● ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエです。もう説明は必要ないかと思いますが、素晴らしいシャンボールを造る偉大な造り手です。
2017年のルーミエさんのワインですが、こんなコメントが入って来ています。
「2017年は2014年と比較すると面白いヴィンテージで、どちらも天候は安定しており収穫量も平均的。葡萄の出来も似ていて、どちらのヴィンテージもそこまで成熟したわけでもなく酸味とのバランスが良い。異なる点を挙げるとすればタンニンの強さで、2014年は優しくチャーミングな味わいだが、2017年はチャーミングではあるが2014年よりもっとストラクチャーがしっかりしていて真面目でキッチリした印象がある。とは言え、2016年よりはエレガントなので早くから楽しめるヴィンテージであることは間違いない。」
まぁ、この2019年の春頃から到着し始めたブルゴーニュワインを飲まれていらっしゃる方には、2017年ものの大方の出来は想像出来て来ていると思います。・・美味しいですよね~・・早くから・・とても!・・そして、単純に美味しいだけじゃない何かを感じていただけていると思います。
リアルワインガイド誌も第67号で、弾けまくった評価を掲載しています。
ただし、2017年ものにつきましては、収穫量はそこそこに有ったものの、2016年の大収穫減が響いたのでしょう。残念ながら、
「グラン・クリュと1級レ・ザムルーズは大幅値上げ!」になってしまいました。
その他のワインにつきましてはほとんど変わらないか僅かな値上げで済んでいます。
元々ルーミエさんのワイン価格については、他のドメーヌに比較しますとまだまだリーズナブルです。特に村名以下につきましては、値上げ率も少なく、非常に有難い状況が続いていましたので、2016年ものの大収穫減を補うべくの上級キュヴェの値上げは仕方が無いところではないかと思います。
因みに・・日本の価格は非常に安いですよ。2017年のレ・ザムルーズは、海外では35万円から・・です。正規で・・です。ドメーヌ出しの価格がかなり上がったと思われるボンヌ=マールで12.5万円からですね。
まぁ、レ・ザムルーズに関しては、畑としての人気にルーミエさんの人気が相乗効果になってしまっている部分は有るかと思います。本当に少ないミュジニーの代理・・と言う側面も有ろうかと思いますが、そうなってくるとシャンボールでの狙い目は、所有者の少ないレ・クラか、レ・コンボットと言うことになるかもしれません。
今回は2016年ものよりも多く分けていただくことが出来ましたので、
「お一人様2アイテムまで」
でお願いいたします。ご検討くださいませ。
DOMAINE GEORGES ROUMIER 現当主クリストフ ルミエ氏の祖父にあたるジョルジュ・ルーミエ氏によって設立されたこのドメーヌは、1945年から所有者元詰でワインを造り始めました。その後、クリストフ氏の父であるジャン・マリー氏が1961年にドメーヌを引き継ぎ、コルトン・シャルルマーニュやミュジニーなど、徐々に所有畑を増やしていきました。そして1982年にクリストフ氏がドメーヌに加わりました。クリストフ氏はそれぞれの葡萄畑のテロワールを表現することを心掛けて、ワイン造りを行っています。
現在、ドメーヌでは約12haの畑を所有しています。葡萄の木の仕立ては片翼ギュイヨ方式で除草剤や化学肥料などは使わない減農薬農法を取り入れていま す。1株につき8房に制限して葡萄の質を高め、除葉をしっかりして畑の風通しをよくし、葡萄の腐敗を防ぐことに注意しています。
収穫は全て手摘みで行われ、選別は畑と醸造所とで2度行います。特に醸造所での選別は厳しく行い、状態と質のよい葡萄のみ残します。除梗の割合はアペラシオンによって違いますが、70%~100%行います。そして葡萄はコンクリートタンク(アペラシオンによってはステンレスタンク)に移され、約11℃で低温浸漬を10日間ほど行います。そして1日2回櫂入れ及び液循環を行いつつ、約2週間かけて自然酵母でアルコール醗酵が行われます。その後、空圧式圧搾機で プレスしてワインは樽へ移されます。新樽率はアペラシオンごとに違い、15%~40%程で16か月ほど熟成させます。