ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ロベール・シリュグ

ロベール・シリュグ

フランス Domaine Robert Sirugue ブルゴーニュ
● いや・・ちょっとビックリしました!・・あのドメーヌを彷彿させる劇的エレガンス!・・だったんですね。ロベール・シリュグの2021年(アリゴテとパスグラ・ロゼは2022年)をご紹介させていただきます。  まずは新しくなったインポーターさんのサイトから、最新のドメーヌ情報を掲載させていただきますので・・ちょっと読んでみてください。 -----  1960年創業の非常に小規模なワイン生産者。化学薬品を使用しない害虫対策など人為的で化学的な介入を厳しく制限することで、地球環境に配慮した高品質ワインを生み出す為の真摯な取り組みが随所に見られます。(平均樹齢は35年~40年)。働くスタッフにも女性が多く、ワインにも女性らしい繊細さが表れています。収穫は40人もの人員を動員し全て手作業で行っています。(100%除梗)。近年、クラシックなスタイルからエレガンス感溢れるスタイルへと見事な変貌を遂げ、新たなファンの獲得につながっています。  最近の試みとしては収穫した葡萄をなるべく潰さないよう醗酵槽に入れ、果汁を疲れさせないようポンプの使用を避け、バケツでの移動に切り替えたり、ピジャージュの回数を減らすなど、より昔ながらの手法に切り替えている事などが功を奏しています。人為的な介入を制限することで本来のポテンシャルを十分に発揮し、純粋でエレガント、ジューシーで果実味溢れるスタイルを見事に表現しています。  数年前からDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)が使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。その味わいはワイン評価誌などで高く評価されており、今後、目の離せない造り手として注目を集めています。 -----  noisy も、 「2018年ものが転換期、2020年ものがドメーヌ史上最高の出来!」 と言ってきましたが、D.R.C.と同じ選別機を導入したこと、そして婿さんのアルノーさんが自然派的栽培と人的関与を出来る限り減らした醸造に舵を切ったことが判ります。  そして史上最高だった2020年もの・・これは動きません。ですが・・ 「ヴィンテージの背景をそのままにワインに写し取った見事にエレガントな2021年!」 が・・noisy 的には滅茶響いて感じられたんですね。  あの・・ニコル・ラマルシュ率いる・・ 「売れなかった頃の最高にエレガントで美味かったワイン・・」 そして、 「ヴォーヌ=ロマネならではの、最高のロケーションが生む至高のエレガンス」 を生んだのがこの2021年ものだと感じました。  ラマルシュの2014~2016年・・素晴らしかったじゃないですか!・・noisy も、あれだけ売れ残っていたラマルシュのオート=コートが一気に無くなったのを、つい最近の出来事のように覚えています。 「淡いんだけれど質感が凄い!・・伝わってくるものがピュア!」  ピノ・ノワールの素晴らしさをたっぷり感じさせてくれると思います。  なお、今回の2021年と2022年ものは入荷数も激減。また価格は異常なほどに高騰しています。でも、出来得る限り・・利益率を下げさせていただきましたので、 「・・高いけど・・思ったほどじゃないかな?」 と感じていただけましたら幸いです。  激エレガントで瑞々しく健康な2021年のヴォーヌ=ロマネのドメーヌのワインです。是非ご検討くださいませ。追加は望めません。 -----  2020年のシリュグです。お伝えしていました通り2018年で激変・・艶やかでフレッシュさを残した滑らかで香しい液体へと変貌してきましたが、2020年は集大成のような素晴らしい出来になったと感じます。

 2019年ものも滅茶美味しかったんですが、2020年ものはさらに完成度が上がっています。2019年もののご紹介時にはまだ見つけられなかったんですが・・なんと!

「ついにロベール・シリュグも海外メディアが評価をし始めた!」

ことが判りました。


 なんとまぁ・・やはりあの方が2019年ものを評価していまして・・ジャスパー・モリス氏です。2019年もののグラン=ゼシェゾーに「93~96 Points」と、初登場??としましては
異例の高評価をされていました。

 またセラートラッカーでは、これも昨年ご紹介させていただいた2020年パスグラ・ロゼに89ポイントと評価されていまして、これもまたとても高い評価と言えます。

 まぁ、単に高い評価と言うよりも、

「飲んでさえいただければ当然受け入れられるべき姿をしていた!」

と言えるでしょう。


 Noisy wine としましては非常に少ない入荷の中、村名までは何とかテイスティングさせていただきご紹介させていただきますが、

「(テイスティング出来たワインは)どのワインも素晴らしく美味しく飲める!」

と申し上げておきましょう。それも相当高いレベルで仕上がっています。

 無理に凝縮感を上げず、遅熟させずに美しい酸のレベルを保った見事な仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!

-----
 2019年のロベール・シリュグをご紹介させていただきます。昨年、「2018ヴィンテージで大転換した!」とお伝えさせていただきましたが、先般届いた2019年もののテイスティングでしたのでその言葉に間違いは無かったと確信できました。

「2019年もの・・滅茶旨いです!」

と申し上げておきましょう。


 そもそも、エージェントさんの担当さんから、

「2019年、最高に旨いです!」

と言われていたんですが、まぁ・・大変革を実現した2018年ものでしたので、「さもありなん・・」と思っていました。ただし昨今は日本への直行船便が無く、輸入されるタイミングが、

「全エージェントさんがほぼ一緒」

のようで、9月の予定もパンパン・・Noisy wine は理解できるまでテイスティングしますので時間も掛かり、大変な状況でした。


 ヴォーヌ=ロマネV.V.2019年は・・逸品です。これは本当に素晴らしいです。濃密さもあるのにエレガンスを喰っておらず、しなやかさとアロマの立ちが実に心地良い・・黒い果実と赤い果実の雰囲気がどこかジャイエ系のようにも感じられ、以前のような「乾いたテクスチュア」はどこにもなく、「しっとりと滑らかなテクスチュア」に大変身しています。

 ヴォーヌ=ロマネ村名2019年は、V.V.をそのままスケールダウンした感じですが、よりエレガントさが強調されている感じでこれも良いです。V.V.を飲んでから村名に行っても全然OK!・・より赤果実が際立った美味しさを感じさせます。

 面白いのがラドワ・ビュイッソンです。少しジュヴレ的に大きな構造で、エレガントな美味しさを持ちつつ、熟成させても面白いだろうな・・と思わせるポテンシャルを感じました。

 A.C.ブルやパストゥグランも、2018年以降の「柔らかな酸と滑らかなテクスチュア」が健在で、2019年ものの健康的で丸っとした果実感が素晴らしく、最高の食中酒となりうると感じます。

 残念ながらシャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ、1級のプティ・モン、グラン=ゼシェゾーは入荷数量的に飲めませんでしたが、下から上のクラスまでキッチリと仕上げてくれるようになったことを考え併せれば、相当に良い仕上がりになったことが想像されます。

 A.C.ブルもアロマも高く濡れたテクスチュアで実に美味しいので、これ、是非飲んでみて下さい。ロゼもエレガントでフラワリーなアロマが素晴らしいです!是非ご検討くださいませ。


◆生産者によるヴィンテージレポート
 2019年はこれまでの様に9で終わる偉大なヴィンテージのひとつとなるのに大いに値します。かなり穏やかだった冬のおかげで生育サイクルは早く始まり早期の発芽となりました。しかし春になると、近年ブルゴーニュでは寒さが定着しています。4月5日の朝霜は、村や区画、その場所の気温、成長段階により差はあるものの、被害を受けました。

 5月中葡萄の樹は順調に成長し、6月の初めまで熱波が続きました。その後、強い突風と強い冷え込みがフランス全土に留まりました。それらは開花を部分的に妨げ、花ぶるいと結実不良も多く見られました。夏には暑さから水不足でしたが、8月の数回の雨が葡萄の樹の発達を助け、ヴェレゾン(葡萄が成熟するにつれ、緑色だった実が黄緑色から紫色へと色付いていく事)を促しました。8月下旬と9月上旬は良好な状態で順調に成長を続け、理想的な健康状態が収穫まで続きました。

 収穫は9月24日に始まり、とてもスムーズにはかどりました。そして私たちは予想を上回る結果に心を躍らせました!発酵はパーセル毎に差はあるものの、それぞれ大変、順調に行われました。ミルランダージュ(粒の大きさの不揃い)があった為、普段より少し時間を要しましたが。デリケートなルビー色で、ワインは優美そのもので、しなやかなタンニンと心地よいフレッシュさ、魅惑的な赤く小さなベリーの香りが食欲をそそり、ブルゴーニュファンの心を揺さぶるに違いありません。2019年産の欠点をあえてあげるとすれば、収穫量が平均年を下回ったことだけなのです。チャーミングでエレガント、気品のあるこの2019ヴィンテージを日本の皆様が楽しんで頂く事を我々も心待ちにしています。


-----
 2018年のロベール・シリュグをご紹介させていただきます。

 まぁ・・おそらく誰も言わないと思いますので、この際、ハッキリと断言させていただきます。

「2018年のロベール・シリュグは大転換点となった年!今までのシリュグのワインに感じていたであろう不満が大幅に縮小!活き活きとしたディテールが前面に出て来て、瑞々しく、エレガントさに磨きが掛かった!」


 リアルワインガイドも新型コロナでフランスに出張れず、ワイン屋はただ値段を幾らにするかだけを考えてネットに上げるだけですから、

「激変!」

並みの変化をお伝えするのは おそらく noisy だけでしょう(・・えへん!)


 冗談はともかく、ではその・・

「今までのシリュグに対する不満とは何か?」

 ですよね?


 ここもハッキリ書いておきましょう。

1.比較して価格が高い

 まぁ、蔵出し価格も上がってはいますが、インポーターさんの問題も在ったと思いますよ。細かくは言いませんが・・昔は安くて美味しいA.C.ブルで売れていたんですから。

2.リリース直後は硬い

 時折、バッキバキでしたよね・・なので noisy は、昔は1年以上経ってから仕入れてました。今はリリース直後の割り当てじゃないと仕入が困難です。

3.キュヴェ別の差がさほどハッキリ伝わってこない

 これは2.にも繋がりますが後述します。

4.購入店によって味が違う

 ・・・リアルワインガイドのレヴューと全く印象が違うなど・・です。劣化でしょう。管理の良いお店を自身の感性で選別しましょう。

 やはり一番異なるのは、劣化を除けば・・栽培にマンパワーが入れられるようになったこと、醸造に近代設備が入ったこと、新たなメンバーが増え、そして力を付けて来たことですが、

「So2 の量が大分減っている!」

ことが大きいと思われます。

 So2 の使用量は、ただただ減らせばよいと言う訳には行きません。減らせるだけの下地が必要なんですね。不良果実を使用しないで済む、健全な葡萄を選別できるようになる・・もっと言ってしまえば、畑仕事に力が入れられるようになったので良質な葡萄を収穫できていることが、So2 を減らせるようになる下地になる訳です。

 そして、若者がドメーヌを継承しようとしています。シリュグ家はベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いし、血縁でも繋がっています。ニコラ・フォールのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルビュはおそらく・・ここの家のもの・・でしょうし、若いニコラやアメリーから、相当なパッションやテクノロジーの啓発も受けているはず・・。

 さらにはニコラ・フォールからD.R.C.風の畑仕事も見せられているでしょう。そんなところが、アルノー・シリュグに影響しない訳が無く、彼の本格的なドメーヌへの参画によって、2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグが変わったのかと推測しています。


 2018年のシリュグは非常にエレガントです。アルコール度はほぼほぼ13度。非常に瑞々しい味わいです。余韻には超絶に美味しい水のような余韻が長く続きますが、その純な味わいには心を打たれるものが有ります。

 そしてテクスチュアはとても柔らかいです。今までのシリュグのワインの硬さはどこに行ったのか?・・と思えるほど・・です。これはA.C.ブルを飲んでも気付くレベルです。

 インパクトは、以前よりは劣っているように感じるかもしれません。何せ美しい接触感ですから、今までのように、「ガツン」とは来ないし、口内を押し広げるように拡大して行くようなニュアンスは全く在りません。

 そして・・ディテールの美しさ・・これは相当に素晴らしいレベルの上品さです。

「・・やれば出来るじゃん・・!・・(^^;;」

と思ってしまいました・・旨いです!村名ヴォーヌ=ロマネ!・・しなやかで清楚です!・・シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ!


 とにかく・・2018年のドメーヌ・ロベール・シリュグは大注目です。

「え~?・・また大変身したの~?・・ホント?・・なんか、最近はそればっかり!」


 ・・そう思われても仕方が無いです。そもそもお勧めをご紹介している訳ですから・・。それに、今までと全然違うと思ったら・・そしてそれがこれからも続くと感じられたら、それを言わずにご紹介など、出来ないですから・・信じるも信じないもあなた次第・・でも飲めばきっと、

「なるほど!」

と思っていただけると確信しています。


 ドメーヌの転換点をしっかり見ることが出来る、素晴らしい2018年ものを是非ご検討いただきたいと思います。お勧めです!

 ロベール・シリュグは、プティ・モンやグラン・エシェゾーなど、ウ゛ォーヌ・ロマネの壮麗なポートフォリオを誇る。その背景には、ウ゛ォーヌ・ロマネの農家の入り組んだ縁戚関係がある。

 シリュグ家はまず、ジャイエ家の流れを組んでいる。アンリ・ジャイエの父ユージン・ルイ・ジャイエの長兄ジャン・フランソワ・ジャイエの娘が、シリュグ家に嫁いだという歴史がある。

 シリュグ家はまた、ウ゛ォーヌ・ロマネのジェルベ家ともつながっている。1947年にドメーヌ・フランソワ・ジェルベを設立したフランソワは、ロベール・シリュグの姉妹スザンヌと結婚した。

 夫妻から生まれたマリー・アンドレとシャンタル姉妹は、ドメーヌ・フランソワ・ジェルベを継承した。マリー・アンドレはフィサンのドゥニ・ベルト―と結婚し、生まれた1人娘がアメリー・ベルト―である。アメリーは父ドゥニからドメーヌ・ベルト―の畑を受け継ぎ、母マリー・アンドレからジェルベ家の畑も継承した。両方を統合して、2015年にドメーヌ・ベルト―・ジェルベが誕生した。

 アメリーは、フィサンとウ゛ォーヌ・ロマネ両方の畑からワインを造れる幸運な醸造家だ。要するに、シリュグ家とベルト―家の関係は深い。ロベール・シリュグもベルト―・ジェルベも、プルミエクリュのプティ・モンを造っている。ロベール・シリュグは現在、ロベールの息子のジャン・ルイとカトリーヌ夫妻が、子どものアルノーに実権を譲りつつある。アルノーもアメリーも、全房発酵を導入したエレガントでセイバリーなワインを造っている。

 共通する地盤を有する両家の次世代当主が、時代の変化を映すエレガントなワイン造りを志向しているのが興味深い。瓶詰めを控えた2018を試飲した。収穫は9月5日に始めた。チャーミングで、キレのある仕上がりだ。
WINE REPORT 山本昭彦氏評 

 1960年創業の非常に小規模なワイン生産者。化学薬品を使用しない害虫対策など人為的で化学的な介入を厳しく制限することで、地球環境に配慮した高品質ワインを生み出す為の真摯な取り組みが随所に見られます。(平均樹齢は35年~40年)働くスタッフにも女性が多く、ワインにも女性らしい繊細さが表れています。収穫は40人もの人員を動員し、全て手作業で行っています。(100%除梗)

 近年、クラシックなスタイルからエレガンス感溢れるスタイルへと見事な変貌を遂げました。それが功を奏し、新たなファンの獲得につながっています。最近の試みとしては収穫した葡萄をなるべく潰さないよう醗酵槽に入れ、果汁を疲れさせないようポンプの使用を避け、バケツでの移動に切り替えたり、ピジャージュの回数を減らすなど、より昔ながらの手法に切り替えている事などが功を奏しています。人為的な介入を制限することで本来のポテンシャルを十分に発揮し、純粋でエレガント、ジューシーで果実味溢れるスタイルを見事に表現しています。

 数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。その味わいはワイン評価誌などで高く評価されており、今後、目の離せない造り手として注目を集めています。


2021 Nuits-Saint-Georges aux Herbues Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・オ・ゼルビュ・マグナム

18040
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・ロベール・シリュグ

■エージェント情報
 通常100%全房発酵し、通常樽の半分しか生産がないのでフュイエット(114L)の新樽で熟成。2014年から極少量生産で入荷は極わずか。マグナムサイズのみを例年75本程度生産。
1500ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥36,480 (外税) 
【たったマグナム70数本ボトル詰めされたキュヴェです!】
 それ以外は情報が有りません・・。すみません。シリュグさんちが持っているのは知っていましたが、余りに見ないので、ニコラ・フォールにでも行ってるの?・・などと思っていました。

 どうやらマグナムのみ、70本強造ったようです。ほぼ半樽分ですね。ご検討くださいませ。


 あまり関係ないですが、以下はニコラ・フォールの2017年のレ・ゼルビュのレヴューです。
━━━━━
【2017年ものはおそらく健康的でピュアさ満載!?価格も実にリーズナブルです!】

 実は皆さんが思っているよりもずっとレア・アイテムなのがこのニコラ・フォールです。日本では知名度がまだ高く無く、実際に飲まれた方が少ない状況の中で、ワイン屋レベルでは非常に希少で是非とも扱いたいアイテムなんですね。そして完全に割り当てアイテムです。

 2016年まで、出来る限りテイスティングするようにしていたこのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュですが、2017年ものは今のところテイスティングしておりません。

 と言うか、もう信頼度が抜群なんですね。美味しく無い訳が無い・・そう感じてしまっています。

 そうは言いつつも2017年ものはブルギニヨンをテイスティングしていますが、もしニコラ・フォールを知るためだけだったらコトー・ブルギニヨンで充分です。

 複雑緻密なブルゴーニュワインの神秘的な部分に迫ろうと思うなら、このレ・ゼルヴュやアロース=コルトンを是非お試しください。

 2016年ものの評価になりますが、ニュイ・ゼルヴュが92~93、アロース=コルトンが92~93+です。2017年もののリアルワインガイドでのご紹介はおそらく第66号になるかと思います。ご期待ください。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年ながら全くネガティヴさ無し!DRC、P.パカレ、プリューレ=ロック、マルセル・ラピエールを足して4で割ったような・・ニュアンスです!】
 世の中の「流行」とか「人気」と言ったものは、ほんの些細な出来事がきっかけになって起こる・・それが大衆に起こると「ブーム」と呼ばれるようになるのでしょう。

 ワインの場合は狭い世界の中ですので、日本全国的な・・とかには中々ならないものですが、それでも何度かの、

「ワインブーム」

が起きています。ただしそれは、赤ワインのポリフェノールが身体に良い・・などと言う、味わいにはほとんど関係の無いものです。


 このニコラ・フォールのワインも、テイスティングする前の段階においては、

「ん?・・DRCの元従業員でプリューレ・ロックで働いてる人の始めたドメーヌ?・・ただそれだけじゃぁね~・・眉唾だよね~・・」

と言うようなイメージで、ただそれだけの情報で仕入れて中身も確認せずに販売できるワイン屋さんたちのズ太い神経に、ただただ驚いたものです。

 しかしながらテイスティングしてみますと、明らかに極上と言える出来栄えですので、他の始めたばかりのドメーヌたちと比較してもやや高めのプライスも充分以上に納得できるものだと確信しました。その上で新着でご案内したんですが・・

「・・ま~・・呆れるほど売れない・・」

と言う状況でした。

「こんなに旨いのに・・」

とは思ったものの・・

「ブルゴーニュファンは保守的だからなぁ・・」

と諦めていました。


 多くのワインファンは、経験を積めば積むほど保守的になる傾向が有り、冒険をしない・・つまり、敢えて損をするかもしれないようなことをしたくない・・と言うような気持ちになられるようで、飲み始めて10年もすると、大御所狙い、もしくはどこかで大絶賛され興味を抱いた造り手限定・・になってしまいます。

 このニコラ・フォールはまさにそれを地で行ったかのような造り手で、noisy が、幾ら素晴らしいよと言っても動かなかったブルゴーニュワインファンたちも、リアルワインガイド第58号で2014年もののレ・ゼルヴュが、

今飲んで92 ポテンシャル93飲み頃予想 今~2045

と絶賛され、それが徐々に広まるにつれ、世の中から姿を消して行きました。noisy のところも長く残っていた白(これも美味いんですよ・・)までスッカラカンになり、世の無情と自身の力の無さ・・と言うか、まぁ信用度でしょうね・・改めて知ることになる訳です。

「何だかなぁ・・」

と言うようなある種の脱力感に支配されるような気持ちになります。


 2016年のニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュは、2014年もののような濃密さまでは持ち合わせていないものの、やはり同様なD.R.C.やプリューレ・ロックに似たワイン的ニュアンスを多く持っています。決して薄く無く、バランスに優れ、ブルゴーニュの自然派的な健全さとピュアさに満ちています。

 罰線直後は少し閉じこもり気味では有りますが、グラスを振っていると・・もしくは若干温度が上がってくるとどんどん元気になり、全房発酵由来風のナチュラルなアロマより、心地良い軽やかなスパイスとベリーやダークチェリーの果実感を見せます。

 中域は適度な膨らみを持ち、余韻も軽やかで美しいです。中盤以降はやはりマルセル・ラピエールやフィリップ・パカレ、プリューレ=ロックに良く似た風ですが、それらより少しパワフルと言えますがDRCよりは少し弱い・・感じです。

 しかしながらこの質感はそれらと同様のものを感じます。2016年的な・・と言うか、あくまで2016年を弱いヴィンテージだと決めつけた場合のイメージでは有りますが、ネガティヴに捉えられるほどのものは無く、エレガントでピュアな仕上がりを褒めるべきだと判断しました。

 また、ニュイ=サン=ジョルジュのワインに在りがちな「土臭さ」は全く無い・・と言って良いレベルで、これからの瓶熟でさらなる高みへと昇る姿が素直にイメージされます。素晴らしい仕上がりでした。


 まだまだ知名度は低いと感じますが、それでも一部のブルゴーニュ・ファンに認められて来ています。仕入れも非常に難しく、「完全に割り当て」状態に近くなっています。今回はA.C.アロース=コルトンの輸入も有ったのですが、割り当てになることと数が少ないことで、断りました。入れたら初めてのアイテムですので飲まなければならず、さりとて飲んだら利益率を心配するどころでは無くなりますし、1級では無く村名でニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュと同価格・・と言うことでしたので、扱いは次回以降に持ち越した次第です。

 色合いも実に良いですよね~・・味わいも、フィリップ・パカレより安定していますし、時に平板で厚みの無い味わいに成ってしまう同クラスのパカレよりも旨いんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!



 以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・あのマルセル・ラピエールがニュイのワインを造ったら、きっとこうなるでしょう!!】

 かの世界一のワイン、もしくはブルゴーニュワインのトップと言えばD.R.C.で有ることは、誰も疑わない衆知の事実でしょう。でも、D.R.C.の栽培はビオの思想が息づいており、厳密に言えばビオディナミでは無いとしても、ほとんどそれに近く、自然派ワインであることは意外に知られていないのかもしれません。

 このニコラ・フォールのNSGレ・ゼルビュはヴォーヌ=ロマネ村に接するリューディです。ニュイの村がヴォーヌ=ロマネの村に食い込んだ形になっていまして、その形から言えば、ヴォーヌ=ロマネのアペラシオンでもおかしくは無いです。

 そんな位置にありますんで、結構ヴォーヌ=ロマネ的でして、柔らかく強くない酸と穏やかなスパイス感がこのワインの特徴でしょう。

 しかもワインのニュアンスが、まるでマルセル・ラピエールのモルゴン・・・しかもSo2無しのものに非常に似ており、

「ラピエールがニュイ、もしくはヴォーヌ=ロマネを造るとこうなる?」

と思えるようなニュアンスです。

 何しろこのニコラ・フォールはD.R.C.に居て、辞めてプリューレ・ロックに居りますから、DRC的でも有り、ロック的でも有ると言えるかもしれません。

 しかしDRCっぽくは有るものの、「凄み」までは備わらず、ロックも上出来の時は(つまり大将が口を出さなかった時は?)素晴らしいですが、結構不安定なヴィンテージも有りますので・・ なので、ラピエール的・・と言う判断なのかもしれません。

 非常にナチュラルでピュアです。揮発酸などのアヴァンギャルドさは有りません。エレガンス有り、エッジに引っかかりの少なく滑らかです。さすがに早いかな?・・と思いますが、今でも結構に美味しく飲めてしまいました!

 どうやら・・noisy が知らなかっただけ?・・なのかもしれません。ほぼ割り当て状態なのかな?・・ACブルはたったの数本です・・価格も決して高く無いと言えますので、ピノ・ノワール・ファンの方!・・是非ご検討くださいませ!かなり・・お奨めです!