● この何年かのマルキ・ダンジェルヴィーユのワインには驚かされ続けていますが、2017年ものが入荷し、テイスティングをして、さらなる進化にビックリしています。
まず、白ですが・・凄いです。安いアイテム、アリゴテとA.C.ブル・シャルドネは、呆れるほど旨いです。詳細は各コラムに書きますので、必ず読んでくださいね。素晴らしいです!・・少なくて飲めなかったムルソー・サントノのことが気になって仕方が無いです。もしかしたら重要な判断の機会を伸ばし続けているんじゃないか・・と。
なので、素晴らしいアリゴテ、シャルドネは必買!とさせていただきました。是非ビックリしてみてください・・(^^;;
ピノ・ノワールですが、このところ続いてきたダンジェルヴィーユの進化は絶頂を迎えていると思わされるほど素晴らしいです。
ヴォルネイ1級と言うワイン・・もう、絶品です。素晴らしいですよ・・。有り得ないほど美しく、複雑性に富み、バランスが良いです。結構減ってしまいましたので・・買えたらラッキーでしょう。
それに、これは少なくて飲めていませんが、普通の村名ヴォルネイでさえ、ヴィノスは上値92点も付けています。
そして、いつもは優しい味わいでほんわかとしたニュアンスの1級フルミエに至っては、ティム・アトキン(デカンター)94ポイントですよ?・・信じられます?・・それに、良く判らないけれどいつも評価が他より低いアラン・メドーも上値93ポイント、そしてアドヴォケイトもヴィノスもジャスパー・モリスも上値93ポイントです。
「・・どうした・・フルミエ・・何が起きた?!」
と思って、どうしても開けようとは思ったんですが、もう残りが少ないんで・・テイスティングは止めています。
そして、シャンパン・・。これは飲みました。
「・・えっ?・・」
です。
いつものヴィンテージと全然違うんですよ。どこかにゆったり感が有る貴族的な味わいだと・・そして、白っぽい石灰感の強いワインだと思っていたんですが、滅茶苦茶複雑で、官能感が強く、ジュヴレの超高級な1級・・(あれです・・)を思い起こさせるような希少ミネラリティ由来の表情に圧倒されました。こんなヴォルネイ・シャンパンはnoisyも初めてです。それと同様なものを感じてかどうか判りませんが、ティム・アトキン96ポイント、その他は上値94ポイントで見事に揃っています。圧巻です。
勿論、いつも滅茶美味しい下級クラスも健在ですが、2016年までの「ゆったり感」「貴族の余裕?」みたいな部分が消え、ワインの造り手としての緊張感みたいなものがヒシヒシ伝わって来る見事な味わいです。凄い旨いです。
あ、因みにクロ・デ・デュックはティム・アトキンさんが97ポイントです。今までで最高じゃ無いかと思います。
2017年のマルキ・ダンジェルヴィーユは見逃せないでしょう。お好きな方は上のクラスからさっさと、飲んだことのない方は下のクラスからサクッと・・行くのがお勧めです。是非ともご検討くださいませ。
■エージェント情報
2017年のコートドボーヌは2016年と同じ時期に霜が降りたが、村中で藁を燃やして煙幕を焚いて霜害が出るのを阻止することが出来た。その後の天候は安定しており特に病気なども無く、収穫時の天候も程よく涼しかったのでとても健康的な葡萄が収穫できた。気になる収穫量も2009年以来のノーマルな量で厳しい年が続いていたのでとても満足している。2017年は空気のように軽やかでありながらコクがあり、女性的でエレガントなヴォルネーの特徴が良く出ているヴィンテージとなっている。
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このところ・・2008年位からだったでしょうか、マルキ・ダンジェルヴィーユさんのワインが滅茶苦茶美味しくなってきまして・・それにはテイスティングして気付いてはいたものの、仕入先が無い・・・困ったな~と・・ブローカーものでも・・などと思っていたところ、運良く再び仕入れられるような状況になって目出度し目出度し・・・なんですが、
2012年は大幅収量減で価格が大幅アップ!
になってしまい、テイスティングするのも気が引けるほど・・・そう、つまり高いし数が無いし・・・再び参っちゃいました。
でもこれからはやっぱり外せない・・素晴らしいヴォルネイだと確信していますので、それでも頑張って3本もテイスティングしちゃいました・・
2012年のマルキ・ダンジェルヴィーユって・・ネットを探しても中々出て来ないのは・・何で?・・探し方が悪いかな?
まぁ、とにかくエレガンスの塊、雅さの極致・・のような味わいです。少し高価ですが・・・それでもこの美しさ、エレガンスに何とか触れてみて欲しいと思います。
下記リンク先はマルキ・ダンジェルヴィーユさんの映像です。
http://youtu.be/EFcZs2x4LRE
http://youtu.be/EFcZs2x4LREVIDEO
DOMAINE MARQUIS D'ANGERVILLE このドメーヌは約200年に渡り、ヴォルネーでワインを造り続けています。1906年からINAO(フランス原産地呼称統制協会)の創立メンバーの1人であるマルキ ダンジェルヴィル氏がドメーヌの仕事を引き継ぎ、フィロキセラの被害にあった葡萄畑の再建に尽力しました。1952年には息子のジャックダンジェルヴィル氏(現当主ギョーム ダンジェルヴィル氏の父親)がドメーヌを継ぎ、父同様に品質を重視したワイン造りを続け、また様々なワイン関連機関の設立に貢献しました。ジャック氏の他界後、2003年から息子のギョーム氏がドメーヌを引き継ぎ、ジャック氏と15年間共に仕事をしてきた農業技師であるルノード ヴィレット氏の助力を借りながらワイン造りを行っています。 ドメーヌの「偉大なワインは葡萄の収量を制限した収穫から生まれる」という理念に基づき、1株につき6房に抑えて凝縮した質の高い葡萄を作っています。現在は約15haの畑を所有し、丁寧に耕作されている排水の良い石灰泥灰土壌にたくさんの古木が地中深くにまで根を下ろして、様々な要素を葡萄に与えています。2006年ヴィンテージから毎年25%の割合でビオディナミに移行しており、2009年ヴィンテージからすべてビオディナミによる造りになりました。 収穫は全て手摘みで除梗も100%行われます。醗酵前に低温で果皮浸漬を行い、温度管理がしやすく、外気との遮断が容易という理由から、アルコール醗酵は木製の開放桶で約14日間行います。熟成は228Lの樫樽で15~18ヵ月間行われ、年にもよりますが新樽比率は約25%になります。また、白において2006年から醸造方法をかなり変えていて、昔はステンレスタンクでアルコール醗酵を行ってから樽に移していましたが、今はアルコール醗酵から樽を使用をしています。