こちらは少ないので・・申し訳ありません。テイスティングは自重しています。リアルワインガイド第59号は、
「今飲んで88+ ポテンシャル89+ 飲み頃予想 今~2030」
と渋めですが、2015年の気候はオート=コートにぴったり合っている・・・つまり、2015年は糖分が高かったのでやや甘い仕上がりの年になりやすいところ、オート=コートの涼しさがそれを自然に抑えた・・と言うロジックでしょう。
以下は2014年もののサン=マルタンのレヴューです。
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【エレガントなエレガントな・・ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの粋と言いたくなるような仕上がりです!】
2014年に大きく変更になったオート=コート・ド・ニュイのルージュです。どうやら、今までのブレンドものとは違い、フォンテーヌ・サン・マルタンと名付けられた区画のみの葡萄で仕上げられたワインのようです。
ある意味、noisy が2014年もののミシェル・グロに回帰したのは、このフォンテーヌ・サン・マルタンの存在に有るとも言えます。
だって・・目新しいじゃないですか・・。・・いや、ただそれだけなんですけどね。
話は飛びますが、PCをいじっていたら、大昔の写真が出て来ました。2000年に撮ったラ・ターシュの写真です。これ・・です。

小さいですよね~。でもDRCのエチケットは白地ですが、文字が結構ハッキリしているんで、その頃の性能がまだ良く無かったデジカメでもソコソコ写ったんですね。
反対にルロワのエチケットなんぞは、何時間かけてもまともに撮れませんでした。ま~・・苦労しました。
ようやくその頃は楽天さんが上場した頃かと思いますが、そんなECモールが山ほど存在していて、noisy も入ってくれとずいぶん誘われましたが・・全部断っちゃってましたね。楽天さんがモールを開いたのが1997年だそうで、noisy がホームページを開いたのが1995年、ECを始めたのが1998年ですから、楽天さんと良い勝負・・最も売り上げでは比較のしようも無いですけどね・・。その頃は、
「近い将来にネット販売は主流になる!」
と思ってたんですが、たかが5~10年でモノになるとまでは考えていたかどうか微妙では有ります。
その頃不安だったのは、
「陰の部分だけが取り上げられて、インターネット自体が潰されるんじゃないか?」
と言うことなんですが、2000年代前半はまだそんな不安を確実に持っていたと・・記憶しています。懐かしい気持ちでも有りますけどね。
そんな様々な不安や不安定な要素と戦いつつも、非常に安定して美しいワインを安価に提供してくれていたのが「ドメーヌ・ミシェル・グロ」です。アンヌ・グロやグロ・フレールは濃密さやパワフルさで売っていましたが、ミシェル・グロは濃厚バリック全盛時代も決して流されず、
「エレガントで美しいワイン」
でした。
いや・・エレガントなのと要素不足なのは違いますよ。今はそうでも無いですが、アンヌ=フランソワーズ・グロ(パラン)はやや不足気味でしたけど。足りない感じがしたものです。
で、このフォンテーヌ・サン・マルタン・ルージュ・・・デザインもエレガントに変更になりましたが、このデザインを2000年頃のデジカメで撮ったら苦労しただろうなぁ・・と言うことで、上記の話しになったんですが、それはさておき、
「今飲んで、ワイン単体でのバランスが凄い!」
です。完結しちゃってます!・・エレガントで美しく、非常に旨いです・・!。
もっとも、ワイン単体での話しでして、マリアージュさせるとなると話しは別になっちゃいますけどね。かなりの旨さです。
リアルワインガイド第55号で徳丸さんは、1回目の訪問時に凄かったのに、2回目ではガチガチで評価困難・・と、ほとんどのミシェル・グロのワインを「暫定点」にしています。これにつきましては、ミシェル・グロの上級キュヴェのコラムに書いていますので、ご参考にされてください。
で、暫定点ながらも 88~89+ と言う評価です。
非常にエレガントで美しく、とても冷ややかで、現在はひとつの良いバランスに有る状態と言えます。徳丸さんがテイスティングされた時とは、おそらくですがかなり変わっていると思われますが、この2017年のお正月と言うタイミングでは、
「まさにミシェル・グロらしい味わいのオート=コート!」
と言えます。愛らしいベリーやチェリーが冷ややかに香ります。やや冷えた状態でもたっぷり有るエキスの旨みがこのワインを近しいものにしてくれるはずです。
久しぶりにミシェル・グロ、いかがでしょうか。2つ目のモノポールとして、新たにリリースです。是非飲んでみてください!お勧めします!