● ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエです。もう説明は必要ないかと思いますが、素晴らしいシャンボールを造る偉大な造り手です。
2016年のドメーヌ・ルーミエ、クリストフ・ルーミエの評価は、ま~・・どこを探しても見当たりません。余りにも収穫量が減少したためでしょうか・・?・・普段ですとアチコチに評価が上がっている時期では有ります。
2016年のブルゴーニュワインは、やはり優れたドメーヌは素晴らしいワインを造っています。最近ですとユベール・ラミー・・・こちらはシャルドネ中心ですが、密度の高い、ビックリするような・・彼らしい味わいでしたし、アメリー・ベルトーに至ってはもう、完全にジャンプアップ、彼女ならではの柔らかくエキスに満ちた味わいを、よりピュアによりナチュラルに表現していました。皆さんも上級ワインにばかり目が行っていると思いますよ。オート=コートやフィサンなど、垂涎の味わいです。
そう考えますと、クリストフも万全じゃないかな・・と思いたくなりますが、何せ・・
「2016年ものドメーヌ・ルーミエは激減!・・今までの比じゃないほど少ない!」
です。
noisy のところに入らなかっただけなのか、はたまた全滅なのかもハッキリしませんが、全くのシャンボールと言って良いような珠玉のACブルゴーニュに至っては・・「ゼロ回答」です。それに造れなかったキュヴェも有るようです。
そもそもリーズナブルに購入できる正規ものは引く手数多で、競争率は非常に高いですが、ドメーヌの方では2016年ものをどう見ているのか・・資料が有りますのでご覧くださいませ。
2016年は霜やベト病の影響で1971年以来、最も収穫量が少ないヴィンテージとなってしまった。ブルゴーニュ・ルージュ、シャンボール=ミュジニー1級レ・コンボット、コルトン=シャルルマーニュはほとんど収穫できなかったので醸造しておらず、シャンボル・ヴィラージュやレ・クラ、レ・ザムルーズ、ミュジニーも例年の半分以下となっている。半面、ワインの出来は素晴らしく、フレッシュで深みのある熟成させることができるヴィンテージで、2015年のようなリッチさもあるがアルコール分はそこまで高く無い。
例年はモレ=サン=ドニ1級よりもシャンボール=ミュジニーの方が早く飲みやすくなるが、2016年はシャンボール=ミュジニーが霜のストレスでやや硬い味わいとなっており、逆に霜の被害の無かったモレ=サン=ドニ1級のほうが柔らかく飲みやすくなっている。2015年より早く飲み頃がやってきて、さらに熟成の頂点も先に来るヴィンテージになるだろう。
なるほど・・ですね。フィネスさんの試飲会でのエージェントさんの話しでは、現時点でシャンボール村名はやや還元気味で硬く、反対にモレ1級は開いていて非常に美味しいとのことでした。
昨年の2015年は・・noisy も少しは飲めたんですが・・2016年は適いませんでした。
とにかく非常に少ないです。これはと思ったらお早めに・・。
DOMAINE GEORGES ROUMIER 現当主クリストフ ルミエ氏の祖父にあたるジョルジュ・ルーミエ氏によって設立されたこのドメーヌは、1945年から所有者元詰でワインを造り始めました。その後、クリストフ氏の父であるジャン・マリー氏が1961年にドメーヌを引き継ぎ、コルトン・シャルルマーニュやミュジニーなど、徐々に所有畑を増やしていきました。そして1982年にクリストフ氏がドメーヌに加わりました。クリストフ氏はそれぞれの葡萄畑のテロワールを表現することを心掛けて、ワイン造りを行っています。
現在、ドメーヌでは約12haの畑を所有しています。葡萄の木の仕立ては片翼ギュイヨ方式で除草剤や化学肥料などは使わない減農薬農法を取り入れていま す。1株につき8房に制限して葡萄の質を高め、除葉をしっかりして畑の風通しをよくし、葡萄の腐敗を防ぐことに注意しています。
収穫は全て手摘みで行われ、選別は畑と醸造所とで2度行います。特に醸造所での選別は厳しく行い、状態と質のよい葡萄のみ残します。除梗の割合はアペラシオンによって違いますが、70%~100%行います。そして葡萄はコンクリートタンク(アペラシオンによってはステンレスタンク)に移され、約11℃で低温浸漬を10日間ほど行います。そして1日2回櫂入れ及び液循環を行いつつ、約2週間かけて自然酵母でアルコール醗酵が行われます。その後、空圧式圧搾機で プレスしてワインは樽へ移されます。新樽率はアペラシオンごとに違い、15%~40%程で16か月ほど熟成させます。