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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ミシェル・グロ

ミシェル・グロ

フランス Domaine Michel Gros ブルゴーニュ
「ヴォーヌ=ロマネの良心、ミシェル・グロ」から「氷のミハイル」誕生!・・素晴らしい2019年ものはクロ・デ・レア160周年も重なりました!


「・・クロ・デ・レア160周年は知ってるけど、氷のミハイルって・・何?」

 ・・有難うございます・・いわゆる、「掴み」と言うやつですね。まぁ、「えっ?なんだぁ?」と思わせておいて論を展開する・・みたいな・・最も、そこは正しい論であるかは時と人によるかと思いますが・・。

 2019年のドメーヌ・ミシェル・グロは、1990年生まれの31歳?の息子さん・・ピエール・グロさんにドメーヌを移譲されたヴィンテージと言うことなんですね。

 で、noisy も、数量は無くてもグレートイヤーは間違い無しの2019年ものを、あのミシェルさんの息子のピエールさんがどのようなワインに仕立てたのか、興味津々で到着を待っていました。

 そして・・飲みましたよ・・そして、2018年までの親父さんのワインが持つ「優しい暖かさ」を、と有るもので包んだかのような見事な味わいに感心しました。と言うか、ファーストヴィンテージの2019年ものですでに自身のワインのアピールがちゃんと出来ていることに、驚きを感じました。その「有るもの」とは?・・

 そう・・親父さんミシェルの味わいをしっかり継承しながらも・・

「クリスタルガラスのような非常に冷ややかなミネラリティで優しい暖かさを包んだ見事なエキス系旨口ピノ・ノワール!」

 に仕上げていたんですね・・ですので、その有るものとは、

クリスタルのようなつやっつやの冷ややかなミネラリティ!

なんです。


 これ、飲まれる人により、どんな表現をされるかは異なると思うんですが、noisy 的にはもう・・これしか無いです。ワインが非常に冷ややかです・・そして酸バランスが物凄く良い・・完全エキス化された見事な味わいから、どこかルーミエさんを思わせるようなシャンボール=ミュジニ・・だったりする訳ですね。

 なので美味しく無い訳が無い・・2018年のミシェル・グロも美味しかったでしょう?・・最後まで売れなかったシャンボール=ミュジニ村名2018をお飲みになられた方は、おそらく余りの美味しさに驚かれたと思います。noisy は・・ずっと思ってました。むちゃくちゃ美味しいと書いたはずなのに売れ残っているのは何故?・・と。でも、残り物には福が有ると言うことだったのでしょう。そのシャンボール2018年を、2019年ものは・・

「冷ややかに横を通り過ぎ、上の方に行ってしまった・・」

 ような感じなんですね。

 まぁ、ルーミエさんを持ち出しましたが、ルーミエさんよりはやや果実は黒みを帯びていますし、ミネラリティの出方が違います。ですが、全体的なトーンとしては結構近いと思います。

 で、そこで疑問に思われた方も多いですよね?・・そう、

「・・何?・・氷のミハイルって?」


 知っていらっしゃる方も多いかと思いますが、そう・・

「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせとけ!」

と映画の中で言わせた「翔んで埼玉」の作者、魔夜峰央さんの漫画「パタリロ」の登場人物の一人なんですね~・・あ、因みに埼玉県人はそんなことじゃぁ誰も怒りません。クレヨンしんちゃんの町、春日部のスーパーは何と、

「そこらへんの草天丼」

を売り出し、スタンプラリーで

「通行手形!」

にスタンプを押してもらうと言うような町興しをして大評判になっている・・と言うほど逞しい県民性です。・・因みに通行手形は、

「埼玉から東京に行くには通行手形が必要」

と映画の中で言われているので、そのようにされているそうですよ・・凄いですね~・・。


 で、その「氷のミハイル」・・ミハイル、ミヒャエル、ミカエル、ミシェルは皆、元は「大天使ミカエル」の名をいただいているので、イコール、「氷のミシェル」です。その登場人物のミハイルは、自分の体温をマイナス35度まで自由に変化させられると言うキャラクターなものですから、ついつい・・何本も2019年のミシェル・グロをテイスティングするうちに、昔読んだ漫画を思い出してしまったんですね。脱線しまして申し訳ありません。


 2019年のミシェル・グロ、ピエール・グロは是非とも飲んでいただきたいと思っています。ブルゴーニュの良心、あのミシェル・グロの世代交代です。2019年は収穫が半減以下で、Noisy wine の入荷も激減、価格も10パーセント以上、上昇しています。それでも・・こんなプライスです。

 160周年のクロ・デ・レアは巷では結構に高いプライスで販売されていますが、Noisy wine はいつも通りの値付けです。A.C.ブル・・滅茶苦茶美味しいですよ。この冷ややかさ、氷のミハイルを是非飲んでみて下さい。超お勧めです!



【2019年ヴィンテージについて】

 冷涼な春に続き、暑く乾燥した夏が訪れた2019年の収穫は、タイミング的には一般的な9月下旬の日程にとどまり、ブドウの熟度と凝縮度においては特筆すべき水準に達しています。
2018年~2019年にかけての冬は類稀な穏やかな気候で、凍結や霜は殆ど見られないほどでした。そのため3月末にはブドウの樹々は早くも息吹の気配を感じさせ始めました。強運なことに4月、5月はむしろフレッシュな気候たっだので、芽吹きのタイミングやその後の成育速度は修正され、6月15日頃に開花のピークを迎え、9月25日前後に収穫になるだろうと言われました。

 開花のタイミングはまちまちで、雷雨の影響で花が落ちてしまったり、所々結実に至らない果粒を含むミルランダージュの房がつきました。しかし、開花期を過ぎると好天に恵まれ、ブドウはぐんぐん育ち、葉や枝が茂っていきました。7月、8月は暑くて乾燥していましたが、7月末の雷雨が水不足のストレスからブドウを守ってくれたので、成長障害を起こすようなこともありませんでした。

 8月末にブドウは熟し始め、その数週間先までの天候予測を見たとき、当初9月23日に予定していた収穫を、ほぼ一週間早めることを決断しました。9月に入るととても暑くなり、ブドウの熟度は目に見えて進んでいきました。

 収穫は9月17日に開始し、27日にオート・コートで終了しました。2018年と同様に醸造所に運び込まれたブドウは非の打ちどころなく健全で、選果はほとんど必要ありませんでした。残念だったのはコート・ド・ニュイでは、2018年の収穫量に比べて約3分の1ほど減少してしまったことです。これには微妙な開花期と夏の雨量の少なさが要因に挙げられます。賞賛に値すべき熟度、完璧なる健全さ。そのようなブドウから醸されたワインは、リッチであると同時にピュアでフレッシュさがあり、見事なバランスになっています。

 2019年を過去のヴィンテージと比較するなら、2015年や2018年の太陽の年、完熟に達したブドウの持つ光や輝きを感じさせるワイン、充実した酒質がしなやかにタンニンを包み込み、味わいの凝縮が傑出している年と言えるでしょう。


■ Michel Gros ミシェル・グロ (1956年生まれ)
 1975年、ミシェル・グロはボーヌ市のぶどう栽培醸造学校を卒業し、父ジャンと共に家業のドメーヌで働き始めました。そして1978年には、それまで通り父ジャンの片腕となって働きながら、一方で自分自身のドメーヌ(ドメーヌ・ミシェル・グロ)を設立しました。父方の2ヘクタールのブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイからワインを醸造し、彼自身の名義でワインを販売し始めたのです。つまり1979年がミシェルにとっての最初のヴィンテージになります。年月とともにミシェルは自分のドメーヌを拡大していきました。

 フィロキセラ禍の打撃のあと放置されていたオート・コートの丘に新たに苗木を植えつけたり、1990年にはヴォーヌ・ロマネ《オー・レア》を、1993年と1996年にはシャンボール・ミュジニーのいくつかの区画を、そして1995年にはモレ・サン・ドニ《アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジィ》の区画を購入したりしました。1995年、ジャン・グロが引退し、子供たちにドメーヌを分け与えました。父と共にドメーヌ・ジャン・グロの経営にずっと携わってきたミシェルは、次の畑を譲り受けました。

 ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ《クロ・デ・レア》モノポール、ニュイ・サン・ジョルジュの二区画、ヴォーヌ・ロマネの一区画、そしてブルゴーニュの一区画です。1997年、地主のエカール家はミシェルにヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュにある3.5ヘクタールの畑を委託しました。続いて2008年に2.5ヘクタールのオート・コート・ド・ニュイの畑も委ねました。ドメーヌ・ミシェル・グロは今日、総じて23ヘクタールの畑からワインを生産しています。

■ Pierre Gros ピエール・グロ (1990年生まれ)
 エンジニアの学問を修めた後、パリで最初の職業に就いたピエールは、自らのワインの情熱と先代たちが築きあげた家業の長い歴史から、再びドメーヌに戻り、醸造の勉学を積みました。2016年、ブドウ栽培・醸造に関する高等技術士としての資格をとり、父が長年の実践で身に着けた手腕を譲り受けるべく、ミシェルに師事し、収穫と醸造に従事するようになりました。

 2019年、家業に専念できるようエンジニアの職を離れました。その年から徐々に父から息子へ権限が譲られ、ドメーヌの経営と安定したワインの品質を今後ピエールが担っていけるよう全般の仕事に携わっています。偉大なワインを造るためには、ブドウ栽培と土壌を生かす事が根本になると悟ったピエールは、テロワールへの更なる理解に努め、年間通じてブドウ畑での緻密な作業に信念を持って行っています。

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2018年のドメーヌ・ミシェル・グロが到着です。エージェントさんの倉庫には2020年の11月、すでに到着していたんですが、今般の新型コロナウイルスの影響が有ったのでしょうか、2020年の年末は、

「それまで遅れていた荷」
「遅れることなく到着した荷」
「遅れることを予想して早めに手配した荷」

 「その全てがヌーボー後に超集中!」

 してしまったために皆さんもご存じの通り、Noisy wine も緊急出動せざるを得ない状況で、新着情報を木曜日と月曜日がフル稼働する羽目になってしまったんですね。大御所ばかりを毎週2回・・勿論ですがテイスティングも追いつかず、未発送分のお取り置き分が山のようになっていましたので、入荷の荷も大行列でした。

 ですがそれでも捌き切れず、2021年も2月になってまだ、11~12月分をご紹介している状況でして、ミシェル・グロもだいぶお待たせしてしまいました。

 しかしながら2021年の1月後半からテイスティングを始めた2018年のミシェル・グロのワインは、どれもしっかり休まっているのもある・・のかもしれませんが、エキスが充実して非常に美しい味わいでして、

「2017年も非常に良かったが、2018年はそれに輪を掛けている?」

と感じさせてくれるものでした。


 A.C.ブルゴーニュと3種(白を入れれば4種)のオート=コート・ド・ニュイは、低価格ながら各々の個性をしっかり発揮しています。どれを飲まれても納得の味わいかと思いますが、オート=コートのオー・ヴァロンの少しコッテリとしつつエレガンスを漂わせる近しい味わいは、品温が低めになりやすい2021年の冬にはピッタリと言えるでしょう。

 村名クラスは91~93+ほどで揃えたい見事な出来で、それぞれのテロワールを見事に表現しつつ、ミシェル・グロらしい充実したエキスの美しい味わいをピュアに感じさせてくれます。

 1級~クロ・ド・ヴージョは入荷数が少なく、テイスティングは今のところ回避していますが、それでも下のクラスの出来を見れば、

「さり気なくいつも近くにいてくれるドメーヌだけど、実は物凄い感性を持っていて、非常に完成度も高く、年々そのピュアさとナチュラルさを高めている」

と思わざるを得ません。


 他の生産者さんの2018年もののブルゴーニュワインを見れば、アルコール分のやや高い強めの仕上がりになっていたり、甘さを感じるものも散見されたりと、造り手の個性と言えばそれっきりでは有りますが、

「その年の葡萄の仕上がり具合を畑で見て、醸造具合を想像し、エレガントなピノ・ノワールに仕上げる」

ことを皆考えているとするなら、ミシェル・グロの見事な味わいは称賛に値すると思います。


 改めて飲んでみて、ミシェル・グロの素晴らしい感性と個性、完成度をもう一度確認していただきたいと思います。ご検討くださいませ。


【2018年ヴィンテージについて】

 非常に暑く、乾燥した春夏に特徴づけられた2018年は、ブドウが早熟し、非の打ち所なく健全に完熟したブドウが収穫できました。2017年が幕を閉じ、2018年が明けたその冬、ブルゴーニュの冬としては比較的温暖で雨がちな天候がつづき、しっとりと清涼な早春を迎えました。その時点ではこの年のブドウの成長はむしろ遅いだろうと考えられましたが、4月に暑い天候が再来。それまでの読みを大きく修正せねばならず、夏の終盤まで猛烈な勢いでブドウは成長していきました。

 私たちの栽培チームは、このハツラツとしたブドウの伸びに遅れをとるまいと、仕事のペースを2倍に吊り上げ、ハイスピードで追い上げていきました。5月末になるとブドウが開花し、開花期は理想的な状態で過ぎていきました。この分だと9月初旬には収穫になるだろうと予想されました。

 春、夏と雨量が足りなかったことも、私たちのブドウ畑ではそれほど問題にならず、おそらくは冬の間に地下に蓄えられた水が、ブドウの成長の供給源になったのだろうと考えられました。

 7月には何度か雷雨が訪れ、9月初めにブドウが完全に成熟するための良い水分補給となりました。残念ながら、7月3日と15日の雷雨で襲った雹は、私たちのオート・コート・ド・ニュ
イの畑のブドウを傷つけ、このとき平均50%のブドウを失いました。

 また、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・シャリオの区画では、約30%のブドウを失いました。

 私たちのドメーヌでは、9月4日にコート・ド・ニュイのクリュから収穫を開始し、9月17日にオート・コート・ド・ニュイの畑で収穫を終えました。収穫したブドウは文句のつけどころのないパーフェクトな状態、その中から更に良いブドウを選り抜くなど、ほとんど必要はありませんでした。

 ただ、雹害に遭った区画のブドウだけは綿密な選果の必要があり、幸運にも、視覚機能を備えた選果機を使用することができ、雹で傷ついた粒をすべて除けることができました。一般年と比べてブドウが早期に成熟し、収穫期が早めに訪れたこと、そして収穫されたブドウが完全なる健全な状態で完熟していたこと、それらの好条件を背景に醸されたこの年のワインは、暑い年でもブドウのフレッシュさを保った偉大な純粋さがあり、はじけるような果実味が生き生きと表れています。これならば長期熟成を遂げるポテンシャルを秘めた偉大なヴィンテージだと、今からでも予言することができるでしょう。

 2018年を一言で語るなら、太陽のヴィンテージ。太陽が与えてくれたピュアで魅惑的な味わい、きめ細かなタンニン、しなやなボディ、良質の酸。こういったヴィンテージのワインは、忍耐強くワインが熟す時を待った、愛好家たちに大きな喜びを与えてくれるはずです。「天候面」だけをとって過去のヴィンテージに例えるなら、2003年、2009年に類似性があると言えるでしょう。

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 2018年は初めて、バレルサンプル試飲が出来ない年となりました。ミシェルの実直なコメントを読み解く上で【天候面では】2003年、2009年との類似点を挙げていますが比較的、保水性と収穫量に恵まれた年であり、本当に久しぶりの太陽のヴィンテージとなりました。全体的な傾向と造り手の方向を考えるならば凝縮度ではなく果実の密度があり熟成能力もある年でしょう。酸の張り出しがちなオート=コートの優位性も発揮できそうです。試飲が楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社オルヴォー 村岡 覚


 1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、グロ家の家業を続けている。

 情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。
 ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。


2019 Nuits-Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ

16470
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・ミシェル・グロ

■エージェント情報
 このキュベは四つの畑から構成されており、全てニュイの町の北側に位置する。
各クリマ(畑)の特徴は以下の通りである。
《レ・ザテ》: ムザン川渓谷の沖積地にあり、褐色の深い表土で覆われている。
《レ・ラヴィエール》: 「ラーヴ」と呼ばれる平たい石が見られる土壌。この石は昔、屋根を作るのに使われていた。
《レ・バ・ド・コンブ》:「谷の下」の意。ヴォーヌ村との境界線にあり、レアの小さな谷の上方にあたる。
《ラ・ペリエール・ノブレ》:「ペリエール」は採石場を意味する。この畑は丘の頂上付近の急斜面にあり、下層部はウーリット・ブランシュ(白い魚卵状石灰岩)の硬い石灰から成っている。
これらの畑をブレンドして出来たワインは、エレガントに仕上がっている。ニュイにしてはタンニンがかなりしなやかで、ヴォーヌとニュイの中間的な特徴を持っている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,980 (外税) 
【すみません、こちらはテイスティングが間に合いませんでした・・非常にリーズナブルな村名ニュイ=サン=ジョルジュです!】
 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなニュイ=サン=ジョルジュ村名!・・むしろシャンボール=ミュジニー的なミネラリティで素晴らしく旨いです!】

 1990年台の新樽100%で濃密タイプのブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブームによる弊害だったのでしょうか。本来はエレガントな味わいの中に、各クリマのミネラリティの発露でも有る様々な表情が、微細に感じられるのが「ニュイ=サン=ジョルジュ」だった訳です。

 しかしながら、その「抽出の強さ」を求めるが余り、本来は微細な表情だったものが前面に出てしまい、大柄では有るが繊細さを欠いたニュイ=サン=ジョルジュになってしまっていた可能性が有ると・・昨今は強く感じます。

 メオ=カミュゼしかり、ミュヌレ=ジブールしかり、ミシェル・グロのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級も同様ですが、みな素晴らしくエレガントです。抽出の強さなど感じません。土むさくも無いです・・美しい土のニュアンスがほんのりと感じられたとしてもです。

 硬質な、そして少し白っぽささえ感じるミネラリティを多分に含んだテカテカとした輝きを感じるテクスチュアです。ノーズには伸びやかにミネラリティが入り込んで来ます。エレガントですね~・・これって・・普通なら、

「シャンボール=ミュジニー!」

と先走って言っちゃいますよ。良い感じのチェリーに硬質なミネラリティ・・そして伸びやかに縦構造が感じられたら・・多分、そう言ってしまいます。

 ですがこれは、間違いなく「ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオ」です。1級レ・ポワレの真下に有ります。

 で・・ミシェル・グロのシャンボール=ミュジニーがね・・いや、ここでは書きませんが・・いや~・・ワインって、本当に面白いですね~。裏が表で表が裏、そのどちらも真実って、判ってないとちょっと恥ずかしい局面になってしまうことも有りますが、それさえも楽しみですよね。

 まさにミュヌレ=ジブールのレ・ヴィーニュ・ロンドに良く似た・・少しタイトにしたようなエレガンスを持っていると思います。しかも価格はこんなです。そして素晴らしいメオのニュイ=サン=ジョルジュにも通じています。(メオの2017年ニュイも滅茶苦茶美味しいですよ・・そのうちご案内させていただきますね。)

 是非飲んでみて欲しいニュイ=サン=ジョルジュ村名レ・シャリオです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【常に変わらないミシェル・グロに時代が追いついたのか・・・?リーズナブルなのにエレガントで滅茶美味しいです!ジルベール・エ・ガイヤールは何と93ポイント!】

 いや~‥美味しいです!・・実にエレガントで繊細!・・そしてほんのり官能感・・堪らないですね。グラスを持つ手を放す暇が無い・・。

 1990年台は日本でもずいぶんな言われようをしていました。1985年のクロ・デ・レアは物凄い評価だったんですが、

「1985年ものはジャン・グロが造ってるからね~・・」

 まぁ、確かにまだドメーヌ・ジャン・グロのエチケットでは有ったんですが、実際に造っていたのはミシェルでした。

 それに、1990年以降は、「新樽、濃密、凝縮」が新しいキーワードになりましたから・・いや、某PKさんのお陰ですが、それまで陽の目を浴びなかった両デュガさんなどはもう・・物凄いモテモテになってしまいまして、5~6年で価格は暴騰してしまいました。その後の両デュガさんは皆さんがご存じの結果です。

 それに、1970年台後半より、父のジャンに変わってワインを造っていたミシェルは、父の引退に伴って妹のアンヌにリッシュブールを相続させていますので、ジャン・グロ時代のリッシュブールはアンヌ・パランが造っています。(A.F.グロ)

 そんな激変の時代を駆け抜けて来たミシェル・グロですが・・・この人はいつも変わらない。今になってさらに強く思うんですが・・本当にすごい人だと思います。ワイン価格の暴騰には興味無し、出来る限りリーズナブルに愛好家に届くように、大きな輸入国
には何軒かの代理店を置くようにしているようです。これは、グロ一族はほぼ同様ですが、これにより、価格は暴騰せず、リーズナブルな価格で入手出来るんですね。

 そして、そのスタイルも一貫しています。決して濃くしない・・ですし、樽も強く掛けることは無い・・。アメリカがブルゴーニュをガンガン買っていた1990年台は、買い手の要請でどんどん濃くし、新樽を多く掛け、派手な味わいにしていたんですね。


 先日ご案内させていただいた、ド・ラルロのニュイ=サン=ジョルジュのワイン・・いかがだったでしょうか。ハンドルを大きく切った感じが・・お判りかと思います。とてもエレガントで荘厳さの有る味わいになってきました。

 実はこのミシェル・グロのシャリオも、そっち系統のエレガントなニュイ=サン=ジョルジュです。流石にド・ラルロやメオ=カミュゼのニュイ1級ほどの華麗なニュイには成りません・・それは仕方が無い・・畑の格と言うものです。

 しかし、ま~エレガントで繊細、非常に香ります。2013年のワインがどこか持っているように感じる・・特別な線の細さ・・は全く感じ無いんですよ。2013年だから細い・・と言うのも感じないし、そもそも細くは無いんです。滅茶繊細なんですけどね・・。

 アロマもしっとりとしていて、かつ、スピードもそこそこに速く、ナチュラルさもほのぼのと漂っています・・のに、ビオっぽくは全然無いです。非常にピュアなんですね。

 因みにこの2013年ものはジルベール・エ・ガイヤールは93ポイントと、村名には有り得ないような評価をしておりますし、あのブルゴーニュ専門家でも有りながらブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドーも、ポイントこそ89~92ポイントですが、その評価の本文には、

「Outstanding! Top Value!」

と書いている位ですからね。


 今飲んでも充分に楽しめます・・エレガントで高質です。勿論、まだまだ持ちますし、上昇して行くでしょう。大丈夫・・どこかの評論家さんのように、8年以内に飲め・・なんて絶対に言いませんから・・はい。今回一緒にご案内させていただいている、メゾン・ロブレ・モノの2002年オーセ=デュレッス・ルージュなんぞ、もう18年目ですがピンピンしていますよ。こちらは3千円ちょっとで滅茶安いですが、ナチュラルさはミシェル・グロを大きく上回ります。なので、

「まともな方がちゃんと造ったブルゴーニュ・ピノ・ノワールがたった20年で終わる訳が無い!」

んです。海外の名立たるレヴュワーたちは、よほど酷いコンディションのワインを飲んでいるに違い在りません。


 今回のこのシャリオ、コンディションも万全です。滅茶美味しいので是非、飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にリーズナブルな村名ワイン!】

 まぁ、リアルワインガイドに記載されている価格は、ほぼ実勢価格ですから・・2015年もので7400円だとすると、この価格は何なんだろう・・と思ってしまうんですね・・。

「通常なら有り得ない・・」

と言うことになります。


 例えばフランスから日本に、ちゃんとリーファー便を使用し、適切な量(満載すると空気が無いことになる・・リーファーは空気を冷やしますので、結果冷えないと言うことになります)を積載し、船で輸入すると、どんなに削ってもワイン1本あたり600円ほどは掛かります。

 なので、600円以下の輸入ワインは無い・・と言うことにはなるんですが、そうならないのはどうしてか?・・と考えてみると良いかな?・・と思います。安いワインは何かしらの原因が有って安い訳です。

 今は日本直行便は無くなってしまいました。途中、香港に寄る訳です。昔、香港の港湾労働者のストライキが有り、フランスからの荷が何カ月も野晒しになっていた時が有りました。そののち・・やはり出回ったんですね・・酷い状態のワインが・・。それに、さほど安くなく販売されてしまうと、そんな目にあったワインであることさえ想像出来ないことになってしまいます。

 なので、妙に安いとか、最初からとんでもなくリーズナブルなものには、気を付けないといけない訳です。

 で・・今回のミシェル・グロ2016年ですが、コンディションは非常に良いです。そりゃそうです・・ちゃんとしたものを販売していますんで。noisy もそこは信用第一ですんで、ご心配なきよう。正規エージェント品で、きちんとした管理をしており、noisy の店でもキッチリやらせていただいてます。


 ですが、このモレ=サン=ドニとニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオなどは非常に少なく、飲むわけには行きませんでした。

 リアルワインガイド第63号は

2016 ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオ 90+ 91+ 今~2038
2016 モレ=サン=ドニ・アン・ラリュ・ド・ヴェルジ 90 90+ 今~2040

と言う評価でした。

 レ・シャリオはニュイの村の西、レ・ポレの下部にある畑です。ミシェル・グロのレ・シャリオは快活さがニュイの土っぽさを上回り、前面に出た味わいが特徴です。結構に・・石灰のミネラリティがテカテカと感じられます。

 モレのアン・ラリュ・ド・ヴェルジは、あの孤高のモノポール、「クロ・ド・タール」と、モレの村に少しだけ存在する「ボンヌ=マール」の真上に存在する畑です。なので、確かに・・素晴らしいグラン・クリュの要素を感じさせてはくれるんですが、若いうちはどうも「しかめっ面」をしてることが多いんですね。言ってしまえば「ボンヌ=マール」もその傾向が有るので、「ソックリなのかも」などとも思いますが、やはり若いうちの外向性に難が有りかな?と思います。しかしちょうど良い熟のタイミングで飲むと、このプライスではビックリするほどの味わいを見せてくれるはずです。

 何せ価格がこう・・ですんで、非常にお買い得かと思われます。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです!
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【2015年のミシェル・グロは相当に良い!!】

 詳しくはシャンボール=ミュジニーのコラムに書きますが、まぁ・・変わらないっちゃ・・変わらないのかもです。それも高いレベルをキープしたまま・・ですね。なので、特別に言い立てることも無いのかとも思いますが、それでも2015年、ミシェル・グロは相当良いんじゃないかと思っています。

 ミシェル・グロのワインは、人それぞれに結構、評価が異なるんですね。評論家同士でもかなり違います。ジルベール・エ・ガイヤールはクロ・デ・レアをいつも、物凄く高く評価しています。例えば2014年のクロ・デ・レアは「97Points」です。

 半面、最近noisyのところでも頻繁に名前が出て来る「ティム・アトキン氏」は同じ2014年のクロ・デ・レアを「91Points」としか評価していません。しかもまぁ・・ミシェル・グロさんの他のワインも似たようなもので、「平均ランクの造り手」として見ているようです。ジルベール・エ・ガイヤールの、

2011年 96Points
2012年 94Points
2013年 96Points
2014年 97Points

とは大違いなんですね。


 日本人でもエレガントなワインがお好きな方や、ワインはやはり本場、ヴォーヌ=ロマネだろう!・・と言う方にはピッタリ・・ドハマりのはずなんです。しかし、日本では代理店さんが多く入手が比較的簡単なことに加え、

「様々なコンディションのミシェル・グロのワインが存在する」

ものですから、訳が判らないことになってしまっています。


 コンディションの良いミシェル・グロは・・相当に旨いです。それに加え、2015年は相当に良い・・と想像出来ます。

 因みにリアルワインガイド第59号は、

●ニュイ・レ・シャリオ
「今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 今~2037」、美しい酸のハーモニー

●モレ・アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジ
「今飲んで89+ ポテンシャル90+ 飲み頃予想 今~2037」、目が詰まり複雑性が出ている

ととコメントしています。

 まぁ、通常は上代が8千円位かと思いますので、7千円位の販売が普通かと思いますが、先だってのバックヴィンテージ、2011年ものと同じ価格でご紹介ですので・・かなりリーズナブルです。

 ネットのワイン屋になってからしばらく経って、余りにどこでも販売しているので・・やり辛い部分が有って、時折仕入れなかったりしていますが、やはり好きなんですよね。是非コンディションの良いミシェル・グロを飲んでみてください。お勧めします。



 以下は2011年のレ・シャリオのコメントです。
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【蔵出しのバックヴィンテージオファーです!何でこんなに安いのか・・不明ですが、リアルワインガイド第45号は88~89、飲み頃2017~2028と飲み頃に入ってます。】

 奥ゆかしさが何とも言えぬ情緒を感じさせる、ミシェル・グロならではのワインがこのレ・シャリオですね。エレガントながらも実は芯のしっかりしたワイン・・と言えると思います。

 で、本当に何でこんなに安いの?・・と言いたくなっちゃいます。だって、2014年もののこのワインの仕入れ価格とほとんど変わらないんですから・・本当ですよ。どんなに利益を削ったとしても6千円以下は絶対に無理で、監禁作業になっちゃいます。

 せっかくなので、価格を上げないためにもこちらも飲まずにご案内させていただきますが、リアルワインガイドも2017年から飲んで良いと判定していますので、ありがたいですよね。追加は見込めませんのでお早めに!