
超・・エレガントです。有り得ないほど美しい・・です。
「こんなジュヴレがどうして造れるのか!?」
と言うほど・・です。
2016年もののコラムで、「変わって来た」と書きました。ちょっとエマニュエル・ルジェが入った感じを受けたからです。なので、下のキュヴェからのテイスティングで、物凄いミネラル感を感じていましたが、
「オストレアは・・2016年の延長上だろう」
と思ってテイスティングに臨んだものの、全く・・異なりました。やはり、トラペはトラペだったのです。
しかしながら、そのクリスタルなヴェールを得て、このワインの印象は大きく変わったのも事実です。
今までは、優しく、どこか「ぽわん」とした柔らかな感じでしたので、村名ジュヴレよりも村名ジュヴレのオストレアを是非飲んで欲しい・・と言い続けていました。
でも2017年ものは異なります。勿論、この超絶なトラペならではのエレガンスの美しいワインですから、今飲んでも充分、満足いただけます。
でも、このワインの本当の姿は・・10年ほど経たないと判り得ないと感じます。旧クラスメンが17点付けた村名ワインです。
「・・判ってるじゃん・・」
と・・すみません・・上から目線で言わせていただきます。歴史に残るワイン・・残したいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【いつも素晴らしいオストレアは2016年も健在です!・・でも少し方向が変化して来ました!】
このオストレアはいつも美味しくて、noisy のお気に入りです。
2016年ものも、ほんの僅かタイトに感じるタイミングでのテイスティングになりましたが、2015年ものとほぼ同レベルの仕上がりと言えるかと思います。
しかしながら・・色合いも比較してみてください。違うんですよ・・。やや収穫時期が遅いはずなんですね。その性でしょうか・・ルジェ的なエロさが、トラペにいつも感じる美しい鳩の血のようなニュアンスにトッピングされているんですね。
さらにはそれを覆うように鉄っぽく、ち密なミネラリティが存在しています。非常に複雑性の高い味わいに仕上がっています。
ある意味、下級クラスのワインには2016年のトラペの傾向が素直に表れていると思います。中級から上のワインには、要素、質感が覆ってしまう表情が有りますから、一見するだけだとそれは見えにくいかもしれません。
しかし、やはりこのワインはトラペを代表するワインだと思います。そして平気で四半世紀の間、熟成することも可能です。飲んでみてください。素晴らしいワインです。(でももうちょっとだけ・・2カ月ほど置くのが正しいと思います。)
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細な2014年の密度を、さらに倍にしたかのような素晴らしい味わいです!マスト・バイでしょう!!】

素晴らしいエナジーです。シルキーさを何層にも重ね合わせたような厚いニュアンスが有りつつ、全く「節操の無い感じが無い」、高質さに満ちています。
あ、すみません・・オストレアではない通常のジュヴレは6本しか無いので・・テイスティングできませんでした。そうじゃなくても予算オーバーなので・・すみませんです。
しかし凄いです。ビターなんですが、これを言うと勘違いされそうで言いたくない・・でも言わないといけない・・と葛藤しています。でも・・言ってしまいますが、「ビターなチョコ」さえ感じるほど・・なんですね。でも甘く無いんですよ。そして果実もしっかり、小さな果実の集合体ですが・・もちろんそれだけでも無い・・。
あの素晴らしく美味しい、オリヴィエ・バーンスタインの村名ジュヴレをさらにナチュラルに、ピュアに、何層か重ねたような見事な味わいです。
今飲んでも充分に満足してしまうと思います。・・いや、勿論ですが好みは在ると思いますよ。でも、柔らかく包容力のあるテクスチュアに包まれ、複雑精緻ながら非常に感性されたパレットでもてなされます。ジュヴレ的で有りながらもアペラシオンを超越しているような感じもします。気が付けばあっという間にボトルが空になってしまっていて、通常のジュヴレの分も想像しようと翌日に持ち越してさらに様子を見たい・・とは思っていたものの、困ったことになってしまいました。素晴らしいジュヴレでした!ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は以前の「オストレア」のコメントです。
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【繊細さの中に繊細さを持つかのような超繊細なジュヴレ!滅茶苦茶旨いです!・・可能なら是非ともこれを飲んで欲しいです!】
滅茶苦茶美味しいです!・・オストレア、これほどまでに素晴らしかったかと・・見直してしまいました。
半面、ティム・アトキンさんの評価が91Pointsと低いのが気になってしまいました。やっちまったな?・・と言う気がしています。まぁ、この部分はジュヴレ村名で書いてますんで、是非読んでみてください。
非常に美しいです。美しさを積み重ねないとこうはなりません。決して重くならないのに表現は積層しています。低域はまだやや軽めですが、そんなことはまず気にならないほど、中域から高域、超高域の美しさ、その密度に夢中になってしまうでしょう。
まだ若いワインですよ・・一番良い時のフィリップ・パカレのジュヴレのエレガントさを数倍の密度で表現している・・そう言ったら一番判り易いかもしれませんね。2002年とかのパカレです。軽やかでフラワリーでジューシーでスパイシーで・・思わずクラッと来た、パカレの薄い旨さを何十層にも積層させた感じなんですよ。単純に濃い・・と言うのは全く違います。軽やか、エレガントなものが積み重なって、この素晴らしい表現をしています。
そして、とてもナチュラルですが、全く危険性を感じません。とことん、健全です。ポテンシャルを取る必要が無い、単純な美味しさもたっぷりですから、決して難しい顔をして飲まずに済みます。しかしそのパワーは隠せないでしょうから、
「・・これ、数年後にまた飲みたい!」
と思われるでしょう。
フーリエも旨いですが、よりナチュラルで玉ねぎ的な・・剥いても剥いても・・みたいな美味しさはフーリエには余り感じないかもしれません。フーリエのジュヴレはシームレスですよね。こちらは、まぁ、シームレスでは無いとは言えないのかもしれませんが、美しさの積層感です。まったくのドライですが、これほどまでに完成された美味しさは滅多に無いと思います。
一つお願いです。届いて時間が経ってませんので、出来ましたら少々休養をあげてください。ビックリするほどシットリしてくるでしょう。noisy 的には、
「トラペも来たな~・・どこまで行くんだろ・・」
と思っています。
シャンベルタンはルヴェ・デュ・ヴァン19.5/20、アドヴォケイト95~97 のようです。ルヴェ・デュ・ヴァンは2013年で満点でしたが、2014年は0.5点落としていますね。見方はそれぞれですが、トラペは未だに成長しているのが・・noisy には見えます。オリヴィエ・バーンスタインのジュヴレも素晴らしいですが、これほどにナチュラルではありません。少なくとも1万円以下では敵無しな村名ジュヴレ=シャンベルタンと言っておきたいと思います。超お勧めです!是非とも飲んでみてください。