残念ながら大台を超えてしまいました・・(T.T 素晴らしく美味しいシャルドネなんですが、以前までは何とか、大台を超えないようにご案内していたんですね。
ですが、さすがにもう耐えきれず・・しかも数量も無くて飲めず・・いや、飲まないことで何とかこの価格を出した・・みたいな感じです。
「ムチムチっ」としたボディで「つるん」と入って行って、「じわっ」と旨味が拡がり、実に心地良い「テッカテカ」のミネラリティとほんのり植生もののニュアンスがノーズに戻って来る・・若くして飲むとそんな感じかと思います。
今回は正規では無くブローカーものでは有りますが、コンディションも良いと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱり旨い!緻密で精緻な表現がピカイチです!】 ミシェル・ニーロンの評価ほど意味不明に思えるものは無いと・・思っています。そもそもはPKさんも、
「見つけたら即購入するに限る」
と言っておきながらも、さしたる評点を与えないと言う・・訳が判らない状況でした。最もPKさんが現役バリバリのその昔は、
「(アドヴォケイトにおける)ブルゴーニュワイン全体の評価が高くなかった(異常に低かった)」
もしくは、
「良いと判断した年と、そうでは無いと判断した年の差が激しく、基準のベースが揺れている」
ことが挙げられます。
現在はリーファーコンテナによる輸入が当たり前になり、また途中経過も追跡できますから、昔に比べコンディションは非常に良くなっています。PKさんもフランスでテイスティングしたり、米国でショップから購入して評価したりと、結構シュチュエーションが異なってはいたようですが、今でも評価については「?」の付くことが有ります。
ましてや、アドヴォケイトだけならまだしも、それ以外の著名な評価機関も揃って大した評価を付けないですから・・
「もしかしたら基準はアメリカンなワインになってるのかな?」
とnoisyも穿った見方をしなくちゃならないかとさえ感じています。ニーロンさんの素晴らしいあのシュヴァリエ
でさえ、94点が最高点だなんて・・ひどい時は90点ですよ・・。それにタンザーさんの受けが良くないですね・・2002年シュヴァリエ、89点、2003年=90点、2004年=93点、2005年=91点・・・これ、シャサーニュじゃなくてシュヴァリエの評点ですからね・・そんなに不味いですか?・・因みに2002年のシャサーニュには87点を付けていました。
まぁ、ですが、2011年のシャサーニュをご案内させていただきましたので、そろそろ飲まれた方も多いかと思います。滅茶美味しいですよね?・・・・日本人とはまるで感覚が違うようです。
2011年ものはそれなりの数量を購入出来ましたので、久しぶりに飲んで、
「やっぱりミシェル・ニーロンは旨い!」
と感動しました。ムッチリとして詰まったミネラリティと圧縮された柑橘果実の粒の縦に積みあがったかのような存在感を含む長い余韻が素晴らしかったです。
残念ながら2012年ものはほんの少量でしたので、今回はテイスティングを見送っています。また、2012年の1級ヴェルジェも少量購入出来ましたので、ご案内いたします。因みにヴェルジェ2012年は、タンザーさんが90点、スペクテイターさんちが91点と、驚異の低さです。noisy的には、プラス2~3Points・・と言うところかと思います。でも飲めてはいませんが・・。
今回もブローカーより購入していますが、コンディションに問題は無いと見ています。是非ご検討くださいませ。
以下は2011年もののシャサーニュ=モンラッシェ/ニーロンのレヴューです。
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例えば、(ル・)モンラッシェやバタール=モンラッシェの良いコンディションで良い造り手のアイテムをグラスに注ぎ、香りを嗅ぐ。おもむろに少し口に含み、口内を転がす。そしてそこで・・
「・・(うわおっ・・)」
と・・含み笑いをする・・。
そんな経験の有る方も多いんじゃないかと思います。
ピュリニー側のモンラッシェ系はゴージャスで、より豪華な感じがしますが、シャサーニュ側のものは繊細系・・かと思います。
これが村名になると縦に積み重なった感じが失せて、ただ横に拡がってゆく・・幅の大きさの勝負になってしまうと、もうピュリニーのワインにはどうにもこうにも勝てやしない・・そんな無力感を感じてしまうのが普通です。
しかしながら、バタールや(ル・)モンラッシェの素晴らしいものは、決して横の拡がりまでを見せるには気の遠くなるような時間が必要です。その姿になる前の、優れた縦構造を愛でる・・これもまたモンラッシェ系ワインならではの楽しみ方じゃないかと思うんですね。
ただし、これは並のピュリニーじゃ・・確かにパレットは丸く、球体に近いものを感じるかもしれない・・けれど、それは本当にモンラッシェ由来の血か?・・と言うと疑問に思ってしまう。シャサーニュ村名なら余計、その疑問は大きくなってしまうのが普通。
ミシェル・ニーロンの村名シャサーニュ2011年は、優れたバタールや、跪いて飲むべきシャサーニュ側のル・モンラッシェに共通する厳しさ、いや、荘厳さと言うべきか、それを持ち、素晴らしい縦に積み上がった構造が有る。そのバタールやル・モンラッシェと同様の構造を持っているんですね。
しかしながら勿論、そんな上級品がそのままこの村名になっている訳が無く、やはりそこはより格下げしたニュアンスになってしまうのは仕方が無い。
それでも、並のピュリニーや1級には無い荘厳さの中に、縦構造や、上級畑に共通するエレガンス、そこから想像
をたくましくさせてくれる要素をたっぷり見せてくれるんです。
この、超合金にも例えられそうな張りのある酒躯・・そこに詰まった要素・・これだけでもプライスに見合う以上の喜びが得られる・・と思います。こんな表現が出来るのはニーロンただ一人。ラモネも旨いが村名でここまで張り詰めたフィネスを表現できてないと思います。
・・いや・・本当に美味しい!・・素晴らしい村名です。さすがニーロン!今飲んでも・・判る人には充分判るでしょう。お勧めします。ブローカー品ですがコンディションも良いです。

ニーロンさんの稀有なシャサーニュ1級など、noisyは飲むべくもなく・・・、もしくは飲めるほど購入できることも少なくて、結局長いこと飲まず仕舞いだった近年ですが、oisyに勉強させる手前も有り、また久し振りに・・・
「鉄板のあのミネラル感に再会したい!」
と言う気持ちも有ったので、商売的には中々厳しいところでしたが・・・1級の2011年クロ・サン=ジャン・ブランを飲んでしまいました。
いや~・・・やっぱりニーロンは旨い!・・これで自然派って言われないのが不思議なほど、ディテールの細やかな表現を味わせてくれました!
このクロ・サン=ジャンはピノ・ノワールも植わっている畑ですんで、僅かに赤味を感じるような、粘土質由来のやや粘りっ気のある旨みを含んだ素晴らしい畑です。
そこにニーロンさんの腕前が加わったら・・・
「シャサーニュはピュリニーに劣る」
などとは、軽々には全く言えなくなるんですね。張り、伸張力、漲るミネラリティ、果実表現・・素晴らしいです。
分析的には、ほぼ球体の酸のバランスは突出せず、不足せず・・ミネラリティの連続性が素晴らしく、全ての要素の繋ぎになっています。
呆れるほど早いのに・・呆れるほど美味しい!・・しかも今回は価格も安い!
因みに今回もブローカー品です。ですがコンディションは滅茶苦茶良かったです。他のアイテムもとても良いと判断します。
他のアイテムは飲んでないので・・・入荷がそれぞれ5~6本ですから・・すみません。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャンガンは、村の中央にある著名な1級畑です。比較的に、リッチで男前な味わい・・です。ルモワスネのレ・シャン・ガンもとても美味しいですよね?
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ショーメ・クロ・ド・ラ・トリュッフィエール は、クロ・サン=ジャンの北、ヴェルジェの西(上部)に接する畑で・・・これもシャサーニュを代表する素晴らしい1級です。トリュフが見つかる畑なのでしょう。熟してから飲んでみると確かにそんなニュアンスも感じられるスパイス感も有ります。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シュヌヴォットもPKさん一推しのシャサーニュ1級です。何てったって・・ル・モンラッシェが近いですから・・・味わいも・・ねぇ・・!
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・マルトロワ・ブランもシャサーニュの超1級。おそらくですがマルトロワ家が持っていたのでしょう。造りがいまいちだったので・・でもニーロンさんのような造り手が醸すようになったら物凄いポテンシャルだった・・みたいなオチでしょう。レ・シャン・ガンの北に接しています。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ヴェルジェは皆さん、ご存知でしょう。押しも押されぬ?超1級畑です。石的ミネラリティが強く、ムルソーの良い畑のニュアンスと、むしろソフトなシャサーニュ1級の細やかさを持っていると思います。PKさん的には「時にグラン・クリュに匹敵する」と表現しています。レ・ショーメとレ・シュヌボットに挟まれる形で村の北、つまりル・モンラッシェに近い位置です。
久し振りに飲みましたが、瑞々しくピュアで・・惚れ直しました!実に旨い!・・・こんなテイスティングなら毎日やりたい!・・・(^^;; 安いしコンディション良いし・・お奨めします!ご検討くださいませ。