
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!