【2016年はアドヴォケイト98Points!!・・完成された味わいバランス!・・シュナンブール1本で完結できてしまう豊かな味わいに脱帽です!】

何と言ったら良いでしょうね・・。あ、まずはこのもの凄いエチケットをご覧ください。余り写りが良いとは言えないんですが、この「S」の文字の装飾っぷりったら・・しばらく見とれてしまいますよ。
ちょっと恐竜時代を思い起こさせる「マンブール」のエチケットとも異なっていて、豪華で煌びやかな美しくもちょっとやそっとじゃデザイン出来ないほどの「美」さえ感じます。
そしてこのグラスの「やや黄色の美しさ」ったら・・無いですよね。で、このシュナンブール・・こう言い切ってしまうと問題かもしれないんですが、
「どんな料理にも対応できる!」
と思います。それだけ懐が深い・・んです。
しかしながらこのシュナンブール...は、
「このワイン1本で完結しているワイン!」
とも感じるんですね。矛盾しているように思われるかもしれませんが、実際にそうだと思うんです。

例えば・・まぁ・・noisy もまた大金持ちでは無いのも影響しているのかもしれませんが、もし目の前に飲み頃になったと思しきロマネ=コンティが物凄い存在感を見せているシュチュエーションを想像してみてください。
おそらく・・その目の前のグラスしか見えないでしょう。そして何もいらない・・そのブケ、アロマを逃すまいとしてずっと向き合ってしまうと思うんですね。そんな時のお食事はどうだろう?・・と。
いや、noisyも飲ませていただいた時に美味しいお食事もいただいたんですが・・全くお食事の内容は飛んじゃってるんですね。もう素晴らしい芳香に向き合っていまして、たしかにフォークで口内に入れてはいたんですが・・まぁ・・合わない・・(^^;;
と言うか、その時はワイン会でして、ブラインドのワインを別のグラスで出されていまして、はやくその答えを言えと・・急かされたんですね。でもnoisyは、目の前のそのグラスにしかもう心が動かず、ずっと向き合ってしまってましたので・・
「(・・うるさいなぁ・・)」
とずっと思ってました・・すみません・・無視してしまって・・。

話しを戻しますと、その凄いワインはまだ少しの若さは在ったとしても、やはり「完結していた」と思うんですね。その存在感に圧倒されつつも、その素晴らしい味わいと香りが完結していた・・他に何も必要なかった・・と思うんですね。
このマルセル・ダイスの2016シュナンブールは、全くイコールであるとは言えませんが、
「シュナンブールを飲んでいて・・それだけで満足してしまう!」
素晴らしい魅力が有る訳です。
それでも食はいっしょに食している・・だからどんな料理でも大丈夫・・。漬物も、焼き魚も肉も煮物も・・です。ほんのりとした甘みは有ります。しかし五味六味・・凄く感じられる複雑な味わいを、柔らかなミネラリティが包んでいる感じなんですね。
存在感のある素晴らしいワインです。アドヴォケイトはどうやら「98ポイント」のようです。是非飲んでみて下さい・・あ、このシュナンブールの後に、他のワインを飲まないでくださいね。相当厳しいことになると思います。
---以下は以前のレヴューです。
以下は以前のレヴューです。
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【ワイン会に出すと常に良いところを持って行ってしまうマルセル・ダイス、珠玉のグラン・クリュです!美味し過ぎます!】 ほんのりと甘みを含んだ膨らみの有る仕上がりになることが多いシュナンブールです。熟成と共に徐々にドライな方向に向かっていきます。今回は飲んではいませんが、これを不味いという人は、アルコールが嫌いでなければ・・・存在しないでしょう。奥深く、幅広く、天に抜けてゆくような美しいワインです。
2012年ものにアドヴォケイトは97ポイント 飲み頃 2020~2045 と言う巨大な評価で応え、その素晴らしさを追認したようです。他のメディアではそれ以上付けているヴィンテージは数多く有りますが、アドヴォケイトは96ポイントが最高だったと思います。
他には la Revue du Vin de France 18.5/20 Points
と言う評点のようです。
それにしても、このエチケットの美しさ、細かい装飾は素晴らしいです。味わいも見た目も存在感が凄いです。そろそろ息子さんがドメーヌ・マルセル・ダイスでも醸造しているようですね。是非ご検討くださいませ。

「何かをよくしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ」。ジャン・ミシェルの主張は、つまるところ4つに集約されます。
1) なによりも、根を深く伸ばさなければならない。ビオディナミもその手段にすぎない。
2) テロワールの個性は、品種の個性を凌駕する。
3) クローン樹から造られるワインはどれも同じで、そのクローン特有の味しかしない。
4) 土壌の生態系のバランス=ワインの味わいのバランス=飲む人間の体内器官のバランス。バランスが悪いと、飲む人も疲れたりといった害を生む。良いワインは、人間を癒すものである。
ジャン・ミシェル・ダイスという人と彼のワインの本質を理解することができない人たちは、彼のことを”変わり者”と呼ぶしかないのですが、本質志向で意欲的な新世代の造り手たちからは父親のように慕われています。ここに、アルザスの明るい未来があります。1ha。平均樹齢50年。リースリング、ミュスカ、ピノ・グリ、シルヴァネール、シャスラの混植。軽い粘土質表土に、砂岩質、石膏、泥灰土質基盤。貴腐菌。石膏中に硫黄分が多く含まれていることで有名な伝説的な畑で、ワインにもマッチを擦ったような香りが感じられます。「10年間は開かない」という厳格で荘厳なスタイル。現代アルザスワインの頂点。