーキはキツイですよね・・。そんな日本人にピッタリのオート=コートです。お勧めします!旨いです。例年の2割減だそうで・・数量も無いです。お早めにどうぞ。

到着直後なんですが新着のご案内に間に合わないので、強引に飲んでしまいました・・。大抵の場合、そんな無理をすると・・特にこのようなエレガント系のピノ・ノワールは良い顔をしてくれないのが普通ですが・・
「淡い色だがエキス感が物凄い!少し早いものの今飲んでも充分に楽しめる、ローラン・ルーミエらしいエレガントな味わい」
でした!
この夏は異常に暑かったですが、noisy が住む辺りは暑いものの、意外にも湿度が低くて「楽」だったですよ。むしろ最近の方が気温は低いものの、湿度が高くてベタベタして・・もしくは、異常に寒さを感じるほどの気温・・だったりします。
こんな季節は「白ワイン」が旨いですよね。セラーから出して、気温が少しずつ品温が上げてくれて、エキス感が膨張してきて、色んな要素を放出してくれます。
このラ・ポワルロットもそんな高級シャルドネなどに共通なエキスのシッカリ感が有って、果皮の繊細な表現と共に感じさせてくれるので、今の季節にも良いと思います。
しかしながら、2013年・・・異常に少ないです。笑っちゃうほど・・です。noisy
が分けて貰った数量が一番多いそうですんで・・何だかな~・・です。
本当は2013年ブルゴーニュ、かなり心配していたんですが、noisy が通常扱っているアイテムはどれも非常に旨いですし、メオ=カミュゼ・フレールも・・素晴らしい出来です。早い段階で完売が予想されますので、お早めにご検討くださいませ。