
2022年アリゴテの仕上がりとはまた違ったニュアンスを受けたA.C.ブル・シャルドネです。
少しナチュールっぽい感覚の柔らかさと、液の感覚が「ペチャペチャ」っと僅かに波打ったような感じ・・そしてちょっと胡麻っぽいものが混じったアロマ・・。
ムルソー的なのは以前と変わりませんし、質感の良さはそのままに・・でも、
「ダンジェルヴィ―ユと言うよりはコシュ=XxX風?」
みたいな・・(^^;;
そう、コシュ=XxX のアリゴテに似たような感じなんですね・・新樽は使っていないはずですが・・
なので、美味しくのませていただいたんですが・・なんだろう・・ダンジェルヴィーユらしい感じが若干減り、柔らかさと重厚感が増した感じがしました。
まぁ・・若くてもボトル差は稀に有りますから、
「・・飲んだけど、ちっともコシュ=XxXっぽく無いじゃん!」
と怒られる可能性も有りますが、もしそうだとしたら・・
「・・noisy も疲れてたんだろね~~師走だし・・。」
とでも思ってください。

ま~・・何とも入荷が不全でして、入って来る時は皆一緒、入らない時も皆一緒になってしまいまして、
「入荷が切れるとしばらく入荷せず、入荷が始まると交通整理とセラーの整理を強制される」
状態ですから、noisy も腰をかばいながらワインの整理を一生懸命に行う羽目になりますし、週に2度も新着を発行していますから、何とかテイスティングの順番とご案内の順番を考慮しながら、計画を立てなければいけないんですが、
「直前にならないと入荷の案内が届かないインポーターさんも結構に多い」
ので、無理やり仕入を起こすのも・・まま・・有ります。そんなこんなでめちゃ忙しい師走の毎日です。
こちらも・・いつもの、
「果実がブリブリっとしたダンジェルヴィーユさんのA.C.ブル・シャルドネ」
では無いものの、やや違った感覚でも美味しくいただける白に仕上がっています。
価格の方もパスグラやA.C.ブル赤同様に、かなり頑張って下げていますのでぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【全くのピュアに仕上げたムルソー的感覚のシャルドネ!・・ダンジェルヴィーユ・マジックとも言うべきポテンシャルです!】
そもそもムルソーと言う畑は、大理石的で石灰がキツく、そこにどれだけ粘土が混じるか、他のミネラリティが混じり合うか?・・と言うような点で、リューディの差が大きく生まれ、そこに気候や標高の影響が重なってくる・・みたいな印象を持っています。もちろんですがそれだけでは無く、醸造の仕方、技術によっても差が出ますが、
「昨今のダンジェルヴィーユは半端無く大変身し続けている」
ようにも感じます。2008年以降に大きく変わり、この5年ほどでもさらに大きく変わり、今もまだ変わり続けていると感じます。
ビオに転向してからと言うもの、それまでの「硬く平板な味わい」が立体的で柔らかさを含んだものに変わりました。昨今はもう、
「ダンジェルヴィーユ風」
と言う言葉を・・noisy もいつの間にか普通に使用するようになっていますが、この新樽を使用しないシャルドネもまた、
「正にムルソー的」
なんですが、そこにはムルソーでは必須と言って良い新樽の影響が無いんですね。
ですから・・凄くピュアです。フレッシュさも残っています。硬質さも有ります・・が、ふんわりとしたダンジェルヴィーユ風の優雅さが備わっていると感じるのが・・不思議なんですね。
言ってしまえば、
「新樽を使わずに、あの硬~くマンモスなミネラリティを含むシャルドネを、どうやったらこんなの伸びやかに、またムルソーを感じさせる仕上がりになるのか?」
と言うような疑問が生まれます。

柑橘系の果実がたんまり感じられ、そこによりフレッシュで繊細なフラワリーさが混じります。
例年になく残糖が少なく、超ドライなんですが・・、まるでキツさを感じさせません。ボディは厚みがたっぷりあり、まるで口内でぶわっと膨れて来るのを待ってしまうような・・アクションを要求されているようでも有ります。
確かにアリゴテもそうでしたが・・A.C.ブ