
良いですね~・・野暮ったさが全く感じられない、でも見事に・・
「ニュイ=サン=ジョルジュしてる~~・・」
と感じられる・・もしくは、
「・・ん~・・ヴォーヌ=ロマネのすぐ近くね~~・・」
と思える味わいです。
しかも出来だけでは無く、
「今すぐ飲んでも美味しいと思えるタイミング、仕上がり!」
と言えます。
ニュイ=サン=ジョルジュの村名ワインは、時に「重み」とか、「粗野さ」が表立って出ることが有りますが、むしろそれが特徴のひとつ・・とも感じられます。
しかしながら近年の良く出来たニュイ=サン=ジョルジュを飲めば、
「確実にヴォーヌ=ロマネ付近のエレガンス、ニュアンス!」
と思えるような見事な質感を感じることが多いです。

重厚さに振らず、無理に抽出せず、軽やかさを悪とせずに自然に仕上げるつもりで行くと・・こうなるのかもしれません。
また、2022年のミシェル・グロを飲みますと、近年・・少しずつ感じていたことが
「間違いなかった」
とも感じます。
それは・・息子さんが入って来たことによると思われる・・・ある種の、
「ナチュール感の増大」
です。
まぁ・・物凄く感じる・・と言うよりも、
「総合的に・・端々に・・」
と言う感覚です。
なので、
「ビオっぽくて・・」
と言うことでは無く、例えば、
「ん~・・ちょっとSo2、減らせるようになって来たのかな?」
などと感じる部分ですね。
他にも有りますが、
「ミシェル・グロも本線は変わらずとも、さらなる自然な味わいに向かっている」
と感じさせます。
まぁ・・このレ・シャリオ2022、飲んでみてください。感激すると思います。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!美しいニュイ=サン=ジョルジュの典型です!・・ややタイトに締まりつつも隠し切れない美しさが滲み出てくるようです!】
リアルワインガイド第84号では、今飲んで 92 ポテンシャル92+ と、1級並みの高い評価を得た村名レ・シャリオです。
ご存じかと思いますがレ・シャリオはニュイの村の南端近辺に在りまして、1級レ・プロセの真下に接しています。レ・プロセの南隣はレ・カイユ、さらに南隣が将来グラン・クリュを嘱望されている1級レ・サン=ジョルジュです。
ただしレ・カイユやレ・サン=ジョルジュのようなバランスの良い力強さを持っている感じではなく、上部のレ・プロセのようなエレガンス中心の美しいニュイ=サン=ジョルジュを感じさせてくれます。
この10年ほどの間に、ニュイ=サン=ジョルジュの味わいも大きく変わってきました。ヴォーヌ=ロマネに負けるな!・・とばかりに、凝縮させるために遅熟させ、濃いワインに仕上げていたんじゃないかと思いますが、それが間違いだったことに気付いたのかもしれません。1990年代は、
「新樽を使わなければ評価が出ない。新樽率は高ければ高いほど良い。」
とされて来た・・それがプレッシャーとなったのかもしれません。
その性で、本来は美しいピノ・ノワールの姿をしていたものが、ギスギスして土臭いワインになってしまっていたかと想像しています。
しかしながらその中でもミシェル・グロは・・変わらなかったんですね・・。濃いワインにまみれてしまいますと、エレガントな味わいは「薄い」と判断されがちです。しかし変わらなかった・・グロ・フレールは濃いワインを造り続けましたが・・今はもう・・止めています。

赤を中心とした果実、そしてほんのりナチュール感がトッピングされているピュアな味わいです。リアルワインガイドの92ポイントは、なかなか的を得ていると思います。noisy ですと92+か、93までは付ける可能性があります。まぁ、余り徳丸編集長さんとは意見がバッチリ合うことは無い・・(^^;; んですが、最近はどうでしょうか・・どっちが歩み寄ったか、それとも単なる偶然か・・まぁ・・偶然でしょう。
で、このようなエキス系のシミジミと旨味が伝わってくる・・と言いますか、シミジミでは無いかな・・しっかり過ぎずにちゃんと表現してくれる・・の方が良いかもしれません。言ってみれば、
「自己主張の強い外人さんよりも、それをどこか醒めた眼で見ている日本人」
的な感じでしょうか。
昨今は世界中で日本ブームのようです。日本がこれからの世界の基本だと・・まじめな顔でおっしゃる外国の有名人の方もいらっしゃいます。安全でクリーンで他人を思いやる心を持っている・・そして先進国だと褒めています。食がとにかく美味しくて健康的、自分の国に帰ると嫌になると・・さえおっしゃいます。それを日本人はどこか醒めた気持ちで見ている・・頼むからブルゴーニュワインを買い占めないでくれと・・(^^;; きっと我々はそれだけを望んでいるのでしょう。
ということは・・グロさんたちは・・すごく日本的な方々なのかもしれません。変わらずに自身のスタイルを長く貫き、それでも変えるべきものは変えるんだと言うような意思も大事にされていると思います。そんな気持ちが伝わってくる・・
「変わらないミシェル・グロのピノ・ノワール!」
です。飲んでみてください。noisy 的には、ミシェル・グロのレ・シャリオ、今までで一番おいしいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものはリアルワインガイドも92+!】 すみません・・こちらも少ないです。そもそも2020年のミシェル・グロの村名の入荷は・・
「すべてバラ」
でして、本来はテイスティングさえ出来るものでは有りません。ですので、2020年ものは頑張って・・ジュヴレのプラティエールとヴォーヌ=ロマネの両村名のテイスティングを「決行してしまった・・」感じです。
そのテイスティングの印象の中では、
「2020年のミシェル・グロは、多くのヴォーヌ=ロマネ近郊のドメーヌが超濃密なワインに仕上げたのに対し、ミシェル・グロらしいエレガンスを湛えた優しい味わいに仕上げた」
と言えます。まぁ・・アルコール分15パーセントまで出ているドメーヌが大半ですが、
「何故かミシェル・グロとグロ・フレールは高くても14パーセント止まり」
です。
それでいて深みも充分に在りますから、
「長熟さでは他の濃密に仕上げたドメーヌと同様」
だと認識しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・・あら・・こちらもミルランダージュのニュアンス・・】
2019年のミシェル・グロは大当たりです。リーズナブルだし、素晴らしかった2018年よりも美味しいし、おまけにミルランダージュが付いてくる!・・漏れなくではないけれども・・。
このニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオも、村名ヴォーヌ=ロマネには届かないまでもミルランダージュになったようです。是非2018年の写真と比較してみてください。結構に濃度が見えるんじゃないかと思います。
そして、このワインもニュイ=サン=ジョルジュ的と言うよりもヴォーヌ=ロマネ的ですし、そこに氷のミハイル化でシャンボール的な感覚が加わっているようなニュアンスなので、もしかしたらニュイ=サン=ジョルジュとも取り辛いかもしれません。
言ってみますと・・メオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系がこんなスタイルなんですよ。カミュゼの方がもっと造りこんでいる感じ・・と言いますか、荘厳さ、威厳みたいなものを感じますが・・そこは価格が全然違いますから・・今時5~6千円の村名ニュイ=サン=ジョルジュがこんなに素晴らしかったら、みんな驚いて買い占めるんじゃないかと思います。
グラスの写真の「脚」も・・粘性をちらりと見せていますよね。バランス良く、ニュイ=サン=ジョルジュやヴォーヌ=ロマネ近辺のワインの美味しさを感じさせてくれると思います。でもこれもシャンボールと言ってしまうかもしれませんが!・・是非飲んでみて下さい。超お勧めです!実にリーズナブルです!
以下は以前のレヴューです。
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【区画名無しのニュイは飲めませんでしたがレ・シャリオはいつも通り、見事にビロードなテクスチュアを生み出すミネラリティで非常に美味しいです!】
そもそもは、
「ニュイ=サン=ジョルジュのワインは、土むさくて、テクスチュアはイマイチだが、上質なワインを造る生産者がポテンシャルの高い畑で造ると全く異なる・・」
と言われていましたし、noisy もずっとそのように思っていたはずでした。
ですが・・上質な畑かどうかに関わらず、その畑にしっかり手を入れ、葡萄の生育に手をちゃんと貸せる生産者が、
「無理な抽出をしないで素直に造りさえすれば!」
ヴォーヌ=ロマネに負けない荘厳なワインに仕上がってくれるんじゃないかと・・思い始めています。
今は90年代に有った「濃いワイン」「樽をしっかり掛けたワイン」は、ブルゴーニュからはほぼ消えていまして、それと前後して地球温暖化が有り、力ずくの醸造をしなくなったお陰で、
「滅茶苦茶美味しいニュイ=サン=ジョルジュ!」
が生まれるようになったんじゃないかとさえ思っています。
このレ・シャリオも、2017年ものでも書きましたが、やはりニュイとは思えないような見事なビロード的テクスチュアを持ち、伸びやかさと、チェリーな果実の風味をしっかり持っていることに驚かされます。「土むさい」なんて・・どこにも出てこないですよ。大柄で僅かに重量感を感じるだけです。
ですので、もしブラインド・テイスティングをこのワインでやるとなると・・結構に脅威かもしれませんね。深読みして全然違う方向へ行ってしまいそうです!
ジャスパー・モリス氏は92ポイントと・・この6千円のニュイ=サン=ジョルジュを評価してくれました。noisy的にも評価点はほぼピッタリです。相当に旨いです!是非飲んでみて下さい。お勧めします!12本だけの入荷です。
以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなニュイ=サン=ジョルジュ村名!・・むしろシャンボール=ミュジニー的なミネラリティで素晴らしく旨いです!】

1990年台の新樽100%で濃密タイプのブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブームによる弊害だったのでしょうか。本来はエレガントな味わいの中に、各クリマのミネラリティの発露でも有る様々な表情が、微細に感じられるのが「ニュイ=サン=ジョルジュ」だった訳です。
しかしながら、その「抽出の強さ」を求めるが余り、本来は微細な表情だったものが前面に出てしまい、大柄では有るが繊細さを欠いたニュイ=サン=ジョルジュになってしまっていた可能性が有ると・・昨今は強く感じます。
メオ=カミュゼしかり、ミュヌレ=ジブールしかり、ミシェル・グロのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級も同様ですが、みな素晴らしくエレガントです。抽出の強さなど感じません。土むさくも無いです・・美しい土のニュアンスがほんのりと感じられたとしてもです。
硬質な、そして少し白っぽささえ感じるミネラリティを多分に含んだテカテカとした輝きを感じるテクスチュアです。ノーズには伸びやかにミネラリティが入り込んで来ます。エレガントですね~・・これって・・普通なら、
「シャンボール=ミュジニー!」
と先走って言っちゃいますよ。良い感じのチェリーに硬質なミネラリティ・・そして伸びやかに縦構造が感じられたら・・多分、そう言ってしまいます。
ですがこれは、間違いなく「ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオ」です。1級レ・ポワレの真下に有ります。
で・・ミシェル・グロのシャンボール=ミュジニーがね・・いや、ここでは書きませんが・・いや~・・ワインって、本当に面白いですね~。裏が表で表が裏、そのどちらも真実って、判ってないとちょっと恥ずかしい局面になってしまうことも有りますが、それさえも楽しみですよね。
まさにミュヌレ=ジブールのレ・ヴィーニュ・ロンドに良く似た・・少しタイトにしたようなエレガンスを持っていると思います。しかも価格はこんなです。そして素晴らしいメオのニュイ=サン=ジョルジュにも通じています。(メオの2017年ニュイも滅茶苦茶美味しいですよ・・そのうちご案内させていただきますね。)
是非飲んでみて欲しいニュイ=サン=ジョルジュ村名レ・シャリオです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【常に変わらないミシェル・グロに時代が追いついたのか・・・?リーズナブルなのにエレガントで滅茶美味しいです!ジルベール・エ・ガイヤールは何と93ポイント!】
いや~‥美味しいです!・・実にエレガントで繊細!・・そしてほんのり官能感・・堪らないですね。グラスを持つ手を放す暇が無い・・。
1990年台は日本でもずいぶんな言われようをしていました。1985年のクロ・デ・レアは物凄い評価だったんですが、
「1985年ものはジャン・グロが造ってるからね~・・」
まぁ、確かにまだドメーヌ・ジャン・グロのエチケットでは有ったんですが、実際に造っていたのはミシェルでした。
それに、1990年以降は、「新樽、濃密、凝縮」が新しいキーワードになりましたから・・いや、某PKさんのお陰ですが、それまで陽の目を浴びなかった両デュガさんなどはもう・・物凄いモテモテになってしまいまして、5~6年で価格は暴騰してしまいました。その後の両デュガさんは皆さんがご存じの結果です。
それに、1970年台後半より、父のジャンに変わってワインを造っていたミシェルは、父の引退に伴って妹のアンヌにリッシュブールを相続させていますので、ジャン・グロ時代のリッシュブールはアンヌ・パランが造っています。(A.F.グロ)
そんな激変の時代を駆け抜けて来たミシェル・グロですが・・・この人はいつも変わらない。今になってさらに強く思うんですが・・本当にすごい人だと思います。ワイン価格の暴騰には興味無し、出来る限りリーズナブルに愛好家に届くように、大きな輸入国
には何軒かの代理店を置くようにしているようです。これは、グロ一族はほぼ同様ですが、これにより、価格は暴騰せず、リーズナブルな価格で入手出来るんですね。
そして、そのスタイルも一貫しています。決して濃くしない・・ですし、樽も強く掛けることは無い・・。アメリカがブルゴーニュをガンガン買っていた1990年台は、買い手の要請でどんどん濃くし、新樽を多く掛け、派手な味わいにしていたんですね。
先日ご案内させていただいた、ド・ラルロのニュイ=サン=ジョルジュのワイン・・いかがだったでしょうか。ハンドルを大きく切った感じが・・お判りかと思います。とてもエレガントで荘厳さの有る味わいになってきました。
実はこのミシェル・グロのシャリオも、そっち系統のエレガントなニュイ=サン=ジョルジュです。流石にド・ラルロやメオ=カミュゼのニュイ1級ほどの華麗なニュイには成りません・・それは仕方が無い・・畑の格と言うものです。
しかし、ま~エレガントで繊細、非常に香ります。2013年のワインがどこか持っているように感じる・・特別な線の細さ・・は全く感じ無いんですよ。2013年だから細い・・と言うのも感じないし、そもそも細くは無いんです。滅茶繊細なんですけどね・・。
アロマもしっとりとしていて、かつ、スピードもそこそこに速く、ナチュラルさもほのぼのと漂っています・・のに、ビオっぽくは全然無いです。非常にピュアなんですね。
因みにこの2013年ものはジルベール・エ・ガイヤールは93ポイントと、村名には有り得ないような評価をしておりますし、あのブルゴーニュ専門家でも有りながらブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドーも、ポイントこそ89~92ポイントですが、その評価の本文には、
「Outstanding! Top Value!」
と書いている位ですからね。
今飲んでも充分に楽しめます・・エレガントで高質です。勿論、まだまだ持ちますし、上昇して行くでしょう。大丈夫・・どこかの評論家さんのように、8年以内に飲め・・なんて絶対に言いませんから・・はい。今回一緒にご案内させていただいている、メゾン・ロブレ・モノの2002年オーセ=デュレッス・ルージュなんぞ、もう18年目ですがピンピンしていますよ。こちらは3千円ちょっとで滅茶安いですが、ナチュラルさはミシェル・グロを大きく上回ります。なので、
「まともな方がちゃんと造ったブルゴーニュ・ピノ・ノワールがたった20年で終わる訳が無い!」
んです。海外の名立たるレヴュワーたちは、よほど酷いコンディションのワインを飲んでいるに違い在りません。
今回のこのシャリオ、コンディションも万全です。滅茶美味しいので是非、飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にリーズナブルな村名ワイン!】 まぁ、リアルワインガイドに記載されている価格は、ほぼ実勢価格ですから・・2015年もので7400円だとすると、この価格は何なんだろう・・と思ってしまうんですね・・。
「通常なら有り得ない・・」
と言うことになります。
例えばフランスから日本に、ちゃんとリーファー便を使用し、適切な量(満載すると空気が無いことになる・・リーファーは空気を冷やしますので、結果冷えないと言うことになります)を積載し、船で輸入すると、どんなに削ってもワイン1本あたり600円ほどは掛かります。
なので、600円以下の輸入ワインは無い・・と言うことにはなるんですが、そうならないのはどうしてか?・・と考えてみると良いかな?・・と思います。安いワインは何かしらの原因が有って安い訳です。
今は日本直行便は無くなってしまいました。途中、香港に寄る訳です。昔、香港の港湾労働者のストライキが有り、フランスからの荷が何カ月も野晒しになっていた時が有りました。そののち・・やはり出回ったんですね・・酷い状態のワインが・・。それに、さほど安くなく販売されてしまうと、そんな目にあったワインであることさえ想像出来ないことになってしまいます。
なので、妙に安いとか、最初からとんでもなくリーズナブルなものには、気を付けないといけない訳です。
で・・今回のミシェル・グロ2016年ですが、コンディションは非常に良いです。そりゃそうです・・ちゃんとしたものを販売していますんで。noisy もそこは信用第一ですんで、ご心配なきよう。正規エージェント品で、きちんとした管理をしており、noisy の店でもキッチリやらせていただいてます。
ですが、このモレ=サン=ドニとニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオなどは非常に少なく、飲むわけには行きませんでした。
リアルワインガイド第63号は
2016 ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シャリオ 90+ 91+ 今~2038
2016 モレ=サン=ドニ・アン・ラリュ・ド・ヴェルジ 90 90+ 今~2040
と言う評価でした。
レ・シャリオはニュイの村の西、レ・ポレの下部にある畑です。ミシェル・グロのレ・シャリオは快活さがニュイの土っぽさを上回り、前面に出た味わいが特徴です。結構に・・石灰のミネラリティがテカテカと感じられます。
モレのアン・ラリュ・ド・ヴェルジは、あの孤高のモノポール、「クロ・ド・タール」と、モレの村に少しだけ存在する「ボンヌ=マール」の真上に存在する畑です。なので、確かに・・素晴らしいグラン・クリュの要素を感じさせてはくれるんですが、若いうちはどうも「しかめっ面」をしてることが多いんですね。言ってしまえば「ボンヌ=マール」もその傾向が有るので、「ソックリなのかも」などとも思いますが、やはり若いうちの外向性に難が有りかな?と思います。しかしちょうど良い熟のタイミングで飲むと、このプライスではビックリするほどの味わいを見せてくれるはずです。
何せ価格がこう・・ですんで、非常にお買い得かと思われます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです!
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【2015年のミシェル・グロは相当に良い!!】 詳しくはシャンボール=ミュジニーのコラムに書きますが、まぁ・・変わらないっちゃ・・変わらないのかもです。それも高いレベルをキープしたまま・・ですね。なので、特別に言い立てることも無いのかとも思いますが、それでも2015年、ミシェル・グロは相当良いんじゃないかと思っています。
ミシェル・グロのワインは、人それぞれに結構、評価が異なるんですね。評論家同士でもかなり違います。ジルベール・エ・ガイヤールはクロ・デ・レアをいつも、物凄く高く評価しています。例えば2014年のクロ・デ・レアは「97Points」です。
半面、最近noisyのところでも頻繁に名前が出て来る「ティム・アトキン氏」は同じ2014年のクロ・デ・レアを「91Points」としか評価していません。しかもまぁ・・ミシェル・グロさんの他のワインも似たようなもので、「平均ランクの造り手」として見ているようです。ジルベール・エ・ガイヤールの、
2011年 96Points
2012年 94Points
2013年 96Points
2014年 97Points
とは大違いなんですね。
日本人でもエレガントなワインがお好きな方や、ワインはやはり本場、ヴォーヌ=ロマネだろう!・・と言う方にはピッタリ・・ドハマりのはずなんです。しかし、日本では代理店さんが多く入手が比較的簡単なことに加え、
「様々なコンディションのミシェル・グロのワインが存在する」
ものですから、訳が判らないことになってしまっています。
コンディションの良いミシェル・グロは・・相当に旨いです。それに加え、2015年は相当に良い・・と想像出来ます。
因みにリアルワインガイド第59号は、
●ニュイ・レ・シャリオ
「今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 今~2037」、美しい酸のハーモニー
●モレ・アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジ
「今飲んで89+ ポテンシャル90+ 飲み頃予想 今~2037」、目が詰まり複雑性が出ている
ととコメントしています。
まぁ、通常は上代が8千円位かと思いますので、7千円位の販売が普通かと思いますが、先だってのバックヴィンテージ、2011年ものと同じ価格でご紹介ですので・・かなりリーズナブルです。
ネットのワイン屋になってからしばらく経って、余りにどこでも販売しているので・・やり辛い部分が有って、時折仕入れなかったりしていますが、やはり好きなんですよね。是非コンディションの良いミシェル・グロを飲んでみてください。お勧めします。
以下は2011年のレ・シャリオのコメントです。
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【蔵出しのバックヴィンテージオファーです!何でこんなに安いのか・・不明ですが、リアルワインガイド第45号は88~89、飲み頃2017~2028と飲み頃に入ってます。】 奥ゆかしさが何とも言えぬ情緒を感じさせる、ミシェル・グロならではのワインがこのレ・シャリオですね。エレガントながらも実は芯のしっかりしたワイン・・と言えると思います。
で、本当に何でこんなに安いの?・・と言いたくなっちゃいます。だって、2014年もののこのワインの仕入れ価格とほとんど変わらないんですから・・本当ですよ。どんなに利益を削ったとしても6千円以下は絶対に無理で、監禁作業になっちゃいます。
せっかくなので、価格を上げないためにもこちらも飲まずにご案内させていただきますが、リアルワインガイドも2017年から飲んで良いと判定していますので、ありがたいですよね。追加は見込めませんのでお早めに!