
2017年ものも滅茶美味しかったシャンボール=ミュジニー村名ですが、飲めた村名3種の中では抜けてたかな?・・と思えるほど素晴らしいと感じました。
ジャスパー・モリスさんはヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオに上値92ポイント、シャンボールに91ポイント付けていますが、noisy的にはシャンボールにはポテンシャル点として 92+ もしくは93ポイントまで付ける可能性が有ります。濃密さとエレガンスの均衡、フィネスさえ感じる格上のテクスチュアでした。最も、数が無くて飲めなかったニュイ=サン=ジョルジュ村名(区画名無し)がどこまで行けるか、判らなかったのが残念では有ります。
これ、1級を喰う可能性すら有ると思えるほどの出来栄えだと思いましたが・・いかがでしょう?・・シャンボールの伸びやかさが見事に発揮され、ややもするとスレンダーでは有るが、少し欠けていると感じる場合のあるシャンボール=ミュジニーに、村中央の1級畑ものに近い肉感・・グラマラス感が漂い・・しかも、時間の経過でシャンボールならではの香水的ニュアンスも拡がり始めると言うポテンシャルです。
見事に安い!・・と思います。少ないですが是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年もので描いた墨絵の世界に、沢山の絵の具で色を付けました!2017年は素晴らしい出来です!】
「ワイルド・・だろう~~?」
一世を風靡したお笑いネタ?では有りますが、このミシェル・グロの2017年シャンボール=ミュジニー村名は、ミシェル・グロのラインナップ上、最もパワフルなんじゃないか?・・そしてワイルドなんじゃないか?・・と感じさせてくれました。
しかも2016年はレヴューにも書きました通り、
「墨絵の世界!」
ですから・・ね。
「・・どんだけ~!」
ですよ。全然印象が異なるんですから・・。
ブラインドで飲んだら、おそらく、「これがヴォーヌ=ロマネ」と言ってしまいそうです。・・ニュイ=サン=ジョルジュ村名と言わないところが味噌でも有ります。
確かに、ミュジニーに接するレ・ザルジリエールの割合が多いキュヴェですから、ミュジニーにも由来するフラワリーな香水のようなニュアンスがトッピングに感じられ、それを取ってしまうとニュイと言い辛くなる。・・でもメオの素晴らしいニュイ1級などを飲めば、そのニュアンスに近いものさえ感じられるし・・いや、レ・ルージュやサン=ヴィヴァンなどに通じるものとも感じられるとなると、やはりそこは、
「ヴォーヌ=ロマネかシャンボール=ミュジニーかニュイ=サン=ジョルジュのどれか・・」
等と言う、ちょっとズルい返答をしてしまいたくなります。
僅かにジャミーさを持った帯域の有るベリーとチェリーが香り、中域の暖かさは少しヴォーヌ=ロマネ的。トップノーズには香水的な高周波のアロマに皮革が僅かに混じる。とても複雑で柔らかくエキス感バッチリのジューシーさ。エレガントなワインだが、ミシェル・グロの中ではパワフルなスタイル。多彩な色彩を感じるワイン。
何せ、リアルワインガイド第67号は各村名のキュヴェの中でポテンシャルトップの92+ と言う評価でした。これは見逃せないんじゃないかと思います。数は無いのでお早めに!・・あ、リアルは「まるで1erのようなグリップと集中感」と、ベタボメです。
以下は以前のレヴューです。
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【とても美味しいです・・ルイ・ユエラン・・復活はまだか?・・と懐かしく思ってしまいました!】
色合いもしっかりしていますね・・。美しいです。この写真は色味の調整などは一切しておらず、大きさだけ合わせています。むしろ、
「濃密なのかな?」
とさえ想像させるような色味では無いでしょうか。
しかしながら、かなりの複雑さを見せるとは言え、見た目以上に「詫び寂び」の有る、ある種・・「墨絵の世界を感じさせる類のシャンボール=ミュジニー」に仕上がっています。
じゃぁ・・2015年のパーフェクトと思えるようなシャンボールとも違うのか?・・と言いますと、
「・・そうとも言えない・・」
と答えるしかないでしょう。やはりこれはミシェル・グロのシャンボール=ミュジニーなんですね。なので、このバランス・・少し「詫び寂びさえ感じさせる」味わい・・と言うのは、現在の状態で有って、タイミングによっては、
「元気はつらつ!石灰バリバリ!」
の雅なシャンボールを感じさせてくれるものと思います。
ちょうど飲んでいて・・飲み始めは・・
「・・そうだ・・ルイ・ユエラン・・・どうしちゃったかな・・。退院されて元気に畑仕事が出来てると良いんだけど・・」
などと思ってしまうほど・・味わいに似たものが有りました。
飲み進めると徐々に石灰系のミネラリティと複雑な表情が出始めました・・で無くなっちゃったんですが、
「やはりミシェル・グロのシャンボールは美味しい!」
と思ってしまいましたね。
勿論ですが、ニュイ1級が見せるような凄みまでは無いんですが、シャンボールの奥深さをしっとりと感じさせてくれるものでした。価格も良い感じです。是非飲んでみてください!お勧めします!
【滅茶苦茶美味しいシャンボール村名!これは是非飲んでみてください!同格のヴォーヌ=ロマネも非常に面白い存在です!】
一般格的にはヴォーヌ=ロマネが上でシャンボール=ミュジニーはそのすぐ下・・のようなイメージが有るかと思います。ドメーヌ・ミシェル・グロのポートフォリオ的には同格・・と言うことなのでしょう。
今回、久しぶりにフルラインナップでドメーヌ・ミシェル・グロを扱うことにした訳ですが、その中でも意外にも仕入れ辛いのがこのシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネなんですね。勿論、
「ん?・・そんなこと無いんじゃない?」
とおっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、より良いコンディション、味わいを求めますと結構に難しいものです。
「・・そこだけ・・美味しいとこだけ抜くんですか?」
と言われちゃうもので・・。エージェントさんもそれなりのアソートで購入しますから、バランス良く買ってくれないと困る訳ですね。でもアチコチのエージェントさんも有りますから・・ね。色んなやり方が有って難しいんです。
noisy 的にはこのヴォーヌ=ロマネ村名とシャンボール村名、そしてニュイ1級がとても好きでして、数本ずつの3アイテムのうち、何をテイスティングするかで悩んだんですが、このところしばらく飲めていないシャンボール村名を飲むことにしました。
いや~・・画質を落とした写真しか掲載出来ないのが残念ですが、実際はめっちゃ綺麗です!もっと美しいんですが腕が無い・・すみません。久しぶりに飲んで、やっぱりビックリしました。超旨いです!
まぁ、このミシェル・グロさんりのシャンボール=ミュジニー村名についてはリアルワインガイドでも太鼓判ですから皆さんもご存知かと思いますが、
「シャンボール村名のトップ」
と評価しています。
確かに・・それ以上のものを感じさせてくれるクオリティなんですが、どこか、シャンボールだけの表情とも思えないような匂いをふんだんに感じるんですよね。
肌理の細やかさはまぁ・・バッチリですし、シャンボールらしい艶々とした石灰系のニュアンスも有ります。しかしそんなシャンボールらしさは「縁の下の力持ち」的な存在で有って、むしろ、ヴォーヌ=ロマネ的な柔和でバランスの良い酸、らしい複雑性とアロマが、ワインを飲む楽しさを再認識させてくれちゃうんですね。
特にシャンボールと言うアペラシオンは、確かに果実を感じさせてくれはしますが、若い内はむしろ石灰系のミネラリティの存在が目立ちます。前面に出て来る・・と言う意味です。
しかしグロさんちのシャンボールは、粘性が有って・・つまり粘土による影響、もしくは赤い土・・のような構成からの果実だったりスパイスだったり・・が前面に来ています。
ヴォーヌ=ロマネ村名にシャンボール的な石灰の下支えのボリュームを増大させた感じ・・と言っても良いかもしれません。シャンボールの表現には余り出て無いボリューム感と言えば良いのか。良くも悪くもヴォーヌ=ロマネ的で有り、もしくはミシェル・グロ的だと言うことなのかな・・と理解しています。ヴォーヌ=ロマネ イコール ミシェル・グロ 的なものが、脳内で出来上がってしまっているのかもしれません。「標準・超スタンダード」と言うことなのかもしれません。
じゃぁヴォーヌ=ロマネはどうなんだ!・・と言うことになるんですが、こちらもやっぱり・・今回は飲んではいませんが、見事なヴォーヌ=ロマネなんですね。リアルワインガイド的には59号で、ヴォーヌ=ロマネ 90+~91+、シャンボール 91~92 と、ものの見事に、キッチリと 0.5ポイント、シャンボールが上の評価点を出しています。
まぁ、この辺は好みだと思うんですね。それに2015年は「甘い」と言うような評価が有りますが、まぁ、それがもし感じても最初のうちだけです。noisy が飲んだかぎりにおいては、このシャンボールを甘いとは絶対に言わないですし、むしろいつもよりもより好ましい・・と言うと思います。
それにね・・将来的には非常に複雑なブケをかもし出してくれるのが判るアロマなんですね・・。勿論シャンボールですから非常に長命です。ヴォーヌ=ロマネよりも長く持つでしょうし、時折へそを曲げる癖は直らないと思います。その点ではヴォーヌ=ロマネのバランスの良さは素晴らしいですから、シャンボールのような癖は無いです。良くも悪くもシャンボールは「石灰」の多分の存在が影響するんですね。
なので同格ですが、早めに飲むならどちらでもOK、ちょっと置くならヴォーヌ=ロマネ、長く置くならシャンボール・・と言うことになるかと思います。素晴らしいワインでした!超お勧めします!是非飲んでみてください。