ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・オリヴィエ・ジュアン

オリヴィエ・ジュアン

フランス Domaine Olivier Jouan ブルゴーニュ
● 2020年のオリヴィエ・ジュアン...必ず買いましょう。非常に素晴らしい..過去一番は当然としても、驚くべきアロマと味わいのバランスをしています。その上で酸の立体的、3D構造を思わせる球状の「つるっ」と滑らかテクスチュアな物体感を豊富なミネラリティが支えています。勿論、果実表現も2019年を超え、毎年のように黒味を基本に感じさせてきた果実感は、実はとても深い色彩構造の赤だったと..ご理解いただける出来栄えで、しかもテイスティング出来たすべてのワインに共通です。

 ですから、この球体感はファーストノーズですでに想像されますが、口内に入ってくるとまるで・・少し大きめで少し柔らかな襞を持つタピオカのような滑らかさから、とても美しいキュッとした「ほどけ方」をしてくれ、その残像を残しつつ消えて行きます。

 その上で、各畑のクオリティとテロワールをよりピュアに、ナチュラルさを増大させたかのように想起させてくれる・・非常に魅力に満ちた味わいをしているんですね。

 この仕上がりの素晴らしさは、もしかしたら今のところテイスティング出来たの2020年のブルゴーニュのピノ・ノワール種では最高と言えるんじゃないかと感じています。

 アルコール分は14度~14.5度が中心で、シャルム=シャンベルタンのみ15度ですが、高めのアルコール感だと感じることが全く無く、美しい果実酸、果実味も、過剰だとか冗長だと思う「隙」も無い・・高質さを持っています。

 ただし残念なのは、noisy が仕入れを誤ったことでして・・これほどまでに人気になっているとは思わなかったので、

「最初に数アイテム少しずつ入れ、もし出来が良かったら後で増やそう・・」

と思っていたので余り最初から大きなオーダーにしなかったことと、アイテムを絞ってしまったことです・・。やっちまいました・・。あれほど苦労して毎年バンバン開けて・・それでも中々に厳しい売れ行きだったので、2020年ものを甘く見ていました。

 もし写真で濃く見えるとしましても、思った以上に優しく、違和感のないものです。またアルコール分も前述のようにその高さを受容しない見事なバランスをしています。

 1級までのワインは今でも美味しく飲めますが、ポテンシャル自体は相当高いので、やはり数年は囲うべきでしょう。A.C.ブルは飲んでも良いですが、

「2019年ものまでのオリヴィエ・ジュアンのワインバランスとはちょっと違う」

と思ってください。


 今まで、適度に濃密で優しい味わいだったけれど、何となくテクスチュアの細やかさに欠け、全般を通しての「抑揚」がなだらかだったと思います。しかし前述のように、序盤、中盤、終盤と続く流れの中で、

「3D感たっぷりの美しい球体が自身のパレットに感じられる」

と言う、この上無い「抑揚」が有ります。


 2020年のオリヴィエ・ジュアン、残念ながら1本たりとも追加できません。この機会にぜひご検討くださいませ。非常にリーズナブルだと思っていただけます。



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 2019年のオリヴィエ・ジュアンをご紹介致します。
 素晴らしい出来だった2018年ものは、それまで販売に苦労していたのが嘘のようにほぼほぼ全て完売、また残っていた古いジュアンのワインも売れ始め、飲まれたお客様から、

「・・こんなに美味しくなるんだ!」

と驚きの声をいただいていました。

 またリアルワインガイド第76号では、2019年もののオリヴィエ・ジュアンが軒並み最高評価を大きく更新し、トップ・キュヴェの2019シャルム=シャンベルタンに至っては「97+」、看板の両1級畑、ラ・リオットが95+、リュショが95 点と、凄い評価に驚かされました。

 そんなこんなで・・2019年のオリヴィエ・ジュアンは「引く手数多で品薄」は間違い無いと踏みまして、Noisy wine としましても、

「アイテムを絞っていては割り当てが少なくなってしまう・・」

と言う判断で、

「2019年ものオリヴィエ・ジュアンはいつもより多く回して・・いや、アイテムを増やしてオーダー」

させていただきました。


 それでも相当減らされましたが、2019年ものも生産量は少ないので仕方がないかもしれませんね。


 2019年もののオリヴィエ・ジュアンは、リアルワインガイドが言うように、「もう涙ものである」・・そんな表現が理解できる見事な味わいです。

 黒っぽさを(若干)残しつつ、濃い目からやや濃い目の液体濃度に変えながら滑らかで優しくてジューシー・・このリアル76号の表現に尽きるかと思います。

 そして、以前のオリヴィエ・ジュアンの甘い果実味は失せ、エキス系の甘美な味わいへと大きく変化しているんですね・・その上での、

「シャルム=シャンベルタン97+、ラ・リオット95+、リュショ95」

 なんです。素晴らしいですね。


 そう、上級キュヴェはそれで当然・・とも言えますから、まぁ良いでしょう。

 noisy がお薦めしたいのは、

「村名ワイン以下でも滅茶苦茶旨い!」

んですよ。


 中でも村名ワインが抜群です。シャンボール=ミュジニーは、ちょっと奇跡的な美味しさです。おそらくですがこれは・・ミルランダージュが相当付いたんだと思います。リアル76号もシャンボールは頭一個、抜けています。勿論ジュヴレもモレも超旨いですが、シャンボールの濃密さ、その中にある複雑さは正に「涙もの」です。

 noisy 的にはモレのクロ・ソロンの優しさにほだされてしまいました・・美味いです!ジュヴレも剛健さだけでアピールするような並みの出来では無く、時折鈍重さを感じさせる低域の「痺れるような重さ」を回避、中低域からの球体に近いパレットの美しさに感動しました。

 そしてブルゴーニュ・ルージュ...これはもう、エレガントなブルゴーニュの美味しさを満々と湛えた膨らみのある優しい味わい・・しかもとてもリーズナブル!・・長年とても安価に提供してくれていて、本当に有難いワインです。

 そうそう・・そう言えばオリヴィエ・ジュアンの大きい写真が欲しいなぁと・・エージェントさんには無いから、ジュアンのホームページでも探してみようと、検索をかけてみたんですが見当たりませんでした。

 しかしその過程でオリヴィエの写真を数枚発見、その・・

「白髪さに・・」

 迂闊にもちょっと涙が滲んでしまいました。


 そうだよなぁ・・このコラムの写真は若すぎるよなぁ・・と。おそらく彼も49歳とか・・そんな感じなんでしょう。noisy よりもだいぶ若いですが、髪は少し薄くなり、ほぼ真っ白・・僅かに黒髪が混じる感じでしょうか。しかしとても健康そうで、とても締まった顔をされていました。

 そうですよね・・1999年で27歳ですからもう・・。おそらくあと十数年、十数回の仕込みが出来るかどうか・・と言うところに来ているのでしょう。この2019年ものを飲むと、

「オリヴィエ・ジュアンの最高の出来!」

を理解できます。


 しかし、もっと出来るんじゃないか?・・と思わせるような「フリ」も、この2019年ものを飲むと感じます。何せ、noisy的には、

「もっともアンリ・ジャイエの味筋に近かった男」

だった訳ですから。


 その意味でも、この3年間ほどの変化はnoisyにとっても重要です。どんなになって行くのか・・オリヴィエもトラックの最後の一周をどう回って行くのか・・見守りたいと思います。お客様もとても楽しめる造り手の一人だと認識していただき、トライしていただけましたら幸いです。

 
-----
2018年のオリヴィエ・ジュアンをご紹介させていただきます。フルラインナップとまでは行かないのですが、やはり好きなんですよね・・中々セールスは厳しいんですが止められない・・。やはりジャイエ的な果実の付きの良さと、黒~赤果実のバランス、そして3~5年経過した時の甘美な味わいは2018年ものも普遍であると判断しました。是非ご検討くださいませ。

 2017年のオリヴィエ・ジュアンです。すみません・・2016年ものは色々有って、飛ばしてしまいました。やはりモレとシャンボールは2016年、厳しいだろう・・特にモレは・・などと考えていたら、そうなってしまいました。

 2017年ものは、2015年ものをテイスティングして感じた、

「果実味系からエキス系への転身」

をさらに増大させていると感じました。めちゃドライなんですね・・冷涼感も漂ってきました。そして、

「リアルワインガイド誌の評価がジャンプ・アップ!」

していますよ。


 全アイテムほぼほぼ・・1.5~2.0点も上昇しています。シャルム=シャンベルタンは96+ですし、1級ラ・リオットは95、1級リュショは94+とグラン・クリュ並みの評価です。

 それでも1級は1万円ちょっとですから、非常にリーズナブルに感じるはずです。


 味わいが変わって来たと言うのはどういうことなのか?・・と勝手に想像してみるに、ジュアン本人は、さほど意識変革は無いんじゃないかな?・・と感じます。それは「激変」とか、「急変」と言うようなことでは無いことにも表れています。おそらく2010年以降、徐々に甘さを控え、ドライな味わいに変貌していっただけなのかと思います。天候の変貌や環境の変化に対応し、普段の生活をして行く上で、そのように導かれたのかな・・と感じています。あくまで推測です。

 noisy 的にも好ましい出来事ですし、リアルワインガイド誌の評価がジャンプアップしたと言うことは、おそらく皆さんもより高い評価をされるに違いないと思っています。

 ただし・・このところは結構在庫を抱えて来ましたので、仕入れを減らしてしまいました。結果論ではありますが、失敗したかも・・と言う気持ちが有ります。上のキュヴェはもう買えないですから・・はい。

 しかしながら、村名のクロ・ソロンも非常に美味しいですし、90点のA.C.ブルもリーズナブルです。94+、95と絶好調の1級2アイテムと含めまして、是非ともご検討いただけましたら幸いです。

━━━━━
 オリヴィエ・ジュアンの2015年をご紹介します。素晴らしい出来栄えだった2009年・・・。運転資金取得目的の利益度外視プライスを付けるどーしようも無いネットショップに叩き売られていて、とても販売は苦労してました。素晴らしいワインなのに、結局造り手を育てる方向には中々向かわない、申し訳ないドメ ーヌでした。

 どーしようも無いショップさんは運転資金を得る目的ですから、都合マイナスにならなければ良いし、経費なども出来るだけ掛けない方向になってしまいます。釣った魚に餌をやらない的な考えなのでしょう。コンディションが良いはずもなく、結局は造り手の評価を下げる方向に動きます。お客様にとっては安い方が良いのは事実・・しかし、安すぎるのは何かしらの問題が有ると考えるべきでしょうね。ですので、そういうショップさんに流すならもう買わない・・と言うことも有りますよ。

 まぁ、そうは言いながらも入荷数でアイテム当たり1ケースに満たない数量しか無いと、さすがにnoisyも飲むわけにも行かないので、どーしようも無いショップと大差無いと言われても返す言葉が有りませんが、素晴らしいヴィンテージになったと思われるオリヴィエ・ジュアンの2011年を、取り合えずはご紹介できたことに安堵しています。少ない年は、例年以上に、収穫減以上に減らされるものです。毎年、出来るだけ飲んでご紹介してきましたが今回も申し訳有りませんがリアルのポイント中心でのご紹介になります。

只一、我慢できずにモレ・サン=ドニ・クロ・ソロンを開けました。オート=コートでさえ・・12本なので・・・

 で、やっぱり感じたことは、

オリヴィエ・ジュアンのワインの味わいは、アンリ・ジャイエ的な懐かしくも温かい果実味が中心!

 明らかにエマニュエル・ルジェよりもアンリ・ジャイエ的です。アペラシオンの違いは有っても・・です。もっとも神様のパーフェクトなバランスなワインまでには達しては居ない・・とは思いますが、この味わいは妙にクセになってしまいます!

 価格的には、昨今のレートが災いして上昇しています。申し訳ないけれど・・これはもうどうしようも無く。頭を抱えてしまいます。

 ジュアン家はモレ・サン・ドニに長く続く家系です。1999年、当時26歳だったオリヴィエ・ジュアンは、曽祖父が創業したこのドメ ーヌを継承して本格的に自社ビン詰めを開始しました。
 醸造所は気温の低いオート・コート・ド・ニュイのアルスナン村にあります。清潔に手入れが行き届いた彼のカーヴには醸造設備や樽が効率的に配置され、不自然な温度管理等をせず極めてナチュラルなワイン造りを実践しています。
 また、ドメ ーヌ継承後直ちに独学でビオロジー栽培を開始し、最短の3年後に厳しいエコセール認証を勝ち取りました。ブルゴーニュ地方は、ちょっと雨が降ると翌日の畑を見るのが怖いほどビオ栽培は難しいところですが、「できるだけ畑にいて、問題が起きそうになったら即対処します」。その言葉通り、たとえ土日の雨の日でも、モレの畑を通りかかれば、ただひとり黙々と働く彼にしばしば会うことができます。
 「趣味は仕事です」真面目一筋。(しかし、来日時に一緒にカラオケに行った時は相当羽目を外してくれました)。
 近隣の村々に比べて不遇な時代が長く続いたモレにも、ついに彼のような新世代の造り手が現れる日が来ました。

所在村 Arcenant
醸造家 Olivier Jouan
所有畑面積 8.5ha
ドメ ーヌ継承年 1999年
栽培における特記事項 ビオロジー(1999年から。Ecocert認証)
醸造における特記事項 天然酵母のみで発酵、澱引きはビン詰め前に1回のみ、SO2の使用は最小限
販売先 フランス国内80%(個人のワイン愛好家、ワインショップ)、輸出20%(スイス、カナダ、アメリカ、日本)
掲載実績のある海外メディア 「Guide Hachette」、「Bourgogne Aujourd'hui」
参照できる日本のメディア 「リアルワインガイド ブルゴーニュ」(堀晶代著)P31、「リアルワインガイド」第14号P54とP62


2020 Morey-Saint-Denis Clos Solon
モレ=サン=ドニ・クロ・ソロン

17518
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
モレ=サン=ドニ
ドメーヌ・オリヴィエ・ジュアン

◆◆◆メディア情報
◇2020年もの
リアルワインガイド第79号 今飲んで92 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2023~2050

◇2019年もの
リアルワインガイド第76号 今飲んで91+ ポテンシャル92+ 飲み頃予想 今~2040
■エージェント情報
クロ・ソロンは国道沿いのモレ・サン・ドニ村側中央部の優良区画。0.25ha。平均樹齢25年。新樽比率30%。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,680 (外税) 
【2020年ものの1級ラ・リオット直下の村名クロ・ソロンは、ラ・リオットの上方のクロ・サン=ドニ譲りの締まった赤い果実に紫と黒を重ね合わせた凄い出来です!】
 リアルワインガイド第79号も、まるで文字が躍っているかのような・・驚きと興奮を隠しきれない気持ちが表れている感じがしました。このコラムでそのままを書き表すのは主義では無いし、そもそも著作権の問題も有るので・・まあ・・編集長からは「使って(も?)いい」とは言われた気がしますが、出だしだけ・・

「2020年的ではない締まりのあるミネラリーな雰囲気一杯...」

 そうなんですよ・・まさに素晴らしい果実表現が有るんですが、その屋台骨を支えているのが「ミネラル」・・で、それを誰でも感じることが出来るんじゃないか?・・と思えてしまう表情なんですね。

 A.C.ブルのコラムにも書かせていただきましたが、電気回路の部品で「抵抗」と言うのが有ります。その単位は「オーム」で、1Ω、1KΩ、1MΩ..みたいに抵抗値を表すんですが、その「Ω」ですね・・。

 何を言っているのか判らないかもしれませんが、飲もうとするとグラスからノーズが感じられますよね・・しっかりとした石灰主体のミネラリティに支えられた赤い果実感が飛び込んで来て、序盤は・・記号で言うと・・

「 < 」

です。綺麗にその口入れ後がクレッシェンドします。その後から中盤に掛けてが・・オーム・・

「Ω」

 もうこの段階でぷっくりと口内で「球体」を形作ってくれ・・そのオームをペンで書いたようにキュッと締まってから終盤に向かいます。ちゃんとこの段階でパレットを描いてくれるんですね。

 以前の・・特に2018年頃までのジュアンのクロ・ソロンは、赤い果実を忍ばせてはいるものの、どこか少し平坦な抑揚で・・言ってしまえば、

「 へ 」

みたいな盛り上がりでした。・・あ、悪意は全く有りませんよ・・盛り上がりが小さいものが続く・・みたいな意味でして、熟成をして行きますと「Ω」に近くなるのは皆さんもご存じじゃないかと思います。

 そこから・・キュッとしまった Ω の右側・・何とも質感の良さが伝わって来ます。以前・・いや、2018年ものくらいまでですと、質はとても良いが「タンニン」が顔を出し、そこから球体感を演出し損ねた余分な酸が、余韻を少し濁す感じが有ったと思います。

 で..そこからの美しさは・・是非飲んでみてお確かめください。ノーズ、序盤、中盤、終盤、余韻・・と、ものの見事な表現を得た2020年のクロ・ソロンです。noisy 的には遠くにクロ・サン=ドニが見える・・と言いますか、この赤果実をもうちょい製錬したら・・間違えるんじゃない?とさえ感じます。是非飲んでみてください・・あ、早く飲んでしまうと勿体無いですが飲めちゃいます。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【赤を基調として僅かに黒と紫を感じさせる、モレ=サン=ドニっぽい美味しさが素晴らしい2019年のクロ・ソロン!noisy 的にはこれが好み!】

 2019年のオリヴィエ・ジュアンの村名はどれも最高に旨くて甲乙付け難いです。

 やはりミルランダージュ的美味しさをたっぷり持ったシャンボール・ビュッシエールは、

「誰が飲んでもむちゃくちゃ旨い!と言うはず!」

と思ってしまうし、硬質なジュヴレのネガティヴな部分・・超低域の余分に感じるズシンとくる重さが無く、ジュヴレには珍しく真ん丸な球体を思わせるレ・スヴレは、

「シャルム=シャンベルタン的なチャーミングさが良い方向に出ていて、プティ・シャルム=シャンベルタン?」

とさえ感じてしまうから・・これも受けるに違い無いし、このモレ=サン=ドニ・クロ・ソロンも、

「1級ラ・リオット直下の畑だけ有って、ラ・リオットの難解さを幾分穏やかになっている分判りやすく、物凄い調和を感じる」

見事な味わいなので・・特に今までも何度もご紹介させていただいているからファンも多いはずで・・


 などと考えてしまうと、

「2019年オリヴィエ・ジュアンの村名三兄弟はどれも超お奨め!」

としか言いようが無い・・訳ですね。


 比較的濃い色に見えるはずの2019年の三兄弟では有りますが、その中では最も「淡い」と思われ、最も「赤い」と見えるのがこのモレ=サン=ドニ・クロ・ソロンです。2018年もののグラスの写真でもお判りの通り、

「赤が基調」

なのは一目瞭然でしょう。

 そして、「濃い色」までは行かない・・でも「淡くはない」と言う、非常に中庸な色彩をしています。そして面白いのは、ミルランダージュ(と思われる葡萄)がとても多いシャンボールがアルコール分14度、次に多いのがジュヴレ=シャンベルタンではあるもののアルコール度は13.5度、そして一番少ないのがこのモレ=サン=ドニで14度・・なんですね。


 アルコール分だけ見るとシャンボールとモレが同じです。ですから、葡萄の糖度と言う点ではほぼ同様だったはずです。

 しかしワインがアピールする強さはシャンボールが第一、ジュヴレが第二、このモレが最後・・と言う順番になります。そして、その最後の順位のモレが・・

「超絶にバランスが良くて滅茶旨い!」

と思ってしまうのは・・何故なんでしょう?・・


 分析表だけじゃ測れないのがワインの美味しさなんですね。この、モレのワインとも思えないような赤さを見せる色合いから、非常にモレっぽい赤、黒、紫、茶の素晴らしいグラデュエーション、そしてその極めて小さな起伏の連続。

 もしこの起伏の連続が無いとするならば、noisy はこのワインにここまでの評価をしないはず・・と思います。

 リアルワインガイド第76号は、「多層感ある味わい深さなどの全体の調和感」と言う言葉を使って表現されていると思います・・期せずして「調和」は同じでしたし、noisy 的には「起伏」で、リアルは「多層」でしたが、言っていることは同様なのかな?・・と思います。

 このクロ・ソロンを飲むと、

「オリヴィエ・ジュアンも大人になったんだなぁ・・」

とも、

「こんなワインを造りたい・・と思っているに違いないなぁ・・」

とも感じます。


 こんなに美味しいモレを飲んだのは、オリヴィエ・ジュアン以外では久しぶりです。・・あ、ジョルジュ・リニエも旨いですけどね。スタイルがちょっと違うんですね・・。是非飲んでみて下さい。

「これは旨い!」

と絶叫したいほど noisy には美味しいです。




 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶美味しい!繊細さも出て来た村名クロ・ソロン!!】

 滅茶美味しいです!・・むしろ柔らかめに感じる酸では有るんですが、以前のオリヴィエ・ジュアンからは考えられないほど、「冷涼感」が増し、ピュアなニュアンスを強く受けます。

 以前なら、

「甘いとは言え無いが甘みも感じる」

総体の味わいで、それがむしろオリヴィエ・ジュアン的な味わいだと思っていた訳です。

 むしろ2017年のクロ・ソロンは、ヴォーヌ=ロマネ村のワインが持つような、ほっこり柔らかい酸味の中に、やや冷ややかさを持つ赤い色合いの果実酸が差し込んで来ている感じで、このバランスが非常に・・良いんですね。

 しかもこのクロ・ソロンは1級ラ・リオットの下部に有りますんで、その姿もほんのりと見せてくれる感じです。ラ・リオットを望みつつ、その肩越しにクロ・ド・ラ・ロシュを感じられるか・・られないか・・。まぁ、その辺がブルゴーニュワインの醍醐味と言えるかな・・と思います。

 リアルワインガイド誌も第67号ではついに、ポテンシャル92点 も付けているように、限りなく1級に近いか、普通の1級なら超えてくるような評価です。

 2017年のクロ・ソロンに限っては黒果実が5から6とするなら、赤果実は4から5ほど・・だと思います。これってオリヴィエ・ジュアンを良く知る方にとっては、結構な衝撃じゃないかな・・と思いますがいかがでしょう?

 濃密さも有るが、その濃度以上にスッキリです。何せ「甘くない」ので・・(^^;; 非常に美味しいと思います。是非とも飲んでみてください。超お勧めします!


 以下は以前の下級キュヴェのレヴューです。
━━━━━
【エレガント系モレ=サン=ドニへの変貌が見える!?非常に好ましいです!】

 とても美味しいのに中々今一つ人気が盛り上がらない、不思議な生産者の一人であるオリヴィエ・ジュアンをご紹介します。

 2015年は・・・さすがに noisy も、毎年のように在庫の積み増しをして来たこともありまして大量発注は出来ず、少量の入荷になっています。

 なので、今までは少なくとも1級のどちらかは開けていたんですが、2015年は縮小せざるを得ませんで、ACブルゴーニュのみのテイスティングになってしまったことをお詫び申し上げます。

 まぁ、一度付いた「ケチ」を拭い去るのは非常に難しいもので、インターネット時代のタケノコのように一斉に生まれたネットのワイン屋・・noisy もそのうちの一人で有ることには違い無いのでしょうが、安売りの目玉になってしまったことは、ワイン屋も責任重大ですが、エージェントさんのバラマキや、ほぼ仕入れ価格で換金を続ける連中の手駒にしてしまったことが一因でしょう。


 実際に飲んでみると非常に柔らかく、濃く、モレらしい豊かさに満ちた素晴らしいワインで有り、むしろその味わいはアンリ・ジャイエ系の果実味がしっかり乗ったものでした。3~5年ほど置くと深みや複雑性も成長し、

「良いワインだなぁ・・」

と思えるものです。


 2015年のACブルゴーニュは、2014年もので透けて見えていた「エレガント系への転身・変身」が顕著になり、上級キュヴェは飲めていないものの、

「冷ややかな酸を残しつつ、今までの柔らかく暖かな豊かな味わいにプラスした、エレガント系、エキス系寄りの果実味系モレ=サン=ドニ」

・・・?・・と言う、新たなスタイルに変貌していると思われます。


 リアルワインガイドの最新号、第60号を読んでもその傾向が伺われ、徳丸さん的にはさして高くないと思われる 87+~88+ と言う評価です。

 noisy 的にはその評価ポイントはどうかな・・と思いますが・・と言うより低すぎるかと思ってますが、2013年までのオリヴィエ・ジュアンを基準に考えるのなら、それも有りなのかなとも思います。

 要は、

「シミジミ系のほっこりさせてくれるような味わい」

は、今までは無かったもので、例えばルイ・ユエランのような出汁味にも一見似たようなニュアンスを持っています。


 しかしながら、モレの豊かな味わいや、ほんのりと鉄や赤土にスパイスの載ったアロマ、かすかに皮革のニュアンスなどは変わらず有りますので、非常に複雑ながらもしんみりと、でも後口は豊かなニュアンスに導かれる・・と言う、より先進性を感じさせるものになっていると思います。


 色合いもグラスの底が見えるような「やや淡いな・・」と感じさせるものですよね。そこに、以前よりも透明度の高い石灰系ミネラリティが見える・・いや、noisy 的な感覚では有りますが、ように思います。

 淡い色合いでは有りますが、味わいは決して淡いものでは無く、さりとて果実味がテンコ盛りでやや甘い・・と言うような果実味重視系では無いです。2013年以前はその傾向は有ったと思います。

 むしろ、この「シミジミ」+「豊か」が、新生オリヴィエ・ジュアンの姿なんじゃないかと思えますし、果実味重視系からの脱却、そして若々しい果実や果実酸が乗り始めていることからも、それを伺えます。そしてそれは非常に・・いや、noisy 的には好ましく感じました。

 とても良い出来だと思います。プライス的にももはや3千円ほどで購入できるACブルゴーニュが枯渇しはじめているところ、とても有難い存在です。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めです。


 そのほか、モレ村名クロ・ソロン、1級リオット、1級ルショ、そしてトップ・キュヴェのシャルム=シャンベルタンは飲めておりませんで、リアルワインガイドの評価ポイントのみ、掲載させていただきました。ご検討くださいませ。



━━━━━
【おっ?・・オリヴィエ・ジュアンが変わり始めたか?・・】

 量的に少ない時でも必ずや毎年のようにこのワインだけは開けています。いつもふっくらと肉が有って、やや奥にエキスの味わい・・。これが完全に一体となるとイメージ的にはアンリ・ジャイエのワインに非常にそっくりになる訳ですが、さすがにそこまでには成りえて無い・・にせよ、やはり自然派らしいライトなナチュラルさが乗っかり、モレ=サン=ドニ近郊らしいまん丸な粒子の土のニュアンスと僅かな金属系ミネラリティが、オリヴィエ・ジュアンのオリジナリティと言えたと思うんですね。

 まぁ~~・・2016年の10月は入荷が少なく、

「・・どうしちゃったの?」

と思ってしまうほどでしたが、11月になったらもう・・ご紹介を全く消化できないほどの量が入ってきてしまいまして、どうやっても仕入れ額を販売額が超えてくれないと言う、実に大変な状況になってしまっています。

 何せ、ユベール・ラミーのとんでもなく素晴らしい仕上がりを知ってしまえば、販売予定数が終了したからと言ってラミーのコラムを消すことなんて・・noisy には出来ません・・。まだエージェントさんが持ってるのであれば・・です。

 ただしそんなことばかりをやっていると、どんどん在庫が積み上がり、足の踏み場もないほどのセラーになっちゃいますからね・・資金繰りも大変です。

 そんな中、ようやくオリヴィエ・ジュアン2014年のテイスティングの番が回ってきたんですが、柔らかくて深くてほんのり暖かい特徴有るブルゴーニュワインなのに、何故か今一つの人気なので、さすがに例年通りの発注は出来なくなっちゃいました。昔に比べればちょっと高くなった・・とおっしゃる方も多いのでしょう。でも、ほんの何年かだけ寝かせただけで、オリヴィエ・ジュアンのワインは激変しますんで、

「・・やっぱり外せないよなぁ・・」

と言うことになっちゃうんですね。


 で、少ない仕入れの中、毎年欠かさずテイスティングしているこのブルゴーニュ・ピノ・ノワールですから、今年も外さずに飲んでみました。

すると・・どうでしょう・・。いつもとちょっとニュアンスが違うんですよ。・・そうなんです。

「オリヴィエ・ジュアンもエキス系のしなやかでエレガントな味わいに向かっている?」

 オリヴィエ・ジュアン・・・お前もか?・・とまでは行かないにせよ、結構な感じでファットさを思わせた果実の風味は収まり、冷たくやや黒いチェリーに僅かに甘いクリームをトッピングした程度のニュアンスへ変わっていたんですね。

 この方向性はアンリ・ジャイエとは違うベクトルを向いています。なので、今までは「アンリ・ジャイエ似な部分が多い」と言ってきましたが、「脱アンリ・ジャイエ」を始めたかのような印象でした。

 勿論ですが、上記は全体的な印象にまで及んでいますが、アリヴィエ・ジュアンらしいモレな雰囲気にまん丸い粒子を感じさせるテクスチュアからの表現はしっかり残っています。この1~2カ月で良い感じにまとまってくると思います。

 黒赤果実の、わずかに妖艶さも秘めた美味しいブルゴーニュです。今回は頑張って値下げしました!・・沢山飲んで欲しいので!・・頑張ったのは noisy の店だけで、別にエージェントさんから賄賂をもらっている訳では有りません。なので是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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【美味しい!これは安いしどんどん飲みましょう!2013年はテロワールと造り手の技量がハッキリ判るヴィンテージです!】


 
実に不思議なことが起きているように思ってしまいます。悪くてどうしようもないと、散々に脅かされてきた2013年のブルゴーニュでは有りますが、むしろ、noisyが扱ってきた造り手さんたちは・・

「・・グレートな2012年より・・旨いかもしれない・・」

と思い始めています。どうなっちゃってるんでしょうね。やはり、志有る造り手たちは、自身の分身でもありえる自分のワインが、納得できるもので無いならリリースしない・・もしくは、それに必ず及ぶように仕上げる・・ということなのでしょう。そうでなければこういう結果にはならないはずです。

 この素晴らしいACブルゴーニュは、モレらしい、紫のジューシーな味わいと、土っぽいテロワールの表現をしています。僅かなスパイスと果実味と一体化したミネラルで、光り輝いているように思えます。

「単純に美味しい!」

 でも、このことが重要なんですね。ACブルとして、モレのACブルとして・・・とても秀逸です。2010年や2012年は果実味が豊かで、むしろ若い時は「モタ」っとした感じも受けるかもな・・と思えるのですが。2013年のこのACブルには、そんな贅肉にも似たような部分が無く、非常にスタイリッシュでエキスの味わいに満ちています。色合いは以前のヴィンテージに比べると、やや淡いのかもしれませんが、非常に心地の良いモレ風味の味わいがしっかり出て来ています。・・まあ、一番出汁と云うか、フリーランジュースのみっちゅうか・・・とにかく美しくピュアで身体に染み込んで来る旨さなんです。
 少ないにせよ、どこかに野暮ったさを含んだモレのワインは、シャンボールに比較すると、避けられる傾向が有ると感じています。でも、タイミングにより、
「硬くて表情の無い味わい」
になりやすいシャンボール系よりも、上質に仕上がっているのであれば・・という条件付きで、モレ系のワインの方が、確率論的に美味しく飲める可能性が高い・・と思います。

 まあ、オリヴィエ・ジュアンさんの、ちょっと熟した素晴らしい1級を飲まれた方なら、思いっきり美しいエキスの味わいと、モレ特有の動物香やスパイスのエレガントで複雑な香りがお判りでしょう!・2013年の作柄が心配だぞ・・と思われる方は是非このACブルでお確かめしていただきたいと思います!超お奨め!旨いです!