ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ローラン・ルーミエ

ローラン・ルーミエ

フランス Domaine Laurent Roumier ブルゴーニュ
● ローラン・ルーミエです。クリストフの方はすでに2017年をご案内済みですが、ようやくローランの2017年ものが届きましたのでご紹介させていただきます。

 凝縮感が「キュッと」備わり果実の美味しさをピュアに感じさせてくれる「ドメーヌ・ルーミエ(ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ)」に対し、

「ワインに対する考え方が全く異なるんじゃないのか?」

と思えるほど、その姿は違って感じられます。


 そしてそれは今回の2017年ものにも受け継がれています。エキスが綺麗に出て、突出したものが無い美しいピノ・ノワールの姿が描かれていました。

 リアルワインガイドの第67号ですでに評価されていますが、それを読んでみると実に「興味深い」と言うか、「我が意を得たり」「全く同感」と思える文章が書かれていました。それは・・


「ローラン・ルーミエのワインは洗練性とエレガンス、そして嬉しくなるようなナチュラル感が特徴だけど、17年はそこに心地良過ぎる柔らかさが加わった。決してギュッと中身が凝縮したようなワインではないが、気が付いたらもう一杯と飲み進めてしまう、正に飲むための美味しいワインとなっている。」


 そうなんですよ・・。気品の漂う中に何とも言えない、優しいテクスチュア、柔らかさが感じられるんですね。それが2017年のローラン・ルーミエの大きな特徴の一つだと感じました。

 シャンボール系のワインって基本・・硬いでしょう?・・それが何とも心地良いほどに「ふわふわ」としたイメージが伝わって来るんですよ。

 クリストフの2017年だって、凝縮感は凄いけれど基本はやっぱり硬めです。硬質なミネラリティをたっぷり持っていると感じます。それがローランの2017年は、

「・・お豆腐的?」

なミネラリティがふんだんに感じられ、微細な旨味成分をまるで「あんかけ」のように感じさせてくれるんですね。


 今回は時間が無くて・・それでも何とか2アイテム、テイスティングさせていただきましたが、ローラン・ルーミエの持つエキス味の神髄を感じさせてくれました。

 でもそれって・・やっぱり昔からのブルゴーニュ・ピノ・ノワールの姿なんだと・・思うんですね。近年、凝縮感ばかりが持て囃され、それなりに濃い味、強い味わいになって来ていると感じます。

「出汁味が適度に利いたとても微細な表情」

 これにグッと来てブルゴーニュにはまってしまった noisy としましては、あのヴァーゼンハウスの見事に古典的ながらも先進性をも見せる味わいと、まるで鏡を見ているかのように同様に捉えています。

 ジョルジュ・ルーミエも素晴らしいがローラン・ルーミエも、派手さは無いにしてもとても美味しいと感じています。そして本場ブルゴーニュならではの気品・・2017年ローラン・ルーミエは、反収(ヘクタール当たりの収穫量)は全てグラン・クリュ並みの30ヘクトリットル・パー・ヘクタール以下だと言うテクニカルも、(エージェントさん資料が合っているかどうかはちょっと微妙ですが・・)是非ご覧くださいませ。

 つまり、カツオで一番出汁を取るかのように、「さっ」と短い時間で湯から引き上げて取ったかのような、実はとても「高質な」ワインです。ご検討くださいませ。


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 余りにnoisy が「ローラン・ルーミエ、旨い!」と言うもので・・かな?・・徐々にですがGルーミエからの乗換え組も増えてきているようです。親類同士、隣同士でもかなり味筋が異なる・・と言うのも面白いですが、先調子のジョルジュ(クリストフ)に対して、ローランは中調子、もしくは調子は後半にある・・と言えるかもしれません。

 クロ=ヴージョは以前、クリストフが造っていましたが、現在はローランの持ち物で、個人的にはローランの方がこの畑に関しては上手なんじゃないかとも思っています。やや若目に収穫しているはずで、リリース直後はやや淡いのですが、熟してくると茶や黒の果実、ニュアンスがブットク出てきて・・素晴らしいです。


■エージェント情報
 ブルゴーニュ地方シャンボール・ミュジニイ村の名門ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエをお爺様に持ち、ドメーヌ・エルヴェ・ルーミエの弟に当たるローラン・ルーミエは1994年に同じ村に独立したドメーヌを作りました。その独立に際し、ドメーヌ・ルーミエが持っていた、クロ・ド・ブージョを1ha分けて貰うという非常に恵まれたスタートをきりました。

 お爺様の作り方の良い所を取り入れながら、自分流のワインを作り始め、最初はROUMIER家の重圧がのしかかっておりましたが、最近はすっかり彼のワイン、ローラン節が前面に出て、押しも押されぬ中堅ワイナリーです。エルヴェさんの若すぎる不幸により、エルヴェさんの奥様では切り盛りできない部分を、ローランが色んな意味で助けております。醸造所の投資も行い、ますます意欲的に、かつ自分のペースをしっかり守りながら確実にワイナリー経営をしております。お爺様が有名な醸造家という事に胡坐をかかず、おごる事もなく地道に一生懸命頑張っている姿を見ると応援したくなるお人柄です。

 生産量が少ないのが難点ですが、その割には国際的に有名なのが有難いです。やはり真面目に着実にワイン作りを行っているからでしょう。生産量の80%は輸出(アメリカ・オーストラリア・スイス・ドイツ・日本…)フランスでも、なかなかお目にかかれるワインではないのです。やはり貴重価値の高いワインの1つと言っても過言では有りません。我々も毎年買わせて頂ける様、きちんとお付き合いを続けたいと思っております。
 (新井順子)


2018 Chambolle-Musigny
シャンボール=ミュジニー

16205
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
シャンボール=ミュジニー
ドメーヌ・ローラン・ルーミエ

■エージェント情報
 粘土石灰で育つピノノワールを除梗し、ルモンタージュとピジャージュを行いながらセメントタンクで12 ~ 13日発酵、木樽でマロラクティック発酵後、15 ヶ月熟成しました。やや粘性を含んだダークルビー色、フランボワーズやジンジャー香、瑞々しいアタックにシルキーなタンニンと綺麗な酸、流動的なピュアなテイストがアフターへと続く素晴らしい仕上がりです。

土壌 粘土石灰
標高 向き 200m 南東
面積・収量 2.8ha・20hl/ha
品種・収穫 ピノノワール100%(手摘み/平均45年)
醸造
酵母 自生酵母
発酵 セメントタンク[30℃]で12 ~ 13日発酵後、228Lの木樽でマロラクティック発酵
熟成 木樽(新樽比率20%)[15℃]で18 ヶ月熟成 VIDEO樽20%.ALLEGRO樽30%.MFC樽50%を使用/軽く濾過・無清澄 瓶詰め:2020年1月15日
So2 発酵中と瓶詰め時 トータル:48mg/L
アルコール分 13.0%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,550 (外税) 
【エレガント系シャンボールです!・・ルイ・ユエランを彷彿させる2018年もの!】
 ルイ・ユエラン・・どうしちゃったんでしょうか。入荷をずっと待っているんですが・・未だに音沙汰無しです。

 2019年もののローラン・ルーミエのシャンボール村名は、どことなくルイ・ユエランを感じさせてくれるような非常に繊細でシミジミ系の穏やかな味わいに仕上がっています。

 タイミング的に昨年ご紹介させていただいた2017年ものは1カ月半ほど早かったので、若い時分の美味しさを堪能するのにちょうど良い時期でした。しかしながら2018年ものは、noisy の都合も有って8月も後半になってしまいましたから・・

 あ、そうそう・・重要なことを書いておきましょう。

 そうなんですよ・・面白いことに、いや、いつも書いてはいるんですが・・

「夏頃、暑く成る頃に硬くなり始めるブルゴーニュワインが多い」

んですね・・。


 もっともそのような書き方をしているのではなく、例えば今年の11月頃に入る予定のブルゴーニュワインについて言いますと、

「春を過ぎると硬くなり始めるので、もし早めに飲めるのであれば夏前までに飲んでください・・」

みたいな書き方でしょうか。


 最近の造り手たちは、早い段階で飲まれることを予想してか、リリース直後にある程度美味しく飲めるようなバランスを目指してエルヴァージュ、ボトル詰めをしているように感じます。なので、1級以下クラスは結構に美味しく飲めてしまったりするんですよね。

 ですが、ローラン・ルーミエに関しましては、エージェントさんも持ってくるのが遅め、それに加えてnoisy のご紹介も遅れ気味・・(^^;; と言うのが重なってか、少しナーバスな感じになっているように思います。

 それでも、シミジミ、じわっと入ってくる感じに加え、余計な化粧も非常に少なく、結果としてピュアでドライな味わいを感じさせてくれる訳ですから・・思い出すのはずっと入荷の無い、同じシャンボールのルイ・ユエラン...と言う訳です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!



以下は以前のレヴューです。
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【柔らかなテクスチュアは村名シャンボールも例外なし!純然なエキスの美味しさに悩殺されました!】

 強いものに憧れ、それを手に入れたいと思っていた若い頃には、やはりそんな状態に「合う」ワインが有ったと思い出します。

 フランスのワインがどんどん値上がりしていった1990年代頃でさえ、増え始めたイタリアワインのパワフルな美味しさと安さに驚き、頑張ってイタリアワインの勉強もしなくてはと、情報を集めたりテイスティングしたり・・していた訳です。

 凝縮感の凄いスーパータスカンも随分飲みました。素晴らしいと興奮もしました。でも、そんなイタリアワインの中に、それもトスカーナやピエモンテと言う、重要な産地にこそ、

「エレガントで美味しいワインが沢山あった」

と言う事実に触れ、またブルゴーニュワインの魅力の再確認にもなったように思います。サンジョヴェーゼ、ネッビオーロ、万歳です。


 そんなサンジョヴェーゼやネッビオーロが、ある程度熟成しなければ見せることのできない見事に柔らかなテクスチュアがこのローラン・ルーミエのシャンボール=ミュジニーに存在しています。今まではもっと硬質なニュアンスでした。

 繊細なエキスの旨味を少しずつ解凍しながら放出してくれるような段階では有るんですが、それでも充分に美味しさは伝わって来ます。全く派手さの無い、透明感が物凄い液体です。濃いものが大好きな若い方なら、

「ん?・・どうした?」

と一瞬、そんな言葉が出てくてしまうかもしれません。


 しかし、それが何とも素晴らしい訳です。クリストフのワインじゃ・・そうは行きませんよ。・・いや、クリストフも好きですが・・(^^;;ローラン・ルーミエのシミジミした味わいとこのソフトでしなやかなテクスチュアにやられてしまいました。

「この延長上にボンヌ=マールが有るとすると・・一体、どうなっちゃってるんだろう?」

と想像の範囲を超えてしまっているような気がします。徳丸さんは2017年ボンヌ=マールの表現に、

「柔らかくて優しすぎる力強さを持った液体」

と書かれています。


 お~・・なるほど~・・力強さは単に力強いことだけに留まらないと。優しすぎる力強さも、柔らか過ぎるほどの力強さと言う表現の仕方も有るんだと、感心した次第です。

 なので、柔らかすぎるほどの透明な力強さを持った村名シャンボール=ミュジニー!・・と言うことにさせていただきます。是非飲んでみてください。お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
 思わず、

「お見事!」

と言いたくなるような素晴らしいシャンボールでした。ジョルジュ・ルーミエさんちも散々苦労したと伝わる2016年で、ここまで綺麗にピュアに、しかも土台がしっかりとしたシャンボールに仕上げた手腕は、クリストフとは違う味わいのシャンボールでは有りますが、

「2016年シャンボール=ミュジニー村名の白眉?」

と言いたくなってしまいました。


 リアルワインガイド第63号もこの村名シャンボール=ミュジニーに、「今飲んで 91 ポテンシャル 92 飲み頃予想 今~2038」っと、やはりローラン・ルーミエの2016年の他のキュヴェ同様、今までで最高と思われる評価をしています。2015年ものは 今89+ ポテンシャル90 ですから、

「ポテンシャル点 2点アップ!」

と言う快挙?です。


 確かに、

「・・これ、熟成させたらめっちゃ美味しいだろうなぁ・・」

と感じさせてくれる要素の複雑さと密度の高さが有るんですよね。


 それに、シャンボール=ミュジニーと言う村がヴージョと言う村とは「表裏一体」と言うことを強く印象付けてくれます。特にヴージョと言う村はほとんどが「グラン・クリュのクロ=ヴージョ」ですんで、「ヴージョ」=「クロ・ヴージョ」と言う理解だと思います。

 で、やはり秀逸なクロ=ヴージョの旨さ、素晴らしさは、現状の皆さんの認識と思われるものとは大きくかけ離れたものです。言ってしまえばミュジニーと言うもの凄いワインは、実は非常に偏ったワインです。重厚さも有るにせよ、植生から比喩をするなら「花」「花弁」のみに近いです。

 しかしながらクロ=ヴージョと言うワインは、「まん丸なパレットを描きうる稀有なグラン・クリュ」なんですね。まぁ、「シャンベルタン」などもその一つかもしれませんが・・。それでもクロ=ヴージョは標高差が有り、部分所有がひどく、細分化されていますんで、

「良く判らないグラン・クリュ」

になっています。


 しかしその組成は、下部~中部は、何かしらの「土のニュアンス」に支えられることが多く黒や茶系の表情を持ち、上部はややミュジニー的に「花」っぽく、また果実的でも有ります。


 シャンボール=ミュジニーもまた、そんなクロ=ヴージョ的ニュアンスを実は多く持っていて、場所・畑によっては結構な割合でそれに近い感覚のニュアンスが感じられます。まぁ・・妙に土っぽいレザムルーズなどは余り飲みたく無いかもしれませんが、あのジョルジュ・ルーミエさんのレザムルーズにも、しっかりそれは感じられたものです。(・・昨今はとても開けられない状況になってしまいましたが・・)

 この素晴らしい、ほんのりスパイシーで硬質なシャンボール=ミュジニーも、正にそんなニュアンスを感じさせてくれます。クロ=ヴージョ的でも有り、一般的なイメージの、ミュジニーを擁するハイソなシャンボール的でも有る訳です。色の密度も・・2015年ものと是非比較してご覧ください。ほぼ同じ角度で撮れましたので、どんな違いが有るかは判りやすいと思います。

 勿論、今が最高の飲み時では有りませんが、しっかり休めれば美味しくいただけると思います。希少な2016年ものです。是非ご検討くださいませ。

━━━━━
【こちらもオート=コート同様、エシェゾーっぽい乾いたニュアンスで非常に複雑です!】
 オート=コートのポワルロット同様、2014年が涼やかで純粋な紫の色合いをしているのに対し、より赤く、茶が僅かに入り、黒が面影を残す色合いをしていますから、より熟度が高く、酸っぱい酸は少なく、でも豊かで幅広い味わいとアロマであることはお判りいただけるでしょう。

 今までのヴィンテージも、時折そんなニュアンスを見せてはいましたが、2015年はそのニュアンスをさらに顕著に、助長したような感じになっていまして、かなりエシェゾー風なニュアンスになってきています。

 豊かと言っても、やや濡れて黒は結構入ってて・・もしくは赤い果実が純で繊細なスパイスが有って・・での豊かさと言うことになると、クロ・ド・ヴージョやグラン=ゼシェゾーを思い浮かべるんですが、もっと痩せていて、でも果実感がやや少なく、その痩せた中に非常に複雑な表情を閉じ込めていたりすると、エシェゾーっぽい・・とか、ヴォーヌ=ロマネの北、西辺りからのニュアンスとして受け取るかもしれないと思うんですね。

 シャンボールは結構にそんなニュアンスが有って、例えばザムルーズなども赤い果実感を欠損するとエシェゾーっぽいですし、場合によってはクロ・ド・ヴージョっぽくも感じる生産者さんもいらっしゃいます。

「ん~・・これでレ・ザムルーズか~?」

と、批判される場合がこれに当たりますかね。


 しかしこのシャンボール村名は、エシェゾーにはそこまで存在しない、深い石灰の影響が有ります。それはむしろ下支えの方に向かっていて、決して前面には出て来ていないんですね。クラシカルな造りとヴィンテージの要素がそうさせたのかと思います。

 2015年は複雑で精緻、非常にドライに仕上がったシャンボール村名でした。リアルワインガイド第58号は、

今飲んで89+ ポテンシャル90 飲み頃予想 今~2035

と言うことで、やはり「甘い」と書いてありますが、少なくとも noisy の販売ロットは「甘く無い」です。しかしながら、以前は僅かに甘かった痕跡はテイスティングで感じとれました。でも甘くは無いんだな・・。非常に複雑性が高いです。ワインって・・難しいですね~・・でもだから楽しい!ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ローラン・ルーミエ!さらに一皮剥けた気配を強く感じさせる村名シャンボールです!今飲んでも美味しい!】

 リアルワインガイド第54号は、この村名シャンボールに89+ 90+ 今~2033 と言う評価で、2013年ものとほぼ同様の評点でした。やや還元的だったとのことですが、noisy が飲んだ時点で還元は感じませんでした。非常にバランスが良い、ローラン・ルーミエらしい出汁味のエキシーさ、2014年特有の樽の影響を感じています(オート=コートのコラム参照)。

 2014年のシャンボールは今飲んでも結構においしいです・・いや、敢えて言ってしまうと、中途半端に休ませてしまうと、

「締まってきて硬くなってしまうかもしれない」

危険性は有るかもしれませんので、

「2017年の春くらいまで」

がひとつの目安になるでしょう。もし早めに飲もうと思われていらっしゃるのなら、その辺りが期限です。その後、2年ほどは硬い時期に入っているかと思います。それからはややソフトに・・要素を放出しはじめてくれると思います。

 また、この2014年シャンボール村名に言えることは、

「例年以上に味わいがしっかりしている。」

と言うことですね。縦に伸びる酸っぱめの酸は穏やかで、横に拡がる味わい深く柔らかな酸が多いです。これはやはり樽の使い方が少し変わったのかな?と思わせる部分です。基本的にはほぼ例年通りのローラン・ルーミエだが、多様な酸が形成されている部分がちと違うように感じました。

 非常に優れたシャンボールです。結構・・エロいですよ。良い感じですのでブルゴーニュファンには喜んでいただけると思います。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は2013年もの以前のコメントです。
━━━━━
 どうにもならんものはどうにもならんので・・飲んでいません。リアルワインガイドの第50号でしっかりテイスティング出来ているようですので、参考にさせていただきました。

 2013年は非常にフルーティな仕上がりになったようで、決して無理をせず、ナチュラルに造ったと言う事かと思います。(ちなみにリアルはオート=コート88 88+ 今~2025 と、前年以上の評価でした。)

 シャンボール村名は90 90+ 今~2028 と言う評価。昨年の2012年のご案内の時にはシャンボールを飲んでいますが、リアルの評価的には上を行っているようです。

 シャンボール1級レ・シャルムはさすがの91 92 2016~2036。村名とはたった1.5点しか変わらない・・と思うかもしれませんが、この差は非常に大きいんですね。一緒に飲めば「格の違い」をまざまざと見るはずです。極少量です。

 クロ=ヴージョは92+ 93+ 2019~2040。2012年は93 94 と言うものだったので、ほぼ同格でしょうか。確かにこのワイン、4~5年経つと激変します。

 ボンヌ=マールは93 94 2018~2040 とさすがにトップの評価です。4~5年で一旦飲めるようになるかとは思いますが、しかし硬いと思いますよ。飲み頃はずっ~~~~~~~~~と・・先のはずです。このワインに関しましては申し訳有りませんがセットを組ませていただきました。

 余りに無いのでこれしか書きようが無いですね。すみません・・ご検討くださいませ。


以下は以前のコメントです。
━━━━━
【クロ・ヴージョとはかなり違います・・・】

 飲むだけならば良いけれど、シャンボールのワインのテイスティングをして、それも評価や「あんちゃらなんちゃら」とご尤もな意見をするならば・・いや、ついついしてしまうものなんだが、実は本当に注意しなくてはいけない。非常に慎重に細心の注意を払ってするべきだし言うべきだ。他の村のピノと同様に安易に果実味の強さで判断してはいかんのですね。それは何故か。

 いつも言っているように、それはシャンボール特有の強いミネラリティにある。シャルドネで言えばムルソーみたいなもの。滅茶苦茶強いミネラリティに要素は閉じ込められ、飲むタイミングによっては、全てをコーティングしてしまっている。数日後には・・

「・・あれ?・・・同じワインか?」
「・・・前に飲んだのは個体差で悪かったのかな?」
などと、勝手な理由をつけて自分を納得させてしまう。そして判断の悪循環に入る。リリース近辺にしか感じることの無い果実味の強い(やや甘い)ワインを素晴らしいシャンボールだと・・

「勘違いしてしまう。」

 しかしながらそこに「気まぐれ型八方超絶すっぴん美人」たるシャンボール=ミュジニー・ワインの本質は無い。

開けてみて、

「あれ?硬いかな?ちょっと酸が強いけど・・」

 そう思ったなら様子を見つつも、その日はコルクを戻して翌日、翌々日・・・、もしくは1週間後に再度トライしてみよう。ビックリするほど違うはず・・。だからnoisyはシャンボールのテイスティングには慎重だ。散々痛い目に遭って来たから安易な判断などはできない。とても難しいが・・とても楽しく、程よく熟しこちらを向いてくれている超絶すっぴん美人のシャンボールほど素晴らしいものは無いと言える程だ。

 シャンボールは、まともな生産者のものは、
「村名でさえ50年持つ」
と思っていたほうが良い。1級ならなおさらである。


 村名シャンボールの方は、ジョルジュ(クリストフ)・ルーミエが真っ赤な果実が中心の所、ローラン・ルーミエは赤に黒が混じる果実が中心です。滋味深く、しっとりしていて、石灰系のミネラルを充分に含んだ華やかなワインです。翌日~翌々日には閉じる方向に向いますが今飲んでもとてもしっとりして美味しい!リアル43号は89+90+ 今~2028。一推しです!

 1級レ・シャルムは今飲まないほうが良いでしょう。最低4~5年必要です。 クロ・ヴージョがとても美しい土のニュアンスをしっかり感じさせるのと対照的に、石灰土壌の石と土を感じさせてくれます。これも今飲んでも美味しいですし、長期に渡り貯蔵もOKでしょう。実はこれも・・・少なくって御免なさい!リアル43号の評価は91 92 2016~2036でした。お早めにどうぞ!

Chambolle-Musigny

 エキス的、とても洗練されたワインです。
黒を含んだ赤の色合いで、均整のとれた緻密さ、重くないけども積層的な密度のある味わい。
ふんわりと香ってくる健全な果実とミネラルのあいまった香り。
豊富な酸やタンニンのひっかかりが無く、まとまっています。
ルイ・ユエラン、ジャンニアールのシャンボールと比べると層の厚さは数段上という風に思います。

 またとてもナチュラルな滋味が感じられ、深い奥行き、落ち着きが感じられます。


恐らくクローズ期に入る前にできたテイスティングでしたが、じっくり味わいたいワインでありながら、スル―っと入るワインでしたのでさっさとなくなってしまいました。


ナチュラルな滋味深い味わいと綱渡りのような絶妙なバランス感覚が秀逸なワインです。
これはちょっとハマる味わいですね。