【どうです?・・この見事に薄目のエレガントそうな色彩!・・正にヴォーヌ=ロマネど真ん中のエレガンス..素晴らしい質感を感じさせてくれます!】

色彩は2015年もの位・・でしょうか、もしくは2017年もの?・・そして、2018、2019、2020年と年を追う毎に濃くなり、
「2021年ものでど~んと・・薄くなった!」
のが良く判ると思います。
ジャスパー・モリス氏は余り高い評価では無い・・いや、本人として決してそんな意識では無いと思いますが、こうも言っていました。
「オー・レアは軽くて可愛らしくてスタイリッシュ、シャランダンは活力と密度、そして深みとタンニンが多い構造、レ・バローは最高の強度を持ちヒリヒリした余韻を持つ厳格なタッチが有る」
そうです・・何となく伝わって来ますよね。
noisy 的にはこのワイン、やはり2014~2015年もの頃のフランソワ・ラマルシュに似た味わいを強く感じました。似たような仕上げ方をしているのでしょうから・・ある意味、当然です。
そしてこのシリュグの改革は2016年頃から始まったということですから、
「まさにシリュグのワインの味わいが変化し始めた頃がそこ!」
と言うことが判ります。

非常にエレガントで、滅茶苦茶「質の良さ」が伝わって来ます。果梗を使って構造を太く大きくしよう・・などとは全く考えていないような・・エレガント主義です。葡萄の質の良さ、イコール、ワインで有ることが・・ダイレクトに伝わって来ます。
いや・・これ、相当旨いですよ。エレガント系のピノがお好きな方なら・・ハマってしまうでしょう。そして、下手に新樽のニュアンスを付けないピュアさも有って・・これは素晴らしいヴォーヌ=ロマネだと感じます。
そして・・このロベール・シリュグ..いや、実際に今やっているのは「アルノー」だと思いますが、
「ワインの出来は葡萄の出来。だから人為的関与は避け、また造り手の好みによる誘導さえ避け、そのヴィンテージにおけるワインを描くことに専念する!」
と言うタイプなのでしょう。
だからこそ、2020年は濃厚ながら質感の素晴らしさが伝わって来ますし、2021年激エレガントながら質感の良さを強く感じる訳ですね。
そしてちょっと驚いたのは、ジャスパー・モリスさんも・・こんな激エレガントなピノ・ノワールを評価するんだ・・と言うことです。今回のこの2021年ものの評価は・・ちゃんとしてるなぁ・・まぁ、微妙に採点は異なっても・・(^^;; と言う印象です。
エレガントだから美味しい・・んですね・・noisy はそう思います。今飲んでもこの質の良さはダイレクトに感じられるはずです。ジャスパーさんは2026年から・・と言っています。激少ないので・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激ウマいです!・・2020年のシリュグの素晴らしさを堪能するのはこれ!】
旨いです!・・最高に旨い・・ついついグラスに手が伸びてしまいます。
一杯目は優しく、ピュアに立ち昇るアロマを楽しみながら、その整然と丸いパレットを美しく形作る見事な味わいに・・惚れ惚れとしつつ、おそらく・・あっという間に無くなってしまうと思います・・(^^;;
二杯目はしっかりポテンシャルを取ろうとして口内ですりつぶして口内中に回す訳ですが・・いや・・・「美味しい!」と言うのが先に来ちゃいますから・・飲みすぎちゃいますよ。
しっかりとした濃度が有るにも関わらず、全然「エグミ」も「シブミ」も「リキミ」も突出した部分が感じられず、ただただヴォーヌ=ロマネが持つ
「完璧なバランス!」
に酔いしれてしまう自分・・に気付く・・ような、そんな感じに陥ってしまいます。
「こりゃぁ・・シリュグもまた、2020年ものは金字塔だわな・・」
と思わざるを得ませんでした。

濃く見えるでしょう?・・
いや~・・飲んでいると、全く・・濃いなんて思いませんよ。
ついついグラスを重ねる「飲んべえ」に陥らされてしまう、大変危険な球体の飲み物です。
「いつ・・飲んで良いですか?」
と聞かれたら、
「!・・今でしょ!」
と・・(^^;
まだ落ち着いてもいないのでしょうが、この凄いバランスはぜひ確認していただきたいものです!・・金字塔万歳!超お勧めします。追加は無いです。すみません!
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻の美、ヴィエイユ・ヴィーニュをエレガントにしただけ・・のイメージです!】
実は、V.V.と村名は同日のテイスティングです。村名からテイスティングを始め、柔らかな2019年ものの美味しさを堪能し、V.V.のテイスティングをしたところ・・余りの素晴らしさにビックリしました・・圧巻ですから・・本当に!
V.V.につきましてはコラムを見ていただくとして、
「・・これで村名ヴォーヌ=ロマネに戻ったらどうなるだろう?」
といたずらな心が生まれてしまったんですね。
そうやっても大丈夫なのは、超一流の造り手の証拠でも有ります。・・もっともV.V.と村名はどちらも村名ヴォーヌ=ロマネでは有るんですけどね。
で、やってみました・・そうしたら・・なんと、
「村名ヴォーヌ=ロマネの隙の無いエレガンスがクッキリと浮かんだ!」
んですね・・これにはさらにビックリしました。
時折、エージェントさんの資料には、ヴォーヌ=ロマネV.V.について、「グラン・クリュ並み」などと書かれていたんですが、
「・・おいおい・・マジすか・・」
とツッコミを入れてました。

確かに・・V.V.は、あのマルク・ロワのキュヴェ・アレキサンドリーヌのヴォーヌ=ロマネ版以上のショッキングな味わいです。と言いますか、ジャイエを彷彿させてくれます。
そんなに印象深いワインの後、この村名に戻って来てもまた、そのワインの素晴らしさを感じさせてくれる訳ですから・・本物だと確信した訳です。
勿論ですが、全てに隙の無いV.V.に対し、エレガンスに全く隙の無い村名・・と言うイメージですので、「 V.V. > 村名 」と言う構図は仕方が無いものです。
しかしながら、好みに拠っては、「V.V. < 村名 」 となる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。
それに加え、今飲んで、滅茶苦茶美味しいのは勿論V.V.です。村名は今も美味しいですが、2021年の11~12月位の方がさらに美味しいのは見えてしまいます。
まぁ、ご予算も有りますし、エレガント系が宜しい場合は村名、圧巻さを見てみたい方はV.V. とされてはいかがでしょうか。
いや~・・長かったですが、シリュグもここまで来た・・少し涙腺が緩んでしまいます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。