
いや~・・エキスが濃いですね~・・。いや~・・2013年のレ・シャトロの、余りの美味しさが脳裏から離れず、少ないキュヴェですが・・2014年も飲んじゃいました!2014年ものは2013年もののレ・シャトロのエキスを1.5倍にしたような、濃密さを持っています。
濃密なのに甘く無いし、凄みなどは全く・・2013年に同じです・・つまり、凄みは無いに等しい・・。しかしながら、繊細さ、まるで絹で仕上げた服のような上質さは、他の生産者のワインでは味わうことはまず無いです。ユドロ=バイエは濃密でめちゃ美味しいですが、こんな繊細さは無いんですね・・。凄みはユドロ=バイエでしょう。でも、心の中に侵入してくるような繊細さは、やはり、「ルイ・ユエランの独壇場」と言えるんじゃないでしょうか。
ただし、一言だけご注意申し上げますと、2013年よりも50%増しほどにエキスが濃密な分、現状の「発散度はまだ低くややタイト」です。年明けを過ぎますと、だいぶバランスしてくるはずです。短くともそれまでは、
「どうか待ってください」
その方がこのワインの本質を掴みやすいはずです!・・お勧めしたいが数が無い・・激レア品です。ご検討くださいませ!
以下は2013年のレ・シャトロのレヴューです。
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【驚くべき超繊細シャンボール=ミュジニー1級!!絹のごとき極細の糸を淡く美しいルビーと細やかな要素で染めています!】
いや~・・ついに超レアなルイ・ユエランの1級レ・シャトロを飲んじゃいました~!!・・これは素晴らしいですね~。他のどんな造り手にも似ていない!・・というか、こんな仕事は誰にも出来ないだろうと思ってしまいました。滅茶苦茶美しい・・そして、よくよく振り返ってみると、官能さがちゃんと有るんですね。
シャンボールの村の偉大なワインは、ボンヌ=マールとミュジニーかと思います。まぁ、レザムルーズとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
まず、ボンヌ=マールには全く似ていません・・やや無骨な部分が有るが、熟すと
「・・・なんじゃこりゃぁ!」
と思わず声が出てしまうような香しさと大きさのあるグラン・クリュですが、まるで違います。
ミュジニーの香気成分のうち、非常に繊細な・・デリケートな部分・・・、香水と言える様なムンムンするような華やか系のものではなくて、もっと落ち着いていてそこはかとなく漂うような、地に足が付いたしっとりとしたアロマ・・が似ています。言ってみれば、
「レザムルーズは香りがややジャミー!」
とさえ言ってしまうような高貴さを持っています。育ちの良さ・・みたいなものでしょうか。
そのしっとりとした高貴さは軽そうでいて重そうでいて・・でも全域にちゃんとバランス良く存在しています。簡単に言えば・・
「浮付いたところが全くない上流階級的エレガンス」
かな・・実に繊細で、絹糸1本それぞれにちゃんと染めをしつつ、その絹糸を織り込み、結果として派手さの無い美しいルビー色の花の模様を描いていると感じます。
こんなシャンボール1級は飲んだことが無い・・です。雑な部分が全く無い、繊細な仕事が出来る日本人の職人が美しい絹糸で作った着物と言える仕上がりでした!
写真をご覧いただければ・・テーブルのナプキンの模様がしっかり見えていますよね?・・でもそれでいて、色合いはちゃんと有るんですよ。美しいでしょう?
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【これは欲しいでしょ!】 余りに noisy が「好みだ」「旨い」と言うもんで、静かに拡がってきたルイ・ユエラン・ブームですが、まぁ・・飲めば納得してしまうと思うんですよね。脱力系だけれども、決して力を抜いているんじゃなくて、余計なことせずに淡々と必要なことだけをした結果として、ピュアで充実したエキス系の味わいになった・・ということなんですよね。
だから、仮に・・・
「そんなね~・・noisyさんが特別に言うほどじゃないよね~・・」
などとは言ってはみても、気付くと空になってるボトルと、自身にいつの間にか宿ってしまう肯定感には嘘は付けないはずです。そして彼の誠実な仕事ぶりには見合っていないようなどこのドメーヌよりリーズナブルなプライス・・・
そしていつの間にか・・・ルイ・ユエラン風の味わいが自身のもっとも好きなスタイルに置き換わってしまっていることに気付くんじゃないかと思うんですね。
この1級レ・シャトロは、僅かに0.04ヘクタールの持分で、おそらく一樽できるのがようやっと・・・という状況でしょう。飲まれた方の印象を聞くと、「正にルイ・ユエランのトップキュヴェ・・あのまんまを高級にした感じ」だそうで・・。エキスの充実度がさらに増し、シャンボール1級の大きさとエレガンスを纏っているのでしょう。
元から少ない2012年の、しかも一般には所有さえオープンにしていないキュヴェです。お早めにどうぞご検討ください・・・もしルイ・ユエランのスタイルがお好きなら!
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【幻のワイン??】 例えば、ルイ・ユエランの村名シャンボール2011年を飲めば、必ずや・・・
「こんなに素晴らしいのなら、上級キュヴェも飲んでみたい!」
と思われるに違い有りません。
しかしながら、エージェントさんのホームページやオファーを見ても、そんなキュヴェの案内などは無いんですね。僅かながらに造っているらしいと・・のことは判りますが・・。
前に余りに2011年のルイ・ユエランが旨いので、量的に少し購入したら・・・担当のS君が、
「実は何本も無いんですが、ほんの少量だけ1級シャトロが有るんですよ。要りますか?」
とのたまうので、二つ返事でいただいちゃいました。1ケースにも満たない僅かな数量です。そんな訳で、この貴重なワインがやってきたんです。
レ・シャトロのリューディは、皆さんもご存知のレ・フュスロットの北側に接する1級畑です。おそらくですが、レ・フュスロットに似た柔らかさと雅なニュアンスがあるんじゃないかと想像しています。グラン・クリュを持たないルイ・ユエランは、このレ・シャトロに全神経を集中させて造っていると想像しています。エージェントさんの案内に有るように、
「僕はグラン・クリュはおろか、プルミエ・クリュも持っていません。だから、他の造り手がボンヌ・マールにかける情熱を村名シャンボールに、プルミエ・クリュにかける手間と時間をACブルゴーニュに注いでいます(笑)」「・・・嘘じゃん!」
ま、ものは言いようなのかもしれません。どれだけこのレ・シャトロに情熱が注がれているのか、確かめてみたい方はきっと少なからずいらっしゃると思います。
ですので、今回は数量も無いし、飲まずにご案内します。村名、ACブルがあれだけの仕上がりを見せていますんで、期待は大です!是非是非ご検討くださいませ。追加は全く望めません!