
「わ~お!」・・な色でしょう?とても美しいです。皆さんは、
「パストゥグランじゃなぁ・・ガメ、入ってるし・・」
と思っているに違いありません・・たぶん。
でも、このガメの存在があるからこそ、この「ア・ミニマ」が非常に美味しいんです。だまされたと思って飲んでみてください。きっと納得してしまうと思います。
トラペの本当に素晴らしいジュヴレ=シャンベルタン・オストレアを飲めば、そりゃぁ皆さん、
「めちゃ美味しいす~!」
と喜んでくれると思うんですね。ポテンシャルもしっかり有り、現在の仕上がり具合も実に良い、とても満足できると思います。
この、純白のエチケットに変身した「ア・ミニマ」も同じくらい・・いや、オストレアを飲んだ直後にア・ミニマを飲まれたら敵いませんが、別々の日に飲まれたら、充分な満足が得られると思うんですね。
ピノ・ノワールの深遠さ、複雑さ、暖かさとガメの冷ややかさ、伸びの良さ、膨らみが一つの味わいになっています。勿論、それぞれの酸の構成が違うので、このようになるんですね。これは、もうかなり皆さんもファンになっていただいている、
「マルキ・ダンジェルヴィーユさんのパストゥグラン」
にも言えることで、この
「ピノとガメによるセパージュだから美味しい」
と言う、ブルゴーニュの伝統の味わいを復活させたと言えると思います。
昔のことですが一時期、多産種のガメに席巻され、品質が落ちたブルゴーニュワインは、ガメ禁止令で持ち直しました。
「ガメでワインを造っちゃいかん!」
と言うことですね。それでブルゴーニュ、特にコート・ド・ニュイやコート・ド・ボーヌからガメは駆逐されたんです。でも、そんなガメにも良い部分が有る・・それがパストゥグランで現わされていて、それがここに来てさらに磨かれてきたと言うことでしょう。
今飲んでめっちゃ美味しいです!シンプルなスタイルでテーブルにも映えます!・・送る方は間違えそうで怖いです!ご検討くださいませ。2015年ものは非常に少ないです!
以下は以前のレヴューです!
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【手塩に掛けた高質でナチュラルなパストゥグランの美味しさを知ってください!素晴らしい仕上がりです!】

2014年のドメーヌ・トラペですが、どれもこれも・・素晴らしいです。
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】
久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。
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【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。
香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
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と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。
しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。
非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。

食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。
一方のブルゴーニュ・ブランですが、
「・・あれ~?・・」
です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?
その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。
「赤より良いんじゃないか?」
などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。
そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!