結局6本だけ入荷の有った村名ジュヴレのみのテイスティングに留まった Noisy wine です。2020年ものはシャルム=シャンベルタンさえ入荷無しでしたし、これほどまでに少ないのは史上初?・・
なので2020年ものセラファンのご案内は、通常と異なる順番にしてあります。村名ジュヴレがトップです・・。
リアルワインガイドは、
「幾分濃い目だがエレガントで酸が美しく伸びる・・<中略>・・相変わらず美味しいA.C.ブル・・」
とのことですしこちらもアルコール分も13%なので、やはりセラファンのエレガント化は間違い無いようです。希少なフィネスさんもの正規のA.C.ブルです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ピュアさがさらに増した2019年ものA.C.ブル!品格高いアロマは一瞬・・上級キュヴェと間違いそうになります!】
昔のセラファンさんのワインに有った黒みとか茶色のニュアンスとかは、もはや過去の話しになったのかもしれません。
「新樽使いの魔術師」的に言われたことも有ったと思いますが、そこにはちょっと内側を焦がし気味にした新樽のニュアンスが入り、その緩やかな酸化により官能的なアロマを生んでいた訳です。
勿論ですが今もその新樽由来、それによって生まれたニュアンスは有るんですが、新樽そのもののニュアンスが無くなっていることに気付くでしょう。なので非常に・・
「ピュア」
なエキス系の味わいに感じるはずなんです。焦げた感じもしないし、樽由来のタンニンも無い・・です。果梗由来のタンニンは有りますが、これがまた非常に質が良く、しかもしっかり溶け込んでいるので目立たないんですね。
それに加え、その官能的なアロマや果実の新鮮なニュアンスが、A.C.ブルとは思えない・・はずなので、上級キュヴェと勘違いするんじゃないかと思います。

しかしながらカズティエやフォントニーの2019年を一緒に飲みますと、感じさせる世界観が余りに異なるので、
「・・滅茶旨!」
と・・バレバレになってしまいますが、それでも抜栓後1時間以内なら、しっかり判断することは難しいほど、このA.C.ブルは美味しさとポテンシャルを見せつけてくれると思います。
むしろセラファンさんのワインの中では色はそれなり濃い方かと思います。美しいでしょう?・・素晴らしかった2018年ものよりも、黒みは抜けて来て赤い色が目立つようになってきました。
ピュアさが高いからエレガンスを感じやすくなると思います。生産量の少ない希少なキュヴェです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴュー
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【何と・・リリース直後からも「美味しい」と感じられるようになってしまった?・・ミネラリティばっちりのA.C.ブルです!】
いや~・・セラファンさんちも進化が止まりませんね。エキス系では有るものの、タンニンが多く、男っぽくパワフルな先代の味わいを踏襲しつつも、女性らしい優しさや滑らかさを加えて外向的にもなったので、
「なるほど・・新生セラファンは、そっちの方向性なのね・・」
と、noisy もしっかり理解出来た気がしています。
なにより・・
「A.C.ブルは3年は待ってね。早めに飲み出すのならジュヴレv.v.から・・」
と言わないで済む訳ですよ。これは実に大きい・・。大き目のグラスでスワリングしながら、官能的なセラファンのアロマを堪能しつつ、柔らかなテクスチュアの「伸びの良い」「膨らみの良い」味わいを味わえる訳ですから・・これは強いですよね。
それに、この系統の味わいは他のドメーヌには出せない、セラファンならではのものです。赤みと黒みが半々、どのワインも鉄っぽく重くなり過ぎないのに大きさの有る味わいに驚かされます。
まぁ・・そうは言っても3年経ったらさらに美味しいのは間違い無いですけどね・・でも皆さん、きっと待たないでしょう?・・クリスチャン・セラファンの世界がきっちり見える素晴らしいワインです。(このワインを飲んで「・・トラペ・・かな?」とは言わない自信、あるでしょう?」ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能的なジュヴレのアロマにふっくらボディと美しい水の余韻!3年後がとても楽しみな、ほぼジュヴレ村並みの味わいです。】
いや・・2013年もの以来のA.C.ブルのテイスティングです。
呆れるほどに淡いですね~・・2013年!・・今、改めて見てみると・・
「なんじゃこりゃぁ~!」
です。
で、思わず自身の書いたコラムを読んでしまったんですが・・読まなきゃよかった・・書くことがほとんど同じなんですよ・・。
でもまぁ、微妙な違いも有りますんで・・はい。その辺をお楽しみにされてください。
セラファンさんのA.C.ブルは生産量が少ないので、非常にレアでは有ります。ですが、むしろ村名ジュヴレのリリース直後の美味しさから言いますと、ややタイトに仕上がっていますので、どうしても厳しさ、厳めしさも感じられてしまうでしょう。
しかしながら、これはセラファンさんの2017年の特徴かな?・・と思いますが・・
「滅茶、純粋な葡萄が元になっている!」
ことが感じられるんですね。
なので、余韻が非常に瑞々しいです。村名ジュヴレに比べますと、やはりタンニンの質が村名ほどまでは高く無い分、少し時間を掛けて育てた方が良い・・と言うことになります。
まぁ・・この辺が・・たとえばユドロ=バイエ辺りとは、全く異なる部分です。むしろユドロ=バイエの方がその辺りは素直です。しかし、セラファンさんの場合は、
「新樽の使い方がうまく、何とも官能的なアロマが漂う!」
んですね。
この辺はどうでしょうか・・エマニュエル・ルジェさんとも共通する部分かな?・・と思います。こちらは3年、我慢してください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ものはACジュヴレのみのテイスティングですので、是非そちらのコラムもご覧ください。】【今回はすみません・・飲めていません!】
もうご存知かとは思いますが、クリスチャン・セラファンさんのワインの中でかなりのレア系とも言えるACブルゴーニュです。一昨年の2013年もののご紹介時には、結構無理して開けちゃいましたんで・・2015年は申し訳ない・・スルーさせていただきました。
村名と村名V.V.を飲んだ感じでは、近年最高の仕上がりかなと想像しています。3年置くと良いかなと・・。数が無いのでお早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は2013年もののレヴューから転載しています。
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【なんと・・エレガントで美しいピノ・ノワールでした!ビックリ!】
見てくださいよ・・これですよ?・・本当にビックリしました。2000年でもこんなに淡くなかったと思いますよ。
非常にエレガントでピノらしい・・昔のセラファンさんを知るものにとっては有り得ないほどの綺麗さでした。過不足無く、柔らかさも有り、樽っぽく無い・・noisy 好みのブルピノです。
いつの頃からか、つい最近のことかとは思いますが、すっかりエレガント系のピノ・ノワール全盛になってしまっています。noisy 的には、周りはnoisy のように、エキス系、エレガント系好みではない・・と認識していたんですよね。でも造り手さんたちも何故かどんどん綺麗系エキス系なワインになってきていますし、お客さんに
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールって・・酸っぱいし・・」
みたいに言われることを恐れていたんですが、全然そんな機会が無くなっちゃったんですね・・不思議です。
確かに2013年は積算温度に問題が出た年ですし、葡萄の収穫量も激減した年です。だからそんなヴィンテージ背景をそっくり写し込んだ味わいになっているのは理解します。しかし、そんな年だからこそ、ブルゴーニュの生産者は、
「こりゃ・・いかん!一生懸命やらんと・・!」
と思ったかどうか判りませんが、結果的にブルゴーニュらしい美しさを取り戻したヴィンテージになったと言えるんじゃないでしょうか。
だから、アチコチの評価機関で2013年が最高のポイントを付け始めて(付け替えて?)いるのでしょう。
このセラファンさんのACブル、エレガント系でエキス系、非常にドライな味わいで美味しいです。ですが、余りにジュヴレ村名が美味しすぎること、また、比較してしまえばA.C.ブルはややタイトな仕上がりになっており、あと2年ほどの経過を見た方がよりおいしいだろうと思えることから、
「現状はジュヴレ村名が一推し。2年待てるならA.C.ブルもOK!」
と言う結果です。
味わい的にはジュヴレ村名に非常に似ており、ポテンシャルで僅か、柔らかさに劣る部分でそんな結果です。言ってしまえば価格が安いので、ジュヴレ村名のセカンド・・と言うような位置付けで良いと思います。
その辺をご理解いただき、ご検討くださいませ。