
「・・ブログ、面白いですよね~・・良く書けるな~・・」
などと最近は声を掛けられることが多くなってきました。
「(・・ん?・・ブログ?・・なんのこっちゃ?)」
と一瞬思うんですが、ま~・・ブログっちゃ、ブログかもしれないですね。インスタとは言われないところが時代遅れなデザインのサイトなのかもしれません。でもこれ、何から何まで・・それこそ先日の「クレジットカードのロック事件」も「wine-selects.comメールアドレス割当」のサーバーの対処まで一人でやってる訳ですから、
「古くてすみません・・考えてる暇がないもんで・・」
とは言わないものの、何とかせんといかんか~・・とも思ったりする訳です。
どこの店だろうが会社だろうが公的機関、政府に至るまで、世代交代は続いて行く訳で、死ぬまでずっと続けてやることは可能だとしても、
「周りの人が付いて来てくれるかどうかは別の話し」
です。
勿論、お客様が付いて来てくれるかも非常に重要ですが、スタッフにしてみてもそうですよね・・何から何までやっているとは言え、これに毎日の配送のピッキングと梱包作業まで加わったら寝る暇も無くなってしまいます。なので、どうやって次世代に引き継いでもらうか?・・は、どんな世界でも課題です。
クリスチャン・セラファンもそうだったのでしょう。この3年ほどで「大きく変化」した訳です。娘さんも姪御さんもいっしょにやっているとのことで、
「ワインが女性化!」
しているのは間違い無いです。そしてそれは、
「大正解」
だと感じられます。そのうえで、
「クリスチャン・セラファンらしさは普遍!」
であるとも言えます。
なので、ある意味鬼門でも有ったこの「村名ジュヴレ(V.V.表記無し)」のキュヴェが、ここに来て「ググっ」と脚光を浴びて来るんじゃないかと踏んでいます。
何せリーズナブルですし、美味しさも半端無い・・ただ今までは、
「早い段階ではちと渋かった!」
訳です。
それが、そんな部分もチラリと見せつつも、飲んでいる最中にも多量のミネラリティの増大でその渋みは見えなくなり、膨らみと伸びを感じさせるようになり、美味しく飲めてしまう訳です。
この・・
「女性の華やかささえ感じさせる写真映り!」
はどうでしょうね?・・良い感じでしょう?・・輝いてますよね?・・
美味しいと思います。クリスチャン・セラファンならではの大柄なワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶濃密だった2016年から滅茶苦茶バランスの良い、滅茶官能的でそそられるジュヴレ!・・是非今、飲んでみて下さい!】
これは美味しい!・・飲んでしまいます。ついついグラスに手が伸びる・・(^^;;
でも2016年の印象とはやや異なります。2016年はとても濃密なエキスで、しかもとても綺麗で、そしてエロティックでした。エキス主体の味わいが最初から有りました。
2017年ものは、滅茶健康的です!・・色合いだけ見比べますと、2017年の方が濃密に見えるんじゃないかと思うんですね・・でも違うんですよ。
フィネスは2017年が完全に上回っています。美しいエキスとしては2016年でしょう。
そして、抜栓直後には2017年ものは・・ほんの少し、「もたっ」とします。まだ完全に落ち着きを取り戻していない・・そんな感じです。
ところが5分待ったらもう・・いや~・・旨い旨い!・・その「もたっと感」の原因となっていたであろう、非常に質の良いタンニンにキレと厚みが出始めた・・と思ったら、その後は完全に、
「クリスチャン・セラファンの官能の世界」
に引き込まれます。
そして、なんともベルベッティなテクスチュアに酔いしれつつ、またノーズに却って来る見事な官能さに浸ってしまうんですね。
さらに余韻の最後には、
「滅茶苦茶にみずみずしい余韻」
が待っていますから・・
「グラスをノーズに」-->「口に含む」-->「クラクラ来ちゃう」-->「瑞々しさで適度にリセット」-->「振り出しにもどる」
をエンドレスにしてしまうんですね~・・。
これは是非、飲んでいただきたいな!・・と素直に思える素晴らしい村名ジュヴレでした!お勧めします!滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶濃密!・・新樽率を100%に上げた村名ジュヴレです。・・クリスチャン・セラファンのジュヴレ=シャンベルタンへのこだわりと意思が透けて見えて来ます!】

申し訳ないですがこの村名ジュヴレしか飲めませんでした。先にお詫び申し上げておきます。すみません・・。
2015年もののセラファンは明らかに、それまでのクリスチャンのワインとは異なっていました。・・いや、官能的なジュヴレ独特のアロマはそのままに、やや硬かったテクスチュアがソフトに、膨らみを見せていたんです。
それは抜栓によって、ワインが求めていた酸素を得ることにより急激に変化を起こす・・酸化によりアロマを放出しワインはやや硬くなる・・でもそれまでは柔らかい・・と言うような流れそのものでは無いにせよ、細やかな観察と仕事により、液体が短時間に酸素を取り込めるだけの余力を今まで以上に持った・・それが2015年もの・・と言うnoisy の理解でした。
そもそもはクリスチャン・セラファンのワインは新樽率が他の生産者よりも高く、まだまだ大きく粗い目を持つ新樽からの酸素供給により、彼のワインは官能的なアロマをリリース直後から放出する甘美なワインになっていました。
しかしその反動で、しなやかなテクスチュアと膨らみ、ピュア感を幾分か失うことになっていた訳です。
2015年ものは、今まで通りのシナリオでは無く、しかし彼のワインが持つ甘美なアロマと、抜栓直後から膨らみを増長させてゆく姿とのバランスが、「パーフェクト」だったと感じさせられた訳で、ま~・・非常に美味しく、
「セラファンも新時代に突入か?」
と感じさせてくれました。
2016年の村名ジュヴレは、それまでおよそ70%だった新樽率を上級キュヴェ同様の100%に上げています。なので、その分は硬さを増したはず・・ですよね?
まず、アロマがもう・・素晴らしいです。色艶を感じさせる素晴らしい香りです。そして非常に複雑で、様々な色合いを想像させてくれちゃいます。樽を樽香として感じさせるのではなく、すでに他の分子と結合してか、複雑性を醸し出しています。
味わいも強烈に・・濃密です。口蓋で液体をすり潰したくなってしまいます。2014年ほどでは有りませんが今のタイミングで、僅かにエッジを感じさせますが、ドライで複雑で濃密な味わいが、それをマスキングしていると言えます。
中域は非常に膨らむ・・とまではいきませんが、2015年の仕上がりに準ずるもので、2015年ものから始まった「抜栓直後からの膨張」ラインは健在です。
余韻も実に複雑で、濃密ながらも嫌味やリキミとは感じられません。ただし時間を掛けて楽しんだらさらに旨いだろう・・と感じました。
2016年のジュヴレは厳しかったはずなんですが、ドメーヌ・セラファンでは新樽率を上げるほど、収穫できた葡萄の質は高かったとアナウンスされています。樽を多く掛ける=葡萄の潜在能力が高く無ければできない・・と言うことは判り切ったことですから、やはりそういうことなのでしょう。
また、例えば村名ジュヴレV.V.とのバランスを見ますと、今までの経験から、
「村名ジュヴレよりもジュヴレV.V.は、さらに膨らむ余力を持っているから、現時点ではジュヴレV.V.が滅茶美味しいはず!」
と言うことが予想出来ます。・・いや、テイスティングすれば確実に判る訳ですが、まぁ、飲まなくても想像に間違いは無いでしょう。
この官能さはやはりクリスチャン・セラファンならではです。そして厳しかったはずの2016年に、非常に超熟で凄いワインを作り出したんじゃないかと想像させるに値する味わいが村名ジュヴレに有りました。
すぐに飲むなら村名V.V.、1~2カ月置けるなら村名ジュヴレ、それ以外は2~3年から4~5年、アイテムによりみていただければと思います。勿論、非常に超熟に仕上がったと見えますので、上級キュヴェは30年は持つと思います。是非ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【近年最高の仕上がり!ジュヴレ=シャンベルタンの基本と言いたい見事な仕上がりです!】
毎年同じアイテムを飲み続けていると、ヴィンテージの背景はさることながら、それ以外にも多くの情報を受け取れるようになります。その結果、一般的に言われていることが決して正しいものでは無いとか、それは古い情報で現在は当てはまらないとかも含まれます。
しかし多くのワインメディアが、単に目の前のワインの現在の状況を切り取ることだけに終始し、大きな変化が有ったことを見逃しています。
あの2006年のドメーヌ・フーリエは衝撃的でした。しかし気付く人はほとんど居なかった訳です。2007年にはリアルワインガイドが気付きそれを持ち上げましたが、他のワインメディアは2009年ものまでさしたる気付きはなかったように思います。劇的な人気になったのは2010年ものからです。多くの人が、
「フーリエって・・素晴らしいんじゃない?」
と気付いたからです。
noisyにとってはフーリエ2006年は記念碑的でした。何せ、余りの値上がりに、2006年ものの約束数量を仕入れた後は、取り扱いを止めようとさえ考えていたからです。それでも2006年ものの素晴らしさがnoisyの意思を変えさせたんです。
同じことは2015年もののシルヴァン・パタイユにも言えます。ま~・・値上げがキツイ!・・良いのは判っていても仕入れが15~30%も上がっては、ものによっては前年ものの販売価格を2015年ものの仕入れ価格が上回ってしまいます。ホント、止めようと思ったんですがやはりその素晴らしさがそれを止めさせたんですね。
2014年もののセラファン、ジュヴレとジュヴレV.V.は素晴らしかったです。近年稀にみるゴージャスな仕上がりで、かつ、今までには余り無かった、
「早く飲んでも美味しい」
と言うオマケがついていました。でもその傾向は2013年ものから見えてはいました。
2015年ものの村名ジュヴレは惚れ惚れとするような見事な仕上がりです。クリスチャン・セラファンらしい、見事な「官能感」を漂わせる「アロマ」・・これは新樽による酸化熟成が寄与しています。
しかしながらそれだけにとどまらず、構成自体が非常に大柄です。2014年も素晴らしかったが2015年は一回り大きい。そしてそれをしっかり埋めるだけの要素と、2014年もの同様な「早く飲んでも美味しさが伝わってくる」スタイルと、今までは余り感じられなかった「ピュアさ」が加わっていました。
セラファンを開けると「セラファン香」とも言いたくなるような官能的アロマが漂いますから、ブラインドでは結構な指標になります。しかし中盤以降は「硬さ」が支配、少し飲みづらい感じが受け取れました。勿論ですがこれは熟成が受け持つ部分ですので、いずれ甘美さへと変化して行きます。
考えるに・・新樽のパーセンテージを減らしたんじゃないかな・・もしくはやはり、ウイヤージュの頻度が上がったかと思うんですね。
御年78歳のクリスチャンさんと姪っ子さんでセラーの仕事をしているようですが、酸化熟成の緩やかな樽を増やしているように思います。今飲んでも結構に素晴らしいんですから・・。
でもおそらく、2015年ジュヴレ=シャンベルタンやV.V.は、ワインメディアには例年とさして変わらない、いつものような評価がなされるでしょう。近年のセラファンのワインの変化には、
「気付きが無い」
と思います。
柔らかでテクスチュアの伸びの良い、さらには「ピュアさ」が余韻の後口に感じられる素晴らしい仕上がりです。今飲んでそれを感じても良し、数年置いて仕上がってから楽しむのも良しです。少ない2015年もの、ぜひご検討くださいませ。お勧めします!
以下は2014年、2013年もののレヴューです。
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【2013年ものより値下げです!しかも2013年に続きこのジュヴレ・・ありえないほど滅茶苦茶旨いです!】
旨いです!2013年もののご紹介時に感じたセラファンさんのワインの変化・・それは2014年でも健在でした!この村名は柔らかさが全面に出ていて、そしてセラファンさんらしい「官能さ」もしっかり・・非常に旨いです!
クリスチャン・セラファンと言えば、新樽をしっかり使う主義で有名でしたので、
「リリース時から香りの柔らかさ、官能感全開ムードに比べて味わいが硬い・・」
恨みが有ったのは事実なんですね。
ところが、この村名に関しては、「官能感全開!」はそのままに、テクスチュアの柔らかさと開いた要素の放出量がしっかり有るんですよ。2013年ものもそうだったんですが・・2014年も同様にとても飲み易く、今でも楽しめる味わいです。
新樽をしっかり使う・・とは言いながらも、その使い方の問題なんでしょう。新樽を使うと言うことは、適度な酸化を促す・・と言うことになりますから、昨今の・・
「リリース直後から美味しいブルゴーニュ」
とは、真逆のスタイルでも有ります。
これはどういうことかと言うと、敢えてなだらかな酸化をさせず、抜栓時に酸素を取り込む余裕をもたせたまま還元的に瓶詰めする・・と言うことです。それによって、リリース直後からある種の・・
「開いた感」
を感じることが出来るんですね。
しかしながら新樽を普通に使ってしまうと酸化が気孔から促進されますし、ウイヤージュ(補酒)の頻度によってはかなり酸化が促進されることになりますから、
「ウイヤージュをこまめにやることにしたか?」
もしれない・・いや、これは安易な憶測です。
でも・・そんなニュアンスの感じられる、柔らかな仕上がりでした。ジュヴレワインとしての構造の大きさはそのままです!これは非常に美味しいです。価格も昨年よりも下がってのご案内でお得かと思います。2013年ものを飲まれたお客様は、
「セラファンって、若くても美味しいんだね・・」
と思っていらっしゃるかもしれませんが、少なくともこの村名ジュヴレはその通り!でも上級キュヴェはそうとは限りませんので・・そのおつもりでご検討ください。ジュヴレが持つ最大の魅力、力強く大きな構造を感じさせてくれる逸品です!お勧めします!
以下は2013年もののレヴューです。
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【8990円ジュヴレシリーズ!しかしこのジュヴレ・・ありえないほど滅茶苦茶旨いです!】
いや~・・困っちゃいましたね~・・。いや、何たってね・・このワイン屋商売、ワインをどう見切るか?・・みたいな所が有りまして、その目に自信が有るからこそ、良いだ悪いだ、凄いだ駄目だと、あ~だこ~だと言える訳です。この造り手はこんな味わいでどの位のランク、味は良いけど価格はちと高い・・とか、若いうちは硬いけれど5年経つと目茶旨いとか・・上のキュヴェはいつも美味しいけれど下に行くに従って並の品質とか・・まぁ、それはワインに対してだけじゃなくて、そのワインを扱うエージェントさんに対しても同様でして、ここんちは品質は悪くないけど時折オオボケかましてくれるとか、品質は悪いけど価格が安いとか・・でもそれは扱わないのでご安心してください。
で、このセラファンさんですが「新樽の申し子」みたいなところが有りまして、適度な酸化を促す新樽の使用率が高く、リリース時は香りは・・
「めっちゃ凄い!」
のに・・味わいが「硬い・・」「硬さが抜け切らない」のが常でして、ましてや、普通の村名ジュヴレはいつも硬く、ジュヴレV.V.のような濃密さが無いので、
「3年から5年くらい待ってね・・」
と言わざるを得ない状況で、まぁその、そのように完全に見切っていた訳です。
ところがです・・・。2013年のセラファンがリリースされ、ちょいとばかりですがフィネスさんから戴きまして、何を飲もうかと考えたんですが、
「まぁ・・他はバラの数しかないからとりあえずはやっぱり村名かな?」
と、飲んでみたんですよ。そしたらもう・・
「え~~っ?」
です。目茶柔らかいんですよ。香りはいつもの通り、目茶妖艶でかぐわしく、目の詰まった感じの・・正に素晴らしいジュヴレが持つ凄い香りです。
「・・これでな~・・柔らかけりゃ・・樽が浮いてなきゃ・・凄いのにな~・・」
と思いつつ、口に入れてみたところがそんな状態・・。それでもうビックリしちゃったんですね。こりゃぁ、今までのセラファンさんのイメージを一端、脳から綺麗さっぱり、抜かないといけないかとさえ・・思っちゃいました。
おそらくですが、彼にとってみれば、ほんの少しだけ弱いヴィンテージだと・・思ったのかもしれません。いや、2014年が入ってきてチェックしてみないとそれは判りませんが、少なくともこのジュヴレの「現状の美味しさ」は初体験です。
多くの方が、
「セラファン?・・5年経ったらね~・・旨いよね~」
と言うことはご存知でしょう。
じゃぁ、この2013年の旨さは何なんだ?・・と言うことなんですよね。とても柔らかく、いつもより樽のニュアンスが無く、ただ官能さだけはそのまんまで、今飲んで目茶美味しいとは、やはり、樽の掛け方を変えたとしか思えないんですよね。若干古い樽を使ったんじゃないでしょうか。だからピュアで、酸化から適度に守られ、普通の生産者よりも遅いリリースのこの時期に・・
「ピッタンコのタイミング!」
になったと・・取り合えず理解しています。
美味しくなったセラファンのワインは非常に貴重です。トップ生産者としての凄さを見せてくれます。まぁ、騙されたと思って飲んでみて欲しいと思います。他のキュヴェも飲みたくなっちゃいましたので、それはまた後ほど・・。もし売れるようならフィネスさんと相談してみますんで、完売でもお声掛けください。店頭でもそんな話しをすると興味を持っていただいて購入される方がおられ、だいぶ減ってます。お奨めです!非常に素晴らしいと思います!!