● 小山田さんが所属するペイザナ農事組合から、また1人造り手がワインをリリースしました。その名も・・
「ドメーヌ・ポンコツ」
ある種、非常に衝撃的で自虐的とも思えるような名前の造り手名ですが、大阪出身の松岡さんが山梨で自然農法で造っています。
今回の入荷も非常に少なく・・テイスティングで飲みようが無い数でした。なので、申し訳有りませんがご興味のある方にお分けするのみです。
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品種 デラウェア主体シュナンブラン極少量
ヴィンテージ情報 生産者コメント
2020 山梨(峡東エリア)
1 月から 3 月の休眠期は平年に比べると暖冬であった。平均気温は 2019 より 1℃~2℃高く、降雨量も多かった。ブドウの生長期(4月~5月)は適雨、多照で順調に成長し多収が予想された。しかし、6月中旬から7月に多雨で寡照の日が続き、好気温であったが、ベト病等も発生し果実の成熟遅延が見られた。特に 7 月の降雨量は観測史上最多となり 2019 年の 3 倍もの降雨となった。8月(成熟中期)は降雨が極少で日照が平年比 125%と回復し、9月上旬まで日照、気温は上々に推移した。しかし、糖度上昇はやや緩慢であった。9月中旬以降、日本列島は秋雨前線が停滞したが、少雨、やや寡照で経過した。
栽培ブドウの状況
デラウェア
生育が遅く、収穫時の糖度は例年より 1~2 度低め出の収穫となった。目立った病気はなかったが晩腐病が少し見られた。
甲州
ベト病が出た畑とほとんど出なかった畑の 2 つに分かれた。ベト病が出た畑は晩腐病も少し出た。糖度の低さはあまり見られなかった。
巨峰、ピオーネ、藤稔
開花期にベト病がでたが治まった。ヴェレゾン期に入ると急速に晩腐病が出始め、割れて腐敗する畑と、そのまま干し葡萄状態になる畑に分かれた。
ヴィニフェラベト病が多く見られ、収穫期に入ると晩腐病がかなり見られた。
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生産者 松岡 数人
所在地 山梨県甲州市勝沼町中原
畑所在地 山梨県 山梨市 甲州市
歴史 大阪府堺市出身。山梨大学で醸造の基礎を学ぶ。静岡県伊豆市の中伊豆ワイナリーで醸造長を務め、2015年から山梨に移住。ペイザナ農事組合法人に加入し、2015年秋、中原ワイナリーにてドメーヌ・ポンコツとして初めての仕込を行う。
気候 畑は甲府盆地の東峡東地域に所在する。山梨県の甲府盆地は盆地特有の内陸性気候。夏は非常に暑く、40度を超えることも。
畑総面積 1.3ha
農法 草生栽培 無施肥、化学合成農薬・殺虫剤不使用
ドメーヌのスタッフ 1人
趣味 独り言
生産者のモットー 本当の自分なんてないね。

大阪府堺市生まれ。
2000年に山梨大学 工学部生物工学科卒業。同年株式会社志太 中伊豆ワイナリー入社
2015年に退社し、ドメーヌ・ポンコツを設立
この度ペイザナ農事組合法人中原ワイナリーに、松岡数人(まつおか・かずと)氏がブドウ栽培・ワイン醸造を手がける「ドメーヌ・ポンコツ」が誕生いたしました。弊社が、2015年のファーストヴィンテージより販売をさせていただく運びとなりましたので、ご案内をさせていただきます。
松岡氏は15年間にわたり、中伊豆ワイナリーでワイン造りに従事し、その間に現ペイザナ代表理事の小山田氏と出会い、長年ワイン談義を重ねて双方の関係を深めていきました。松岡氏はペイザナの設立趣意である「栽培者が醸造まで一貫して行う、ドメーヌ・スタイルによる、高品質なデイリーワインの追求」、「ワイン造りを通して日本の農業への継続的な貢献」の考え方に賛同し、2015年春より山梨に移住し、ペイザナの一員として「ドメーヌ・ポンコツ」を立ち上げました。
ペイザナが活動理念に基づき、山梨でのブドウ栽培・ワイン醸造家の新規育成を実現し、共同醸造所として一歩踏み出されたこと、また松岡氏の新たなチャレンジに携わることができることに、この上ない喜びを感じております。
デラウェアのかもし「jalopy(ジャロピー)」、巨峰の微発泡「おやすみなさい」の2つのキュヴェのリリースを2016年3月に予定しております。松岡氏のワイン造り15年の集大成となる「ドメーヌ・ポンコツ」に、熱いご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。