ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ

マルキ・ダンジェルヴィーユ

フランス Domaine Marquis d'Angerville ブルゴーニュ
● 2020年のマルキ・ダンジェルヴィーユをご紹介させていただきます。圧巻な素晴らしさを見せてくれた2019年ものに驚かれた方も多かったと思われますが、2020年ものはダンジェルヴィーユらしい、いや、ダンジェルヴィーユならではの「優雅さ」と「エレガンス」をさらに追及し実現した素晴らしいヴィンテージになったようです。

 「なったようです・・」と言いますのは・・Noisy wine における今のところのテイスティング量が中途半端なんですね。その理由は、

「圧倒的に数が無い・・」

んです。2~3本入荷のアイテムがほとんどでして、流石にその中からはテイスティングアイテムを選べないんです。

 ですが、まだテイスティング出来ていない上級キュヴェに関しましては、後でテイスティングできることになっていますので、noisy個人としては良かった訳ですが、お客様には完全版としてはお届けできないのが残念です。

 それでも・・例えばヴォルネイ1級シャンパン、ヴォルネイ1級フルミエなどもすでにテイスティング済でして、貴重なクロ・デ・デュックが飲めていない・・そのレベルですのでご安心ください。

 また2020年ものは、通常ですと「ブルゴーニュ・アリゴテ」が有るはずなんですが・・2020年ものは有りません。これはアリゴテに関しては沢山出来てしまい、「ブルゴーニュ・アリゴテ」を名乗れる収量制限を超えてしまった・・と言うことで、「プティ・ブラン(スティル)」「プティ・ブラン・ペティアン」をリリースしていますが・・

「このプティ・ブランが滅茶旨い!」

んですね。

「ワインは収量だけで出来が決まる訳じゃ無い」

と・・おそらくギョームさんは言いたいんじゃないかと思えるくらいです。ダンジェルヴィーユのワインが持つ優雅さとエレガンスには、単なる濃度は問題では無く「質である」と言うことなのでしょう。その辺はぜひ飲んでお確かめいただければと思います。

 で、2020年ものは2019年ものを凌駕するような出来だと noisy は判断しています。しかしながら現状は、

「完全には仕上がっていない」

です。


 ですので、こう・・考えていただければ大丈夫かと思います。

「今飲んでも美味しい。ダンジェルヴィーユらしい優雅さとエレガンスが育って行く姿を確かめながら飲める!」

 そんな感じなんですね。


 下級クラスですとベストは春頃からでしょうか。グググっとコアが出来、その周りを見事な表情で埋め尽くしてくれるでしょう。詳細は各コラムをご覧ください。

 飲めやしませんでしたが、海外メディアも驚愕・・もしくは狼狽したんじゃないかと思えるような評価が出ていた「村名ヴォルネイ」・・呆れた評価が出ていますので買えたらラッキーかもしれません。これも少し落ち着けてから飲んでください。

 上級キュヴェも飲めなくはないです。フルミエやシャンパンも飲めます。ですがこちらは春から、もしくは2~3年のエルヴァージュをお勧めします。

 またトップ・キュヴェのクロ・デ・デュックは飲めた段階でコラムに書き足そうと思いますが、アドヴォケイトやジャスパー・モリス、アレン・メドゥズと言った影響力の大きいメディアが2019年ものより上値で1ポイント下げたのに対し、テイスティングブックが99ポイント、ファルスタッフが98ポイントと・・おそらく史上最高の評価を与えています。面白いのはテイスティングブックで、

「史上最高評価の99ポイントに飲み頃が2020~2035年、デキャンタタイムが4時間!」

とまで書いています。つまり、デキャンタを4時間すれば今でも美味しく飲める!・・と言っている訳です。


 昨年ご案内の2019年もののリリース時には、結構に美味しく飲めてしまいましたので、やはり2020年ものは・・

「素晴らしい出来だけに成熟に少々時間が掛かる!」

と言うことなのでしょう。


 おそらく早々に完売するに違い無い2020年もののマルキ・ダンジェルヴィーユです。お早めにご検討くださいませ!



■ ドメーヌによる2020年ものの評価
 冬はとても暖かく最低気温が氷点下になったのはたった7日間だけだった。1月は乾燥していたが、2月から3月に掛けては雨の日が多く、例年よりも90mmも多い降水量があったので地中に蓄えられた水分量は十分だった。3月10日頃には天候は回復し、風が強く吹いた影響もあって乾燥してくれたので葡萄の生育は過去最高に早熟な傾向になった。4月も暖かく乾燥していたので葡萄の成長はさらに加速し、例年の1.5倍の日照量があったので5月中旬には開花が始まった。6月には雨が降って気温が下がったが葡萄の成長は止まらず、7月上旬には色付いた房が見られるようになった。2020年ヴィンテージの収穫はドメーヌ史上最も早い8月19日からで健康的な葡萄が収穫できた。なめらかで控えめながらも骨格はしっかりとしており、タンニンも良く熟して酸味もある完璧なバランスになっている。


-----
 圧巻でした!・・過去最高、そしてクロ・デ・デュックのグラン・クリュ昇格を確信した2019年のダンジェルヴィーユをご紹介させていただきます。まずはパスグラで結構です!高いと思わないでください。非常にリーズナブルです。

 そしてA.C.ブルは村名並み、村名は・・言い辛いですが飲めてない・・(^^・・1級も物凄くエレガントで凄い「美」です。何を飲んでも外さないと思います。超お勧めです!

-----
 ついにマルキ・ダンジェルヴィーユが来た!・・と宣言したいと思います。このところのフィネスさん輸入アイテムの躍進の目覚ましさも半端無いですが、このダンジェルヴィーユもついに2018年もので、ギョームさんの理想を現実のものにしたと確信しています。

 何より、

「有るべき理想のブルゴーニュワインの姿」

だと思います。

 そして、

「ヴォルネイと言う小宇宙が大宇宙コート・ド・ニュイを超えた」

と言っても過言では無いほど、ヴォルネイの畑の各テロワールが、まるでコート・ド・ニュイの各アペラシオンのそれと簡単に対比できるような能力があることを見せつけています。


 ビオディナミへの転向を2009年に終え、その畑が本来の能力を充分に発揮しはじめたことが大きいかと思いますが、2018年の天候が良く熟した葡萄を得させたことも重要でしょう。

 そして、丹念に育てた葡萄は1つの樹当たり6房までに限定、よく選定し「除梗」した葡萄を「低温浸漬」し、長めの発酵に持ち込む・・これはあの、アンリ・ジャイエの手法にかなり似ています。

 事実、2018年もののマルキ・ダンジェルヴィーユのピノ・ノワールは、明らかにジャイエ系の味わいと言って良く・・いや、同じだとは言えませんが・・、2017年ものまでに感じられた、ある種の「ゆとり感」ですね・・これは、どこかゆったりとしていて張り詰めてはいない・・ことにも繋がっていましたが、もはやそんな「貴族のゆとり的な部分」は有りません。

 A.C.ブルゴーニュでさえ・・心を奪われるほど素晴らしいです。そして、ヴォルネイ村名の美味しさ・・、あの全くのノーマークで良かったはずの1級フルミエは、2017年もので一躍「超秀逸な1級」に衣替えしましたが、

「さらにしっとりしたナチュラルさと精緻さが備わった!」

ことにより、呆れるほど美味しいヴォルネイ1級に仕上がっています。


 そのナチュラルさは、テロワールの主張をさらに詳細にまで明け透けにしてくれましたので、各クリマの特徴をハッキリとさせ、飲み比べの楽しさも大いに増えたと言えます。

 ヴォルネイと地続きのムルソーにある、ムルソー=サントノ1級の、ボリューミーにして繊細な美味しさは2018年で完成形になったと思われますし、ヴォルネイの下部(東側)の畑から生まれるA.C.ブルゴーニュ・ブランとアリゴテは、そのA.O.C.の名前の響きとは、とても釣り合わない高質なものに仕上がっています。

 A.C.ブルで良いと思います。飲んでみて、是非ともビックリして欲しいですね。A.C.ブル、ピノ・ノワールは・・ある意味、ダンジェルヴィーユのヴォルネイの各1級畑の、全ての味わいを時系列でチラ見させてくれます。村名ヴォルネイになると、もう・・相当な品格です。勿論、1級群の素晴らしさは呆気に取られるほどですので、

「各海外メディアの評価はまだ低すぎる」

と感じます。


 そして、この先何年かで、

「ヴォルネイが飲みたいんだよ!」

と言う時代になると確信しとり、この2018年ものがその幕開けになったと思っています。



 是非どのワインでも良いですので、どれか1本でも飲んでみていただきたい・・そう思っています。超お勧めの2018年、ダンジェルヴィーユをよろしくお願いいたします。

------
 このドメーヌは約200年に渡り、ヴォルネーでワインを造り続けています。1906年からINAO(フランス原産地呼称統制協会)の創立メンバーの1人であるマルキ ダンジェルヴィル氏がドメーヌの仕事を引き継ぎ、フィロキセラの被害にあった葡萄畑の再建に尽力しました。1952年には息子のジャックダンジェルヴィル氏(現当主ギョーム ダンジェルヴィル氏の父親)がドメーヌを継ぎ、父同様に品質を重視したワイン造りを続け、また様々なワイン関連機関の設立に貢献しました。ジャック氏の他界後、2003年から息子のギョーム氏がドメーヌを引き継ぎ、ジャック氏と15年間共に仕事をしてきた農業技師であるルノード ヴィレット氏の助力を借りながらワイン造りを行っています。

 ドメーヌの「偉大なワインは葡萄の収量を制限した収穫から生まれる」という理念に基づき、1株につき6房に抑えて凝縮した質の高い葡萄を作っています。現在は約15haの畑を所有し、丁寧に耕作されている排水の良い石灰泥灰土壌にたくさんの古木が地中深くにまで根を下ろして、様々な要素を葡萄に与えています。2006年ヴィンテージから毎年25%の割合でビオディナミに移行しており、2009年ヴィンテージからすべてビオディナミによる造りになりました。

 収穫は全て手摘みで除梗も100%行われます。醗酵前に低温で果皮浸漬を行い、温度管理がしやすく、外気との遮断が容易という理由から、アルコール醗酵は木製の開放桶で約14日間行います。熟成は228Lの樫樽で15~18ヵ月間行われ、年にもよりますが新樽比率は約25%になります。また、白において2006年から醸造方法をかなり変えていて、昔はステンレスタンクでアルコール醗酵を行ってから樽に移していましたが、今はアルコール醗酵から樽を使用をしています。


2020 Petit Blanc V.d.F.
プティ・ブラン・ヴァン・ド・フランス

17327
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ

■エージェント情報
 2020年ヴィンテージは日照量が多かった気候条件やアリゴテの畑の仕立てを少し変えたことなども影響して予想よりもたくさんの葡萄が出来てしまいました。そのため収穫量上限の72hl/haを超えてしまったので「ブルゴーニュアリゴテ」とは名乗れなくなってしまい、2020年ヴィンテージのみ「Vin de France」としてリリースすることになりました。醸造はいつものアリゴテと同じで青りんご香に鉱物的なミネラル香、アリゴテらしい酸味、旨味豊かですが直線的でシャープな味わいになっています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,350 (外税) 
【これが2020年限定の超エレガンスをまとったブルゴーニュ・アリゴテ!・・ですが、本当にアリゴテなのか?と思ってしまうでしょう!激旨です!】
 誰がどう見たって・・旨そうでしょう?・・収量がオーバーしたので「ブルゴーニュ・アリゴテ」を名乗れなくなったそうです。

 そもそも noisy はテイスティング前に余り情報を入れたがらない人なので、この・・見たことの無いエチケットを見て・・

「・・あれ?・・何か昔のD.R.C.風?・・誰かから葡萄を仕入れて造ったのかな?」

と思ってました・・(^^;; 大外れですが。

 それにアリゴテ100%などとは全く思っておらず、

「ギョームさん、何か面白そうなことを始めたのかな?・・でも激旨いんですけど!」

と、このワインの素性を知らないのを良いことに舞い上がってしまっていました。

 収穫は多かったそうですがダンジェルヴィーユの味わいに必要な密度は充分で、2~3日置いても全然へこたれない・・どころか、さらに味わいが深くなって行きます。アロマの上がりもスムーズで、確かに・・

「ほんのり青りんごっぽい感じは有るものの、アリゴテ100%とは思えないほど・・太い!」

 見事な味わいです。ですから、出来の良いシャルドネにアリゴテを混ぜたものだからヴァン・ド・フランスにするしかなかったのか?・・などと思っていた訳ですよ。

 2019年のブルゴーニュ・アリゴテの写真と見比べてみてください。2019年ものは透明なミネラリティを多く含み、やや冷涼なニュアンスを漂わせています。

 一方2020年ものは格としてはV.d.F.では有りますが、とても豊かで黄色がより深く、緑の色彩も透けてみえるようじゃありませんか?

 ですから、まぁ・・ファーストノーズではアリゴテの存在を認めたとしても、ほんのりオイリーささえ含むそのバランスに、脳内に芽生えた「アリゴテ」の4文字を消してしまうんじゃないか?・・と思うんですね。

 そしてダンジェルヴィーユらしい優雅さとエレガンスを見せるバランスの良いアロマ、味わいに、

「ムルソー=サントノ1級ほどの粘度やパワフルさ、複雑性は無いにせよ、この白ワインは相当旨い!」

と思っていただけると思います。


 おそらく2020年限定になるでしょうし、このワイン、5年ほど熟成させても美味しいでしょうし、すぐ飲んでもダンジェルヴィーユ的エレガンスに納得されるでしょう。今よりさらに少し置きますと、優雅さがさらに育って行くと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!



【素晴らしかった2019年のシルヴァン・パタイユのアリゴテを超える?・・素晴らしい味わいでした!・・もう・・「アリゴテだから・・」「アリゴテに過ぎないから・・」は通用しない時代です!】

 もう、ここまで来るとアリゴテの色じゃないですよね・・「青さ」なんて、以前なら何とか判別して見えたものですが、どこをどう見ても手を多く掛けて仕上げた高級シャルドネにしか見えません。

「アリゴテ=青りんご」

と言うのが今までのレヴューの基本構造だった訳です・・それこそ、D.R.C.のオーナーさんが2人とも仕込むアリゴテだって、その毛はバリバリに有る訳です。ドーヴネだけはちょっと違いますけどね。

 1枚目はしっかり寄った写真、2枚目はそこから少し離れた写真です。1枚目には、透明なガラスのような感じに見えるミネラリティが目に見えるかのように思います。2枚目は黄色い感じが良く撮れているので、似たような写真では有ったんですがアップさせていただきました。もう、見事なシャルドネに・・思えてしまいます。

 昨年の暮れに、ま~・・美味しいアリゴテでした!・・シルヴァン・パタイユの2019年をご紹介させていただきました。

 実は・・本当はそこで、

「アリゴテ対決!」

と言う筋書きを描いていたんですよ。

 ですが・・余りに多くのアイテムをご紹介していまして・・とてもダンジェルヴィーユの全てのアイテムを一度には書き上げられなかったので、パタイユとの違いを書こうと思い立った・・んですが、

「ダンジェルヴィーユの白は3アイテム有った・・」

ことで、時間的に書き切れないと・・断念しまして、シルヴァン・パタイユ単独でのご案内になってしまったという「オチ」でした。



 つまり、どこまでも透明感のあるパタイユのアリゴテ2019年と、このダンジェルヴィーユの2019年アリゴテが、まさに「好敵手」と言えるほどの仕上がりだったということなんですね。実際、noisy的には、

「甲乙つけ難い・・非常に悩む選択になる!」

との判断だと思っています。


 昨今のダンジェルヴィーユは、「ナチュラルだ」と修飾したいほどの質感なんですね・・。2018や2019年のダンジェルヴィーユをお飲みの方なら感じられていらっしゃることだと思います。

 だから、見事な「柔らかさ」が有ります。その柔らかさには「襞、表情」が滲み出します。

 一方、パタイユのアリゴテは、ナチュラルですがどちらかと言うと「一途(いちず)」です。「凛」とした硬質さの中にある微細な表情とも言えるかもしれません。

 ですから、

「・・甲乙つけ難い・・」

んですよ。


 そして、今の美味しさだけを言うのであれば・・それは

「ダンジェルヴィーユ2019アリゴテに軍配を上げざるを得ない」

と思います。それほどまでに、ダンジェルヴィーユの白は美味しい・・シャルドネやムルソーも・・です。


 最近はラシーヌさんは余り良い顔をしてはくれないので、パタイユのクリュもののアリゴテと比較してみたいところではあるんですが無理ですね。

 レストランさんで飲むのは・・ダンジェルヴィーユで決まりでしょう!

 でも行きつけのワインバーで飲むならパタイユかも・・と思います。

 素晴らしいアリゴテです!・・価格も頑張りました。是非、

「一度でも良いからダンジェルヴィーユのアリゴテ・・いや、白でも・・飲んでみて欲しい!」

と思います。素晴らしい味わいです!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【こんなに繊細な表現ができるアリゴテは久しぶりに出会った気がします。2017年ものとも、ブルゴーニュ・シャルドネとも異なるスタイリッシュでフレッシュで・・しかし神妙な味わいで旨いです!】


 2018年もののダンジェルヴィーユは全て凄いんですが、このアリゴテからのテイスティングスタートでした。もうその1本目で・・目が覚めるような衝撃的な味わいに出会いました。

 2009年には完全にビオディナミに転向したと言われていますので、そろそろ10年目と言うのもあるのかもしれません。アロマの柔らかさ、若くともまったく閉じこもろうとせず、柔らかに・・でもスピード感も高くノーズに届きます。

 ナチュラル感は素晴らしく、

「はい、私・・ビオです!」

などとも言ってこないですし、モロビオ系の気になるようなネガティヴさは皆無です。

 それでいて、まったく普通のブルゴーニュワインに向かっているようで有りながら、その柔らかで薫り高き芳香に嫌味も無く、ドライでフレッシュ、そして超瑞々しく繊細な味わいを長く持続させてくれるんですね。

 滅茶苦茶良いワインに出会った時の感覚ですよ。ビオだと言われなければ気付かずにそのまま美味しく飲んでしまうでしょうし、アリゴテかもしれない・・と思わなければ、繊細系のシャルドネだと思って呑んでしまうかもしれません。

 こんなに美味しいアリゴテは久しぶりでした・・って去年も書いてましたが、

「2017年ものよりも繊細な質」

だと思ってください。

 そして身体に入ってくる角度の優しいことは、2018年のマルキ・ダンジェルヴィーユのワインの特徴かと思います。

「ナチュラル&ピュアな超美味しいブルゴーニュ!」

です。超お勧めします!アリゴテとしますと安くは無いかもしれませんが、絶対納得していただける味わいと確信しています。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】

 何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。

 そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。

 なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、

「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」

「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」

みたいな言い回しが有りました。


 それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。


 この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。

「すっごいアリゴテ!」

です。


 そもそもフィネスさんのアナウンスでは、

「アリゴテは樽を使わない」

ことになっていました。


 でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、

「樽っぽいよね・・?」

「そうですよね・・?」

「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」

「・・そうすね・・」

と言うようなやり取りをしました。


 ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。

 そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。

 確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、

「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」

と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。


 やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。

 是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。

━━━━━
【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

 マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、

「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」

が半端なく続けられた結果、

「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」

状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、

「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」

と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。


 しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの

「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」

は、ある意味、異常なのかもしれません。


 そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、

「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」

などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。

 それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

 上の写真は2015年のアリゴテです。

 そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、

「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」

と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。


「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」

なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。

 ようやく今になって、

「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」

と言えます。


 ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。

 普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。

 わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。

 わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。


 2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。

 これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。

 とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!

 お勧めします!ぜひ飲んでみてください。