ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ミシェル・グロ

ミシェル・グロ

フランス Domaine Michel Gros ブルゴーニュ
● 2017年のミシェル・グロがほぼフルラインナップで到着です。このところ再度定番化して来ましたが、非常に評判が良いです。

 何せ、価格がリーズナブルです。グラン・クリュでも2万円しません・・A.C.ブルも3千円、オート=コートも3.5千円以内、村名も安いです。

 そして評価も、低く無かったもののさほど高くは無かったですが、このところは非常に高評価を得ています。トップ・キュヴェのクロ=ヴージョ・グラン・モーペルテュイは96ポイント、ヴォーヌ=ロマネ・クロ・デ・レアは94ポイントと、リアルワインガイド第67号は評価しています。

 そして、ま~・・呆れるほどに非常に美しく、エキスに満ちています。2017年ものは、今スグに飲んでも充分に旨い!

 この2年のミシェル・グロの変化は凄い・・と言う認識です。これは某編集長とも同じです・・(^^;;


 noisy 自身も、今更ミシェル・グロの扱いを再開するようになるとは思っていませんでした。しかし、色々と思い返してみると、

「ミシェル・グロこそグローバル・スタンダード」

です。

 そして、どんなドメーヌたちよりリーズナブルに、ブルゴーニュのド真ん中のワインを供給し続けてくれています。


 日本には多くのインポーターさんがいらっしゃいますし、多くのワイン販売店が存在します。その中で、

「コンディションの良いミシェル・グロのワインをお届けすることの重要さ」

を感じています。


 2017年のミシェル・グロは、どのワインも本当に素晴らしいです。どうやらミシェルの息子さん、ピエールさんの参画が影響していそうです。是非飲んでみていただきたいと切に願っています。




エージェント資料より

【2017年ヴィンテージについて】

 早春から気温が上昇し、夏の太陽の熱と光に恵まれた2017年。その太陽は収穫後までも続いていきました。4月27、28日、ヴィニュロンたちは震えました。

「明け方に零下になる」という予報が報道され、昨年の霜害の悪夢が胸を過ったのです。コート・ド・ニュイ中のヴィニュロンたちが立ち上がり、大惨事を逃れるために藁の束に火をつけて回りました。その努力の甲斐あり、2017年のブドウの芽は守られたのです。

6月。この上ない晴天に恵まれ、ブドウの花は始終完璧な開花期を全うし、結実したブドウの実は日に日に膨らみ、ヴィニュロンの目に豊作の兆しを約束してくれました。

7、8月も自然は私たちを応援してくれ、8月末の数回の雨は、乾燥気味な大地を適度に潤し、ブドウの成熟を促進してくれました。収量を抑えるために春に仕立てておいた短い枝の上にもブドウはたわわに成っていたので、私たちの畑では夏のあいだにグリーンハーヴェストを実行して、最終的に実らせるブドウの量を減らしていきました。2016年に霜害に遭った畑では、その反動で特にブドウの出が良く、監視する必要がありました。

9月9日、コート・ド・ニュイの畑はいよいよ収穫開始です。その間にもブドウは瞬く間に熟度を増していったので、急いで摘み取りを進め、10日後にはすべてのブドウを収容しました。

 この年のワインは、この「達成された熟度のブドウ」を顕に反映しています。タンニンが柔らかく絹のようで、酸は穏やかで、 醸造によって引き上げる必要があったキュヴェもありました。ブドウの健全度が最良だったので、選果は殆ど無意味なほどでした。それらのブドウから、鮮明で濃い色、透明でピュアなアロマが醸し出されていきました。

 2017年のワインの特徴を要約するなら、若いうちから開いていて誘惑的。一方で10年間は複雑性を増しながら熟成するに十分な、凝縮した充実感があるということです。近年で例を挙げるなら、2012年のヴィンテージが私にとっては一番近いかもしれませ
ん。


派手さはないけどもしっかりと地に足の着いたブルゴーニュの基軸となるような味わいのミシェル・グロ。
 そしてグロ家にとっても大きなニュースとなるのが写真右側、ミシェルの長男ピエール・グロの参画です。今春に初来日した際に色々と話を聞かせてもらったのですが、ゆっくりと言葉を選びながら誠実に伝えようとしている姿勢は父親譲りでしょうか。近年エレガンスが増しているとの声もありますが、造り方は変えていないと言っていました。貯蔵庫の増築といった物理的側面はもちろん、ミシェルの年齢、息子の参画なども影響しているのかもしれません。


『2017年はとてもクラシックな年。健康なブドウが収穫出来て、酸がとても奇麗。早い段階からでも美味しく飲める年になりました。』(2019年3月 ピエール・グロ談)

https://www.youtube.com/watch?v=0ZWu2xEz598&feature=share

 上記はYou TubeのMichel Grosチャンネルによる2017年のヴァンダンジュ。ドメーヌの人気を考えても、まだ130回ぐらいしか再生されていない…ので見てあげないと来年アップしてくれないかも!と余計な心配してしまいました。



━━━━━
さあ、ミシェル・グロの2016年です。

「・・誰だ?・・2016年のブルゴーニュは良く無い・・なんて言ったのは!?」

 実態が判って来た今現在において、やはり「ブルゴーニュの基本のキ」で有る「ドメーヌ・ミシェル・グロ」の出来栄えも気になるところです。

 日本には「ドメーヌ・ミシェル・グロ」のエージェントさんが多く有りますので、ブルゴーニュ・ファンの皆さまも、

「・・ま、そんなに急いで買わんでも・・飲みたきゃいつでも買えるし・・」

と言うような感覚をお持ちなのかな・・と思います。


 しかし、そんな中においても、

「価格とポテンシャルを天秤に掛けて・・しかも期待を大きく裏切ることは絶対無い、偉大なドメーヌ・ジャン・グロを継ぐドメーヌ」

 であるドメーヌ・ミシェル・グロの2016年をご案内します。

 おそらくですが、どこよりもリーズナブルな価格です。今時分、この価格帯でブルゴーニュのまともなドメーヌものが入手できることはまず無いでしょう。それに数アイテムをテイスティングしましたが、コンディションは抜群です・・申し訳ないですが、どこぞのディスカウント・ショップものとは比べないでくださいね。・・まぁ、比べても良いですが、そちらのワインは買えなくなるのは必定です。

 また、2016年ものは新アイテムが有ります。オート=コートの新しいキュヴェがリリースされています。今までは他のキュヴェに入れられていたようです。このオ・ヴァロンも飲みましたが、ややタイトでドライ、ほんのりとスパイスやハーブの香る美しいワインでした。しかも価格は超リーズナブルです。

 上級キュヴェも非常に・・リーズナブルですが、数が有りません。2016年ものは後年になったらまず入手が厳しいと思われますので、もし何かの記念のヴィンテージで有るようでしたら、お早めに手配されることをお勧めします。


 総評としましては、ミシェル・グロらしい美しいエキスが心地良く、スイっと入って来てサラッと感性を揺さぶりつつ、しかし確実に心を揺らしながら、また綺麗に消えて行く・・余計な化粧は全く無し!・・と言うスタイルに変わりは有りません。

 しかし、美しいエキスながらもちょっとしたキツさ・・も今までは存在したと思うんですが、そこが2016年ものは、非常に美しく描き切っている・・と言えるかな?・・と思うんですね。

 村名シャンボールを飲めば、どこかルイ・ユエランが如き「詫び寂びの世界」を感じさせつつ、シャンボールらしいどこまで行くの?・・と思うような伸びやかさをプラスして感じさせます。村名ヴォーヌ=ロマネを飲めば、昨今、物凄い仕上がりを見せるメオ=カミュゼのヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュに共通する美しさ、エレガンスを感じさせます。カミュゼはそこにさらなる「凄み」を持っていますが、これは10~20年経過して飲み頃になったら・・是非比べてみたいなぁ・・と思ってしまいます。

 また、リアルワインガイドの評価も掲載しましたので、「特売!」と言って良いほどの価格です。是非この機会にご検討ください。


━━━━━
 少ないアイテムですがテイスティングした結果思ったことは・・・、

「やっぱりミシェル・グロはブルゴーニュのスタンダードなんだなぁ・・・」

ということですね。

  単なる標準・・・では無く、高級ワインの有り方としての標準なんですね。ACブルゴーニュ、オート=コート・ド・ニュイはいつ飲んでも平均以上に美味しいです。ブリュレ、クロ・デ・レアは複雑性を見せ、クロ=ヴージョ・グラン・モーペルテュイはトップ・キュヴェとしての格の違いをきっちり見せてくれるでしょう。今でも美味しく飲め、この先もそれぞれのポテンシャルに従って良い熟成をしつつ、楽しませてくれるでしょう。



 1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、グロ家の家業を続けている。

 情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。
 ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。


【2016年ヴィンテージについて】

 2016年は、4月27日の災禍に始まる困難の年です。その一瞬の「春の霜の害」は、コート・ドールのブドウ畑の約半量にあたる新芽を、無残にも奪っていったのでした。ドメーヌが所有する畑は総合的に見れば30%の芽を落とすだけで済んだので、比較的被害が少なかったと言えるでしょう。それでも霜害の重度は区画ごとに大きな差があり、ヴォーヌ・ロマネの村とフォンテーヌ・サンマルタンは殆ど被害はありませんでしたが、クロ・ヴージョの区画、ニュイ・サン・ジョルジュの村、シャンボール・ミュジニーの村では約半分の芽が遺られていました。

 また8ヘクタールのオート・コートの区画も、75%も被害を被りました。5月は雨が振りがちで気温も低かったので、被害を受けたばかりのブドウ樹の再生は極めて難しいものになりました。その上、べと病が激しく追い打ちをかけ、6月もそれほど天候条件は改善されませんでした。

 7月になってやっと安定した良い天気に恵まれるようになり、嬉しいことにその好天候は収穫までずっと続いてくれました。春に受けた痛手が原因でブドウ収穫期は大幅に遅れていきました。9月28日にコートで収穫を始め、10月9日にオート・コートで終えました。


 9月の天気こそがヴィンテージの酒質の最たる所以となっています。その月は平均より2.5度高く、豊富な日射をブドウに恵んでくれました。夏のような天気が続いたのです。その好条件の中、ブドウは健全に、理想的に熟していきました。

 2016年のワインは色が深く、美しいプロポーションを持ち、ピュアな芳香をはなちます。その酒質には霜害の影響は全く見られず、それどころか春に収量が減った分、生き残った強い生命の数少ない芽が、理想的に実を実らせたのです。ワインはそれだけに凝縮して、華やかなものになっています。


2017 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Blanc Fontaine Saint Martin Monopole
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・フォンテーヌ・サン=マルタン・モノポール

14774
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
ドメーヌ・ミシェル・グロ

◆リアルワインガイド67号 今飲んで 89 ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2035 2016年の価格 4100円
■エージェント情報
ドメーヌ・ミシェル・グロの2番目のモノポール
 私の父ジャン・グロと、私自身が40年の月日をかけて造り上げた一つの区画、それがオート・コートのアルスナン村にあるフォンテーヌ・サン・マルタンです。コート・ド・ニュイに見られるような東南東向きの斜面、標高350~390メートルの間に、この7ヘクタールのブドウ畑が段々状に連なっています。眼下に小谷とリュー=デュー・デ・シャン(Lieu-Dieu des Champs:神が宿る畑の意)シトー修道院を眺めることができ、シスターたちによって経営されていたこの古い尼僧院は、約800年前に創設されたとされ、この丘にブドウ畑を所有していました。19世紀末のフィロキセラ禍によってブドウ畑が壊滅して以来、その畑の大部分は再び森で覆われていました。
 1976年に父ジャンが森の開拓に着手し、続いて私が畑の再建に取り掛かり、1981~86年にかけて4ヘクタールの畑にピノ・ノワールを植栽しました。87年から残りの3ヘクタールにシャルドネを植え始め、2007年に購入した最後の1ヘクタールを2009年に植え替えたとき、この畑全域の再統合を果たし、植栽作業を完了しました。
 この畑に見られるのは、ジュラ紀オックスフォーディアン後期の石灰とマールが混ざった土壌です。同じ地層が5キロメートル南のコルトンの丘にも見られ、丘麓に位置するペルナン・ヴェルジュレス村の名に因んで一般に《ペルナンのマール》と呼ばれています。
 私はこれまでずっとオート・コートのブドウを、区画ごとに分けて醸造し熟成させてきました。夫々の区画のワインを瓶詰め直前まで観察し、最終的なブレンドを実行してきました。つまり、30年近くのヴィンテージに跨って、フォンテーヌ・サン・マルタンのワインの魅力とオリジナリティを把握しています。
 このような背景をもと、この区画の元来の姿を取り戻し、再現したいという意志に駆られ、長きに渡って畑の再建に取り組み、個性豊かな一つのキュヴェに造り上げることを達成しました。

 完熟した白桃、開放的で早い段階から美味しい。標高の高いオート・コートの酸味の張り出しも穏やか、熟した果実と畑の個性が綺麗に合致したバランス。構造も明快でまっすぐ素直に余韻まで伸びる健康美。グレープフルーツを伴う余韻。
(2019年3月 バレル・サンプル試飲 村岡)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,380 (外税) 
【2017年ヴィンテージの良さを是非感じてみてください。全方向に丸く、甘く無く、辛く無く、健康的で、完全とも思える見事な出来です!】
 いや~・・美味しいです。2017年のミシェル・グロは、おそらくいつ開けても美味しいんじゃないか?・・とさえ思わされる出来で・・と言うことは、物凄い出来なんじゃないか?と思っている訳です。赤も白も・・です。

 因みにリアルワインガイドは、前年ものの2016年は「今飲んで88 ポテンシャル88+」とやや渋めの評価でしたが、2017年ものはそこから基礎点が1ポイントアップ、それぞれ89、89+ としています。

 明らかにリリース直後から美味しいので、どうしてもポテンシャル点を抑えた予想になると思います・・おそらくnoisyでもブラインドでテイスティングしたとしますと、今飲んで点とポテンシャル点の差は余り無い予想になるはずです。

 しかしながら、本当に素晴らしいワインはリリース直後から見事に美味しい・・場合が多いので、ポテンシャル評価、つまり熟成後の評価を含めたものが、余り差を持たなくて良いかどうかは難しいところです。

 テイスティングは白ワインが入ることが多く、この「フォンテーヌ・サン・マルタン・ブラン」も到着後の早い段階でテイスティングしたにも関わらず、質感が見事に出た美しくも真ん丸な味わいに驚きを感じるとともに、2017年のミシェル・グロの出来の良さを予感させてくれるものになりました。

 ミネラリティが美しくたなびきます。ゴツゴツしたものでは無い、雅びなものです。オイリーさもほんのり・・これにもフィネス漂うものです。ゴク味も有りますが、その後に還って来るエレガントなノーズと透明なミネラリティの風味にも、高質さが感じられます。

 このプライスですと無敵でしょう!・・ニュイの白としても高い評価が出来ると思います。個人的な評価ですと90点の壁は超えています。是非飲んでみてください!非常に美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
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【淡い緑が透けて見える美しい色合いから、ニュートラルに漂うスパイス、ハーブ、柑橘。冷ややかな酸が心地良い、バランスに優れるオート=コート白です!】

 ドメーヌ・ミシェル・グロが唯一造る白ワインです。ふくよかで糖度の乗った葡萄が得られた2015年ものとも、少し違ったニュアンスですが・・顔は同じですね。

 いや、顔が同じと言うのは、エチケットやボトルの話しでは無く、グラスの写真の話しです。去年まではシュピゲラウのマシンメイドのグラスで写真を撮っていたんですが、今年の夏以降は「マウスブロー」の手作りのシュピゲラウです。軽いし唇の当たりも良く、香りの伸びやキレが良いですね。

 美しい緑系の色合いが透けて見えていると思います。よりドライでややタイトに仕上がった2016年ですが、2016年もののブルゴーニュ白は軒並み・・非常に美味いですよね?・・早く飲んで良し、勿論熟させても良し・・の鬼に金棒状態です。

 このオート=コート・ド・ニュイ・ブラン・フォンテーヌ・サン・マルタンも非常に良いバランスです。香りのニュアンスもとても自然で、仄かに漂うハーブやスパイス、フラワーなアロマが心地良いです。ボディもしっかり有りますが、パレットはやや卵型かな?・・シャルドネだけと言うアナウンスですが、どこかほかの品種も混じったような味わいもする感じ・・でもおそらくそれは「ミネラリティの組成」でしょう。うす緑系の色合いも綺麗でしっかり見えるようで、これまたミネラリティが関与しているのかな・・と思います。

 タイトなバランスで、バターとか、クリームなどのイメージはしません。繊細なタイプ・・と言って良いと思います。後口の伸びも良く、良い感じの余韻がたなびいてくれます。

 こちらが数は無いようで・・しかし、今時オート=コートでこのプライスはかなりリーズナブルです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常に良いです!リアルワインガイド第59号は 今飲んで89 ポテンシャル89+ 飲み頃予想 今~2035 でした!】

 間に合わないかと思ってましたので、

「飲めませんでした」

と書きましたが・・間に合いました。2014年がとても美味しかったものの、やはりニュイでは珍しい白ですから気になっていまして、少し頑張っちゃいました。

 で、・・以前は以下の様に書いていた訳です。(フォンテーヌ赤等のコラムと同じ文章です。)


 ルージュよりブランがほんのちょっとだけ、今飲んでポイントが高いですね。ドメーヌ・ジャン・グロの時代から散逸していた所有権を集めて仕立て直し、ようやく全てを入手、モノポールとしてリリースしはじめた「サン=マルタン」の白です。

 葡萄が熟した2015年、リアルワインガイドによるとほんのり南のフルーツが感じられるようです。ギィ・アミオのピュリニー=モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルのような豪奢な甘さでは無いでしょうが、冷ややかさが存在しているとそのようなニュアンスは決してマイナスポイントにはならないものです。

 不思議なのは、「甘い」と言ってしまうとワインファンはそっぽを向いてしまい、「思い切りドライ!」とやるとまぁまぁ・・受けは良いものの、

「・・実際、本当に残糖が無くドライだと、なかなか美味しいと言ってくれない」

ことが非常に多いですね。何しろ・・余り熟成させずに飲むパターンが多いのも有りますしね。


 まぁ、いろんな意味でそれが全てでは無いんです。どんなに残糖が無くドライでも酸の構成が素晴らしくて、旨みを見事に形成している場合も有る訳ですし、ドライで薄い旨みだとしても・・例えばルイ・ユエランの2013年などもそうですが、ま~・・最初は全然売れなくても、加速度が付いて売れて行くんですね・・。

 なので、「甘い」とか「やや甘い」とかは、実際に本当に「甘い」訳じゃ無い・・が、

「いつもより少しだけ甘さを感じるかもしれない・・比較すれば・・」

と言う表現が「短くなっただけ」と、取った方が良いかな・・と思います。


 言葉は非常に難しいもので、その辺のニュアンスを伝えきれない我々に問題が有る訳ですが、「滅茶甘い!」とか書いていなければ、それは「程度の問題」で有って、有る人には若干甘味が感じられるかもしれないものの、違う人には「・・どこが・・甘いのよ・・」と言うようなレベルでしかない・・と取られるのが良いかと思っています。

 とてもリーズナブルなモノポールのオート=コートです。樹齢が上がって行くとメオ=カミュゼの「クロ・サン=フィリベール」のような存在になるでしょう。ご検討くださいませ。


 リアルの第59号を見る限り、

「やや甘いのかな?」

と言う印象を持ちますが、やはり上記に書いたように、特段に甘いニュアンスは感じません。むしろリテールの場では「甘い」などと言ってしまうとかえって大きな問題になってしまうでしょう。

 果実はやや南国系フルーツが混じる・・と言うニュアンスで、現状は樽のニュアンスがわずかに勝り、完全な溶け込みを待っている感じ。樽香が立っていると言うよりも、もうすぐ「混じり合って一体化する直前」の感じです。

 この地域にたまに見られる、やや中域の乏しいピノ・ブランのようなニュアンスでは無く、中域の豊かな味わい幅の広い見事なシャルドネです。品格も充分、必要なのは僅かな時間・・でしょう。非常に良いです。

 言ってみれば、2010年頃のメオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベール・ブランのようなニュアンスで、この数年間樹齢が上がれば、それにも負けないようなポテンシャルを身に着けるかもしれません。

 非常に良いと思います。ある種レアですから・・飲んでみたい方も多いと思いますのでお早めにご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【瑞々しさたっぷり!樽臭くない、ピュアなモノポールのシャルドネです!】

 とても良いバランスのシャルドネです。久しぶりにミシェル・グロの白ワインを飲みましたが、たっぷり楽しめる見事なバランスをしています。

 リアルワインガイド第55号も、何故かこのオート=コート・ド・ニュイ・ブラン・フォンテーヌ・サン・マルタンだけは、

「暫定点としてでは無く、 89~89+ 今~2033 」

と、しっかり評価しています。


 他のアイテムはガチガチな状態でポテンシャルを取りに生き辛かったところ、やはり白ワインとはバイオリズムが違ったのでしょうね。

 こう言ったことは非常に良く有りまして、特に冬の間・・・リリースされて初めての冬を日本で迎える時、特に赤ワインは春~秋よりも冷えた状態で飲みますので、やや沈んだように感じられます。

 ところがですね・・ちゃんと品温を合わせてあげると、そうでも無いんですよ。やることをしっかりやると、このタイミングでは大抵の場合、大丈夫なんですね。でも、品温を上げないで飲んでしまうと・・どうしても沈み気味になります。そして、春を迎える頃・・ワインは硬くなることが多いので、

「リリース直後の冬~次の年の冬(もしくは翌々年の冬)が明けるまで」

が赤ワインの硬い時期・・みたいな捉えられ方をされているとも言えるかもしれません。ちゃんと温度を合わせられれば、結構・・ちゃんとしているもんです。でも、春からは硬くなるワインも結構有ります。


 クラスは違いますが、ちょっとピュリニーにも似た感じの果実感を含むコルトン=シャルルマーニュ・・みたいな感じで、まぁ、ソックリだとはとても言えませんが、僅かに柑橘、白~黄色のややブリっとした大振りの果実がとても冷ややか、目の細かい石灰系ミネラリティ、中域は適度に膨らみ、ぷっくりさの中に僅かなオイリーさを感じさせながら収束して行きます。果実の風味がしっかり有るペルナン=ヴェルジュレス・・の方が近いかな?・・飲むのに早く無い・・などとは言いませんが、この状態でもとても美味しく飲めます。

 実はこの畑、コート=ドールからはちょっと離れているようで、ニュイ=サン=ジョルジュ村から5キロ位西に行ったところになるようです。地図上ではむしろ、ペルナン=ヴェルジュレスの方が近く、距離的にはアロース=コルトンとニュイ=サン=ジョルジュが、正三角形を描く感じですね。

 なので、ペルナン的で有り、しかしニュイの温かさも有る・・みたいなニュアンスなんかもしれません。

 リアルワインガイドは90点を付けたがらなかったですが、noisy 的にはジャスト90点ですね。とても良かったです。是非飲んでみてください!お薦めします!