
2008年のV.V.をご紹介して以来のロベール・シュヴィヨンです。今回もV.V.ですが、良い感じに仕上がっています。ブローカーものですが、コンディションも非常に良いです。
ニュイ=サン=ジョルジュのワインは、他の村のピノ・ノワールに比較すると、
「ゴツイ・男っぽい・パワフル」
と言うのが定番です。勿論ですが1級畑の中には、それに当てはまらないようなものも有ります。クロ・ド・ラルロとか・・ですね。
色を見ていただくと判るかと思いますが、非常に美しい・・やや淡目の赤い色をしています。エレガントそうに見える色合いで、黒味がやや弱いのが判るかと思います。
チェリーっぽさのある赤い果実に、わずかにタンニンが感じられます。このタンニン分が「男っぽさ」にもつながる一部分ですが、その質の良さは・・かなりのものです。厚みがあるのにシルキーなんですね~!
それでいて、じゃぁエレガントじゃ無いか?・・と聞かれますと、
「・・いや・・そんなことは無い」
と言わざるを得ない・・
つまり、力強いワインだが力技では無く、畑の個性としてそれを表現しつつ、ブルゴーニュらしいエレガントさも持っている・・と評すべきでしょう。
飲んでいて、ついつい・・またグラスに注いでしまう・・中々止められない美味しさです。是非ご堪能くださいませ!
以下は2008年ご紹介時のコメントです。
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【ロベール・シュヴィヨンの飲み頃バック・ヴィンテージがリーズナブル!】 ずっとやってなかったので飲んでからお奨めしたいところですが、数が無くて・・・すみませんです。正規ではなくてブローカー経由ですが、コンディションはとても良いです。ただし、エージェントの情報を読んでも、どんなワインかは余り伝わってこないですよね・・・。ま、noisyのコメントも無駄な文字がやたら多いですがね・・・(^^
基本、こってりとして、ドライなのにもかかわらず、果実の甘みが有って、出やすいニュイの雑な部分を思いっきりカット、目茶バランス良く外交的に仕上げたのがロベール・シュヴィヨンのニュイ・サン=ジョルジュです。何せ畑の葡萄の樹はほとんどが古木で、当時絶不調だった大御所のアンリ・グージュを大きく飛び越えて、一躍ニュイ・ファンの心を掴んだのがロベール・シュヴィヨンと言えるでしょう。 ちょっとコッテリ、マッタリ、濃い目、滑らかなテクスチュア・・・、熟すとかなり官能的にも成り得るワインだと理解しています。
村名のヴィエイユ・ヴィーニュはある意味ここの看板とも言えるワイン。これで充分・・とも言えるかもしれません。
まぁ、しばらく飲んでないので印象は変わっているかもしれませんが、ニュイのトップ・ドメーヌであることには変わりません。是非ご検討ください!
■エージェント情報
ニュイ・サン・ジョルジュの名門ドメーヌ「ロベール・シュヴィヨン」をご紹介いたしましょう!
ロベール・シュヴィヨン氏が運営に加わるようになった1968年頃から台頭してきたドメーヌとのことで、1977年にはネゴシアンへの樽売りを止め、ドメーヌ元詰に切り替えたそう。2003年のロベール氏の引退後、現在はロベール氏の息子であるドニ氏とベルトラン氏がドメーヌの運営にあたっており、そのワインはイギリスやアメリカ、オーストラリア、南アフリカ、日本、中国およびその他の国といった具合に、世界中で高く評価されています。
13haの所有畑には、赤ワイン用のブドウ樹が植えられたプルミエ・クリュが多くを占めており、ブドウの樹齢が高いことでも名を馳せているそうで、中には樹齢100年を超える樹もあるとか。そのような古樹のポテンシャルを最大限生かすべく、畑の管理はリュット・レゾネで行い、テロワールの個性がうまくワインに反映されるよう、常に努めているそうです。
厳しい剪定、収量の抑制を行い、樽熟成は新樽率30%程度までに抑えた状態で行われるとのこと。「ワインの良し悪しは畑の段階で決している」という信条の下、醸造段階で人の手を加えすぎないよう配慮しているということで、ヴィエイユ・ヴィーニュの底力をストレートに感じさせてくれそうなワインに期待が持てます!