ドメーヌ・ローラン・ルーミエ
ローラン・ルーミエ
フランス Domaine Laurent Roumier ブルゴーニュ
● 待望のローラン・ルーミエ2012年が登場です。このところは全てのアイテムがちゃんと入荷しないことが多く、
「日本向けのパレットが崩れた」
とかなんとか・・・毎年のように何かしらの理由が有りました。
2012年のラインナップは、昨年同様全てのアイテムを購入することが出来ました。コスモジュンさんも、ディオニーさんと一緒になり・・・(参議院議員選挙も有った事だし・・)、「アベック・ジェイ」と名前が変わりました。
ローラン・ルーミエは、絶大な人気を誇るドメ ーヌ・ルーミエ(ジョルジュ・ルーミエ)とは兄弟蔵ですが、品質的に一歩譲るような印象が蔓延しているように思います。
しかしながら・・・どうなんでしょうね・・皆さんの実際のところは・・・。noisyは、飲んで美味しいのはローラン・ルーミエだと思いますが。点と価格がより高く、品薄なのはドメ ーヌ・ルーミエなのでしょうが、繊細さ、優美さにおいて、ローラン・ルーミエはドメ ーヌ・ルーミエを凌駕していると思います。
勿論ですが、目も眩まんばかりの蒼々たるアイテムとか、物凄い凝縮度とかはドメ ーヌ・ルーミエが上でしょう。しかし、それは所有欲を満足させるかもしれませんが、実質的に「飲むワイン」「好きなワイン」とは、少し違うところにあるように思います。
飲んでいて疲れない・・繊細な表情をじんわりと・・でも確実に伝えてくるローラン・ルーミエのワインは、ドメ ーヌ・ルーミエよりもわずかに数日早いと思われる収穫日だけによるものでは無いと思われます。
noisy ももちろん、ドメ ーヌ・ルーミエのミュジニーと、ローラン・ルーミエのボンヌ=マールのどっちを飲みたいかと聞かれたら・・・
「ミュジニー!」
と言うでしょうが、両ルーミエのシャンボールなら?・・・もしくは1級同士なら?と聞かれたら、ローラン・ルーミエと答えると思います。
まあ、ルーミエのザムルーズは、当たった事がないと言うか、外れ続きだったと言うか、その後は手を出せなくなったというか・・なので、noisy的な信用度が無いというのも有ります。ジュヴレで言ってみれば、むしろデュガ的なのがドメ ーヌ・ルーミエであり、アルマン・ルソー的なのがローラン・ルーミエです。みんな、ジュヴレじゃデュガよりルソーと言うのに、シャンボールだと逆になる・・有る意味・・不思議です。
はっきり言って・・オート=コートの赤で充分旨いです。ローラン・ルーミエのスタイルをちゃんと持っていますし、今飲んでもとても美味しいです。シャンボールも、単に硬いとか、硬いけれど凝縮度が凄いので飲めてしまう・・とかでは無い、シャンボールの真の姿を持っています。クロ=ヴージョは元々はジョルジュ・ルーミエの畑でしたが、どう見ても昔よりも美味しいと思います。ボンヌ=マールは・・・飲めてないので言わないでおきましょう・・でもドメ ーヌ・ルーミエの半額以下ですから、どう見ても過少評価でしょうね。シャンボールの1級レ・シャルムを、是非ルーミエのレ・クラと比較してみて欲しいと思います。総合でどのように評価されるでしょうか・・・。ワインは1杯だけ飲むので有れば、そのような評価も出来るかもしれませんが、2杯飲むならローラン・ルーミエに歩が有るとさえ思います。
2000年の頃のローラン・ルーミエでは、もはや無い・・そのように思います。確かにその頃は、「やや薄いかな?」と感じることも有りましたが、
「エレガント、精緻なシャンボール」
を具現出来ているのはローラン・ルーミエだけ・・と言えると思います。素晴らしい2012年・・是非ともご検討ください。
●2011 Chambolle-Musigny 1er Cru les Charmes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・シャルム
【クロ・ヴージョとはかなり違います・・・】
飲むだけならば良いけれど、シャンボールのワインのテイスティングをして、それも評価や「あんちゃらなんちゃら」とご尤もな意見をするならば・・いや、ついついしてしまうものなんだが、実は本当に注意しなくてはいけない。非常に慎重に細心の注意を普Eってするべきだし言うべきだ。他の村のピノと同様に安易に果実味の強さで判断してはいかんのですね。それは何故か。
いつも言っているように、それはシャンボール特有の強いミネラリティにある。シャルドネで言えばムルソーみたいなもの。滅茶苦茶強いミネラリティに要素は閉じ込められ、飲むタイミングによっては、全てをコーティングしてしまっている。数日後には・・
「・・あれ?・・・同じワインか?」
「・・・前に飲んだのは個体差で悪かったのかな?」
などと、勝手な理由をつけて自分を納得させてしまう。そして判断の悪循環に入る。リリース近辺にしか感じることの無い果実味の強い(やや甘い)ワインを素晴らしいシャンボールだと・・
「勘違いしてしまう。」
しかしながらそこに「気まぐれ型八方超絶すっぴん美人」たるシャンボール=ミュジニー・ワインの本質は無い。
開けてみて、
「あれ?硬いかな?ちょっと酸が強いけど・・」
そう思ったなら様子を見つつも、その日はコルクを戻して翌日、翌々日・・・、もしくは1週間後に再度トライしてみよう。ビックリするほど違うはず・・。だからnoisyはシャンボールのテイスティングには慎重だ。散々痛い目に遭って来たから安易な判断などはできない。とても難しいが・・とても楽しく、程よく熟しこちらを向いてくれている超絶すっぴん美人のシャンボールほど素晴らしいものは無いと言える程だ。
シャンボールは、まともな生産者のものは、
「村名でさえ50年持つ」
と思っていたほうが良い。1級ならなおさらである。
村名シャンボールの方は、ジョルジュ(クリストフ)・ルーミエが真っ赤な果実が中心の所、ローラン・ルーミエは赤に黒が混じる果実が中心です。滋味深く、しっとりしていて、石灰系のミネラルを充分に含んだ華やかなワインです。今飲んでもとてもしっとりして美味しい!一推しです!
1級レ・シャルムは今飲まないほうが良いでしょう。最低4~5年必要です。 クロ・ヴージョがとても美しい土のニュアンスをしっかり感じさせるのと対照的に、石灰土壌の石と土を感じさせてくれます。これも今飲んでも美味しいですし、長期に渡り貯蔵もOKでしょう。実はこれも・・・少なくって御免なさい!お早めにどうぞ!
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved