
色々と調べてみますと、2015年のこのダンジェルヴィーユさんのA.C.ブルは・・
「新着価格で5420円」
で販売させていただいてました。なので、今回のこの価格ですと・・
「お客様には何とか許容していただけるだろうか・・」
と微妙なところだと思うんですね。
まぁ・・販売価格は・・通常よりもあり得ない位に下げています。相当・・厳しいです。
ですが、どうやらこの先はユーロ、ドルに対して円高がトレンドかな・・と思えますので・・いや、世の中、何が起こるか判らない時代ですから、安易な想像は火傷の原因なのかもしれませんが、それでも・・
「美味しいブルゴーニュの火を消さないためにも・・」
と考える訳ですね。
なので何とか導入の部分だけでも頑張って値下げをして、何とか飲んでいただこうと言う目論見です。
非常に瑞々しく、ピノ・ノワールの適度な濃密感を感じさせる・・旨いA.C.ブルです。質感の造り方は本当にお上手なダンジェルヴィーユさんです。

で、パスグラ2022年に90ポイント、★★★★★ も付けていたジャスパーさんだったので、このA.C.ブル2022も調べてみたんですね。
「・・もしかしたらパスグラより上にするだろうから、91~92 ポイント!・・なんてついていたらどうしよ・・」
なんてね・・取らぬ狸の何とかです。
因みにインサイドバーガンディは期限が切れてしまって更新していないので、直接は見られないのでアチコチ調べてみますと・・なんと!
「89~90 Points」
・・期待を裏切ってくれますよね~~・・ホントに・・(^^;;
noisy の場合、この2点はテイスティングさせていただき、しっかり身体に染み込ませてから・・このコラムを書くために色々と調査をしますんで、パスグラで驚き、A.C.ブルで・・
「・・んなわけ、あるかい!」
と・・憤慨することになってしまいました。
なので、お客様は・・
「パスグラ90点は信頼してもOK、A.C.ブル89~90点は不採用で」
お願いします。
2022年ものは葡萄が精緻に仕上がっていますので、何かとギリギリだった2021年ものよりも仕上がりに若干時間が掛かる傾向にあるようです。このA.C.ブル2022年もその傾向は有りますが、
「今飲んでも充分旨い!」
ですし、パスグラのコラムで書かせていただいたように、
「パスグラはA.C.ブルには追い付かないが、激エレガントで純粋無垢で飲みやすい!」
です。
そしてこのA.C.ブルは、その純粋無垢なパスグラを、ピノ・ノワールの旨味と果実の精緻さで濃密な方向にそのまんま、少し持って行っているんですね。
なので、89~90 ポイントと言われてしまいますと・・
「何いってるかわかんない・・」
としか言いようが有りません。
その辺、ちょっと面白いかもしれませんので、いたずらな心がお有りの方はお確かめしてみてください。純粋無垢な美味しいピノ・ノワールです!
以下は以前のレヴューです。
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【美しくも輝きの有る見事なエレガンスを持ったピノ・ノワール!・・濃度は2020年もののほぼ半分?・・ですが、不足しているものは何一つ無いと感じさせてくれます!】

優雅さを湛えた美しい味わいのピノ・ノワールです。個人的には、このドライなエキス系の味わいが・・大好きなんですね・・。
ですが、このように・・淡く、2020年ものの写真と比較しても、とても同じワインだとは思えないような色彩の濃さの違いを感じてしまいますよね。
noisy 的には・・
「いや、1990年頃のブルゴーニュのインポーターさんのテイスティング会に行くと、このような色彩のワインばかりだった。」
と・・思い出します。稀に黒くて濃いピノ・ノワールが出始めて来たのもこの頃です。その濃さとほんのり感じる甘い味わいに、
「強く心を引っ張られた」
と思います。勿論ですが、アンリ・ジャイエはやや濃い目でした。でも・・今の基準から言ったらもう・・全然濃くないです。・・いや、今の基準は少し薄目になったかも?・・とも思いますが、ヴィンテージによって・・例えば2019~2020年など、まだまだ濃い目の強いワインが出来て来る気候になっています。
そんな中で!・・
「2021年ものは、しばらく見なかったほどに繊細で美しい、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしいワインが出来たヴィンテージである!」
と・・ダンジェルヴィーユのこのワインも訴えかけて来ているように思うんですね。

エレガンスとフィネスはもう、全くダンジェルヴィーユ、そのものです。優雅で有り、余裕を感じ、その上で美しいエキスからの繊細な表情を見せてくれます。
幾分は早いのでしょうが・・仕上がっていると言っても良いと思います。
海外メディアはほぼ点を付けておらず、ジャスパー・モリスさんが上値で88点、付けていました。ですが・・彼は、
「A.C.ブルは上限88点」
としているようで、それ以上の評価はほとんど見ていないと思います。なので、敢えて・・写真の下には掲載しませんでした。