【2020年ものとは大きく違ったと想像されるクロ・デ・デュックですが、意外や意外・・2020年ものとの評価の差はほぼ無い?・・のかもしれません。】
余りに少ないので開ける訳には行かない2021年のダンジェルヴィーユですが、このトップ・キュヴェであるクロ・デ・デュックも同様です。noisy 的には下のクラスを飲んでみると非常にエレガントですっぴんな美しさの有る、非常に好ましい味わいだったのですが、
「・・このライン上に有るとするなら・・2021年ものは3ポイント位下がるかなぁ・・」
濃いピノ・ノワールに慣れていますからね・・いきなりエレガント系のスタイリッシュな味わいになると、きっとそうなるだろうと思ってました。
なのでちょっとやってみましょうか?
2020年----->2021年
99 Points -->95 Points TastingBook
98 Points Falstaff -->?
95~97 Points --> 92~94 Points Vinous
94~97 Points --> 92~94 Points Burghound
96 Points --> 95 Points Decanter
93~95 Points --> 92~94 Points Robert Parker's Wine Advocate
93~95 Points --> 92~95 Points Jasper Morris
----------------> 97~98 Points Heiner Lobenberg
----------------> 18/20 Points Jancis Robinson
どうでしょう?・・2020年もので最高点の99ポイントを付けたテイスティングブックは95ポイントと4ポイント下げ、上値で97ポイントのヴィノスとバーガウンドは3ポイント下げでした。
ですが、96ポイントのデカンターは1ポイント下げ、上値95ポイントのアドヴォケイトも1ポイント下げですが、御大ジャスパー・モリスさんは上値は95ポイントで2020年ものと同じ、下値だけを1ポイント下げています。
2020年ものでは見当たらなかったロベンベルクさんが上値98ポイントと2021年もので最高評価、ジャンシス・ロビンソン女史も100点法変換で96ポイントと高いです。
ん~・・エレガント系に高い評価を出す傾向のあるジャンシス・ロビンソンさんは高いのも何となく判りますが、どうでしょう・・98ポイントはちょっと弾けすぎなのかなとも思います。2020年ものの99ポイントもその傾向は有りましたけどね・・。
面白いのはジャスパーさんが「ほぼ変わらない」と判断したこと・・でしょうか。アドヴォケイトも1ポイントは下げましたが近い評価でした。
ですので、
「2020年ものは濃く2021年ものは淡いが、ダンジェルヴィーユ的なフィネスやエレガンスは変わらず、その濃淡の好き嫌いが評価に表れている・・か、2020年ものの素晴らしさを特に高く評価したため、2021年ものを少々下げた。」
と言うようなところに落ち着くような感じがします。
いずれにしましても脂(糖分)とぜい肉をそぎ落とし、筋肉質な本来の姿をさらけ出したクロ・デ・デュックのようです。始まって以来の少ない入荷量です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【テイスティングノートは99ポイント!でどうやら素晴らしいダンジェルヴィーユの2020年ものの見方が微妙に割れているようですが、それでも今までで最高を予想します!】
びっくりですね~・・テイスティングブックが99ポイント!・・しかも2020~2035年と言う飲み頃予想です。おまけに「4時間のデキャンター」とも言ってます・・相当自信がある様です。勿論、テイスティングブック史上最高の評価です。
ファルスタッフも98ポイントと最大限の持ち上げようです。こちらも今までで最高の評価のようです。
半面、昨年の2019年ものに史上最高を付けた各海外メディア・・アドヴォケイト、ヴィノス、ジャスパー・モリスは上値を1ポイント下げ、バーガウンドのアレン・メドゥズは2019年ものと全く同じ評価・・そんな状況です。
これ・・noisy も2020年もののダンジェルヴィーユを飲んでいて思ったんですが、
「飲んでいて面白いように成長具合が進んでいくのが見える」
んですね。つまり、まだ仕上がっていない・・
「現在、急成長中!」
と言うことなんです。
ですから、バレルテイスティングですべてを語るのは危険・・それくらい判断の難しいヴィンテージ・・だと言うことだと思っています。
まぁ・・テイスティングノートの、自信たっぷりなコメントと評価にはびっくりですが・・4時間のデキャンティングで美味しく飲めるよ・・私たちの評価は正しいよ・・みたいな感じですから・・ですので少なくとも・・
「最終的に2019年同様の評価!」
であることは間違い無いでしょう。
それに加え、フィネスさんのテイスティングに参加した友人が、
「ルーミエも悪くないが頭抜けていたのはダンジェルヴィーユ。そしてアンリ・グージュがこんなに美味しくなっていたなんて!」
の言葉がすべてを語っているような気がします。非常に少ないです。こんなに少ないのは初めて・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻!・・格の違いを見せつける物凄いワイン!それがクロ・デ・デュック!】
飲んだ者には、もはや誰もこのワインがグラン・クリュでない・・と言うことを信じられないでしょう。そしていつしか・・
「このワインが間違いなく、グラン・クリュに昇格するに違いない!」
と確信するに違い無いと思います。
飲んでいる感覚は、もはやヴォーヌ=ロマネの超一流どころと全く同じです。
一瞬でも気を抜くと・・もう、ほんの少し前の彼の姿はそこには存在せず、また違う顔でそにに立っている・・そしてまた素晴らしい演技をしてくれる・・そんなパフォーマーのようでも有ります。
だから、そのグラスをいつまでも放さず、その香りの変化を脳裏に焼き付けていたい欲望を持ってしまいそうになります。
あの、ブルゴーニュ専門家でありながらも、余りに平均よりも低い点しか付けないアレン・メドゥーズ氏がなんと、
「97ポイント!」
も付けています。

ヴィノスに至っては・・ニール・マーティン氏かと思いますが・・
「98ポイント!」
も上値に付けています。もはや海外メディアの方は、
「いつ、だれが、どのタイミングで***点を付けるか・・」
と言う感じになって来たんじゃ無いでしょうか。今までは97ポイント止まりだったと思います。
noisy もこの素晴らしい2019年のクロ・デ・デュックを飲むことが出来て幸せです。そしていつか・・
「単に クロ・デ・デュック」
と言うA.O.P.になる日を待っているような感覚です。是非手に入れておいてください。その日まで・・何とか生きて行きたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】
昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。