
ちょっと見ただけだと「ヴォルネイ・フルミエ」に思えてしまうかもしれませんが、この写真は間違い無く、「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ」です。1級ピチュールと1級ミタンのブレンド・セパージュと言うことになっています。
ですが・・これはもう、ヴォルネイがどうとか・・と言う狭いレベルの話しじゃないと・・感じてしまう、素晴らしいワインでした!・・滅茶旨いです!
何が一番近いか?・・と聞かれましたら・・誤解を恐れずに言わせていただけましたら・・ヴォーヌ=ロマネのある凄いワインを彷彿させてくれるので、それ・・と言うと思います。
noisy もこの何年か・・2年ほどでしょうか、
「ヴォルネイ新時代」
を言って来ました。
ヴォルネイのワインがもう・・滅茶苦茶美味しいんです。ダンジェルヴィーユしかり、グラントネしかりです。
グラントネ・・旨いですよね~・・。しかも価格は驚くほどリーズナブルです。凝縮しているし、エレガントでも有るし、相対的なポテンシャルは物凄いと思います。
ダンジェルヴィーユはどうでしょう?・・勿論、凝縮もしているし、物凄いエレガンスだし、そして何と言ってもフィネスが・・半端無い・・ですよね?・・2019年は、そこがもう物凄い「底上げ」になっていまして、
「ダンジェルヴィーユならではの物凄いフィネス!」
なんですよ。これはグラントネには無い・・いや、無いと言っては失礼ですね・・グラントネにはまだ出し切れていない・・と言うか、スタイルそのものが異なると言えるかもしれません。もし可能なら、

「グラントネのブルイヤールとこの1級を比較してみる」
のもお勧めです。ブルイヤールの南に接する「ミタン」をセパージュしていますし、ヴォルネイの上部の畑ピチュールとのブレンドですから・・。まぁ、ピチュールはデュックとも接してますので、ちょっとズルいかな?
もはや「ヴォルネイ」に留まらず、ブルゴーニュ全体の中でも、物凄く光るワインになったと言えます。
一枚目の写真は思いっきり寄って撮りました。このワインが持つエレガントさ、フィネスさえも撮れているようで・・ちょっと・・「えへん!」です。
二枚目は普通に、一枚目よりも引いて撮りました。でも・・やはりこれじゃぁ・・何も判らないですよね?・・なので、最近は思いっきり寄って、しかもグラスの3/4ほどしか見せない方が、真の姿を撮れるような気がして、そのようにしています。
滅茶苦茶美味しいので・・あ、アレン・メドゥーズ氏がこのワインに上値、93ポイントも付けていました!・・ちょっとビックリです。まぁ、noisy ならもう少し載せてしまいますけどね。是非飲んでみていただきたい、素晴らしいブルゴーニュワインです。ヴォーヌ=ロマネの素晴らしいと思っているワインと、是非比較してみてください!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものダンジェルヴィーユでもっともソフトで優しい味わいのヴォルネイ1級・・ピチュールとミタンのブレンドです!】
クロ・デ・ザングルの上部で、しかもクロ・デ・デュックの北に接するピチュールと、クロ・デ・ザングルの下部のミタンをブレンドしている1級で、まぁ・・ある意味、コート・ド・ニュイで言えば、
「クロ・ド・ヴージョ」 か、 「エシェゾー」か・・
みたいな1級のワインです。今一番ソフトで柔らかく、優しい味わいをしていました。とてもナチュラルで豊満で、しかしピシッと焦点が合っています。
どちらかと言うと、以前の「フルミエ」のようなニュアンスで、その「ほんわか」としたゆったりさを2018年のダンジェルヴィーユ的な締まりの良さ、半透明なミネラリティがコーティングしているような感じです。
なので、とっても近寄りやすく、全くしかめっ面をしていないので好感度が高いです。
因みにヴィノスでは93ポイントと言う、かなりのハイポイントで評価していました。
ですが・・その評点自体には文句は無いんですが・・ヴィノスは1級クロ・デ・ザングルを90~92ポイントと、この1級より低く評価しているんですね・・おそらく担当はニール・マーティンさんかと思われますが・・これは、絶対に間違っています。noisy は、どちらも並べて一緒に飲んでますんで・・はい。間違いなくポテンシャルも、現在の味わいも上なのは、この1級では無くクロ・デ・ザングルです。・・ザングルは滅茶苦茶美味しいですよ。凄い出来です。
そもそも・・クロ・デ・ザングルの上部のピチュールと、下部のミタンをブレンドしたのがこの1級でして、ドメーヌの出し値もクロ・デ・ザングルの方が上、そして、ドメーヌの方では、元々クロ・デ・ザングルとピチュールとミタンをブレンドしてヴォルネイ1級としてリリースしていたんですが、クロ・デ・ザングルをひとつのアイテムとして独立させたんですね。
ですので、ドメーヌとしてもクロ・デ・ザングルを上級としています。noisy もちゃんとテイスティングして、クロ・デ・ザングルをより上の出来であると確認しました。その差は、noisy 的には1.5ポイントほど有りますので、非常に大きな差です。
決してこのヴォルネイ1級を貶める意図は有りませんが、このような・・ちょっといい加減にも思える評価が出回るのは良く無いと思うんですね。
ですので、興味のある方はクロ・デ・ザングルとヴォルネイ1級を比較していただければ・・(^^;; 少なくとも如何にいい加減な評価が出回っているか、を知ることが出来ます。
いや、とても美味しいんですよ・・ただし、このワインについてはブレンドと言うことで、特徴が見え辛くなっているのは確かかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!