
ん~・・この位のコンディションですと、普通に流通してしまいます・・と言うか、
「まったく問題有りません」
で通ってしまうと思えるレベルです。
しかしながら、同様の保存状態だったと推測できる他の個体との比較も出来る状況でしたし、外観、色合いなどを吟味した結果、
「他の個体よりも液量が明らかに少ない。ただし漏れが有ったと確認できない。」
「色合いはやや暗く、僅かにダークなスクリーン。また透明度はやや落ちる。」
ので、
「・・これは普通には売れないな・・」
と判断したものです。
「ん?・・漏れてない可能性って・・銀色のシールの下部が腐食してるじゃん!?」
とおっしゃるかもしれませんが、これは中の液体の漏れが由来と断定できません。実際に良く観察していただければ判ると思いますが、このような銀シールは水分で腐食し易く、またシャプスュル下は湿気(水蒸気・結露)が溜まる部分ですので、漏れていなくともこのように腐食する可能性が有ります。特に開け閉めの頻度が高い個人セラー(空気の容積が少ないので・・)は、その開閉で一気に温度が変化して結露を生みますので、このようになることが多いです。また、セラーの中の置く場所にも拠ります。
また、漏れが有ったと確認できないとしていますが、漏れてないと言ってる訳じゃ無いんですね。漏れの痕跡が確認できないだけなんです。なので、noisy的な意見としましては、
「多分漏れが有り、それが内容量を減らし、残留糖分が再度コルクとボトルの口に蓋をした形」
で有るかと思います。あくまで推測です。
四半世紀も経過しますと、この位の液量の減りは普通と判断されます。しかし、そのような判断は色々な角度から検討されるべきと思います。
価格の方も・・実は入り値を考えればこんな価格では売れないんですが、妥当かな・・と言う価格に下げさせていただきました。
ただし、
「過大な期待は禁物!」
です。
「美味しく無かった・・」
などとは言わないでくださいね。あくまでワインのお勉強・経験の一端としてのアイテムをお考えいただきたいと思います。ご検討くださいませ。