
クロ・デ・デュックが97ポイント、あのフルミエでさえ94ポイントと言うようなメディアの物凄い高評価が理解できるほどの・・仕上がりです。これが買えた方はラッキーかとさえ思います。
2017年もののダンジェルヴィーユの凄さは、他のコラムで散々ご紹介させていただきましたので・・そちらに譲ることとして、まずはどこが変わったのか?・・と言う点です。
2016年ものの1級も非常に良かったですし、進化を感じたのも事実です。ですが、2017年ものは・・すみません・・他でも書きましたが・・
「別物!」
です。
そもそもの・・どこかに有った優雅さ、余裕と言ったもの・・悪く言えば、「隙間」なのかもしれませんが、それが悪い方向に向かっていない・・好意的に捉えられたと言うことですね。
「貴族の余裕」
的な美味しさ・・だった訳で、それが年を追う毎に、エレガンスと言う点において磨かれてきたと思います。
しかしこのワインは、緊張感が有り、隙間?・・なんてどこにも有りません。磨かれた宝石で隙間なくビッチリと飾られているかのようです。
つやつやとして滑らかなテクスチュア、ミネラリティの複雑さ、果実の美しさ・表情と言ったものを全てトータルしての、エレガンスが完成しています。
味わい的にも・・以前のレヴューが役立たないんじゃないかと思えるほど、異なります。色合いも全然違うでしょう?
一皮も二皮も剥けた・・だけでは無い、激変と言って良いような変わり方なんです。
「・・また~・・大げさなこと言って~~!」
と思われるかもしれませんが、フルミエが94ポイントですからね・・。ヴィノスが上値で93ポイント付けてますが、noisy的には93+~94ポイント位あるんじゃないか?とさえ思いたいほどの素晴らしさでした。
すみません・・余りに美味しいので、少し販売してしまいまして、残りが少ないです。お早めに・・これは是非とも手に入れ、飲んで欲しい!切に願っています。
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユのベースの1級!「気品がポテンシャルを包み込む」姿をぜひご確認ください!】
ダンジェルヴィーユのベースとも言うべき「プルミエ・クリュ」です。2016年のようなヴィンテージは、通常の年のように「どことどこをブレンド」と言うような形にはなっていないんじゃないかと感じられます。素晴らしいバランスをしています。
そもそもヴォルネイのワインと言うのは、ヴォーヌ=ロマネに匹敵するワインとしてもてはやされたものです・・と言うか、ヴォーヌ=ロマネよりも人気が高かったと言われています。それがいつの間にか凋落してしまったんですね。
しかしながらヴォルネイのトップであるダンジェルヴィーユの復活により、昔の人気により近づいていると思われます。飲めば旨いので・・そう思っちゃいますよね。
そもそも、ややソリッドで硬めのテクスチュアがヴォルネイの特徴とも言えます。シャンボールほどでは無いにせよです。そこに赤い粘土のニュアンス、含まれるミネラリティの発露としての微細な表情が花を添える感じです。
ヴォルネイ・フルミエになると、シャンパンほど硬質では無いにせよ、やや白っぽいニュアンスが混じり、端正さが顔を出して来ます。こちらはむしろもっと複雑に感じるくらいの多様なミネラリティを持っています。ただし、そこがやはりダンジェルヴィーユらしいところなんですが、
「ポテンシャルを気品が包み込む味わい!」
が有るんですね。
これは、
「どうだ~!凄いだろ?」
と凄むのではなく、ただただ自然で、普通に滅茶旨いんですよ。多くを語りたがらない・・訳です。それがむしろ気品として感じられるのは、ちゃんと受け取ると非常に精工に、ち密に要素が組み立てられていることが判ります。このプルミエ・クリュにも、その気品がバッチリ感じられます。2013年ものをテイスティングしていますが、ここまでは無かった・・と思います。
素晴らしいワインでした!ダンジェルヴィーユのテイスティングは非常に楽しいです!昨日飲んだ2015年ムルソー・サントノの素晴らしさにはひっくり返りました・・是非そちらもご検討いただきたいと思います。
以下は以前のレヴューです
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【ダンジェールヴィーユは名実共にトップドメーヌの仲間入り!】 こちらは飲めませんでしたので、以前の記事(2013年)をそのまま記載しています。因みに2014年ものはリアルワインガイド第57号で、「今飲んで90+ ポテンシャル91+ 飲み頃予想 2018~2037」と評価されています。2015年ものは大きく超えてくるかもしれません。
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量が無いので飲まない予定で・・まぁ、売れなきゃそれでも良い・・位に思っていたダイジェルヴィーユのヴォルネイ1級ですが、ブルゴーニュ・パストゥグランの余りの素晴らしさに・・
「・・飲みたい!」
と思ってしまったんですね~・・この時点でダンジェルヴィーユ2013については「赤字決定」です。・・まぁこれも仕方が無いですが・・。
左の写真はヴォルネイ1級・・1級畑もののブレンドです。色合いをご覧下さい・・こんなに澄んでいて美しい色をしているんですよ!
非常に精緻で、ビオに有りがちなアヴァンギャルドさはゼロ、ナチュラルなのにピュアと言う、非常に難しいことをやっています。
これについては異論も有るかとは思いますが、So2をそれなりに使用すれば、
「(ビオ由来の)ナチュラル&ピュア(な味わい)」
を実現出来ます。しかし、So2をそれなりに使用してしまうと、テクスチュアも硬く、ワインも硬く・・で、結局昔のダンジェルヴィーユとさして変わらなくなってしまうんです。
つまり、So2の使用量を出来うる限り減らして行く・・
そういうつもりで栽培に力を入れ、醸造にも気を使わないと、しなやかさの無い、詰まらないワインになってしまうんです。このヴォルネイ1級ですが、実にソフトでひとつひとつの「襞」が感じられ、そこから品格が漏れ出てくるような素晴らしい味わいをしています。
今飲んでも充分美味しさが伝わってきます。今までのダンジェルヴィーユ(2008年以前)には無かった美しさを伴うしなやかさが、年を追うごとに増してきているんです。
1級カイユレはまだ飲んでませんが、売れなかったらお正月に飲むつもりです・・だって・・美味しいもんで・・こんなワイン、毎日飲めたら幸せです!是非ご検討くださいませ!