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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ミシェル・グロ

ミシェル・グロ

フランス Domaine Michel Gros ブルゴーニュ
● 少なすぎてどうなるかと思われた2021年のドメーヌ・ミシェル・グロです。下級キュヴェは少ないながら何とかテイスティング出来るレベルで入荷しましたが、村名以上はそれぞれ片手に収まるほどしか入荷しませんでした。1本・・なんて・・初めての経験です。

 ですが2021年のミシェル・グロは、一番下のA.C.ブル・コート=ドールからして・・

「エレガントでエキスが凝縮、美しいスタイルで惚れ惚れする出来!」

です。

 リアルワインガイド第84号も、

「(要約すると) 黄金のヴィンテージ」

と・・言ってます・・(^^;;

 まぁ・・その辺はぜひリアルワインガイド第84号を読んでいただけましたら幸いですが、

「ミシェル・グロの2021年は、マジで旨い!」

です。

 飲めたアイテムは限定されますが、飲まなくても・・想像できてしまうんですよね・・。

 オート=コートもそれぞれ異なる味わいですが、ま~・・美味しい!・・今飲んでもおいしく、今後20年間は行けると思います。

 しかも今回はできる限り頑張って・・価格を出しています。大変ではありますが・・やはりどうしても飲んでいただきたい!・・その一心です。もしかしたら、

「ミシェル・グロ2021年は過去最高・・かも・・」

と思っています。ご検討くださいませ!

-----
 2020年のドメーヌ・ミシェル・グロをご案内させていただきます。すでにミシェルの息子、イケメンのピエール・グロさんの加入・・承継により、新たなスタートを切っている訳ですが、それがポジティヴな影響として表れていることを素直に感じられる2020年ものです。

 多くのヴォーヌ=ロマネの生産者たちが、滅茶濃密なワインに仕上げているのに対し、ドメーヌ・ミシェル・グロは・・

「エレガンスを感じさせる従来のミシェル・グロのエキスたっぷりながら美しい味わいを踏襲」

していながら、

「ピュアさだけに留まらない・・柔らかで繊細な表情」

を生み出し、

「2020年ものの強さよりもミシェル・グロらしさを表現」

出来ていると感じます。

 もう・・オート=コート・オ・ヴァロンなんて、滅茶苦茶美味しいですよ。シンプルなオート=コートも実にエレガントで愛らしい味わい・・。フォンテーヌ・サン=マルタンに至っては、以前から持っていた「精緻さ」に磨きを掛け、「官能さ」の卵さえ持っているように感じられます。

 上級キュヴェは、余りの入荷量の少なさに・・村名までのテイスティングになりました。村名以上は全て「バラ」の入荷数です。本来はとてもテイスティング出来ない量ですが、何とか2本は開けさせていただき、上記の2020年のミシェル・グロを確認させていただきました。

 2020年ものとしては格別のエレガンスを得たミシェル・グロです。価格も上昇したとは言え、まだまだ非常にリーズナブルです。是非ご検討いただけましたら幸いです。



「ヴォーヌ=ロマネの良心、ミシェル・グロ」から「氷のミハイル」誕生!・・素晴らしい2019年ものはクロ・デ・レア160周年も重なりました!


「・・クロ・デ・レア160周年は知ってるけど、氷のミハイルって・・何?」

 ・・有難うございます・・いわゆる、「掴み」と言うやつですね。まぁ、「えっ?なんだぁ?」と思わせておいて論を展開する・・みたいな・・最も、そこは正しい論であるかは時と人によるかと思いますが・・。

 2019年のドメーヌ・ミシェル・グロは、1990年生まれの31歳?の息子さん・・ピエール・グロさんにドメーヌを移譲されたヴィンテージと言うことなんですね。

 で、noisy も、数量は無くてもグレートイヤーは間違い無しの2019年ものを、あのミシェルさんの息子のピエールさんがどのようなワインに仕立てたのか、興味津々で到着を待っていました。

 そして・・飲みましたよ・・そして、2018年までの親父さんのワインが持つ「優しい暖かさ」を、と有るもので包んだかのような見事な味わいに感心しました。と言うか、ファーストヴィンテージの2019年ものですでに自身のワインのアピールがちゃんと出来ていることに、驚きを感じました。その「有るもの」とは?・・

 そう・・親父さんミシェルの味わいをしっかり継承しながらも・・

「クリスタルガラスのような非常に冷ややかなミネラリティで優しい暖かさを包んだ見事なエキス系旨口ピノ・ノワール!」

 に仕上げていたんですね・・ですので、その有るものとは、

クリスタルのようなつやっつやの冷ややかなミネラリティ!

なんです。


 これ、飲まれる人により、どんな表現をされるかは異なると思うんですが、noisy 的にはもう・・これしか無いです。ワインが非常に冷ややかです・・そして酸バランスが物凄く良い・・完全エキス化された見事な味わいから、どこかルーミエさんを思わせるようなシャンボール=ミュジニ・・だったりする訳ですね。

 なので美味しく無い訳が無い・・2018年のミシェル・グロも美味しかったでしょう?・・最後まで売れなかったシャンボール=ミュジニ村名2018をお飲みになられた方は、おそらく余りの美味しさに驚かれたと思います。noisy は・・ずっと思ってました。むちゃくちゃ美味しいと書いたはずなのに売れ残っているのは何故?・・と。でも、残り物には福が有ると言うことだったのでしょう。そのシャンボール2018年を、2019年ものは・・

「冷ややかに横を通り過ぎ、上の方に行ってしまった・・」

 ような感じなんですね。

 まぁ、ルーミエさんを持ち出しましたが、ルーミエさんよりはやや果実は黒みを帯びていますし、ミネラリティの出方が違います。ですが、全体的なトーンとしては結構近いと思います。

 で、そこで疑問に思われた方も多いですよね?・・そう、

「・・何?・・氷のミハイルって?」


 知っていらっしゃる方も多いかと思いますが、そう・・

「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせとけ!」

と映画の中で言わせた「翔んで埼玉」の作者、魔夜峰央さんの漫画「パタリロ」の登場人物の一人なんですね~・・あ、因みに埼玉県人はそんなことじゃぁ誰も怒りません。クレヨンしんちゃんの町、春日部のスーパーは何と、

「そこらへんの草天丼」

を売り出し、スタンプラリーで

「通行手形!」

にスタンプを押してもらうと言うような町興しをして大評判になっている・・と言うほど逞しい県民性です。・・因みに通行手形は、

「埼玉から東京に行くには通行手形が必要」

と映画の中で言われているので、そのようにされているそうですよ・・凄いですね~・・。


 で、その「氷のミハイル」・・ミハイル、ミヒャエル、ミカエル、ミシェルは皆、元は「大天使ミカエル」の名をいただいているので、イコール、「氷のミシェル」です。その登場人物のミハイルは、自分の体温をマイナス35度まで自由に変化させられると言うキャラクターなものですから、ついつい・・何本も2019年のミシェル・グロをテイスティングするうちに、昔読んだ漫画を思い出してしまったんですね。脱線しまして申し訳ありません。


 2019年のミシェル・グロ、ピエール・グロは是非とも飲んでいただきたいと思っています。ブルゴーニュの良心、あのミシェル・グロの世代交代です。2019年は収穫が半減以下で、Noisy wine の入荷も激減、価格も10パーセント以上、上昇しています。それでも・・こんなプライスです。

 160周年のクロ・デ・レアは巷では結構に高いプライスで販売されていますが、Noisy wine はいつも通りの値付けです。A.C.ブル・・滅茶苦茶美味しいですよ。この冷ややかさ、氷のミハイルを是非飲んでみて下さい。超お勧めです!



【2019年ヴィンテージについて】

 冷涼な春に続き、暑く乾燥した夏が訪れた2019年の収穫は、タイミング的には一般的な9月下旬の日程にとどまり、ブドウの熟度と凝縮度においては特筆すべき水準に達しています。
2018年~2019年にかけての冬は類稀な穏やかな気候で、凍結や霜は殆ど見られないほどでした。そのため3月末にはブドウの樹々は早くも息吹の気配を感じさせ始めました。強運なことに4月、5月はむしろフレッシュな気候たっだので、芽吹きのタイミングやその後の成育速度は修正され、6月15日頃に開花のピークを迎え、9月25日前後に収穫になるだろうと言われました。

 開花のタイミングはまちまちで、雷雨の影響で花が落ちてしまったり、所々結実に至らない果粒を含むミルランダージュの房がつきました。しかし、開花期を過ぎると好天に恵まれ、ブドウはぐんぐん育ち、葉や枝が茂っていきました。7月、8月は暑くて乾燥していましたが、7月末の雷雨が水不足のストレスからブドウを守ってくれたので、成長障害を起こすようなこともありませんでした。

 8月末にブドウは熟し始め、その数週間先までの天候予測を見たとき、当初9月23日に予定していた収穫を、ほぼ一週間早めることを決断しました。9月に入るととても暑くなり、ブドウの熟度は目に見えて進んでいきました。

 収穫は9月17日に開始し、27日にオート・コートで終了しました。2018年と同様に醸造所に運び込まれたブドウは非の打ちどころなく健全で、選果はほとんど必要ありませんでした。残念だったのはコート・ド・ニュイでは、2018年の収穫量に比べて約3分の1ほど減少してしまったことです。これには微妙な開花期と夏の雨量の少なさが要因に挙げられます。賞賛に値すべき熟度、完璧なる健全さ。そのようなブドウから醸されたワインは、リッチであると同時にピュアでフレッシュさがあり、見事なバランスになっています。

 2019年を過去のヴィンテージと比較するなら、2015年や2018年の太陽の年、完熟に達したブドウの持つ光や輝きを感じさせるワイン、充実した酒質がしなやかにタンニンを包み込み、味わいの凝縮が傑出している年と言えるでしょう。


■ Michel Gros ミシェル・グロ (1956年生まれ)
 1975年、ミシェル・グロはボーヌ市のぶどう栽培醸造学校を卒業し、父ジャンと共に家業のドメーヌで働き始めました。そして1978年には、それまで通り父ジャンの片腕となって働きながら、一方で自分自身のドメーヌ(ドメーヌ・ミシェル・グロ)を設立しました。父方の2ヘクタールのブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイからワインを醸造し、彼自身の名義でワインを販売し始めたのです。つまり1979年がミシェルにとっての最初のヴィンテージになります。年月とともにミシェルは自分のドメーヌを拡大していきました。

 フィロキセラ禍の打撃のあと放置されていたオート・コートの丘に新たに苗木を植えつけたり、1990年にはヴォーヌ・ロマネ《オー・レア》を、1993年と1996年にはシャンボール・ミュジニーのいくつかの区画を、そして1995年にはモレ・サン・ドニ《アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジィ》の区画を購入したりしました。1995年、ジャン・グロが引退し、子供たちにドメーヌを分け与えました。父と共にドメーヌ・ジャン・グロの経営にずっと携わってきたミシェルは、次の畑を譲り受けました。

 ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ《クロ・デ・レア》モノポール、ニュイ・サン・ジョルジュの二区画、ヴォーヌ・ロマネの一区画、そしてブルゴーニュの一区画です。1997年、地主のエカール家はミシェルにヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュにある3.5ヘクタールの畑を委託しました。続いて2008年に2.5ヘクタールのオート・コート・ド・ニュイの畑も委ねました。ドメーヌ・ミシェル・グロは今日、総じて23ヘクタールの畑からワインを生産しています。

■ Pierre Gros ピエール・グロ (1990年生まれ)
 エンジニアの学問を修めた後、パリで最初の職業に就いたピエールは、自らのワインの情熱と先代たちが築きあげた家業の長い歴史から、再びドメーヌに戻り、醸造の勉学を積みました。2016年、ブドウ栽培・醸造に関する高等技術士としての資格をとり、父が長年の実践で身に着けた手腕を譲り受けるべく、ミシェルに師事し、収穫と醸造に従事するようになりました。

 2019年、家業に専念できるようエンジニアの職を離れました。その年から徐々に父から息子へ権限が譲られ、ドメーヌの経営と安定したワインの品質を今後ピエールが担っていけるよう全般の仕事に携わっています。偉大なワインを造るためには、ブドウ栽培と土壌を生かす事が根本になると悟ったピエールは、テロワールへの更なる理解に努め、年間通じてブドウ畑での緻密な作業に信念を持って行っています。

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2018年のドメーヌ・ミシェル・グロが到着です。エージェントさんの倉庫には2020年の11月、すでに到着していたんですが、今般の新型コロナウイルスの影響が有ったのでしょうか、2020年の年末は、

「それまで遅れていた荷」
「遅れることなく到着した荷」
「遅れることを予想して早めに手配した荷」

 「その全てがヌーボー後に超集中!」

 してしまったために皆さんもご存じの通り、Noisy wine も緊急出動せざるを得ない状況で、新着情報を木曜日と月曜日がフル稼働する羽目になってしまったんですね。大御所ばかりを毎週2回・・勿論ですがテイスティングも追いつかず、未発送分のお取り置き分が山のようになっていましたので、入荷の荷も大行列でした。

 ですがそれでも捌き切れず、2021年も2月になってまだ、11~12月分をご紹介している状況でして、ミシェル・グロもだいぶお待たせしてしまいました。

 しかしながら2021年の1月後半からテイスティングを始めた2018年のミシェル・グロのワインは、どれもしっかり休まっているのもある・・のかもしれませんが、エキスが充実して非常に美しい味わいでして、

「2017年も非常に良かったが、2018年はそれに輪を掛けている?」

と感じさせてくれるものでした。


 A.C.ブルゴーニュと3種(白を入れれば4種)のオート=コート・ド・ニュイは、低価格ながら各々の個性をしっかり発揮しています。どれを飲まれても納得の味わいかと思いますが、オート=コートのオー・ヴァロンの少しコッテリとしつつエレガンスを漂わせる近しい味わいは、品温が低めになりやすい2021年の冬にはピッタリと言えるでしょう。

 村名クラスは91~93+ほどで揃えたい見事な出来で、それぞれのテロワールを見事に表現しつつ、ミシェル・グロらしい充実したエキスの美しい味わいをピュアに感じさせてくれます。

 1級~クロ・ド・ヴージョは入荷数が少なく、テイスティングは今のところ回避していますが、それでも下のクラスの出来を見れば、

「さり気なくいつも近くにいてくれるドメーヌだけど、実は物凄い感性を持っていて、非常に完成度も高く、年々そのピュアさとナチュラルさを高めている」

と思わざるを得ません。


 他の生産者さんの2018年もののブルゴーニュワインを見れば、アルコール分のやや高い強めの仕上がりになっていたり、甘さを感じるものも散見されたりと、造り手の個性と言えばそれっきりでは有りますが、

「その年の葡萄の仕上がり具合を畑で見て、醸造具合を想像し、エレガントなピノ・ノワールに仕上げる」

ことを皆考えているとするなら、ミシェル・グロの見事な味わいは称賛に値すると思います。


 改めて飲んでみて、ミシェル・グロの素晴らしい感性と個性、完成度をもう一度確認していただきたいと思います。ご検討くださいませ。


【2018年ヴィンテージについて】

 非常に暑く、乾燥した春夏に特徴づけられた2018年は、ブドウが早熟し、非の打ち所なく健全に完熟したブドウが収穫できました。2017年が幕を閉じ、2018年が明けたその冬、ブルゴーニュの冬としては比較的温暖で雨がちな天候がつづき、しっとりと清涼な早春を迎えました。その時点ではこの年のブドウの成長はむしろ遅いだろうと考えられましたが、4月に暑い天候が再来。それまでの読みを大きく修正せねばならず、夏の終盤まで猛烈な勢いでブドウは成長していきました。

 私たちの栽培チームは、このハツラツとしたブドウの伸びに遅れをとるまいと、仕事のペースを2倍に吊り上げ、ハイスピードで追い上げていきました。5月末になるとブドウが開花し、開花期は理想的な状態で過ぎていきました。この分だと9月初旬には収穫になるだろうと予想されました。

 春、夏と雨量が足りなかったことも、私たちのブドウ畑ではそれほど問題にならず、おそらくは冬の間に地下に蓄えられた水が、ブドウの成長の供給源になったのだろうと考えられました。

 7月には何度か雷雨が訪れ、9月初めにブドウが完全に成熟するための良い水分補給となりました。残念ながら、7月3日と15日の雷雨で襲った雹は、私たちのオート・コート・ド・ニュ
イの畑のブドウを傷つけ、このとき平均50%のブドウを失いました。

 また、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・シャリオの区画では、約30%のブドウを失いました。

 私たちのドメーヌでは、9月4日にコート・ド・ニュイのクリュから収穫を開始し、9月17日にオート・コート・ド・ニュイの畑で収穫を終えました。収穫したブドウは文句のつけどころのないパーフェクトな状態、その中から更に良いブドウを選り抜くなど、ほとんど必要はありませんでした。

 ただ、雹害に遭った区画のブドウだけは綿密な選果の必要があり、幸運にも、視覚機能を備えた選果機を使用することができ、雹で傷ついた粒をすべて除けることができました。一般年と比べてブドウが早期に成熟し、収穫期が早めに訪れたこと、そして収穫されたブドウが完全なる健全な状態で完熟していたこと、それらの好条件を背景に醸されたこの年のワインは、暑い年でもブドウのフレッシュさを保った偉大な純粋さがあり、はじけるような果実味が生き生きと表れています。これならば長期熟成を遂げるポテンシャルを秘めた偉大なヴィンテージだと、今からでも予言することができるでしょう。

 2018年を一言で語るなら、太陽のヴィンテージ。太陽が与えてくれたピュアで魅惑的な味わい、きめ細かなタンニン、しなやなボディ、良質の酸。こういったヴィンテージのワインは、忍耐強くワインが熟す時を待った、愛好家たちに大きな喜びを与えてくれるはずです。「天候面」だけをとって過去のヴィンテージに例えるなら、2003年、2009年に類似性があると言えるでしょう。

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 2018年は初めて、バレルサンプル試飲が出来ない年となりました。ミシェルの実直なコメントを読み解く上で【天候面では】2003年、2009年との類似点を挙げていますが比較的、保水性と収穫量に恵まれた年であり、本当に久しぶりの太陽のヴィンテージとなりました。全体的な傾向と造り手の方向を考えるならば凝縮度ではなく果実の密度があり熟成能力もある年でしょう。酸の張り出しがちなオート=コートの優位性も発揮できそうです。試飲が楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社オルヴォー 村岡 覚


 1830年、グロ家はヴォーヌ・ロマネ村で開業する。今日では、6代目のミシェル・グロが、先祖たちの仕事を受け継いで発展させている。また、妹はDomaine AF Gros、弟は Domaine Gros Frere et Soeur、従妹は Domaine Anne Grosを経営し、彼らも同様、グロ家の家業を続けている。

 情熱家であり、同時に厳しさをも持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間をかける。畑仕事から瓶詰めに至るまで、各段階の技術を修得している。慎ましい性格の彼は、ワインを通じて自分を表現する。寛大で、繊細でエレガントなワイン。その品質は常に一定している。
 ミシェル・グロと彼を支える従業員たちは、ワイン造りにおける情熱と要求の高さを、皆様にご紹介します。


2021 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ

18293
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
ドメーヌ・ミシェル・グロ

■ メディア情報
今飲んで 89+ ポテンシャル 90 飲み頃予想 今~2040
リアルワインガイド第84号


■エージェント情報
畑の面積:1.20ha 所有者:GFA Jean Gros、GFA des ARBAUPINS
ヴォーヌ=ロマネ村、国道74号の東側、丘の麓に位置する。表土は粘土と沖積土が混じり合ったもので、下層土はプレイストセーヌ期の砂や細かく砕かれた小石で構成されている。このように痩せた土壌から出来るワインは、紫がかっていて、酸がしっかりしている。とてもフレッシュで、芳香の高いワインである。
 オート=コート(丘の上方)のぶどう畑もやはり、1885~1900年にかけてフランス全土を襲ったフィロクセラ禍によって全滅した。コート(丘の中腹から麓にかけて)はその後直ぐに植えかえられたが、オート=コートは1970年代になるまで復活しなかった。私の父、ジャン・グロはこのワインを復活させた先駆者の一人である。
 私たちの畑はアルスナン村にある。この村はムザン川の渓谷の奥にあり、ニュイ=サン=ジョルジュから西に7km言ったところである。畑は南東向きの斜面にあって、標高は360~420mである。つまりコートの畑に比べて約100m高い。この標高差によって、収穫は約8日間遅くなる。ぶどうの木は、各々の列の間に2.6mの幅をとって植えられている。棚の高さは1.8mに設定している。この方法だと、等高線のカーブに沿わせて、列毎に小さな段状にすることができる。各列の間には芝生を植え、剪定はコルドン・ピラテラル(T字形)式を採用している。表土と下層土は3つの地層を含んでおり、標高がここより100m低いコート・ド・ボーヌのアロース=コルトンに見られる地層と全く同じ構成となっている。つまりこの事から、このワインが力強く男性的な特徴をもっていて、長熟性に非常に富むということが理解できる。

◆2019年もののエージェント・レヴュー
 まっすぐに細かく広がる、樽を伴うラズベリーやチェリー。生真面目な性格が伝わるかのように端正、ピンと真っ直ぐに伸びるような酸の張り出
し。水平に綺麗に広がるアタックの清々しさはこれまでにはあまり感じられなかった一面。抜栓直後は中間がやや引き締まりを見せるが時間と共に膨らみを見せる。果実と酸、タンニンは浮かず綺麗に熟している。
シンプルな構成要素ながらも標高の高いオート=コート・ド・ニュイならではの冷涼感。余韻までしっかりと果実が残る。まだ向上する。(2021年11月 村岡)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,290 (外税) 
【アンビリーバブル!‥めちゃ美味しいです!・・2020年もの以上のエレガンス!超お勧めです!】
 愛らしく優しく少し暖かくドライなA.C.ブルに比べますと、まず・・構造が大きいです。そして、滅茶ドライなんですが・・エキスからのバランスの取れた旨味が素晴らしい!

 高度の高い300メートル以上のところにあるオート=コートの畑ですから、250メートル以下ほどのA.C.ブルの畑よりも冷ややかなのは当たり前だとして、

「なんで2021年もので、こんなにしっかり美しく充実したエキスが生まれているのか?」

がとても不思議です。

 フォンテーヌ・サン=マルタンの白のところに畑の地図を掲載させていただきました。フォンテーヌ・サン=マルタンは地図の右側の ▼の畑です。このオート=コートの畑名無しのキュヴェは、いくつかの畑のブレンドのようです。

 ニュイ=サン=ジョルジュから10キロ弱(インタビューだと7キロ)西に向かった位置にあり、すぐ近くに「シュヴレイ」の村があります。それ以外はほぼ葡萄畑か荒地・・と言った感じで、

「将来性が相当高そうに思える」

んですね・・なぜって・・

「温暖化」

が止められそうも無いように思えるからです。

 2020年ものと2021年ものの写真を比較しますと、わずかに2020年ものが黒いように思えます。しかし大きな差は無く、2021年ものが非常に美しく、赤く感じられます。


 2枚目の写真の涙を見ますと、2021年ものが幾分・・細目の涙に見えますので、

「2020年ほどの強さは2021年ものは持っていない」

と言っているようです。

 押味がしっかりあり、非常にドライでピュアながら、いつもの年よりも・・表情が豊かに感じます。構造も大きく、充分に埋め尽くす要素があり、香りも高く、ほんのりとナチュール感が盛られているように感じるんですね。

 まぁ・・ピエール・グロさんの時代になっていますが、彼もまた・・おそらく自然派的なアプローチをしているんじゃないかと想像されます。アロマも高くなりましたよ・・素晴らしいです!・・ぜひとも飲んでみてください。オ・ヴァロンやフォンテーヌ・サン=マルタンに負けず劣らず、めちゃ美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【滅多やたらと濃いピノ・ノワールが多い2020年ものに有って、優しく可憐、バランスに優れる味わいに、「ふっ」と肩の重みが軽くなるような・・何とも心地良い仕上がりでした!】

 noisy の2023年1月のテイスティング量は、過去最高を記録していると・・思います。何せ、

「ほぼ毎日3本、もしくは2本・・以上」

開けている勘定になってしまいます。この滅茶苦茶リーズナブルなオート=コートみたいな安価(・・でも・・ない??)なワインも有れば、3万円・・それ以上もする高価なワインも開けています。余りの量の多さは余り苦労にはならないのですが、

「濃い目の、もしくは強めのワインが続く」

とか、

「同じようなワインが続く・・白ばかり・・とか・・」

になりますと、結構に疲労が溜まります。まぁ・・noisy もお年頃ですから・・だんだんと無理の効かない年齢になってしまっている訳ですよ。

 で、いつものように・・このような、リキミ無く美味しく優しく入ってくる「エレガントなピノ・ノワール」をテイスティングしていますと・・

「何とも心地良い気持ち」

になって来て、

「・・そう・・これで良いのよ・・」

などと気付かず言葉を発していたりするわけです。


 2020年ものは非常に充実したワインが多いですから、感覚器官も知らずに持って行かれている訳でして、後になってみて・・疲労に気付いたりしています。ですが、

「2020年もののミシェル・グロは、他のドメーヌものよりも、ずっとずっと優しくエレガント!」

です。

 どうです?・・良いでしょう・・この色彩。グッと来ちゃいますでしょう?・・先日のアンリ・グージュのご紹介の時に、2020年もののエマニュエル・ルジェのパストゥグランの写真を掲載させていただきましたが、パスグラで有りながらも濃密な色彩、そしてパワフルな味わいでした。あれはあれで非常に素晴らしいんですが、やはり少し寝かせて飲むべきでしょうね。

 抜栓直後から高いノーズを感じます。口入れ直後はやや締まっていますが、2~3分ほどですぐほぐれて来ます。チェリーな愛らしい味わいと風味が拡がり、優しく穏やかに膨らみ、ドライなチェリーのノーズへの還りを感じながら適度な長さの自然な減衰を感じさせてくれるんですね。

 また、2020年ものからエチケットの材質やデザインが微妙に変わっていまして、以前の少しテカテカに光るものでは無く、ちょっと和紙風の凹凸が感じられるものになっていますから、

「見ているだけでもちょっと落ち着く感じ」

がしました。

 ある意味、しっかり出来ているワインが多い2020年ものに有って、

「エレガントである!」

と言える貴重なオート=コートです。リアルワインガイド第80号もポテンシャル点90点ですが、

「A.C.ブルと、さして価格は変わらない」

のも有難いです。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【A.C.ブルのエレガントさを少しだけタフに、少しだけ濃密に、より冷ややかに表現している見事なオート=コート!滅茶苦茶バランス良いです!】

 こちらも激旨です!可憐さを感じさせるA.C.ブル(コート=ドール)に対し、むしろ、

「ジャスト・ミート!」

な方は多いはず・・まぁ、結構にnoisy はエレガント好きですし、キツイ塩はダメですし・・いや、でも塩が不足しているのはもっとダメかもしれませんが・・そういう意味では、ミシェル・グロらしい集中感がしっかり有るこのオート=コート赤がもっとも受ける可能性は有ります。

 このワインもまた「氷のミハイル」ですから、滅茶冷ややかです。それなりにしっかりと濃度の有る味わいをその「氷」で包んでいますから、その濃度の濃さはストレートには伝わってこないと思います。

 あ、もしかしたら勘違いされるかもしれませんが、ミシェル・グロは元からエキスは適度に濃い生産者さんですから・・お間違えの無きよう・・。

 そして、親父さんミシェルの頃よりのニュアンスを、その「氷」様のミネラリティでしっかり包んでいるのがこの2019年の特徴です。

 バランス良く、香りも立ち、よりナチュラルになり、冷やかに流れるように身体の中に落ちて行くのに、しっかり口内、ノーズ、脳裏に傷を残して行きます。

 もう誰も「リーズナブルだから」と言う理由でミシェル・グロを選ぶ方はいなくなるに違い無い・・そう感じる素晴らしい出来です。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ベースのオート=コート・ド・ニュイながら、「ミシェル・グロ節満開」の見事な出来です!】

 クラスはA.C.ブルより上なんですが、ヴォーヌ=ロマネらしい酸の柔らかさが特徴と言えるA.C.ブルに対し、高高度の畑由来の「やや冷ややかな」酸の持つ「メリハリの有る」表現をしてくれるのが、こちらのオート=コートです。

 しかしながらオート=コートも3種類有りますので・・いや~・・ご紹介する方としましては非常に苦労するところでは有りますが、特徴はちゃんと把握しているつもりですので・・伝わるかどうかは難しいかもしれないとしても・・ですね、各コラムをお読みくださいませ。

 しかし・・ミシェル・グロ2018年・・旨いです。エレガンスもきっちり表現してくれますし、テロワールの違いもワインがちゃんと語ってくれますから・・

「オート=コート3種の飲み比べ」

も、きっと楽しいですよ。


 A.C.ブルは・・実はアルコール度14度です。ミシェル・グロの2018年ものは14度でほぼほぼ揃っている感じです。でも・・全然14度と言う感じがしないんですよ。非常にしなやかで膨らみが有って端正で・・将来性も、今飲んでもかなり美味いんですね。

 しかしながらこのベースのオート=コートは12.5度なんですよ。だから、

「滅茶エレガント!」

 なんですね。

 その上で、やや冷涼な酸を膨らませ果実感を漂わせつつ、徐々に伸長してくる感じが非常に良いです。

 透明感の漂う色彩はむしろ濃い目に見えるでしょう?小さな実を付けたと思わせる感じかな?・・と思います。過熟していない・・のは間違い無く、伸びやかな酸の美味しさを感じていただけます。是非ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、オート=コートの各種の中で、最も冷涼感が有り縦伸びするのがこの畑名無しのオート=コート・ド・ニュイ!・・まさに「らしい」オート=コートです!】

 すみませんね・・ついに3千円は超えちゃいました。何かと経費が増大しておりまして、送料は今までの3倍近く支払っていますし、そのまま転嫁することも不可能です。3倍支払ってもそれだけサービス内容が追い付いて行けばさして問題無い訳ですが、配送サービスのレベルは駄々下がりで、不満は大きいです。IT関連の支出も大きくなっていますし、厳しい世の中です。

 それでもこの価格は立派です。今時のオート=コートはどんなにリーズナブルでも4千円程度が普通ですからね。

 そして、ミシェル・グロの場合はオート=コートだけで4アイテム・・いや、白も入りますんで・・。A.C.ブルを入れると5アイテムです。それだけあるとテイスティングだけでも時間が掛かりますし、その違いが取れなければテイスティングも意味無い訳ですが、いや~・・しっかり違うので非常に面白いです。

 以前はオー・ヴァロン、フォンテーヌ・サン=マルタンを混ぜていたオート=コートですが、それぞれに畑名にし、それ以外のオート=コートと、おそらく半端分などをセパージュしているのがこの畑名無しのオート=コートだと思われます。

 ヴォーヌ=ロマネっぽい暖かさと丸み、動物系のミネラリティがより感じられるオー・ヴァロンに対し、こちらはより冷涼で透明なミネラリティが見える、縦伸び系・縦構造系のオート=コートです。むしろこちらの方が「オート=コートらしい」仕上がりで有り、オー・ヴァロンやフォンテーヌに比べてやや細身のスタイリッシュな味わいです。

 リアルワインガイド第67号は、なんとA.C.ブルと同じポイントでした・・。まぁ、価格も似たようなものですし・・どのような判断基準を持っているかはその人次第ですので、それも理解できる評価です。

 2016年ものは余りに無くて飲めませんでしたので写真は有りませんが、2015年ものの写真と比較すると、

「それでも色は強めに出ている」

のが判るかと思います。透明感は裏に回っている感じになっていると思います。2015年ものより1.2倍ほど、濃密な仕上がりだが、全くエレガンスを犠牲にしていない造りです。

 非常に良い出来でした!是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートも3千円切れ!・・A.C.ブルより奥行の有る味わいです!】

 この2018年の年末も押し詰まった頃になってもまだ・・

「・・テイスティングして案内してくれるのは良いけど・・もう酔っぱらっちゃってるよ・・」

などと思われていらっしゃる方も多いかもしれませんね。明日28日は仕事納めの方も多いでしょうから、もう気分はお正月でしょうか。


 ただ、noisy としましては、12月の暦の具合がどうもね・・上手く行かず、これまで3回しかご案内が出来ていないんですね。

 通常なら12月は4回から5回は木曜日が有ります。ところが2018年は4回目がもう27日なんですね・・。なので、余りにご案内の回数が少ないと、売上も行かない訳でして・・予定を大幅に狂わせてしまうことになってしまったので、

「こんなに押し詰まっても悪あがきをしている」

訳です。そんな訳でして・・うるさくて申し訳ありません。


 このオート=コートも品質だけではなく、コンディションも、そして何と価格も・・超優等生なワインです。3千円切ってます。

 ところが2016年ものは数が無い・・ので、今回は飲まず、全て販売させていただこう・・と言う魂胆なんですね。

 まあ・・良いですよね・・今まで何度もご紹介させていただいてますし、リーズナブルすぎる位リーズナブルですから・・それに、

「ミシェル・グロは、オート=コートだけで4種類も有る!」

ものでして、他の2016年オート=コートは全てテイスティングしていますんで・・どれも美味しかったですよ。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネ風味トッピングのA.C.ブルゴーニュ、A.C.オート=コート・ド・ニュイの最新ヴィンテージがこのプライスなら何も言うこと無し!】

 どうでしょう・・この色合い。左の写真は普通のオート=コート・ド・ニュイ・ルージュです。フォンテーヌでは有りませんのでお間違いの無きよう。

 余りのシャンボール=ミュジニーの美味しさにかなり舞い上がってしまいましたが、現状でやや閉じ気味とは言え、今時このプライス、ACブルとほとんど変わらないですからお買い得ですよね。

 リアルワインガイド第59号は「今飲んで88 ポテンシャル89 飲み頃 今~2037」と言う評価です。まぁ、良いところかな・・と思いますが、noisy 的には 90ポイント付けて良いんじゃないかと言うような感覚です。

 やっぱりグロさんのワインって、エレガントなんですよね。グロ・フレールの強さは無い・・でもそれが良い・・し、何を飲んでもどこか、

「ヴォーヌ=ロマネのニュアンス」

として受容出来るアロマや味わいが有ると思います。


 今回は非常に少ないので、ACブル、オート=コート・フォンテーヌ赤・白のテイスティングは見送りました。しかしながら、前にも記載しましたように・・

「シャンボールの滅茶苦茶な美味しさ!」

は、やはりどこかにヴォーヌ=ロマネを感じさせる・・シャンボール=ミュジニーと言うアペラシオンでも・・またニュイ=サン=ジョルジュでも・・です。

 つまりは、ミシェル・グロさんのワイン イコール ヴォーヌ=ロマネのニュアンス と言うような、ある種「間違った情報を記憶として覚えていること」になり、それはそれで大きな問題なのでしょうが、人間の経験記憶は結構曖昧で有り、しかしその曖昧さが膨大な情報を管理するのに有効なんだと思うんですね。

 だからこのようなワインを飲むと「ヴォーヌ=ロマネ!」と言う記憶が呼び起こされるんじゃないかと・・思ったりしています。

 リーズナブルで美味しいワインでした!お勧めします!・・ACブルはすみません・・飲めてません。


 以下は以前のコメントです。
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【何と蔵出しですが、2013年にご案内させていただいた当時よりもリーズナブルに仕上がりました!・・是非ご検討くださいませ!】

 蔵出しで、何故か非常にリーズナブルに仕上がってしまいました・・。上手くやってくれたエージェントさんに感謝です。因みに正規のひとつであるLUCさんの2014年ものオート=コートの上代は¥3800です。・・いや、今回のこの品物はLUCさんものじゃありません。noisy も信頼を置いているオルヴォーさんです。

 ドメーヌ・ミシェル・グロのワインは、日本には正規が何社か存在しますし、並行輸入でも入って来ますので、さほどは注目されませんが・・とても素晴らしいブルゴーニュワインだと思います。

 他にも確かに「安い価格」で出ることも有りますが、ほとんどが実の姿は品質を全く気にしていないディスカウンターさんですから、ちゃんと飲めればめっけもんかもしれないにせよ、購入者責任になってしまいますのでご注意ください。

 今回は価格を上げたく無いので、そのままご案内します。通常よりも1000円ほどは安いと確信していますし、そろそろ飲んで美味しくなっている頃でしょう!是非ご検討くださいませ!


 以下は4年前に書いたこのワインのコメントです。
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【肯定感が沸いてくる素晴らしいピノ・ノワール!】

 結局のところブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ファンがブルゴーニュ・ピノ・ノワールに求めるものを全て持っており表現できるのがミシェル・グロのオート=コート・ド・ニュイ・ルージュじゃないのか・・・。

 そんな気持ちにさせてくれるワインです。ヴィンテージに関わらず、いつもエレガントな清ました顔をしているが、打ち解けてくるとハニカムし、微笑むし、時にははしゃいでもくれる。そして最後はいつも気付かずに去っていってしまう。しばらく会わないでもいられるけれど、久しぶりに会うと決まっていつものパターンだ。余計なものは何も身に付けないくせに、
「あれを着てくれば良かったのに・・・」
とも思わせない。

 まあ、確かに現在はまだ若いと思える状態ですが、何だかなぁ・・・不足感が無いんですよね。スタイリッシュで美しさ全開のピノ・ノワールです。やはり美味しい。これがスタンダードだと思います。・・でもどこで購入されても良いにせよ、ちゃんと温度管理をしているお店で購入しましょうね。お奨めします。