少量の入荷です。2013年はヴィンテージ的に非常に良いと思われます。最も・・そう判断しているのはまだ一部のようで、このレ・ヴェルジェの昨今の評価を調べてみましたら面白いことが判りました。
アドヴォケイトはミシェル・ニーロンさんのワインを余り評価対象にはしていないようですが、スペクテイターは2010年に90ポイント、2011年に94ポイント、2012年に91ポイント、2013年はスルーしています。一方タンザーさんは、2010年に89~91ポイント、2011年に90ポイント、2012年に91ポイント、2013年に88~91ポイントと言う流れです。どうも好みだけのポイントがつき易いスペクテイターに対し、非常にクレバーで冷静な判断をしているタンザーさん・・・もちろん、ちょっと低めで留まってしまってはいますが・・・良い判断と言えるかな・・と思います。いずれにせよ、あちらの方々はさほどは高い評価はしないようです。
しかしながらやはりニーロンさんのシャサーニュは気品に溢れ、緻密です。以前ほどどうにもならないほどには硬くならないので、早く飲んでもそのポテンシャルは充分に取れるでしょう。ご検討くださいませ。
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ニーロンさんの稀有なシャサーニュ1級など、noisyは飲むべくもなく・・・、もしくは飲めるほど購入できることも少なくて、結局長いこと飲まず仕舞いだった近年ですが、oisyに勉強させる手前も有り、また久し振りに・・・
「鉄板のあのミネラル感に再会したい!」
と言う気持ちも有ったので、商売的には中々厳しいところでしたが・・・1級の2011年クロ・サン=ジャン・ブランを飲んでしまいました。
いや~・・・やっぱりニーロンは旨い!・・これで自然派って言われないのが不思議なほど、ディテールの細やかな表現を味わせてくれました!
このクロ・サン=ジャンはピノ・ノワールも植わっている畑ですんで、僅かに赤味を感じるような、粘土質由来のやや粘りっ気のある旨みを含んだ素晴らしい畑です。
そこにニーロンさんの腕前が加わったら・・・
「シャサーニュはピュリニーに劣る」
などとは、軽々には全く言えなくなるんですね。張り、伸張力、漲るミネラリティ、果実表現・・素晴らしいです。
分析的には、ほぼ球体の酸のバランスは突出せず、不足せず・・ミネラリティの連続性が素晴らしく、全ての要素の繋ぎになっています。
呆れるほど早いのに・・呆れるほど美味しい!・・しかも今回は価格も安い!
因みに今回もブローカー品です。ですがコンディションは滅茶苦茶良かったです。他のアイテムもとても良いと判断します。
他のアイテムは飲んでないので・・・入荷がそれぞれ5~6本ですから・・すみません。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャンガンは、村の中央にある著名な1級畑です。比較的に、リッチで男前な味わい・・です。ルモワスネのレ・シャン・ガンもとても美味しいですよね?
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ショーメ・クロ・ド・ラ・トリュッフィエール は、クロ・サン=ジャンの北、ヴェルジェの西(上部)に接する畑で・・・これもシャサーニュを代表する素晴らしい1級です。トリュフが見つかる畑なのでしょう。熟してから飲んでみると確かにそんなニュアンスも感じられるスパイス感も有ります。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シュヌヴォットもPKさん一推しのシャサーニュ1級です。何てったって・・ル・モンラッシェが近いですから・・・味わいも・・ねぇ・・!
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・マルトロワ・ブランもシャサーニュの超1級。おそらくですがマルトロワ家が持っていたのでしょう。造りがいまいちだったので・・でもニーロンさんのような造り手が醸すようになったら物凄いポテンシャルだった・・みたいなオチでしょう。レ・シャン・ガンの北に接しています。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ヴェルジェは皆さん、ご存知でしょう。押しも押されぬ?超1級畑です。石的ミネラリティが強く、ムルソーの良い畑のニュアンスと、むしろソフトなシャサーニュ1級の細やかさを持っていると思います。PKさん的には「時にグラン・クリュに匹敵する」と表現しています。レ・ショーメとレ・シュヌボットに挟まれる形で村の北、つまりル・モンラッシェに近い位置です。
久し振りに飲みましたが、瑞々しくピュアで・・惚れ直しました!実に旨い!・・・こんなテイスティングなら毎日やりたい!・・・(^^;; 安いしコンディション良いし・・お奨めします!ご検討くださいませ。